勝ち抜けばTリーガーとして選手契約! 卓球の静岡ジェードが入団トライアル

卓球Tリーグ男子静岡ジェードの入団トライアル第1回予選会。参加者は本戦出場を目指して熱戦を繰り広げた=3月中旬、富士宮市体育館 卓球Tリーグ男子の静岡ジェード(運営会社・静岡オクシズUU)は、リーグ初の試みとなる入団トライアルを始動させた。本戦を勝ち抜いた参加者と来季の選手契約を締結し、試合への出場機会を与える。「全ての人にTリーグを」を合言葉に年齢制限は設けず、実力次第でTリーガーになれるチャンスを新たに提供し、静岡発で卓球界のさらなる活性化を狙う。
 男女各6チームが参戦するTリーグでは、選手として同時登録できる人数は1チーム8人に限られる。従来、選手はチームのスカウトを受け契約を結んでいるが、静岡オクシズUUの一杉直代表(51)は「目が届かない有望選手は数多くいる」と指摘する。
 Tリーグの狭き門のイメージを払拭する狙いがある。当時小学3年で契約した京都カグヤライズの松島美空選手の例を挙げ、「一線級の選手しか(チームに)入れないと思われているが、そんなことはない。ダイヤの原石の発掘に努めたい」と力を込める。
 本戦への切符を懸け、3月中旬に富士宮市体育館で開かれた第1回予選会には県内外の中学生から社会人まで28人がエントリー。4人一組のリーグ戦を展開し、勝ち抜いた7人が本戦への出場権を獲得した。6日に富士市の北里アリーナ富士で開く本戦では3月末に行われた第2回予選会の通過者8人を加え、トーナメント戦方式もしくは、リーグ戦方式で争う。
 Tリーグに参戦できる好機を巡り、本戦では熾烈(しれつ)な争いが繰り広げられそうだ。予選会を勝ち上がった実業団選手の宮本春樹さん(25)=大阪府門真市=は「Tリーグで強敵と勝負して実力を試したり、勝って名前を売ったりできる。チャンスをつかみ、静岡ジェードで戦いたい」と意欲を高めた。

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