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3時のアフタヌーンクリップ 3月26日

 こんにちは。しずおかのニュースや話題をぎゅぎゅっとまとめてお届けする「知っとこ」のコーナー、この時間は「3時のアフタヌーンクリップ」をお届けします。毎日午後3時によくお読みいただいている記事4本を、ピックアップしてお届けします。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・松本直之〉

コロナ禍打撃「夜の店」 ぽっきり価格で利用促進 熱海、4月からクーポン企画

 熱海市商店街連盟は、コロナ禍で打撃を受けているナイトクラブなどの「夜の店」の利用促進を図ろうと、4月1日から9月30日まで「夜のデビュープラン『ぽっきりクーポン』」を実施する。

ぽっきりクーポンをPRする岩本会長(左)ら=熱海市の熱海商工会議所
ぽっきりクーポンをPRする岩本会長(左)ら=熱海市の熱海商工会議所
 市中心街の12店が参加し、各店舗ごとに制限時間、飲み放題などのサービス内容、1人当たりの価格をホームページやタウン情報紙「熱海で遊ぼ」で紹介する。旅館や観光施設などにチラシも置く。入店時にクーポン利用の旨を店側に伝えると、提示内容のサービスが受けられる。
 同連盟の岩本寛会長は「客にとって一番心配なのは料金。追加料金を取らないシステムなので、夜の店への入店経験がない人も安心してほしい」とPRした。ナイトクラブ経営者で市コロナウイルス対策協議会の鈴木恵次会長も「改めて感染予防を徹底し、夜のにぎわいの回復につなげたい」と語った。
 問い合わせは同連盟(熱海商議所内)<電0557(81)9251>へ。

ランドセルスツール ヒノキクラフト(静岡市)【ものづくり最前線】

 卒業後のランドセルの部材を座面の張り地に使った折り畳み椅子を開発した。思い出が詰まった傷やお気に入りのステッチをそのまま残し、キャンプや急な来客用、玄関先の靴脱ぎ椅子など日常での活用を提案する。

中古ランドセルを座面の張り地に使ったスツール
中古ランドセルを座面の張り地に使ったスツール
 ランドセルの収納部を覆う「かぶせ」を利用する。牛革だけでなく、合成皮革にも対応可能。引っ張り強度が足りない場合は、帆布を裏張りして補強する。木のフレームは県産ヒノキなど3種類から選べる。
 テーブルや食器棚、ベッドなど家具全般の製造・販売が本業。かぶせを木枠に挟み込むボルトの位置などに工夫をちりばめた。考案直後から高い評価を得て、2020年のウッドデザイン賞、グッドデザインしずおか特別賞を獲得した。
 6年間を共に歩んだランドセルを廃棄することに抵抗感を抱く人は多く、財布やキーホルダーなどの革小物に作り替えるビジネスが増えている。岩本雅之代表(60)は「雰囲気を損なわずに椅子として普段の暮らしに取り入れるリメークは、ランドセルの最良の生かし方だと思っている」と胸を張る。
 座面の高さが34センチのアウトドア用と42センチの室内用の2種類で、各1万8700円。かぶせだけを取り外して送る場合は1万6500円(いずれも税込み、送料別)。開き止め革ベルトなどのオプション品もある。

 企業情報 静岡市葵区辰起町8の12。1994年創業。従業員17人。

かんぽの宿新装 4月1日、伊東に開業 リゾート伊豆高原

 日本郵政は4月1日、伊東市八幡野の「かんぽの宿」をリニューアルした「JPリゾート伊豆高原」をオープンする。25日は報道向け内覧会を開いた。

リニューアルオープンする「JPリゾート伊豆高原」。ロビーには相模灘を望む水盤テラスが設けられた=伊東市八幡野
リニューアルオープンする「JPリゾート伊豆高原」。ロビーには相模灘を望む水盤テラスが設けられた=伊東市八幡野
 旧施設を高級志向へ全面改装し、ロビースペースには相模灘を望む水盤テラスを設けた。客室全55室から海を一望でき、プレミアムルーム22室は温泉露天風呂付き。専用ラウンジも新設した。
 ホテルのコンセプトは「きっと、その土地が好きになる」。市南部の地域振興に取り組む「伊豆城ケ崎海岸活性化委員会」などとも連携し、ジオガイドやダイビング関係者が地域の見どころやアクテビティを紹介するロビートークも行う。
 宮城和人総支配人は「地域の事業者と一体になって伊豆高原の魅力の発信地にしていきたい」とあいさつした。来賓で出席した小野達也市長は「アフターコロナ時代の伊東観光の起爆剤になることを期待している」と祝辞を述べた。

焼津海岸で愛♡叫ぼう ハートの白波、カツオベル...市がモニュメント設置

 焼津市は25日、同地の海岸がプロポーズにふさわしいロマンチックなスポット「恋人の聖地」に選ばれたことを記念し、モニュメントを同市鰯ケ島の焼津漁港親水広場ふぃしゅーなに設置した。

恋人の聖地モニュメントの除幕式に参加した関係者=焼津市の焼津漁港親水広場ふぃしゅーな
恋人の聖地モニュメントの除幕式に参加した関係者=焼津市の焼津漁港親水広場ふぃしゅーな

 モニュメントの名称は「焼津ウェーブ&カツオベル」。ハート形の白波に、カツオの頭をモチーフにした鐘をあしらった。高さ2・35メートル。アルミ製。カップルで記念撮影できるようフォトスタンドも設置した。
 デザインしたやいづ親善大使のイラストレーター徳田有希さん、同大使でアイドルグループSKE48メンバー青木詩織さん、中野弘道市長が参加し、除幕式を行った。徳田さんは「カツオベルは思ったよりリアル。話題になればうれしい」と話した。
 「恋人の聖地」はNPO法人地域活性化支援センター(静岡市)が認定している。焼津市の海岸は、富士山を望む美しい風景が評価された。
地域再生大賞