ご当地グルメの記事一覧

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シュワッと爽快、サイダーかん 富士の学校給食で愛され50年 高校生が改良挑戦
富士市の学校給食で半世紀にわたり愛され続けている、サイダーを寒天で固めた冷たいデザート「サイダーかん」に富士らしさを新たに加えようと、同市の富士見高コミュニティ研究会が改良に挑んでいる。地元産の果物を使った試作品を作り、元栄養士でサイダーかん開発者の紺野祐子さん(84)からアドバイスを受けた。生徒たちは「富士の青春の味を広く発信したい」と、レシピの研究を重ねる。 サイダーかんは、口に入れると炭酸の爽快感が広がる子どもたちに人気の逸品。市教育委員会によると、1960年代後半、吉原一中の栄養士だった紺野さんが給食で提供した事をきっかけに市内各校に広まった。 地域貢献活動を展開する同研究会の生
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牧之原活性へ「勝負メシ」 地元食材で新メニュー、将棋王位戦昼食も期待
牧之原市は17日、新型コロナウイルスで落ち込む市内経済の活性化に向け、地元食材を使った新メニュー「勝負メシ」プロジェクトの実食審査会を市内で開いた。市内では9月5、6の両日に将棋の藤井聡太王位に豊島将之九段が挑む王位戦第5局を控えていて、昼食時の提供メニューとしての活用も期待され 同プロジェクトには「ランチ」「スイーツ」の2部門に市内の飲食店などから計20点の出品があり、会場には特産の自然薯(じねんじょ)と地元野菜を活用したそうめんや、市内産の茶や果実をふんだんに使った菓子などが並んだ。杉本基久雄市長や商工会関係者らが見た目や味、料理のコンセプトなどのポイントで評価し、優秀作品を決めた。
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川奈の天然イサキを干物に 伊東商高生が商品開発、試験販売
伊東商高3年生が伊東市川奈でとれる天然イサキを活用した干物の開発に取り組んでいる。このほど、生徒たちが加工に協力する干物製造販売の山国商店(同市湯川)で試験的に販売した。 課題研究「地域戦略論」を受講するグループの一つで、リーダーの原茉央さん、源久奈那さん、長島璃子さん、長田陽向さんの4人が今春から取り組みを進めた。イサキは骨が多いことなどから干物に適さないとされるが、実際に加工してみると食べやすいことが分かった。 川奈のイサキは脂乗りが良く、美味だが知名度が高くないのが現状。干物として売り出すことで知名度アップにつなげ、地元干物店の売り上げにも貢献したい狙いがある。 生徒たちは行楽
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ドラマ「孤独のグルメ」に登場、二色まぶし うなぎ・和食処「松の家」【静岡県西部 聖地巡礼!!】
細かく切ったうなぎのかば焼きと白焼きの丼セット「二色まぶし」(税込み3500円)。ドラマ「孤独のグルメ」で俳優松重豊さん演じる主人公井之頭五郎が1年の〝締め〟の一品に選んだ。まずはそのまま味わい、次は薬味を乗せて。最後は自家製ブレンドだしを掛けて、するするっと流し込む。1度で3回楽しめるぜいたくさ。いや、丼が二つだから実質的に6回楽しめる。胃袋も心もしっかりと満たしてくれる。 いつまでそのまま食べ、いつ、だしを掛けるのかー。箸を進めながら悩んでしまう。そんな様子に気付いた店長の新村恵さんが「皆さんそうですよ」と声を掛けてくれた。 細かく切ったうなぎのかば焼きと白焼きの丼セット「二色まぶし
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浜松商高生考案ご当地グルメ 第2弾は「ラーメン」 しょうゆと「みかんパウダー」
「加藤醤油」(浜松市中区)のしょうゆとJAみっかび(北区)の「みかんパウダー」を使い、浜松商高(中区)の生徒が新しいご当地グルメとして家庭で味わえる調理用ラーメン「浜松ラーメン」を商品開発した。JR浜松駅や新東名高速道浜松サービスエリア(SA)などで1日、販売を始めた。 同SAの新しい土産を探していた販売会社「スマイル-リンク」(豊橋市)が同校調査研究部に協力を依頼した新商品開発企画の第2弾。昨年は、地元のトリイソースを使った「浜松焼そば」を開発し、1年間で約5万食を売り上げた。 現在の2年生を中心に浜松のご当地グルメの特徴を調べ、B級グルメが親しまれていると分析。「好きな料理は何か」と
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富士宮やきそば缶詰に ホテイフーズ開発 1日から全国販売
缶詰製造販売のホテイフーズコーポレーション(静岡市清水区)がご当地グルメの「富士宮やきそば」の缶詰を開発し、8月1日から全国販売する。やきそばの缶詰の商品化は業界初という。 麺類の缶詰に多いコンニャクを使った代替麺ではなく、小麦粉の麺を使用した。富士宮市の富士宮やきそばアンテナショップの監修を受け3種のソースとキャベツ、肉かす、だし粉が絡み合う富士宮やきそばの特徴を再現した。 開発が始まったのは1年半前。殺菌処理する際に約120℃という高温により麺のコシが無くなってしまう課題があったが、麺を冷凍したまま詰める方法で解決したという。 缶詰は110グラム入りで参考小売価格は540円(税込)
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おいしい梅干しになあれ 伊豆の組合、天日干し 8月中旬に発売
伊豆市の伊豆月ケ瀬梅組合が同市の月ケ瀬農産物等加工場で梅干し用のウメの天日干し作業を行っている。今季は晴天が続く日が少なかったため、例年よりも作業がずれ込んでいるが、8月中旬に梅干しを発売する。 ウメは組合員が地元の梅林で手摘みした。6月上旬から順次、地元産のシソと塩に漬けて28日からビニールハウスで天日干しを始めた。三日三晩干し、今季は計950キロ分の梅干しを生産する。 29日は組合員が約100キロ分のウメをかごに広げてビニールハウスに並べた。梅干しは地元の直売施設「梅びとの郷」や道の駅「伊豆月ケ瀬」で販売する。皮が破けたウメは練りウメとして販売し、無駄がないようにする。 組合の梅干
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ヒラメ料理、冷凍でお届け 家庭で手軽に 湖西の養殖業者4種販売
湖西市新居町でヒラメ養殖を手掛ける「伸東養魚」が、ヒラメを加工した生ハム風の刺し身など冷凍品4種の販売を始めた。自社生産のヒラメのうま味を引き出す味付けと急速冷凍、小分けパックによって「家でも手軽においしいヒラメ料理を」と商品化した。 冷凍品は生ハム仕立てプレーン(40グラム)、生ハム仕立てハーブ(同)、昆布締め(60グラム)、漬け(80グラム)。いずれも税込み千円で、6月に発売した。 生ハム仕立ては、水分を抜くことで身のうま味を凝縮。通常の刺し身とは違う食感で、塩やバジル、ローズマリーなどで味をさらに引き立てる。サラダに使うなどアレンジも可能。漬けは甘めのしょうゆだれを染み込ませ、白飯
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裾野「日本一早い新そば」 JAの出荷検査開始
JAふじ伊豆なんすん地区本部(沼津市)は28日、裾野市特産「あしたか山麓裾野そば」の出荷検査を市内のそば工場で始めた。さわやかな香りとのどごしの「日本一早い新そば」として、8月上旬から同市佐野のJA直営店「五竜庵」で提供する。 裾野市は寒暖差のあるそば栽培の適地で、生産者は7~8月と10~11月の年に2回収穫しているため、他産地に先駆けて新そばを味わうことができる。今年は発芽が少し遅れたものの、梅雨明けが早く順調に生育したという。実に殻のついた玄そば約2トンが持ち込まれ、JA職員が水分量と実のつまり具合を専用機で測定した。 同JAと市は芝生産の遊休地などを利用し、新たな特産物として201
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参加18店「はしごギョーザ」楽しんで 8月、浜松市中心街
浜松名物「浜松餃子(ギョーザ)」をテーマにした食べ歩きイベント「城下町プロジェクト 夏の餃三昧(ぎょうざんまい)!」が8月1~31日、浜松市中心街で開かれる。新型コロナの影響で厳しい状況が続く中心街の起爆剤に―と、食品・酒類販売などを手掛ける間渕商店(中区、間渕亨夫社長)が企画した。参加18店舗が自慢のギョーザを提供し、「はしご酒」ならぬ「はしごギョーザ」を楽しんでもらう。 参加するのは、居酒屋やイタリア料理店、中華料理店、イタリアンバルなど。チケットは3枚1セットの1500円で、1枚で各店のギョーザ1皿を提供する。普段よりも割安で楽しめる上、店ごとにドリンクの割引などのサービスもある。
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皿の上 カレーアーティストがつくる「著名人のキーマ」 静岡
よく知られたアインシュタインやバッハの肖像だが、ヘアアレンジはキーマカレーでパーマ風に。アインシュタインのおどけた表情にぴったり合う。「カレー美術館tiam(ティアム)」(静岡市清水区)が創作する「著名人のキーマカレー」は、ベートーベン、ゴッホの皿も加わる。 店主でカレーアーティストを名乗る楢木英理さん(41)は「食を通し、五感を刺激するカレーを提供したい」と3年前から間借りでの販売を始め、翌年には自店を構えた。店名のティアムはペルシャ語で「初めて出会った時の目の輝き」という意味。額縁のトレーに乗せる趣向も“鑑賞”の一助になっている。 バッハは、スライスしたゆで卵
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静岡県産ワサビ ドミノ・ピザが初採用 茎ソースで食感、風味
ドミノ・ピザジャパン(東京都)は22日までに、同社で初めて静岡県産ワサビを使ったピザを全国発売した。国内大手宅配ピザチェーンで初とみられる。原料供給した万城食品(三島市)は「新型コロナウイルス禍による飲食店休業などでワサビ消費が減る中、生産者支援につながる」と“ワサビピザ”の誕生を喜んでいる。 商品名は「静岡県産本わさびソース&炭火焼ビーフ」。国産食材を発信する夏の4種盛り新商品の主力に位置付けた。刻んだワサビの茎にしょうゆなどを加えたソースを肉やチーズに絡め、ワサビの食感や風味も残した。 8月下旬まで全国約900店舗で扱う。静岡市内の店舗で開いた発表会で、ドミノ
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バナナとパパイアのビール、今年も 東伊豆・バナナワニ園
東伊豆町の熱川バナナワニ園で栽培したバナナとパパイアを使ったクラフトビールが人気を集めている。1年目の昨年は2種が2カ月で完売。今季は7月から販売を開始し、増産を視野に入れる。 伊豆の国市の反射炉ビヤとの共同企画。「伊豆バナナワニIPA」は濃厚な甘みが特徴の品種「仙人蕉」を使用し、今季は使用するホップの種類を変更し一層バナナの風味が感じられるよう仕上げた。オレンジ色が映える「伊豆パパイアHAZY」もホップの分量を改良。華やかなトロピカル系の果実やかんきつ類を想起させる香りも印象的で、フルーティーに仕上がった。 1千リットルずつ製造し、330ミリリットルの瓶(750円)や飲食店向けのたるで
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じゃがた祭り“おかえり” 浜松・水窪で3年ぶり物産展
浜松市天竜区水窪町のNPO法人こいねみさくぼは17日、在来種のジャガイモ「水窪じゃがた」をPRする物産展「じゃがた祭り」を町内で3年ぶりに開催した。 地域住民らのNPOや商店など7団体が出店を構えた。炭火を使ったじゃがたの串焼きや揚げたてのコロッケ、フィッシュアンドチップスなどを販売し、家族連れやカップルなどでにぎわった。 水窪じゃがたは、小ぶりでうま味が凝縮されているのが特徴。北区からカップルで訪れた会社員八柳拓臣さん(24)は「ほくほくしておいしい。コロッケは柔らかくて甘みがあった」と話した。 (水窪支局・磐村光紀)
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バスケB3静岡・大石選手 しぞ~かおでん大使に任命 天神屋
弁当・総菜販売の天神屋(静岡市駿河区)は18日、しぞ~かおでん大使に男子バスケットボールB3ベルテックス静岡の大石慎之介選手=沼津市出身=を任命した。 ベルテックス静岡は、昨シーズンからオフィシャルクラブパートナー契約を結んだ天神屋と協力し、食を通じてスポーツや静岡の盛り上げを図る。同日、静岡市葵区の天神屋マークイズ静岡店で就任式が行われた。天神屋販売部の遠藤直哉部長から任命書が授与された。 就任式で、大石選手は半径約10センチの球状の「バタ練りこんにゃく」を串に刺し、おでん鍋に投入したほか、販売や呼び込み業務の体験、おでん購入者とのじゃんけん対決も行った。 大石選手は「選手や静岡市外
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富士宮の熟成チーズ×三島の高級食パン 16日からコラボ商品販売
高級食パン専門店「嵜本」静岡三島銀杏並木店(三島市)と「七富チーズ工房」(富士宮市)がコラボして開発した「富士山熟成チーズと白いちじくの食パン」の完成報告会が14日、富士宮市役所で開かれた。同商品は16~17日にイオンモール富士宮で開催されるイベント内で販売する。 商品はドライフルーツの白イチジクを練り込んだ食パンに、七富チーズ工房のオリジナルチーズ「ウエノ パッション」をかぶせ、釜で焼き上げた。チーズは富士宮の高品質な牛乳を使って熟成させたセミハードタイプ。甘みの強い白イチジクと熟成チーズの塩味がバランス良く口の中に広がり、高級感あふれる逸品に仕上げた。 静岡三島銀杏並木店オーナーの中
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「大井川のお茶請け」申請4種 「100年フード」認定祝う
地域に根付く食文化をPRする文化庁の新制度「100年フード」に大井川農泊推進協議会が「大井川のお茶請け食文化」として申請した朝比奈ちまき、瀬戸の染飯(そめいい)、ほととぎす漬け、らっか煮の4種が伝統食として認定され、13日、島田市のKADODE OOIGAWAで記念イベントが開かれた。 戦国時代の携帯食で徳川家康に献上されたという朝比奈ちまき、クチナシの実で染めたおこわの染飯、シロウリの奈良漬けにからしを塗ってシソで巻くほととぎす漬けはいずれも宿場町の名物として藤枝市内の保存会などが再現やPRに取り組む。落花生を野菜と煮たらっか煮は、川根地域で伝統的に作られてきたという。 同制度ではKA
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シャインマスカット出荷へ 浜松・三ケ日、夏の看板商品目指す
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびは11日から、シャインマスカットの出荷を始める。「三ケ日みかん」のオフシーズンに販売する看板商品を目指し、同JA三ケ日ぶどう部会を設立して2年目。9月中旬ごろまで、同市内の市場に出荷する。 部会員は、同町でミカンの栽培に取り組む農家4人。40年以上にわたりブドウを栽培している高平政和部会長(63)以外はシャインマスカットの栽培歴が4年以下と浅く、新たな挑戦を始めている。 光センサーを搭載した機械で糖度を調べ、基準を超えたシャインマスカットを順次出荷する。高平部会長は「三ケ日のブドウはこれから。品質を認めてもらって信頼を獲得し、まずは(栽培する)仲間を増やし
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ひもの屋さんのフライ 小木曽商店(下田) 上質な味わい、食感追求【静岡ものづくり最前線】
日本トップクラスの水揚げ量を誇るキンメダイをはじめ、豊富な海産物で知られる下田市で、冷凍の干物のフライを新たな名物にしようと挑戦している。 冷凍フライはアジ、キンメダイ、イカの3種類。干す時間が長くなるほど身が締まるといい、ふっくらした食感を残すため乾燥時間は短くする。脂の乗った肉厚な味わいをサクッとしたフライの軽やかな食感とともに楽しんでもらう狙いだ。フライで味わう際に塩気が強すぎないよう、通常の干物に比べ食塩につけ込む時間も短くしている。 女性の社会進出や働き方の多様化など生活様式の変化から、魚の調理や骨の処理が面倒という消費者が若者を中心に増えているという。フライ用の干物は骨抜きに
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まさに生乳 朝霧高原「あさぎり牛乳ソフト」【道の駅 食探訪①】
静岡県内有数の酪農地帯にある富士宮市の「朝霧高原」。生乳を使った「あさぎり牛乳ソフト」は、年間10万個以上売れる看板商品だ。 標高500~1千メートルの朝霧高原でのんびり暮らす牛から搾った「あさぎり牛乳」で作られる。隣接する「あさぎりフードパーク」内の朝霧乳業の工場から届く。広報担当の望月舞さん(33)は「濃厚だが後味はすっきり。まさに生乳を食べている感覚です」と薦める。とろける味わいにリピーターが多いのも納得。天気が良い日は、そびえ立つ富士山を望みながら食すと格別という。 周辺にキャンプ場が多いことから、まきやバーベキューにぴったりの地元食材も販売している。1個400円。 ◇
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7月8日から屋内ビアガーデン オークラ浜松
浜松市中区のオークラアクトシティホテル浜松は8日、2階のレストラン「フィガロ」で屋内ビアガーデン「グローBar(バル)ガーデン」の営業を始める。8月26日までの毎週金曜限定。 2時間制の食べ放題、飲み放題のビュッフェ形式。ホテルシェフによる20種類以上の料理と、ビールやワインのほかノンアルコールカクテルなどの飲み物を提供する。約120席で、一部にテラス席も用意する。 営業時間は午後5時半~同9時。料金は20歳以上6千円、中学生以上20歳未満5千円など。要予約。問い合わせは同ホテルの予約センター<電053(458)1233>へ。
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森町ブルーベリー「飲んで食べて」 ビールとスイーツに
森町天方の鍛冶島地区で栽培しているブルーベリーを使用したクラフトビールとスイーツが2日から、町内を中心に数量限定で販売される。住民らによる地域おこしの一環。発売を前に商品発表会が1日、アクティ森(同町問詰)で開かれた。 天方の住民有志や県、町などで構成する「森町ツーリズム研究会森町でつながる推進部会」が、地元産ブルーベリーのブランド化を目指して取り組む事業で、今年で4年目。収穫期を迎える7、8月に毎年販売している。 鮮やかな赤紫色のビールは、爽やかな香りと酸味のある味わいが特徴。飲みやすいように通常のビールよりアルコール度数を抑えている。部会関係者によると、これまでで一番のできという。ス
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歯ごたえ独特「ゴム焼きそば」 懐かしい三島の味、飲食店が再現
かつて三島市広小路町で親しまれた老舗店「一福」の焼きそばを再現しようと、市内の飲食3店舗が連携して商品開発に乗り出した。一福が閉店した10年前まで多くの地元住民が通った懐かしの一品は、歯ごたえが独特の通称「ゴム焼きそば」。7月1日から同市の楽寿園で販売を開始する予定で、レシピをたどりながら本物に近づけようと奮闘中だ。 一福は約60年前から夫婦2人で営業を続け、名物の大判焼きとともに売り出す焼きそばが下校中の学生らに大人気だった。弾力のある焼きそばに備え付けのソースで自由に味付けし、好みに応じて肉や目玉焼きなどをトッピング。店主だった渡部正昭さん(79)は「特に高校生がたくさん食べに来てくれ
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家康公の好物、弁当に 静岡県飲食業生活衛生同業組合浜松支部
静岡県飲食業生活衛生同業組合浜松支部(支部長・内山浩明エムシーフードサービス社長)が、徳川家康が好んだとされる食材をふんだんに使った弁当「浜松家康辨當(べんとう)」を開発した。来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送開始に向け、浜松市が進めている「Yes!家康プロジェクト 浜松」の第1弾商品。7月から市内のイベントなどで販売し、機運を盛り上げる。 しょうゆなどを加えて炊いた「桜めし」と三河みそを塗った麦飯のおにぎり2種、おはぎ、アサリのつくだ煮など家康が好んだとされる逸品に加え、かも肉のロースやふかし芋など家康や当時の生活にちなんだ料理を盛り込んだ。地産地消を意識し、地元産のアサリやサツマイ
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「くわジャム」松崎特産品に 地元企業組合、本格販売開始
松崎町の企業組合「松崎桑葉ファーム」はこのほど、桑の実を使った新商品「くわジャム」の販売を始めた。約3年前から試作販売を続け、ことしから本格的な生産に乗り出した。120グラム入り700円、200グラム入り千円(いずれも税込み)で、直営店「くわや」での販売のほか、郵送も行っている。 町は県内唯一の桑葉の生産地。組合はその中心を担い、主力商品「桑葉茶」の生産を行っている。ジャムを新たな特産品としてPRしようと、異なる品種の木を苗から育て、地道な栽培を進めてきた。ジャムは添加物を使用せず、砂糖やレモン汁を加え、濃厚な甘みに仕上げた。 今後はふるさと納税の返礼品の登録も目指す。土屋嘉克代表理事は
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中心街「蜂蜜」コース料理で堪能 浜松、にぎわい創出へ新企画
浜松市の中心街でミツバチが集めた蜂蜜を、本格的なコース料理とともに街の“ど真ん中”で味わう―。中心街のさまざまな魅力を堪能するイベントが、同市で開かれた。題して「ハチとミツのおいしい出会い」。街の活性化を目指す市内の事業者らが連携し、新たな拠点を使ったにぎわいの創出に向けて企画した。 5日、市がJR浜松駅に近い遠州鉄道高架下に整備した「新川モール」に、1日限定の屋外レストランが登場した。中心街のビル屋上で長坂養蜂場(北区、長坂善人社長)が手掛ける養蜂を見学した男女24人が集まり、テーブルを囲んだ。 参加者は開放感あふれる空間で、冷製スープやメインの鳥料理、デザー
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黒米や桑葉フライに舌鼓 松崎の幼小中、給食で地元の味
静岡県の「ふるさと給食週間」に合わせ、松崎町の幼稚園や小中学校でこのほど、地場産品を使った給食が提供された。子どもたちがメニューを味わいながら地元の食文化に親しんだ。 献立は町内で生産された黒米や、町特産の桑葉の粉末で味付けした鶏肉のフライなど。子どもたちは次々と口に運び、地元の味を堪能した。 松崎中では配膳時、メニューの紹介や食材の生産過程などに関する校内放送を行い、生徒が理解を深めた。2年の松本聖さん(13)は「地元の食材はおいしいのはもちろん、新鮮で安心感がある。初めて食べるメニューもあり、勉強になった」と話した。
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掛川西高生「檸檬饅頭」開発 食物研究部、販路開拓にも挑戦
掛川市の掛川西高食物研究部が、地元の無農薬レモンを使った新たな土産品「掛川檸檬饅頭(れもんまんじゅう)」を開発した。28、29の両日に開かれた同校の文化祭で販売が始まり、反応は上々。市を代表する土産物に育てるため、販路の開拓にも挑戦する。 地元スーパーマーケット「スーパーサンゼン」、浜松市北区の老舗和菓子屋「ふる里」との共同開発。白あんにレモンの果汁と皮を練り込み、甘味と酸味の絶妙なバランスを追求した。皮のほろ苦さも特徴で、さわやかな香りにもこだわった。 開発期間は約1年。部員は協力各社と商品開発会議を重ねたほか、レモンの収穫でも汗を流した。部長の鈴木結耶さん(17)は「最初は会議で意
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斬新な味付けに挑戦 レシピ審査も 西伊豆・ところてん祭り
西伊豆町観光協会は28、29の両日、恒例の「天草・ところてん祭り」を同町の堂ケ島公園で開いた。地元住民や観光客計約2千人が訪れ、ところてんのレシピコンテストや無料サービスを楽しんだ。 コンテストは初めての試みで、参加者は用意された調味料やトッピングを使い、オリジナルのところてんの味付けを考案した。中には乳酸飲料を持ち寄って斬新な味付けに挑戦する参加者も。最優秀賞にはキムチやポン酢などを加え、冷麺風に仕上げたところてんが選ばれた。今後商品化され、地元飲食店で販売される。 コロナ禍の影響で、ここ数年は形式や時期を変更して実施してきた。通常開催は3年ぶりで、塩沢一志会長は「ようやく盛大に開催で
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劇団EXILE小沢さん 浜松新メニュー開発へ抱負
浜松の食材を活用したメニュー開発プロジェクト「男THE飯(おとこザめし)×浜松パワーフード」に取り組んでいる劇団EXILE所属の俳優小沢雄太さん(36)が27日、浜松市役所を訪れ、鈴木康友市長に秋に発表を予定している新メニューの開発に向けて抱負を語った。 小沢さんはメニュー開発に役立てようと、所属芸能事務所LDHジャパンの一木広治顧問と26日から市内の農家などを訪問。農産物や水産物を実際に食べたり、しょうゆの搾り体験を行ったりして浜松食材の魅力に触れている。 小沢さんは「ハモの大きさ、味が衝撃的だった。蒸し野菜もそのままで十分。全ての食材のクオリティーが高い」と絶賛し、「浜松
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長田の桃、本格出荷へ JA静岡市が目ぞろえ会
JA静岡市の長田桃生産委員会は27日、モモの出荷の本格化を前に目ぞろえ会を同市駿河区の同JA長田集出荷場で開いた。 地元の生産者48人が参加した。長田地区のモモは、水はけが良く温暖な気候の土地で育てられ、みずみずしく柔らかい果肉が特徴。果実の表面の状態や色合い、病害などさまざまな出荷基準を確認した。 今期の出荷は、ハウス栽培の果実が5月6日、露地栽培は23日に始まった。目標は出荷量50トン、売上高5千万円を目指している。7月上旬まで収穫を行う予定。同JAの担当者は「小ぶりのモモが多いが、質は良く量も確保できている」と本年産に期待を寄せた。
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朝採れ「甘々娘」雨中の収穫 森町の特産トウモロコシ
トウモロコシの生産が盛んな森町で27日、甘さが特徴の特産品種「甘々娘(かんかんむすめ)」の収穫が始まった。収穫期は7月いっぱい続く見通し。遠州森鈴木農園(同町谷中)では、採れたてのトウモロコシが直売所に並び、荒天にもかかわらず早朝から大勢の人が買い求めた。 午前4時半ごろ、町内最大規模の約16万平方メートルの農園で今年初めての収穫作業が行われた。従業員が手際よくもぎ取り、コンテナに詰めた。初日は約3万5千本を販売した。鈴木弥社長(46)によると、若干生育が遅れたものの、例年以上に糖度が高く仕上がったという。 町内では甘々娘のほかにも、甘みが特徴の「森の甘太郎」や「ゴールドラッシュ」といっ
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放置竹林のタケノコでピザ 富士宮・朝霧高原あおぞらピッツァ
富士宮市を拠点にキッチントレーラーで本格ピザを販売する「朝霧高原あおぞらピッツァ」(大塚祐介代表)がこのほど、市内の放置竹林で採れたタケノコを使ったピザ「宮のたけのこペペロンチーノ」を新たに開発し、メニューに加えた。放置竹林整備やタケノコ販売に取り組む市民有志らでつくる「竹遊(たけあそび)」とのコラボで実現した。 新商品はマルゲリータピザをベースにニンニクオリーブオイル漬けにしたタケノコを乗せ、ペペロンチーノ味に仕上げた。タケノコのシャキシャキ食感がピザで楽しめるほか、チーズやトマトとの相性も抜群だ。唐辛子も富士宮産を使用した。 商品開発は2021年6月ごろ、竹遊の代表者と知り合ったこと
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開店は月に一度 東京・銀座のソムリエ、出身地沼津でレストラン
「静岡県東部の食材を生かし、新たな飲食の楽しみ方を伝えたい」。東京・銀座で活躍するソムリエ富田逸斗さん(23)が、地元沼津市で月1度だけ開く限定レストラン「LOL」の開店に向けて準備を進めている。都内の有名店で腕を振るう同世代の料理人を月替わりで招き、地元食材による料理を提供。一品ごとに最適な飲み物を合わせるペアリングも行い、地元食材の魅力を再発見する契機にしたいと意気込む。 富田さんはソムリエの傍ら、食にまつわるイベント会社を4月に設立し、LOLを企画した。きっかけは、東京・西麻布の三つ星フランス料理店に務めていた時の経験。北海道の礼文島に出向いて特産の昆布を使った料理を振る舞うと、地元
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静岡市産ワサビ、メニューに 提供飲食店を募集 需要喚起へ
静岡市産のワサビの需要を喚起するため、同市は31日まで、ワサビを使ったメニューを提供する市内の飲食店を募集している。6月11~19日の期間に各店舗で提供し、多くの人にワサビを食べてもらう機会を創出する。 県山葵(わさび)組合連合会が定める「わさびの日」(6月の第3日曜)に合わせた企画。メニューのジャンルは問わず、飲み物や薬味としての使用も可能。参加店には静岡産ワサビ取扱店をPRするステッカーが配られ、市のホームページなどでも紹介される。 同市は県内有数のワサビ産地でワサビ発祥の地として知られる。市農業政策課の担当者は「静岡産ワサビの地産地消につながれば」と期待する。 申し込みはメール、
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お魚 買って、食べて 熱海千魚ウイーク、6月12日まで
熱海市の熱海千魚ベースプロジェクトは、「国際生物多様性の日」の22日から、市内の鮮魚店や飲食店計約20店と協力し、地元で取れたさまざまな魚を購入したり食べたりする機会をつくる「熱海千魚ウイーク」を開催する。6月12日まで。 海の豊かさに理解を深めるとともに、海の課題や自分にできることを知るきっかけにするのが狙い。日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環。 期間中に協力店で地魚や地魚メニューを購入するとシールがプレゼントされ、5枚集めるとオリジナルのランチョンマットと保冷バッグを贈呈する。協力店は「熱海千魚ベース」のSNSなどで紹介している。
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下田の「アカイカ」 観光協会などPR 6月末までキャンペーン
地元で「アカイカ」と称される、「ケンサキイカ」による地域おこしを展開している下田市観光協会などは14日、市内飲食店によるキャンペーンの広報活動を行った。 キャンペーンは飲食店など約30店舗が参加し、6月30日まで和食や中国料理などでアカイカを提供している。 この日は同市の伊豆急下田駅で伊豆急行やJRの社員、観光協会の職員約20人が首都圏からの旅行者らに「下田はキンメダイだけではありません」「アカイカは今が旬です」などと呼び掛けながらチラシを手渡し、アカイカを新たな名物にしようとPRした。
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Sea級グルメ全国大会 “沼津代表”出店者募集 「小判めし」題材
来年10月に沼津市制100周年を記念して沼津港で開かれる「Sea(シー)級グルメ全国大会in沼津」の実行委員会は6月9日まで、沼津代表として出場するメニュー「沼津小判めし」の出店事業者を募集している。7月3日に沼津港で開くイベントで審査し、1事業者を“沼津代表”のグランプリに決定する。 沼津小判めしは小判形に丸めたご飯に、沼津産のアジの干物と、本エビ(ヒゲナガエビ)をのせたメニュー。レシピを公募し、3月の審査会で代表メニューに決定した。 募集の対象は、沼津市内に本店または主な事業所がある事業者。11月12、13日に愛媛県八幡浜市で開かれる同全国大会と、来年10月2
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障害者生産レタス、チャーハンに 御殿場の中華料理店 地場食材PR
御殿場プレミアム・アウトレット(PO)内の人気中華料理店「紅虎厨房(キッチン)」はこのほど、御殿場市の障害者就労支援施設の利用者が育てたレタスを使ったチャーハンの販売を始めた。深井真店長が市内のスーパーで手に取り、価値を認めて採用した。 社会福祉法人ステップ・ワンが運営する施設の利用者が、富士山の伏流水を利用して作った無農薬の「御殿場リーフレタス」を使った。葉先がギザギザで「普通のチャーハンと違う見た目を楽しめる」(深井店長)。シャキシャキした食感や独特の甘みも特長。発売から約1カ月でチャーハンメニューの1番人気に躍り出た。 このレタスを初めて使ったのは2017年。地場食材を使ったメニュ
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初夏の下田 旬のアカイカいかが? 5月13日からキャンペーン
「キンメの次はアカイカで」-。全国一のキンメダイの水揚げ量で知られる下田市で、通称アカイカと呼ばれる「ケンサキイカ」で地域おこしを図る動きが始まった。13日からのキャンペーンでは市内の飲食店など約30店舗が一斉にアカイカ料理を提供。市観光協会が県内外へのPRを本格化させる。 「さっぱりしていて強い甘みも特徴」。市内のすし店「美松寿司」の大将、植松幹男さん(62)が手際よくアカイカの握りを供してくれた。ショウガを添えるとさっぱり感が際立ち、塩で食すと甘みが引き立つ。キャンペーンに参加する各店は生食に加え、天板焼きや天ぷら、中国料理など多彩な味わい方を提案する。 同市にとって海水浴シーズンの
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沼津産の干物 品質の高さ発信 15日に感謝デイ、審査や即売会
日本有数の生産量を誇る沼津産の干物のおいしさをPRするイベント「沼津ひものファン感謝デイ」が15日午前10時から午後3時まで沼津市千本港町の沼津魚市場第一市場で開かれる。消費者の魚離れで生産量が減少する中、品質の高い9社の干物を人気料理人らが審査する品評会や、干物の即売会などを開き、沼津の干物の魅力を紹介する。 イベントは同市内の干物業者でつくる「沼津ひものブランディング推進委員会」が初めて主催する。全国有数のアジの干物生産量を誇る沼津市は30年ほど前、市内に約300の業者があった。しかし、需要の減少や後継者不足で現在は約60社に激減。生産量もピーク時から半減した。 ヤマカ水産社長で同委
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伝統食「お日待ち御膳」継承者育成 浜松・舞阪、地域有志ら活動
浜松市西区舞阪町地区に幕末ごろから伝わる「お日待ち御膳」を継承しようと、有志でつくる「お日待ち御膳の会」(加藤かち子会長)が調理講習会などを通じ、浜名湖を中心とした地元食材に触れる機会の創出を図っている。伝統料理の存続が危ぶまれる中、継承者を育成し、地域の食文化を守る。 お日待ち御膳の継承と同地区に存在していた「お椀(わん)講」と呼ばれる隣近所で共同所有する食器の活用を目的に、お日待ち御膳の会は2003年ごろから活動を始めた。 試食会を重ねて地元の食文化を解説するなど尽力してきたが、メンバーの高齢化で会は存続の危機に立たされた。事情を聞きつけたNPO法人「浜名湖フォーラム」(同区)の佐々
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三ケ日みかん鮎 風味爽やか、刺し身も【旬の魚・こぼれ話】
かんきつ系果実を餌に混ぜ、その風味が特徴の養殖魚を「フルーツ魚」といい、「かぼすヒラメ」(大分県)や「みかんブリ」(愛媛県)など、ご当地の果実と組み合わせた「フルーツ魚」が各地でブランド化されている。 静岡県でも西部の浜名湖周辺で「フルーツ魚」が育てられている。この地域では、温かく清麗な地下水を利用したアユの養殖が営まれている。地域のもうひとつの特産品である「三ケ日みかん」を、まるごと酵素で分解してペースト状にしたものを餌に混ぜて育てた「フルーツ魚」、その名も「三ケ日みかん鮎[あゆ]」である。三ケ日みかん鮎は、かんきつ系の香り成分であるリモネンを含み、その爽やかな風味によって刺し身でもおい
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自宅で駅弁、旅気分♪ 沼津・桃中軒発売、5種類を冷凍化
新型コロナウイルス禍による外出自粛を受けた駅弁需要の減少を打開しようと、明治創業の沼津市の老舗弁当屋が人気商品の冷凍販売に乗り出す。自宅などで気軽に食べてもらい旅気分を味わってもらうのが狙い。大型連休を控えた28日に販売を開始する。 手掛けるのは1891(明治24)年創業の桃中軒(同市千本港町、宇野秀彦社長)。首都圏などでも人気という「港あじ鮨」や「富嶽あしたか牛すき弁当」「御弁当(幕の内)」「鯛(たい)めし」と、新作の「しずおか健康生活応援弁当」の5種類を冷凍して販売する。担当者は「食べる時に解凍するため食品ロスの削減にもつながる」と、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」にも関
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ヒジキ収穫手際よく 松崎・石部、例年より短め
松崎町の石部漁港周辺の磯場で19日、今期初のヒジキ刈りが行われた。地元住民ら約40人が波打ち際に着生したヒジキを手際よく収穫した。 住民はヒジキを鎌で刈り取ると、袋詰めにして船で漁港まで運んだ。石部漁協役員の鈴木繁樹さん(68)によると、大きさは平均約40センチで例年より短め。数量は昨年の4760キロに比べて半分以下の1961キロだった。磯にカゴメノリが着生し、ヒジキの生育を阻害していることが不漁の大きな要因とみられるという。 収穫したヒジキは、住民それぞれが6~7時間かけて煮た後、天日干しにする。乾燥後は民宿の食事で提供したり、土産物として贈ったりするという。
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スポーツのまち磐田PR ジュビロ飯、静産大生が新メニュー
静岡産業大磐田キャンパス(磐田市大原)の学生12人がこのほど、同市の産学官が連携した健幸プロジェクト「ジュビロ飯」の一環で、地元産食材や「スポーツのまち」をアピールする食事メニューを開発した。パン・菓子製販のヤタロー(浜松市東区)と共同で取り組んだ。19日から同キャンパスの学食で提供が始まった。 新メニューは「スポーツタウンIWATA栄養満点プレート」。シラスを混ぜた米飯にのりをのせてサッカーボールの形に盛り、白ネギを使ったラグビーボール形のつくねの中には、ピンポン球に見立てたウズラの卵を入れた。リーフレタスなどのサラダは芝生のフィールドをイメージし、チンゲンサイやパプリカのソテーも添えた
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県外出身者が郷土料理提供 静岡・南町のバー企画「食で旅気分を」
全国各地の郷土料理で旅気分を―。JR静岡駅南口近くのバー「UNITED(ユナイテッド)」(静岡市駿河区南町)が、県外出身者に古里の味を振る舞ってもらうイベントを始めた。店長の古川尚純さん(33)は「気軽に旅行ができない今、食事を楽しみながら、県外の文化に触れて」と思いを込める。 同店は昨秋、カフェからバーにリニューアルした。新型コロナウイルス禍で苦戦が続く一方で、徐々に増え始めた出張で訪れた人や県外出身の客らと、それぞれの地域の食を話題に盛り上がることも。古川さんとオーナーも県外出身であることから「“よそ者”の視点で駅南に活気を取り戻せたら」と企画した。 8日に行
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天神屋の人気商品「たぬきむすび」ポテチに 風味を再現
弁当・総菜販売の天神屋(静岡市駿河区)はこのほど、人気商品「たぬきむすび」の風味を再現したポテトチップスを、天神屋全店と静岡県内の一部スーパーで発売した。 揚げ玉とねぎ、しょうゆの味わいが特徴。表面に凹凸を施したことで、ザクザクと歯ごたえのある食感を楽しめるようにした。80グラム入り324円。
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浜松餃子42店味比べ 食べ歩きマップ作成 中心街のおすすめ紹介
浜松市の官民でつくる浜松まちなかにぎわい協議会はこのほど、浜松餃子(ギョーザ)を中心街で提供する42店の食べ歩きマップを作成した。 JR浜松駅周辺で焼き餃子をその場で食べられ、キャッシュレス決済ができる地元資本の店をまとめた。肉や野菜などをたっぷり使った各店おすすめの餃子の写真や紹介文をA3サイズに掲載した。 JR浜松駅構内の観光インフォメーションセンターや掲載店舗、多目的施設Any(エニィ)などで配布している。同協議会の担当者は「マップを片手に、食べ歩きを楽しんでほしい」と話す。 同協議会と浜松・浜名湖ツーリズムビューロー、浜松商工会議所の3団体は昨秋から連携して浜松餃子を活用した観
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焼津みなとまつり復活 3年ぶりにぎわい、新鮮な水産物に行列
焼津市の漁港三大祭りの一つ「焼津みなとまつり」(実行委主催)が10日、同市の焼津内港で3年ぶりに開かれた。会場内は、久しぶりの開催を待ちわびていた大勢の来場客でにぎわいを見せた。 新鮮な魚や水産加工品を販売するブースが多数立ち並んだ。缶詰や練り物、つくだ煮といった地場産品が当たる福引きコーナーには、行列ができた。 第32代のやいづマリンレディの認定式も行われた。2年間焼津の顔として活動する3人が、前代からたすきを引き継いだ。 今回は感染症対策として場内の人数を5千人に制限。入り口と出口にはカメラとセンサーを設置し、入場人数を管理した。
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食の魅力動画で紹介 浜松市サイト「フードパーク」公開 リンク先で購入も
浜松市はこのほど、同市の農林水産物や食をPRするウェブサイト「はままつフードパーク」を公開した。動画による食材の紹介や地場産品の販売サイトへのリンクなど、幅広い情報を集めた。 動画コーナーは「浜松のパワーフードを知ろう‼」と題し、タマネギやシラス、ミカンなどの魅力を生産者らの声を交えて解説している。リンク先の市公式アンテナショップサイト「はままつ出世マーケット」では、ウナギのかば焼きや浜松ギョーザなどを購入できる。子ども向けのクイズやゲームコーナーも設けた。 コロナ禍で食に関するイベント実施などが難しくなったため、オンラインでの発信を強化しようと企画した。コンテンツは今後も拡充していく
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伊豆・修善寺バーガー発信へ新団体 「商標登録目指す」
伊豆市の食材を使った修善寺バーガーの魅力発信や知名度向上を目指す任意団体「修善寺バーガー協会」がこのほど、発足した。発起人の下山養魚場(同市)の下山明代表は「みしまコロッケや佐世保バーガーのように地域の名前が入った商標登録を目指したい」と意気込んだ。 修善寺バーガーは下山代表が昨年7月、コロナ禍で落ち込んだ地域経済の再活性化につなげようと企画した。ワサビやシイタケ、アマゴなどを使ったバーガーを開発した。バンズには「修善寺」の文字と湯気が立ち上る温泉をイメージしたマークの焼き印を押して提供している。 修善寺バーガーは市内産の食材を使い、焼き印を押して市内の店舗で提供するのが条件。既に7店舗
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静岡産水産物 特別メニューで楽しんで 30日まで「しずまえバル」
静岡市中心市街地の活性化を目指す静岡おまちバル実行委員会(松下和弘委員長)は30日までの期間限定で、市内産水産物を使う特別メニューを千円で提供する「しずまえバル2022」を行っている。 JR静岡駅付近、清水、用宗、蒲原などの飲食店約40店舗が参加する。利用客は事前に購入した電子クーポンを提示することで、シラスのパスタやサクラエビのかき揚げなどを楽しめる。 電子クーポンは、専用アプリ「ぶらりん@タウン」で、500円10枚セットなどで販売している。参加店舗やクーポンの購入方法は、しずまえバルウェブサイトに掲載している。 松下実行委員長は「さまざまな店を試し、新鮮な水産物を味わってほしい」と
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お待たせ!サクラエビ丼 大井川港漁協直営食堂「さくら」営業開始
駿河湾産サクラエビを看板メニューに掲げる大井川港漁業協同組合の直営食堂「さくら」(焼津市飯淵)は1日、サクラエビの春漁に合わせ営業を開始した。開店を待ちわびた多くの市民が新鮮な海の幸に舌鼓を打った。 大井川港で水揚げされたサクラエビのかき揚げや釜揚げシラスを乗せた丼のメニューを用意した。お土産用のサクラエビのかき揚げも販売している。生シラス丼定食は漁がある日限定で提供する。 座席数は新型コロナウイルス感染防止対策のため、昨年に引き続き66席を48に減らし、席と席の間を空けて密にならないように対策を施した。 営業は12月ごろまでの予定。営業日時は木曜~日曜の午前10時半から午後2時まで。
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タケノコ料理で春味わって 4月下旬まで限定4点 浜北・森林公園「森の家」
浜松市浜北区の県立森林公園森の家は4月下旬まで、国産タケノコを使った春限定メニュー4点を付設レストラン「まつぼっくり」で販売している。 タケノコの炊き込み飯や茶わん蒸し、煮物などを食べられる「たけのこ御膳(ごぜん)」(税込み1650円)や、釜飯や刺し身などが付く「たけのこ釜飯DX御膳」(同1870円)などを提供。渥美佳大支配人(50)は「森林公園の環境だけでなく、料理からも春を味わってほしい」とアピールしている。 問い合わせは森の家<電053(583)0090>へ。
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Sea級グルメ 沼津代表に「小判めし」 地元の味ふんだん
沼津市はこのほど、来年の市制施行100周年に合わせて沼津港で開かれる海のグルメの祭典「Sea級グルメ全国大会」に沼津代表として臨むレシピの最終審査会を、同市千本港町のレストランで開いた。アジの干物など地元の特産品をふんだんに使った「沼津小判めし」が最優秀賞に選ばれ、代表に決まった。全国の港町から出品される逸品とともに、海の幸を発信する。 沼津小判めしはアジの干物をグリルで焼いた。本エビも材料とし、戸田塩で味付け。粉状にしたサクラエビなどを混ぜた。竹串に刺して手で持って食べられるようにした。審査した宮田克代さん(宮田クッキングスクール主宰)は「沼津の特産を最大限に生かした。シンプルさも良かっ
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沼津西高「梅茶漬け」V 地元米「するがの極」使用おにぎり審査
沼津市は25日、市内の高校生が地元ブランド米「するがの極(きわみ)」を使って考案したおにぎりメニューのコンテスト表彰式を市役所で開いた。7校から78作品が寄せられ、グランプリに沼津西高の2年生チームが考えた「おにぎり梅茶漬け」が選ばれた。 グランプリに輝いたのは、小野寺南さん、酒井知恵子さん、佐々木佑菜さん、浜田美優さんのチーム。沼津茶を使ったアイデアや見栄えの良さが評価された。 コンテストは、地産地消の推進やするがの極のPRを目的に開催した。頼重秀一市長から表彰状を受けた小野寺さんらは「沼津茶の味わいを生かしながら、おにぎりとの相性を試行錯誤した」と開発を振り返った。メニューは、市内企
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温かくても冷たくても♡クラウンメロンのコロッケ開発 袋井
袋井市内のイベントで軽食販売などを手掛けるフーちゃん本舗(同市豊沢)はこのほど、同市特産のクラウンメロンを使ったスイーツ「ふくろいメロンコロッケ」を開発した。戸塚文彦代表が25日、市役所を訪れ、大場規之市長に完成報告した。26、27の両日、法多山尊永寺で開催中の「法多山さくらまつり」でお披露目される。 新しいご当地グルメの開発を袋井商工会議所から要請されたのがきっかけ。大阪府豊中市の食品会社と共同で進め、袋井市の補助金も活用した。「温かくても、冷たくてもおいしい」をコンセプトにジャガイモと生クリーム、小さくカットしたメロンを混ぜて一口サイズで揚げた。 試食した大場市長は「意外な組み合わ
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さつま揚げ、フライ…人気の練り物一般販売復活 焼津・はの字食品
焼津市保福島のさつま揚げ製造「はの字食品」が26日から工場直売を始める。創業時に使われたリヤカーをモチーフにした屋台を本社敷地内に設置し、さつま揚げや黒はんぺんフライといった練り物を販売する。いずれも約2年前閉店した焼津さかなセンター(同市八楠)の直営店で扱っていた人気商品。地元客からの要望に応え、一般向けの販売復活に踏み切った。 工場直売所となる屋台は長さ3メートルほど。創業した1921(大正10)年ごろに朝市で売り歩いたリヤカーを元に、静岡市葵区の建築士がデザインを手掛けた。 販売するのは「訳ありさつま揚げ」をはじめ、「さつま揚げミックス袋」、「黒はんぺんフライ」、魚の白身にはちみつ
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三島の食マップで 絵本作家がイラスト ミールキットや飲食店紹介
新型コロナウイルスによる苦境を協力して乗り越えようと、三島市広小路町の飲食5店舗が各店の料理を詰め合わせたミールキット「三島広房」を紹介する街歩きマップが完成した。イラストを手掛けたのは同市在住の絵本作家えがしらみちこさん。市観光協会もミールキットと地元野菜の料理を組み合わせた観光商品を企画し、三島の食の魅力をPRしている。 ミールキットはコロナで難しくなった食べ歩きを自宅で楽しんでもらおうと、和洋中の“プロの味”を詰め合わせて一昨年から販売している。イラストマップは各店舗の特徴をほのぼのとしたタッチで描いたほか、三島駅から広小路までの自然や町並みを紹介している。観
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シラス初物「上出来」 富士・田子の浦港 漁協食堂も営業開始
今季のシラス漁が21日に富士市の田子の浦港で始まった。漁船がかごいっぱいに新鮮なシラスを積んで帰港し、初物を待ちわびた仲買人が次々と競り落とした。今期は初漁に合わせて漁協食堂も営業を開始し、港は活気にあふれた。 近年は不漁が続き、昨季は過去最低の年間36トンだったが、初漁は昨年を大幅に上回る800キロ以上の水揚げがあった。漁師は「これだけ取れたら上出来」と胸をなで下ろした。 初日は1キロ約1500円と例年並みの価格で取引された。同市の水産加工販売会社「八幡」の仲買人清秀人さんは「全体的にやや大ぶり。生食には良いサイズ」と話した。 水揚げされた新鮮な生シラスなどを競り場で提供する人気の漁
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昭和レトロ感じる「豊門カフェ」 小山町・西洋館内にオープン
小山町藤曲の豊門(ほうもん)公園内にある国登録有形文化財の西洋館に3月中旬、昭和レトロな雰囲気を生かした「豊門カフェ」がオープンした。合同会社ピーシィズ(同町、徳島陽介社長)が建物の一部を町から借りて運営する。地域の繁栄にかつて寄与した富士紡績ゆかりの風情ある建物でコーヒーなどを味わえるとあって、早くも町民らの人気を集めている。 1930(昭和5)年に建設された2階建ての西洋館は、かつて町内に工場を構えていた富士紡績のゲストハウスだった。カフェは1階のキッチンで営業する。御殿場市の専門店が監修したコーヒーや、地元の名店から仕入れた食材を組み合わせたホットドッグなどを提供する。 営業に当
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富士宮やきそば&静岡おでん 「ソウルフード」交流深化へ調印
地域の食文化の継承・発展をめざす「富士宮やきそば学会」(渡辺孝秀代表)と「静岡おでんの会」(海野秀樹会長)は19日、相互協力を宣言する調印式「ソウルフードでまちおこし」を静岡市葵区の青葉シンボルロードで行った。 文化庁の食文化醸成事業「100年フード」にそれぞれ認定されたことを契機にした宣言で、B級グルメを活用した一層の地域交流と観光振興を目指す。渡辺代表は「今後も交流を深め、双方の食文化を盛り上げたい」と述べ、海野会長は「コロナ後を見据えて協力したい」と語った。 会場周辺では18日から「静岡おでん祭」が開かれている。田辺信宏静岡市長と須藤秀忠富士宮市長が来場し、関係者を交えて互いの地域
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地元特産品でスパイス開発 伊豆半島高校会議所、キンメなど使用
伊豆半島の活性化を目指す高校生グループ「伊豆半島高校会議所」がこのほど、地場産品を使った商品「金目くんスパイス」を開発し、19日、下田市の旧沢村邸でPR販売に取り組んだ。 会議所はこれまでにも海鮮丼などを考案し、商品開発は3回目。今回は下田名物のキンメダイのアラと、西伊豆名物の潮かつおの焼き身をそれぞれ粉にして混ぜた品で、西伊豆町のカネサ鰹節商店と三角屋水産の協力で販売にこぎ着けた。スパイスのほかにふりかけや塩なども候補に挙がる中、「さまざまな料理に使いやすく、若者にも味わってもらいたい」との思いから、試作を重ねてスパイスを選択した。 1本70グラム入りで750円(税込み)。旧沢村邸での
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静岡おでん祭開幕 全国から19店参加、ご当地の味競う
全国のおでんが一堂に集まる「静岡おでん祭2022」(実行委員会主催)が18日、静岡市葵区の青葉シンボルロードで始まった。20日まで、静岡県内外の19店が軒を連ね、各地のご当地おでんを提供している。 真っ黒なだしでおなじみの静岡おでんのほか、カニや牛タンを具材に使った県外のおでんなど、昔ながらの屋台で各店自慢の味を堪能できる。初日はあいにくの雨となったが、来場者は寒さを吹き飛ばす熱々のおでんに舌鼓を打った。 開催時間は19日午前10時~午後8時、20日午前10時~午後6時。
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学生の胃袋満たした定食店「曙」おしゃれなフレンチに 親から子へ 受け継がれる地域との絆【記者さんぽ|個店めぐり】
静岡市清水区の住宅街の一角。この地で長く営業し、平成の終わりとともにのれんを下ろした人気定食店「曙」の跡地がいま、おしゃれで清潔感の漂うカジュアルフレンチレストランに様変わりし、注目を集めています。お店の名前は「AKEBONO.La Table(アケボノ・ラ・ターブル)」。定食店を営んでいた夫婦の長男で、フランス料理シェフの海野宏幸さん(49)が「あけぼの」の名前を継ぎました。首都圏の店で料理長として勤めていましたが、両親と同じ場所で、両親と同じように地域に溶け込みながら料理をふるまう道を選択しました。 地産地消にこだわり 静岡鉄道御門台駅から徒歩約10分。白色を基調にした外観が目を引き
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ほうじ茶宣言の富士市 コラボメニュー、スイーツ♡続々 シフォンやギョーザ、がんも、ピザ・・・老舗店も参戦
ほうじ茶のブランド化を目指す富士市が2021年6月に「ほうじ茶宣言」をして以降、市内で新たなメニューの開発が相次いでいる。ほうじ茶と相性が良い和洋菓子だけでなく、ギョーザやそば、ピザなど多様な食事メニューも登場し、老舗店も参戦した。市が3月下旬に開催するイベント「富士のほうじ茶デイズ」には40店が参画し、限定を含む商品を提供する。まちを巡りながら多彩なメニューを楽しめる環境が整いつつある。 茶価低迷の中、同市は近年、需要が急伸するほうじ茶の特産化を進める。宣言以降、市農業振興推進協議会が試作時に茶葉やパウダー、リキッドを提供することで、メニューの開発が加速した。同協議会職員は予想を上回る店
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久能葉しょうが収穫スタート 色合いさわやか、春の食材 静岡
静岡市駿河区久能地区で盛んに生産されている葉ショウガの収穫が15日、始まった。24軒の生産者でつくる「JA静岡市久能葉しょうが委員会」は7月までに約280万束を目標に県内や関東地区に出荷する予定。 同区中平松の生産者漆畑宏雄さん(69)は早朝から8人で収穫、洗浄、結束などの出荷に向けた作業に手際よく取り組んだ。漆畑さんは「今年は寒かったので育成が遅れたが、しっかりと仕上がっている。白、ピンク、緑の色合いがさわやか。春の食材としてはうってつけ」と話した。 JA静岡市によると、久能地区は温暖な気候と水はけの良い砂地を生かした国内でも有数の早出し産地という。17日からJA静岡市ファーマーズマー
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浜松「メイワン」4店舗が新装開店 地元産のお土産やスイーツ販売
JR浜松駅ビルの商業施設「メイワン」(浜松市中区)に15日、県西部で親しまれている洋菓子や土産などを扱う新店4店舗が出そろった。新幹線改札前の「エキマチウエスト」に松浦製茶、松香堂、うなぎいもストア、ルソマサンドがオープンした。 うなぎいも協同組合が出店したうなぎいもストアは、細長く絞り出した焼き芋のペーストをたっぷり使った「うなぎいもモンブランソフトクリーム」などを販売。ルソマサンドは人気のクリームチーズフルーツサンドや、持ち運びに便利な「パフェ缶」など華やかな商品を売り出している。松浦製茶の店舗は品評会で受賞した茶や抹茶ジェラートなどを取りそろえた。ことぶき観光物産が運営する松香堂は、
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静岡おでん祭 3年ぶり開催 18~20日、県内外から19店舗
静岡県内外のおでん屋が集結する「静岡おでん祭2022」が18~20日、静岡市葵区の青葉シンボルロードで開かれる。新型コロナウイルス感染拡大のため一昨年、昨年と開催を見送ったが、出店者やファンから開催を求める声が高まり、3年ぶりに挙行する。海野秀樹実行委員長(48)は「改めて静岡おでんの良さを感じてもらえれば」と期待を込める。 黒いだしや黒はんぺんでおなじみの静岡おでんを中心に19店舗が出店する。県外からは富山県滑川市、宮城県石巻市などから5店舗が参加。カニを使ったおでんや牛タンを加えたつくねのおでんなど、ご当地ならではの味が楽しめる。来場者には黙食やマスク着用徹底を呼び掛けるという。 地
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ロケ弁に裾野の味 撮影誘致加速へ新企画 飲食店が弁当売り込み
裾野市ロケによるまちづくり推進協議会は、ロケ誘致を加速させる一手として、出演者や撮影スタッフらの食事“ロケ弁”に、地元飲食店の弁当を売り込むプロジェクトを始動した。新型コロナウイルス感染拡大で外食が手控えられる中、多彩な弁当メニューをそろえ、撮影の合間の楽しみを提供していく。コロナ禍に苦しむ飲食店の支援にもつなげる。 市や経済団体などでつくる同協議会は2014年から、富士山を望む自然環境を生かし、映画やテレビドラマ、CMなどのロケ誘致に取り組んでいる。22年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や19年公開の映画「キングダム」など、毎年15~30本の誘致を実現。宿泊や飲食な
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富士宮やきそば 100年フード認定、関係者ら市長に報告
「富士宮やきそば」が文化庁の新制度「100年フード」に認定されたことを受け、富士宮やきそば学会の関係者や地元製麺業者らが14日、須藤秀忠市長に認定を報告した。 同学会やNPO法人まちづくりトップランナー富士宮本舗、製麺業者4社の代表者ら10人が市役所を訪れた。同学会の渡辺孝秀代表は「これからの時代は素晴らしい町や食文化をいかに残していくかが大切。後世で、いい町を残してくれたと言ってもらえるように頑張りたい」と語った。須藤市長は「富士宮やきそばはまさに富士宮市の心であり魂であり精神。今は亡き渡辺英彦さん(同学会初代会長)もきっと喜んでおられる」と述べた。 県内からは、静岡おでんと大井川のお
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高校生が考案 パンコンテスト入賞作品を商品化 伊豆の国市、ふるさと納税返礼品に
伊豆の国市は1月に市内で開かれた「第16回パン祖のパン祭 全国高校生パンコンテスト」の入賞作品5点を商品化し、11日にお披露目した。食べ比べセットとして市のふるさと納税の返礼品に採用し、全国にPRする。 商品化したのは最優秀賞を受賞した田方農高2年の安江美奈世さん(17)の作品「カリフォルニアの太陽 フォルコンシュトーレン」と優秀賞の受賞作品4点。生徒のレシピを基に市内でパン店を営む杉山大一大会委員長が監修し、生地を練る時間や水分量、材料の分量を調整して作品に磨きを掛けた。 安江さんらが市役所に山下正行市長を訪ね、商品化の報告や試食を行った。安江さんは「貴重な体験。たくさんの人に届けばう
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みしまバーガー 19歳以下に無料配布 15日から春休みイベント
NPO法人森のようちえん太陽と緑の風クラブは15~27日の8日間で、三島市内の飲食店が作る「みしまバーガー」を子供らに無料配布する春休みイベントを市内で開く。 配布するのはチキンバーガー、ハンバーガー、みしまコロッケバーガーの3種類で、一般社団法人「全国食支援活動協力会」の補助金を受け期間中に計2千個を用意する。同NPOの高橋麻子理事長からイベントの報告を受けた豊岡武士市長は「コロナ禍の春休みだが、子どもに楽しみを提供してもらいありがたい」と感謝した。 19歳以下が対象で、予約不要。15日は北上公民館、18日は錦田公民館で午後3時から。このほかは午前11時から、会場は19日キディ学園、2
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無縁の地・焼津にたこ焼き店 本場大阪から移住、夫婦の「勝算」 バズらせて商売繁盛、SNS戦略に鍵
JR焼津駅(静岡県焼津市)前の雑居ビル1階に2月、本場大阪の味を掲げるたこ焼き店がオープンした。大阪市と大阪府八尾市でたこ焼き店を営む夫婦が、縁もゆかりもない焼津市に移住した上で開店した勝負の3店舗目。このコロナ禍になぜー。一見、首をかしげたくなる決断に見えるが、夫婦には「勝算」があった。SNSを駆使し、コロナ禍にも強い営業形態を目指す夫婦の挑戦を取材した。 店に近づくと漂ってくる、芳ばしい香り。「たこ焼き&スマイル」は、焼津駅南口を出て、すぐ目の前にある。店を営む矢野広人さん(50)、敏江さん(54)夫婦が、外から見えるガラス張りの調理場で忙しくたこ焼きを焼く。 焼津駅前の雑居ビル
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健康向上、経済活性化へ「ジュビロ飯」 磐田市など開発、普及注力
磐田市などは、健康づくりに役立つ献立と運動の情報を発信する事業「ジュビロ飯」に注力している。市内の飲食店など5カ所でメニュー提供を始め、新型コロナウイルス禍における市民の健康向上や飲食店の活性化につなげる考え。 事業は市のほか、サッカーJリーグ1部(J1)ジュビロ磐田、静岡産業大、農林環境専門職大、磐田商工会議所が昨年から展開する。地場産品を使用する、主食や主菜を含む-などの条件を満たしたメニューをジュビロ飯に認定し、市内企業と開発・販売するとともに、専門家考案の運動方法を店舗で指導したり、チラシで啓発したりする。 同市見付の総菜店「見付宿いっぷく処」は2月、毎月2回高齢者を対象に開く「
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潮かつお使用 おむすび販売 静岡県と天神屋開発
包括連携協定を結んでいる静岡県と弁当総菜の天神屋(静岡市駿河区)は、西伊豆町の伝統保存食「潮かつお」を使った「潮鰹(かつお)むすび」を開発した。県庁を含む同社の県内全27店舗で3月初旬から販売を始めた。 潮かつおはカツオを丸ごと塩に漬け込んで乾燥させた塩蔵食品。同町のカネサ鰹節商店が潮かつおとクリームチーズを刻んで交ぜたお茶漬けを商品化していて、塩鰹むすびはこのお茶漬けとご飯を一緒に炊き込んだ。 県庁内の売店では若手職員に人気で、販売開始から連日完売している。県地域振興課の山田紘子主任は「塩みや臭みを抑え、誰もが食べやすいように工夫した。おむすびをきっかけに西伊豆に関心を持ち、訪れてもら
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ラーメン「松福」の味再現 静岡県東部の人気店、ローソンで発売
静岡県東部を中心に10店舗を展開するラーメン店「松福」が監修したホット麺とおにぎりが8日から、静岡はじめ東海・北陸地方計7県のローソン約1600店舗で販売される。 静岡県内のローソンオーナーからの「人気店の味を、多くの人に身近な店舗で味わってほしい」との声がきっかけ。松福に監修を打診し、商品化につなげた。 ホット麺は看板商品「うまいラーメン」を再現し、濃厚な豚骨スープと太いちぢれ麺にチャーシューやキャベツを添えた。おにぎりは人気サイドメニュー「チャーマヨ丼」をイメージ。チャーシューとマヨネーズに加え、かつお節の風味を感じる一品に仕上げた。ホット麺が559円で4月中旬、おにぎりが168円で
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篠原産新タマで限定メニュー ザザシティ浜松 21日まで
ザザシティ浜松中央館(浜松市中区)は21日まで、地元の特産品や魅力を伝えるイベント「地のものチャレンジ」を展開し、テナントの各飲食店が篠原産新タマネギを使った期間限定メニューを提供している。 各店は「庄島農縁」(南区)が生産した甘みが特徴の新タマネギを使う。かつおだしでシンプルに煮込んだ一品や、ペンネ、チーズキッシュなどを販売する。篠原産の特徴を紹介するパネル展示や、庄島農縁直送の新タマネギの販売もしている。 イベントは当初、2月末までの予定だったが、開催期間が新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置と重なったため、継続して地元農家を応援しようと延長した。今回は第6弾。これまで「浜松ギョ
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三島の朝食開発 和洋中5店舗「朝の街」発信へ
歴史や自然が豊かな三島市を「朝の街」として売り出すNPO法人「地域活性スクランブルフォーラム」はこのほど、市内の飲食店が開発した朝食メニューの試食プロモーション会を同市のフランス料理店「おんふらんす」で開いた。当面は毎月のペースで開催する朝のイベントに合わせ、各店の朝食を参加者に提供する予定。 メニューを考えたのは和洋中5店舗で、特産の箱根西麓三島野菜など地元食材を使った朝食をそれぞれお披露目した。市内を巡る「朝散歩」の後に提供する朝食を想定し、おなかに優しい中国がゆ、季節野菜のスープ、焼き魚などが並んだ。料理人は「1日をしっかりがんばれるよう、栄養とカロリーが取れるメニューにした」などと
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静岡県の地場産品ずらり 東京・品川で産直マルシェ 6日まで
静岡県の地場産品の魅力を首都圏の消費者に発信する「静岡産直マルシェ」が5日、東京都品川区のJR大井町駅前で始まった。県内と地元業者を中心に約15店舗が参加した。菊川の深蒸し茶や伊豆産の柑橘類、焼津塩サバあられなど農産品、加工品が並び、来場者が品定めを楽しんでいる。 同駅前の定期イベントで、今回は静岡と東京をつなげたコラボ商品も数多く登場した。都内各地を三輪自転車で回るつぼ焼きいも屋の銀六いもは、ふもとも農園(富士宮市)の紅はるかなど4品種を初めて使用した。 店主の柴岡由利子さんは「無農薬で大事に栽培されているので、安心して提供できる。しっかりと熟成され、味もいい」と話した。 最終日の6
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ららぽーと沼津で「パンまつり」 静岡県内の人気店ずらり
静岡県内人気店のパンを集めた「ららぽーと沼津パンまつり」(静岡新聞社・静岡放送協力)が26日、沼津市の同施設ひかりの広場で始まった。27日まで、食パンや総菜パン、菓子パンなど多彩な商品を販売する。 本社の情報誌「ぐるぐるマップ」と情報サイト「@S(アットエス)」の編集室がお薦めする店舗が出店する。初日は10店舗が計約80種類のパンを売り出した。 裾野市の「ぱんはうすヴィエナ・ブロート」は、自家製の食パンに地元産イチゴや生クリームなどを挟んだフルーツサンドが人気を集めた。静岡市葵区の「ベーカリーOBL(オブリ)」は、独自製法でさくっとした食感に仕上げた生地が特徴で店の1番人気のアップルパイ
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伝統の親子丼、お弁当で再出発 静岡「中村屋」270年の歴史
約270年の歴史を刻んだ地元の味を伝え続けたい-。昨年12月いっぱいで閉店した親子丼専門店「中村屋」(静岡市葵区常磐町)店主の次女倉田沙也加さん(35)が3月から、弁当専門の卸売店として再出発する。倉田さんは「違った提供方法で、変わらない味をこれからも届けていく」と意気込む。 中村屋は江戸時代中期の1753年に創業。大正時代ごろから親子丼の提供を始め地元で親しまれてきたが、店舗の老朽化に加え、父親の幸佳さん(66)が体調を崩したことなどから、閉業を考え始めた。 就職で県外に出るなどした兄や姉には後を継ぐ意思はなく、両親は廃業の準備を進めたが、倉田さんは「多くの常連さんがいて、自分もこの味
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食堂「蒲原館」復活 23日再オープン 愛されたラーメンの味継承
昨年12月に閉店した静岡市清水区蒲原の食堂「蒲原館」が23日、屋号を引き継いだ地元企業グループ「スルガノホールディングス」の手により再オープンした。旧店主の望月昇さん(73)から指導を受けた同区草薙の杉山味乃里さん(41)が新店長を務め、地元で長く愛されてきたラーメンを継承し提供する。 蒲原館は1954年の創業。深い味わいのラーメンや丼物、カレーといった幅広いメニューで地元住民だけではなく県内外の人々に愛されてきた。 杉山さんのラーメン継承は閉店間際の昨年12月から始まった。望月さんから付きっきりで調理法を教わり、スープのレシピや麺もそのままに再現。「変わらない味を実現するためには引いて
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ウニの一種「ガンガゼ」食用へ 海の厄介者、新名物に 沼津で試食会
サンゴや海藻への食害で「磯焼け」の原因となっているウニの一種「ガンガゼ」の食用化に向けた取り組みが始まった。沼津産のプチヴェールを約1カ月間給餌することでガンガゼの味を整えた。第1弾となる試食会が21日、沼津市千本港町で開かれ、食材としての可能性を探った。 同市でダイビングスクールを営む小林秀樹さん(61)が「プロジェクトG」と題して2020年5月に始動した。静浦漁協の協力でガンガゼを採捕。雑味があって食材に適さないため、食べやすい味になるよう試行錯誤を重ねた。 九州などで行われている野菜を利用した養畜からヒントを得て、プチヴェールを餌として与える手段を試みた。JAなんすんと農家から出荷
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「静岡フェア」で創作メニュー考案 シェフ田京伸五さん【とうきょうウオッチ/静岡へ発進&発信】
ホテル料理人として長年勤め、2018年のオープン時から川崎キングスカイフロント東急REIホテル(川崎市)の料理長を務める。28日まで開催中のイベントで県産食材の魅力を生かした創作メニューを提供する。50歳。 ―静岡県食材の魅力は。 「伊東市出身で、地元静岡の食材を扱うことになり気合が入った。ただ、高校卒業と同時に地元を離れたので、詳しいわけではない。昨年末に県の案内で、三島市や沼津市を中心に生産現場を回った。現地で食べた箱根西麓三島野菜は、味の主張が強く、甘みがあった。土壌や生産方法に対する生産者のこだわりも見ることができ、とても勉強になった。県中西部にも行ってみたい」 ―新たな発見は
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静岡・水見色活性化へ「こんにゃくアイス」 磐田の学生ら開発
磐田市富丘の農林環境専門職大短期大学部と農林大学校の学生らが、静岡市葵区の水見色地区活性化のため、こんにゃく芋を活用したアイスクリームの開発に取り組んでいる。同地区の農産物加工販売所「水見色きらく市」で5月、テスト販売を行う予定。 静岡市産学交流センターの事業の一環。同地区は山あいにあり人口減少や高齢化が進んでいる。水見色きらく市企業組合の委託を受け、地場産品を生かした商品開発を始めた。 農林環境専門職大の池ケ谷篤講師と、指導する学生らがレシピなどを開発。農林大学校2年の高嶋怜さん(22)がマーケティングなどを行い研究をまとめた。 アイスには、こんにゃく芋を加工した「こんにゃくペースト
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未利用海藻「アカモク」活用 焼津水産高生、バーガー限定販売
焼津水産高(焼津市)海洋科学科の生徒が考案した海藻「アカモク」を使った2種類のライスバーガーが商品化され、19、20両日にしずてつストアの県内全店舗で限定販売する。未利用資源だったアカモクに着目し、昨春から半年かけて開発。世代ごとの舌に合うよう風味に工夫を凝らした。開発メンバーの一人は「ぜひ味わってほしい」と話す。 販売するのは、「美味SEA★きんぴらバーガー」(税抜き350円)と「美味SEA★かつおバーガー」(同500円)。開発した生徒によると、かつおバーガーは「がっつり食べたい若者」、きんぴらバーガーは「ヘルシー志向の強い人たち」をターゲットにしたという。 開発したのは3年生の佐藤涼
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キンメダイ、今が旬だい! 下田市で続々と水揚げ【動画】
旬を迎えているキンメダイの水揚げが、下田港で行われた。全国一の水揚げ量を誇る同港に次々とキンメダイが運び込まれ、下田市魚市場を鮮やかな紅色で彩った。 この日は伊豆諸島の八丈島沖などで漁を終えた大型船2隻が約10トンを水揚げした。キンメダイは大きさごとに選別され、仲買人が品定めした。 伊豆漁協(同市)によると、下田のキンメダイは12~2月ごろが旬とされ、鍋料理などとしても需要が高いという。
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受験シーズン「明日、勝つ」 長泉「あしたかつサンド」商品化
長泉町特産のあしたか牛と白ネギを使ったご当地メンチカツ「長泉あしたかつ」のサンドイッチが15日から、本県など中部地方7県のローソン約1600店舗で販売される。「明日、勝つ」の語呂合わせで験担ぎしてもらおうと、受験シーズンに合わせて商品化した。 同町では毎年、私立・公立高校の入学試験前日に学校給食であしたかつを提供している。受験生が勉強の合間の夜食などで手軽に食べられるよう、通常より大きい90グラムのかつを地元企業から仕入れ、甘めのソースで食べ応えのあるサンドイッチに仕立てた。価格は368円。限定約8万食で、3月中旬まで売り出す予定。 14日には、発売を前に池田修町長が町役場で長泉あしたか
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希少キノコ「ホホホタケ」と能登カキ 異色セット販売 それぞれの魅力PR
希少キノコのハナビラタケ(商品名・ホホホタケ)を生産する島田市川根町の大井川電機製作所が石川県穴水町のカキ養殖業者「河端水産」と連携し、旬の能登カキとホホホタケのセット販売を開始した。新型コロナで外食産業が打撃を受ける中、ユニークな組み合わせでそれぞれの食材の魅力をPRする。 同町在住の中川生馬さん(43)が大井川電機の広報をフリーランスで務めていることが縁で実現した。新型コロナの影響で多くの観光客が集まる同町のイベント「雪中ジャンボかきまつり」が昨年に続いて中止となり、中川さんがカキの消費支援と合わせて全国的な知名度が低いハナビラタケの味を広くPRしようと企画した。 オリーブオイルとニ
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ハウス食品がキーマカレー新商品 浜松名店「mana」の味再現
ハウス食品は2月14日、レトルトカレー「辛さきわだつキーマカレー」を発売する。浜松市中区の専門店「印度カレーmana」の監修で、甘みと酸味の後に鮮やかな辛さが口の中に広がる同店のキーマカレーを再現した。 全国の至極のメニューを表彰するグルメアワード「ジャパン・メニュー・アワード」の受賞カレーを商品化するシリーズの第2弾。こくのある甘みはバナナ、酸味はトマトを使って引き出し、スパイスの複雑な辛さと香りが味わえるひき肉たっぷりのキーマカレーに仕上げた。 内容量は150グラム。参考小売価格は税抜き314円。
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特産「川ノリ」収穫最盛期 松崎町の那賀川、岩科川河口
松崎町の那賀川や岩科川の河口で町特産の「川ノリ」が収穫最盛期を迎えている。9日は「松崎川のり会」の住民らが干潮を狙い、川底に着生した川ノリをすくう作業に汗を流した。収穫は2月末ごろまでを見通す。 同会の鈴木敬司事務局長によると、今期は水温がしっかりと下がり、土木関係者らの協力や配慮もあって河川状況がいいため、豊漁が見込めるという。住民らは収穫量の増加に期待し、天日干しにして乾燥させる作業なども進めた。 同町の川ノリは「スジアオノリ」と呼ばれるアオノリの一種。西風にさらすと香りが際立つのが特徴で、昨年度から町のふるさと納税の返礼品に登録されている。
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ギョーザ購入額 浜松市首位陥落、ウナギも 総務省家計調査
総務省が8日に公表した2021年の家計調査で、前年は日本一だった浜松市の世帯当たりのギョーザ購入額が2位となったことが分かった。1位は宮崎市。長年浜松と首位を競ってきた宇都宮市が3位。同調査では、ウナギのかば焼き購入額も浜松は首位の座から陥落し、2位だった。 調査はスーパーなどで購入した調理済みや生のギョーザが対象。冷凍食品や外食は含まない。浜松市の購入額は前年(3766円)並みの3728円。20年の上半期首位で注目を集めた宮崎市は21年も金額を伸ばして4184円、宇都宮市は3129円だった。過去10年間は浜松、宇都宮両市が1、2位のいずれかを占めていた。 8日午前、浜松市中区の遠鉄スト
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地元食材ふんだん 両棋士、昼食に舌鼓 焼津・棋王戦第1局
焼津市で6日に行われた将棋の第47期棋王戦5番勝負第1局。渡辺明、永瀬拓矢の両棋士は、会場の焼津グランドホテルが用意した地元素材をふんだんに使ったランチメニューに舌鼓を打った。 ホテルが特別に仕立てた松花堂弁当スタイルの「旬彩御膳」。焼津で水揚げされた天然ミナミマグロの刺し身や駿河湾産のキンメダイの炊き込みご飯などが並び、両棋士同じメニューを注文した。福地雅見料理長(45)は「魚介類と野菜を使い、山と海がある焼津の特徴を表現した」と意図を語る。 折井成彦営業支配人(47)は「新型コロナウイルス禍が明けて和食レストランが営業を再開したら、一般にも提供したい。焼津の食材を通して地域の魅力を幅
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相模灘の海鮮堪能 熱海・初島で「丼合戦」 3月13日まで
熱海市初島で5日、新鮮な海の幸を堪能するイベント「初島丼合戦」(初島区事業協同組合主催)が始まった。島の漁師が営む食堂街の14店舗が“参戦”し、相模灘で獲れた地魚やイカ、サザエなどを盛った丼めしが楽しめる。3月13日まで。 昨年は新型コロナ禍の影響で中止となったため2年ぶりの開催。各店舗が初島の魅力を伝えようとオリジナルメニューを考案し、準備を進めてきた。 丼の注文には各店共通のクーポンの提示が必要。開催に協力する富士急マリンリゾートが熱海―初島間のフェリー往復乗船券とクーポンをセットで販売している。料金は大人3880円、小人2690円。 問い合わせは富士急マリ
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大河にちなんだ「北条寿司」 三島駅などで販売
伊豆の国市ゆかりの北条義時が主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映に合わせ、同市古奈の飲食店「だるま」は登場人物をイメージしたすしを詰め合わせた「伊豆北条寿司」を販売している。 太巻きは義時、ハス入りのいなりずしは源頼朝、ワサビを使ったいなりずしは北条政子をイメージした。卵焼きには北条家の家紋「三つ鱗(うろこ)」の焼き印を押した。のり巻きのキュウリは三角に切って三つ鱗を表現した。三島駅と土、日曜のみ韮山時代劇場(同市)の伊豆の国物産館で販売する。店舗では予約販売のみ。おかみの山田敏江さんは「義時や当時のことを思いながら食べてほしい」と話した。
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お弁当・お総菜大賞、サラダ部門で最優秀 ランチオン(静岡市)
静岡市葵区駒形通の商店街にある青木青果のお弁当・総菜デリバリー部門「ランチオン」が開発した「1富士 2鷹(たか) 3折戸なすヴェリーヌ」がこのほど、「お弁当・お総菜大賞2022」サラダ部門(業態=CVS・専門店他)の最優秀賞を受賞した。4年連続のチャレンジで栄冠を手にした代表の青木哲人さん(43)は「地元の食材を知るきっかけになれば」と話す。 開発したのは、三保半島で栽培される折戸ナスを使った冷たい洋風総菜。3層構造で透明の容器の1層目に富士山の残雪などを表現したチーズソース、2層目に鷹をイメージさせる鶏肉などを使ったミートソース、3層目に焼き浸しにした折戸ナスやタカノツメなどを入れた。新
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ハンバーグ「さわやか」値上げ 30~50円、3月1日から
静岡県内で34店舗を展開する「炭焼きレストランさわやか」の運営会社さわやか(袋井市)は1日、一部商品の販売価格を3月1日から最大50円値上げすると発表した。 同社によると、世界的な牛肉不足による原料価格の高騰や物流費、光熱費の上昇などに伴う対応という。対象製品はハンバーグ類12品で、看板商品の「げんこつハンバーグ」と「おにぎりハンバーグ」は50円、その他の10品は30円値上げする。 渡辺浩一執行役員は「できる限りの対策を講じて価格維持に努めてきたが、今後も安定的に提供するために苦渋の決断をした。引き続きお客さまに満足いただけるよう、サービスの向上へ努力していく」と話した。
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旅して親しむ 静岡の食文化 県、3カ所でモデル事業着手へ
静岡県は2022年度、県内の豊かな食資源と食文化を生かした新たな旅行形態「ガストロノミーツーリズム」の普及に向けた事業に着手する方針を固めた。新型コロナウイルス感染収束後に回復する観光需要を見据え、モデルツアーや情報発信に取り組む。22年度当初予算案に観光分野として4千万円を計上する方向で調整し、関連する他分野の予算化も検討している。 日本一高い富士山と日本一深い駿河湾を有する本県は風土に恵まれ、農林水産物の生産数が439品目と全国トップクラスを誇る。同事業では県内各地で古くから親しまれている食材のほか、地域特有の調理方法や食べ方などの文化的要素を幅広く紹介し、食目当ての旅行者を誘客する。
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真っ黒「黒はんぺん」入り 岳電おでん開発、夜景電車をイメージ
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は29日に夜景電車をイメージしたオリジナル黒はんぺんの入った「岳電おでん」(1パック750円)の販売を始める。夜のイベントが多い岳鉄ならではの寒い冬にも温まることができる土産としてPRする。 岳電おでんはレトルトパックで1食分に大根や卵、ちくわなど7種の具材が入る。静岡市清水区由比の水産加工会社「さすぼし蒲鉾」に製造を依頼した。 静岡おでんの特徴である黒はんぺんに、ごく少量のイカスミを混ぜ、さらに真っ黒なはんぺんに仕上げ、黒いだしつゆとともに夜景電車を表現した。 同社は人気の夜景電車に加え、一昨年から終電後の電車内に泊まるナイトステイホームや夜行電車など夜
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トチの実バター全国へ 大手航空会社と取引も 浜松・水窪の小松屋製菓が販売
浜松市天竜区水窪町の「小松屋製菓」が販売する、地元のトチの実を使った「とちバター」が全国各地のバイヤーの関心を集めている。商品は昨秋、流通関係者らが全国の特産品を審査する「バイヤーズルーム」で、計100点の中から銀賞と審査員特別賞に選ばれた。店主の小松裕勤さん(49)は「水窪に人を呼び込むきっかけになれば」と意気込む。 とちバターは、トチの実やキビ砂糖を使ったシロップと、バター、塩を混ぜて作る。トチ独特の風味とほんのりとした甘み、程よい塩味が特徴。トチの実を使った、パンに合うバターを作ろうと研究を重ね、3年ほど前から販売している。 「『満足しない』が座右の銘」と語る小松さんは「銀賞か&h
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旬のイチゴ♡甘々スイーツ人気 島田KADODE OOIGAWA
JA大井川管内の新鮮なイチゴを使ったスイーツが、島田市のKADODE OOIGAWAで人気を集めている。 館内の「茶寮」では、イチゴスイーツの盛り合わせを発売した。旬のイチゴとイチゴソース付きのチーズケーキなどが味わえる。盛り合わせは税込み650円。藤枝産抹茶とのセットで税込み千円。 昨年に続き、磐田市の老舗和菓子店「又一庵」とコラボしたイチゴ大福も販売中。甘さと酸味のバランスが絶妙な「紅ほっぺ」と粒あん、甘さ際立つフルーティーな香りが特徴の「きらぴ香」と白あんを使用した大福2種類を用意した。それぞれ税込み216円。 盛り合わせとイチゴ大福は3月末まで販売を予定している。
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伊東めちゃくちゃ市、2年ぶり開催 巨大干物競りに
伊東市渚町の松川藤の広場で22日、大物産市「第28回伊東温泉めちゃくちゃ市」(実行委主催)が始まった。新型コロナ対策をして2年ぶりの開催。来場者は目玉のオークションイベントなどを楽しんだ。23日まで。 初日のオークションには、市内の業者が100センチ超えのブリを加工した巨大干物が登場した。来場者が発声しない方法で競りを進め、過去最高に並ぶ1万8千円で落札された。いけすを泳ぐ鮮魚をたもですくう権利も競りにかけられた。落札した参加者は制限時間内に多くの海産物を獲得しようと、懸命にたもを操った。 会場には25ほどのブースが並んだ。干物や和洋菓子、かんきつ類の加工品など市内外の名産品を販売した。
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巨大オブジェ、今年は「鎌倉殿」 伊豆の国でパン祭開催
日本で初めてパンを焼いたとされる幕末の韮山代官江川太郎左衛門英龍(坦庵)にちなんだイベント「第16回パン祖のパン祭」(実行委主催)が22日、伊豆の国市の韮山時代劇場で始まった。全国高校生パンコンテストや有名店のパンの販売などを行う。23日まで。 オープニングセレモニーでは、恒例の田方農業高の生徒が製作する巨大パンオブジェが披露された。同市ゆかりの北条義時が主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映が始まったことから、食品科学部の生徒15人が3週間かけて北条家の家紋「三つ鱗(うろこ)」をモチーフにした縦横それぞれ約2メートル、奥行き約90センチの作品に仕上げた。 4部門を設けたコンテストに
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芋切り干し、生産盛期 風と太陽が“調味料” 御前崎
御前崎市で「芋切り干し」の生産が盛期に入っている。豊富な日照時間と空っ風が吹く同市ならではの特産物で、薄く切ったサツマイモが天日干しされる光景は冬の風物詩になっている。 同市白羽の斎藤農産では例年11月中旬ごろから芋切り干し作りが始まる。パートの女性らが作業場に集まり、午前7時ごろから蒸したての芋の皮をむく。ピアノ線を張った「ペンペン」と呼ばれる道具で芋を手際よく切り分け、せいろに乗せて屋外の棚に並べる。3日ほど空っ風にさらした後、ビニールハウスに移してさらに2日間しっかりと日光を当てて自然乾燥させる。生産は1月末まで続く見通し。 代表の斎藤丈雄さん(71)によると、近年は健康志向の高ま
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地元食材たっぷり「ぬまづうどん」 静岡県住みます芸人開発
吉本興業「静岡県住みます芸人」の「ぬまんづ」のうえたけさんとさこリッチさんは飲食店「山正」=沼津市平町=の協力で、地元の素材を使った「ぬまづうどん」を開発し、同店2号店で販売を始めた。「沼津を盛り上げる拠点にしたい」と芸人自ら厨房(ちゅうぼう)に立ち、PRする。 お笑いタレントの間寛平さんが、沼津の新しい名物を作ろうと約1年前に発案。地元に密着して、劇場のある沼津への恩返しにと2人が店舗での販売を目指した。山正の店主竹下幸二さん(46)のアドバイスを受けながらメニュー開発やうどんの作り方などを学び、準備を進めてきた。 うどんは間さんの出身である関西風のだしで、細めの麺を採用。沼津港から本
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パン祖のパン祭 伊豆の国で22、23日 コンテストに朝食部門新設
伊豆の国市内で22、23の両日に開かれる第16回パン祖のパン祭を前に、主催する実行委員会は12日夜、プレス発表会を同市のあやめ会館で開き、概要を説明した。メインの全国高校生パンコンテストでは朝食部門を新設。全国各地の43校から425作品の応募があり、書類審査を突破した25人が実技審査に臨む。 コンテストはカリフォルニア・レーズン、地産地消、手仕込みを含めた計4部門。県勢では、田方農業高の渡辺奈月さん(2年)、竹中ゆらさん(3年)、安江美奈世さん(2年)、松下朱花さん(同)、沼津東高の長井美史さん(2年)の5人が22日に同市のパン店「ベケライ・ダンケ」で行う実技審査に進出した。 メイン会場
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香り爽やか 特産ダイダイでマーマレード 熱海のNPO販売へ
熱海市のNPO法人「あたみオアシス21」がこのほど、市特産のダイダイを使ったマーマレード作りを始めた。爽やかな香りと甘酸っぱい味が特徴。計8日間で1瓶230グラム入りを約4千個作り、同市の起雲閣で販売する。 全国有数の生産量を誇るダイダイを活用し、地域活性化を図ろうと2006年から実施している。ダイダイは主に正月飾りなどに用いられ食品には適さないが、独自にレシピを考案した。 調理作業は70代の女性メンバー15人ほどが同市のいきいきプラザで取り組んだ。市内の農家からダイダイ600キロを仕入れ、果汁や細かく刻んだ皮などに砂糖を加えて丹念に煮ている。中島美江代表は「パンや紅茶、ヨーグルトに合わ
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焼きたて、ぷりっぷり! 牡蠣小屋の営業開始 湖西・海湖館
湖西市新居町の観光施設「海湖館」で8日、浜名湖産のカキをその場で焼いて味わう「牡蠣(かき)小屋」が今季の営業を開始した。初日から市内外の観光客が訪れ、冬の味覚に舌鼓を打った。 浜名湖のカキは粒が大きく、濃厚な味わいが特徴。牡蠣小屋の開設は10年目で、新居牡蠣組合が養殖するブランドのカキ「プリ丸」を提供している。 地元のカキ養殖業者によると、今季の水揚げ量は例年より少ないものの、不漁に見舞われた昨季からの回復が見られ、身は大きく育っているという。 来場者は殻付きのまま焼いた熱々の身を口に入れると、顔をほころばせた。掛川市から息子と訪れた荒井伸明さん(44)は「身がぷりっとしていて塩っ気が
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焼津のおでんで温まろう 16店舗で味くらべスタート
焼津市は8日から、地元グルメ「焼津おでん」をPRするイベント「焼津のおでん味くらべ」を開催する。市内16店舗で、黒はんぺんやなるとといった地元特産の練り製品がたっぷり入ったおでんを提供。寒い冬でも港町の海の幸を堪能してもらうことで、誘客につなげる。2月13日まで。 参加するのは、焼津市内の飲食店や物販店、露店。洋風にアレンジしたメニューやテークアウト用商品など、さまざまな自慢の一品が味わえる。 2店舗を巡るごとに参加店舗で使用できるクーポンをプレゼントする「LINE(ライン)スタンプラリー」や、対象メニューの写真を投稿する「インスタグラムフォトコンテスト」も行われる。 市で本年度実施し
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地元企業が連携「特製おでん」開発 8日からマルシェで販売
焼津市の食品水産事業会社いちまるの食品工場(同市浜当目)で開催されている恒例の「いちまるマルシェ・スペシャルイベント」に出店する店舗や企業が連携し、このほど「特製おでん」を開発した。地元の練り製品製造会社や精肉店が持ち寄った自慢の食材を、藤枝市の飲食店がオリジナルの風味に仕立てた。8、9の両日のマルシェで限定販売する。 出店者同士のコラボ企画は初の試み。年4回開催のスペシャルイベントに出店する焼津市の練り物製造丸又や静岡市の村松精肉店などが黒はんぺんやちくわ、こんにゃく、牛すじなどの食材を提供。藤枝市の飲食店「縁和」が調理し、期間中に1日限定50食を販売する。 マルシェには丸又、村松精肉
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寅年 トラフグ味わって 浜松で初競り、水揚げ回復に期待
寅(とら)年にトラフグを味わって―。浜松市西区の舞阪漁港で6日、天然トラフグの新年の初競りがあり、前年を上回る107・8キロが出荷された。市場関係者は旬を迎えた遠州灘の「冬の味覚の王様」を見つめ、今後の好漁を願った。 漁船14隻が昼すぎに帰港し、体長50~60センチほどのトラフグを仲買人が次々と競り落とした。1キロ当たりの最高値は1万1869円。コロナ禍で外食需要が減った前年を5800円上回り、幸先の良い開場日になった。 漁は2月末まで。今期は漁の弊害になるサバフグの異常発生で漁獲量が落ち込んでいるが、地元漁師によると、昨年末以降の水温低下でサバフグは漁場を離れたという。仲買人の和田晃一
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熱海梅園の実で土産品 地元業者が完成披露 まつり会場などで販売
熱海市の観光名所「熱海梅園」で8日に開幕する梅まつりを前に、同市の総合食品卸「東明」(岸幸宏社長)が5日、梅園で昨年収穫された梅の実を使って製造した6種類の土産物をお披露目した。商品はまつり会場のほか、市内のホテルや旅館、JR熱海駅ビル・ラスカ熱海内の土産物店で販売する。 披露したのは、ペースト状にした梅肉80グラムがカップに入った新商品「ねりうめ」(400円)をはじめ、熱海商工会議所のブランド「アタミコレクション・エープラス」認定商品の熱海梅園梅干し(600円)、人気商品の梅ジャム(698円)など。同社の岸剛史専務は「熱海を元気づける商品として、自信を持って開発した」とPRした。 熱海
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かつお角煮茶漬け、焼津水産高生が考案 柳屋本店とコラボ ふるさと納税返礼品に
焼津水産高(焼津市)の生徒が市内のかつお節メーカー柳屋本店と共同で商品を開発した。地元産カツオのうまみをベースにした新しい名物を作ろうと、昨春から試行錯誤の末にレシピを考案。それを元に同社が商品化にこぎ着けた。市のふるさと納税の返礼品にも採用され、生徒らは「魚の町」焼津ならではの美味を全国の食卓に発信したいと張り切っている。 商品はお茶漬けに合うカツオの角煮などを入れた「かつお角煮de茶漬け」、かつお節を使ったつゆにミカンの果汁を加えた「みかん香る かんきつゆ」。レシピは、同高食品科学科3年の鈴木李音さん(18)と古賀桃真さん(17)が考案した。 「かんきつゆ」は、古賀さんが実習に使われ
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チョウザメ料理店オープンへ 函南で養殖「一大ブランドに」 シェフの舘野さん、埼玉から移住
函南町の新たな特産品を目指して養殖が始まったチョウザメの料理店が、8日に同町上沢にオープンする。15年前からチョウザメの調理に取り組むオーナーシェフの舘野毅さん(40)が埼玉県から同町に移住し、あぶりや刺し身などさまざまな料理を提供する。テークアウトの総菜も店頭に並べ、「函南の一大ブランドにしたい」と意気込む。 「味はタイ、食感はフグ」というチョウザメは骨の付き方が複雑で、調理には独特の技術が必要。舘野さんはキャビアの専門店で10年、チョウザメのイタリアンで5年シェフを務め、函南で養殖が始まったのを機に移住を決意した。旧すし店の調理設備を入れ替えてオープンし、当面はカウンターのみでお客を迎
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鰻巻きバーガー、三島の新名物に 食事処「源氏」が発売
三島市特産のウナギで新たな名物を―。食事処「源氏」(同市一番町)は、人気メニューの鰻(う)巻きをバンズで挟んだ「鰻巻きバーガー」の販売を始めた。ウナギのかば焼きを卵で包み、タレとサンショウで味わう新感覚。井川忠晃社長(59)は「子どもでも気軽においしく食べられるご当地グルメにしたい」と語る。 試行錯誤を重ねながら商品化に取り組み、店で出している鰻巻きよりもふんわりとした食感に焼き上げた。1人前で使うウナギは4分の1匹で、タレで味付けして提供する。サンショウは好みによって追加でき、甘辛い味わいと香ばしいパンの意外な組み合わせが楽しめる一品に仕上げた。 同店は予約販売を始め、「うなぎコロッケ
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清沢レモンジャム完売、好評 自信作「再販をお楽しみに」
静岡市葵区の中山間地清沢地区で地場産レモンの特産化を図るNPO法人フロンティア清沢の清沢レモン部が開発した新商品「清沢レモン特製ジャム」が好評を博し、新たな看板商品として期待されている。 特製ジャムは、全国で販売され、年間2万4千本が売れる人気商品になった万能調味料「清沢式ぶっかけレモン」に続く新商品。清水区の「松永製餡」の協力を得て半年がかりで試作を重ね、昨年4月に販売にこぎ着けた。 材料はレモンと砂糖のみ。酸味と香りの強さが特徴の清沢レモンを皮まで丸ごと使った。「清沢レモンらしい酸味」を求め、試作段階で「果汁の使用量がどんどん増えた」という。 地元スーパーや小売店、ネットショップな
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海の幸ギョーザ「さかなクン賞」受賞 藤枝「かど万米店」増田さん
全国漁業協同組合連合会が主催する第22回シーフード料理コンクールで、藤枝市の増田美千代さん(61)が出品した「海の幸たっぷり棒ギョーザ」が最終審査に残り、「さかなクン賞」を受賞した。増田さんは「さまざまなアレンジができる料理なので、多くの人に試してもらえたら」と呼び掛ける。 増田さんは、同市岡部町内谷の「かど万米店」の4代目おかみ。同コンクールの「お魚料理チャレンジ部門」に参加した。 出品したのは、ネギトロ、サクラエビ、シラスなどでつくった具を、ギョーザの皮で棒状に包んで焼いた料理。海産物の臭みを抑えるためにみそを加えたほか、子どもでも手伝えるような簡単な調理法を目指した。 同部門に
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専門学校生とレシピ開発 清水食品、スープのアレンジ30品
清水食品はこのほど、調理製菓専門学校の鈴木学園静岡校とコラボし、同社のレトルトスープを用いたアレンジレシピ30品を開発した。同社ホームページなどから見ることができる。 「シェフの卵である調理師専門学校の学生が、新しい感性を生かした、新しい発想のメニューを提案する」をコンセプトに、同社の「シェフズリザーブ」レトルトスープを活用したオリジナルレシピを開発した。レシピ開発では「1人前ワンプレート」「家族でシェア」「簡単・時短」―の三つのテーマのいずれかに該当することを心掛け、さまざまな場面で使いやすくした。 「かぼちゃのポタージュで作る丸ごとエビとカボチャグラタン」や「ミネストローネで作る手羽
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普通じゃない「並盛」 コスパばっちり◎ 洋食屋「COFFEE&PIZZA ピエール」(藤枝市)【記者さんぽ|個店めぐり】
「とにかくボリュームがすごい」「コストパフォーマンスが良い」。インターネット上ではそんな口コミを数多く目にします。今回の【記者さんぽ|個店めぐり】は藤枝市横内の洋食屋「COFFEE&PIZZA ピエール」にぶらり。実はこのお店、私(記者)の父が学生時代からお気に入りのお店。私も父に連れられて、何度も訪ねていますが、口コミに全く同感です。なぜ、こんな大盤振る舞いに至ったのか、店主はどんな方なのか、疑問を解決するために訪ねました。 JR西焼津駅から車で約15分、旧国道1号の仮宿東交差点のすぐ前。黄色い建物の店先には数種類の草花が並び、かわいらしい外観です。中に入ると、80年代の音楽や椅
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駿河湾産サクラエビ 秋漁141トンで終了 自主規制後過去最高
駿河湾のサクラエビ秋漁が最終日を迎えて24日早朝、由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)でことし最後の競りが開かれた。漁期中の漁獲量は23日夜の約8トンを加えて141トン。春と合わせた年間の漁獲量は計281トンで、漁獲自主規制導入後の2019年以降で最多となった。今秋は需要減によって価格が低迷し、24日の由比漁港で行われた競りの平均価格は約5万円(1ケース=15キロ当たり)と不漁以前の水準だった。 秋漁は10月26日に解禁し、計17回出漁した。期間中の1ケース(15キロ)当たりの平均取引値は、昨秋に比べ3割安の約4万7千円。長引く不漁と新型コロナウイルス禍の影響で、消費者離れが起きて
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三島産にんじんジュース ふじのくにセレクション「最高金賞」 市長に受賞報告
静岡県内農林水産物を生かした加工品を表彰する「ふじのくに新商品セレクション」(県主催)で、三島市特産のニンジンを使った「ぎゅっとまるごとにんじんジュース」が最高金賞に輝き、関係者がこのほど豊岡武士市長に受賞を報告した。 東平商会(長泉町)が販売するにんじんジュースは高血圧に効果的なギャバを豊富に含んだ機能性表示食品。山本食品(同市)がNPO法人「にじのかけ橋」とコラボし、本来は廃棄するシイタケの軸で作ったワサビのつくだ煮「しいたけコロリンコロコロリン わさびと出会ってあぁ、おいし」も金賞を受けた。 東平商会の山本雅弘社長は「苦労もしたが、努力を重ねてここまでに至った。ニンジンを通じて三島
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ギョーザ購入額大接戦 浜松、再び首位なるか 宮崎に猛追
浜松市が2020年の総務省家計調査で2年ぶりに日本一になった世帯当たりのギョーザ購入額が、21年も大接戦になっている。上半期首位となったのは昨年の躍進が注目された宮崎市だが、浜松も10月時点で433円差まで猛追。残すところわずかとなった今年の年間順位の行方は―。 浜松市中区のドラッグストア「杏林堂薬局姫街道店」。従業員が開店前から仕込んだギョーザを次々と焼き上げると、辺りに香ばしいにおいが広がった。 同社は業界では異色とされるギョーザの店内調理のほか、冷凍やチルドギョーザの販売も手掛けている。担当者は「新型コロナウイルス禍による家食需要増加の影響もあり、購入量は増加傾向。さまざまなギョ
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牡蠣カバ丼 今季の販売スタート 浜松市内13店舗
浜名湖産のカキをウナギのかば焼きのタレで味付けした「牡蠣(かき)カバ丼」の今季の販売が17日までに、浜松市内の13店舗で始まった。 牡蠣カバ丼は浜名湖周辺の飲食店や観光業者でつくる浜名湖研究会が考案し、発売12年目を迎えた。甘めのタレを絡めたカキをご飯の上に乗せ、浜名湖産のノリや地元のタマネギ、ミカンの皮などを添え、名物料理として人気を集めている。 研究会によると、昨年は浜名湖産カキの不漁が深刻で、丼の提供は数量限定など一部にとどまったという。西区舘山寺町の食堂「舘山寺園」のおかみ舘理恵さん(50)は「毎年楽しみにしている観光客は多い。今季はプリっとした良質のカキが提供でき、喜んでもらっ
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御殿場コシヒカリのおにぎり 25日に配布、お弁当販売も
北駿のブランド米「ごてんばこしひかり」をPRするイベントが25日午前11時から、御殿場市の富士山御殿場・はこね観光案内所で開かれる。コシヒカリのおにぎりを無料配布し、コシヒカリを使った弁当を販売する。 販売する弁当は4種類。いわゆる「コシヒカリ発言」で同市と共に注目された浜松市の食材を使った「うな重」と「アベック丼」もある。おにぎりの配布は正午から。先着500人。 御殿場高創造ビジネス科が主催し、「ごてんばメリクリフェスタ」と銘打つ。問い合わせは市観光交流課<電0550(82)4622>へ。
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知られざるB級グルメの世界 静岡競輪場内、コロナ乗り越え前へ
静岡おでんに黒はんぺんフライ―。静岡市駿河区の静岡競輪場に、静岡ならではのB級グルメを提供する店がある。競輪に興味がない人には縁遠い場所だが、昔からの味、手頃な値段を大切にして長年、競輪ファンの胃袋を支えてきた。中には来店だけを目的に競輪場を訪れる人もいるというが、コロナ禍に見舞われた2020、21年は、競輪場が計約5カ月間閉まり、場内の飲食店も一般の飲食店と同じように苦戦を強いられた。人気の商品とともに、店に立ち続ける店主の思いを伝える。 ■揚げたてフライ 1本100円で堪能 浜松屋 12月上旬の平日、静岡競輪が開設された1953年当初から営業しているという「浜松屋」と「天寅(てんとら
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静岡・老舗居酒屋「あさひ」店主急逝 3代目、決意の再開「愛され続ける店に」 父にもお客さんにも恩返しを
静岡市葵区の老舗居酒屋「あさひ」の店主海野睦浩さんが11月下旬、77歳で急逝した。繁盛店を半世紀以上にわたって切り盛りし、地域の飲食業界団体の長としても活躍した。後を継いだ息子の秀樹さん(48)は「愛され続ける店を目指し、父にもお客さんにも恩返しをしたい」と営業を再開。決意新たに歩み始めた。 店はニンニクだれの串焼きと静岡おでんが名物。繁華街から離れた住宅街にありながら平日も予約が取りづらい人気店として知られ、静岡県内外にファンを持つ。 睦浩さんは11月21日夜に自宅で妻の広子さんらとだんらん中に倒れ、そのまま帰らぬ人となった。肺の病気で1カ月半の入院生活を終えて退院したばかりで、復帰に
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浜松商高生「浜松焼そば」成果報告 市長と意見交換
浜松市はこのほど、鈴木康友市長が市民と会食しながら意見交換する「チャット!やらまいか」を市役所で開いた。浜松商高(中区)の調査研究部の生徒が、今年開発したご当地グルメ「浜松焼そば」について報告した。 「浜松焼そば」は鳥居食品(同区)のオリジナルソースや太麺、仕上げにかけるウナギの骨の粉末が特徴。JR浜松駅の売店や新東名高速道浜松サービスエリア(SA)などで6月に販売を始めると人気を呼び、累計で約2万食を販売するヒット商品になった。 生徒は、マーケティング調査や試作など開発段階で工夫した点を説明した。部員を代表して鈴木千智さん(3年)が「目標は浜松イコール『浜松焼そば』と言われる商品に成長
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三保サーモン提供開始 名物へ産官学連携 静岡・三保半島で陸上養殖
静岡市の三保半島で陸上養殖する「三保サーモン」をご当地名物に育てるため、産官学の関係者らが17日、清水区のホテルで共同会見を開き、連携強化と販売促進策について発表した。外食チェーンを経営するコロワイドの野尻公平社長も出席、同日から期間限定で傘下の回転すし「かっぱ寿司」で販売を始めたことを発表した。 三保サーモンは日建リース工業(東京都、関山正勝社長)が同市の補助を受けて2020年11月から養殖し、21年度に20トンの出荷を目指している。連携する産官学がいかに付加価値を付け「バリューチェーン」を強化するかが鍵となっている。 関山社長は「漁業は捕った魚を単に加工するのではなく、日本文化を提
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食材集め「音渕バーガー」 小山の商店街、店舗巡り完成
小山町の音渕通り商店街の店舗を巡って食材を受け取り、ハンバーガーを作るイベント「OTOBUCHIさんぽ」が12日、開かれた。50食分のチケットは販売開始10分で完売。親子連れなどが、普段は車で通り過ぎることの多い商店街をのんびり散策した。 参加者は旧川口屋商店でパンを受け取り出発。鮮魚店「魚重」で白身魚のフライを挟み、山崎八百屋で特製ソースをかけて「音渕バーガー」を完成させた。近くの雲霧神社で味わい、たき火にあたり体を温めた。道中の街並みや小さな発見を楽しんだ。 まちづくりに取り組む「柴のしっぽ企画」(横山重久代表理事)が主催した。空き店舗となっている旧川口屋商店で10月に開催した飲食物
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陸上養殖「三保サーモン」出荷本格化 大手外食チェーンとも連携
静岡市清水区のご当地サーモン「三保サーモン」の出荷が養殖開始から1年を経て本格化しそうだ。12月17日には区内のホテルで田辺信宏市長らが参加した試食会が行われるのをはじめ、大手外食チェーンによる販売促進キャンペーンなどが発表される予定。関係者は「持続可能な開発目標(SDGs)にかなった食材として全国にアピールしたい」と陸上養殖サケに期待を込める。 三保サーモンは総合リース業の日建リース工業(東京都)が手掛ける。ことし11月から数百キロを都内の高級すし店など10店舗に試験出荷したところ、「滋味のある上品な味わい」と好評だった。清浄な地下海水を掛け流しで陸上養殖に利用していて、寄生虫などを殺す
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「カツオかつ」に舌鼓 焼津で試食会「深みがあっておいしい」
焼津市役所で10日、するが企画観光局が展開する焼津のカツオをPRする企画「勝魚(カツオ)かつプロジェクト」に参加する店舗のメニューの試食会が開かれた。中野弘道市長とやいづマリンレディの勝山杏さんが、受験・就活などの必勝祈願料理に舌鼓を打った。 同プロジェクトは焼津、静岡両市の15店舗が参加。縁起物とされるカツオを使った特別メニューを来年3月13日までに提供する。 試食会のメニューは、勝男屋焼津さかなセンター本店(焼津市)から揚げたカツオのたたきと黒はんぺんつみれのフライを挿した串カツ、焼津グランドホテル(同市)から一口サイズにしたカツオのカツレツ。 中野市長は「深みがあっておいしい」と
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焼きたていかが ひもの祭り、12日まで熱海 無料でサービス
熱海市の干物を堪能する「あじろ温泉ひもの祭り」(網代温泉観光協会主催)が11日、同市の大縄公園で始まった。2日間で焼きたてのアジの干物約5千枚が無料で振る舞われる。12日まで。 会場では協会員が地元で製造された干物を炭火で丁寧にあぶり、来場者に配った。地元の土産店などもブースを構え、脂の乗った干物や塩辛など名産品を販売。多くの観光客らが訪れ、相模灘の潮風を感じながら舌鼓を打った。 ひもの祭りは50年以上続く地元の伝統イベント。新型コロナ禍で約2年間中断していたが、地域観光業の活性化を図るため再開した。来年1、2両月も開催する予定。
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インド×オクシズ「畑薙ダムカレー」 温泉従業員アジョイさん考案
静岡市葵区田代の市南アルプス赤石温泉「白樺荘」で、インド人従業員が考案したオリジナルの「ダムカレー」が新たなメニューに加わった。香辛料を多用した本格的なスパイスカレーをベースに、日本人の口に合うよう仕立てた独特の味わいが、良質な温泉を求めて訪れる観光客に人気だ。 調理するのはインドのコルカタ出身のロイ・アジョイさん(39)。日本に興味があり、地元の大学卒業後の2006年に来日した。県内で就職したが昨年10月、勤めていた会社で温泉好きの上司から話を聞いたのがきっかけで「すごく興味が湧いた。新しいことにチャレンジしたい」と転職した。 施設ではフロントや調理場などの業務を担当する。元々料理好き
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受験・就活 必勝祈願「勝魚カツ」展開 焼津・静岡15店が参画
静岡県中部7市町でつくる観光まちづくり組織(DMO)するが企画観光局は2022年3月13日まで、水揚げ量日本一を誇る焼津のカツオをPRする企画「勝魚(カツオ)かつプロジェクト」を展開している。古くから「勝魚」や「勝男」などと縁起物にされるカツオを受験、就活などの必勝祈願グルメとして売り出し、消費拡大や県中部への誘客促進につなげる。 焼津市と静岡市で計15の飲食店やホテルなどが企画に賛同した。各店が「落ちずに上がる」との意味も込め、オリジナルのカツオの揚げ料理を提供している。 焼津さかなセンター(焼津市八楠)内で営むまぐろ食堂は、調理後もカツオ特有のもっちりした食感が味わえる勝魚レアカツ定
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遠州灘トラフグ漁ピンチ 凶暴サバフグ異常発生 水揚げ減少に拍車
全国有数の天然トラフグの産地として知られる静岡、愛知県沖の遠州灘で、漁の弊害になる同じフグ科のサバフグが異常発生している。鋭い歯を持つサバフグはどう猛で、水中で動くはえ縄漁の仕掛けに群がり、かみ切ってしまう。暖水を好むサバフグは水温の低下とともに遠州灘の海域から離れるが、近年不漁が続くトラフグの一層の水揚げ減少が懸念される。 「サバフグの被害は毎年起きているが、今年は異常。はえ縄の漁具は高価で損失は大きい」。県内最大のトラフグ漁獲量を誇る浜名漁協(浜松市西区)の男性漁師は、燃油価格の高騰に続く苦境に困惑した表情を浮かべた。 本県のトラフグ漁は10月から翌年2月まで。同漁協の今期の水揚げは
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食用コオロギ、チップスやクッキーに… 富士で養殖、菓子など製造販売も
昆虫食が人気拡大の兆しを見せる中、就労支援事業などに取り組む都内の企業「オールコセイ」が10月から富士市川成島に開設した「富士ファーム」で静岡県内初とみられる食用昆虫の養殖を始めた。「BUGTIME(バグタイム)」のブランド名で菓子などの製造販売も手掛ける。同社は「昆虫飼育は、多様な働き方に適した新分野」とし、地域と連携しながら地元人材の雇用拡大を目指す。 同市の国道1号バイパス沿いのプレハブ。室温35度、湿度約50%に保たれた80平方メートルほどの内部には整然と棚が配置され、一つに約1千匹のコオロギが入った衣装ケース約50箱が並ぶ。現在、飼育するのはフタホシコオロギとヨーロッパイエコオロ
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磐田市産野菜で「ジュビロ飯」 5日、ヤマハスタジアムで販売
栄養バランスが取れた献立と運動情報を発信する市などの事業「ジュビロ飯」の販売会が5日、同市新貝のヤマハスタジアム内ジュビロ広場で開かれる。市内産野菜を使い、タンパク質などを豊富に含んだカツ丼150食を提供する。 ジュビロ飯は市のほか、静岡産業大、農林環境専門職大、ジュビロ磐田、磐田商工会議所の5者が始めた。市内企業と連携してメニューの開発・販売と運動方法を提案し、地域の健康向上と経済活性化を図る。 カツ丼は同市岩井の磐田グランドホテルが考案した。販売は午前10時半から。900円(税込み)。運動メニュー「ガッツポーズスクワット」をその場で実施すると100円引きになる。
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自慢の魚、WEB物産展 焼津市、専用サイトに406品
焼津市は3日から、通販サイト「楽天市場」で市内の魚に関する自慢の逸品を取りそろえた特設ページ「WEBおさかな物産展」を立ち上げる。第1弾は来年1月5日まで。 市としては初の試みになるウェブ物産展では、ミナミマグロ、カツオ、シラス、サクラエビの冷凍品、黒はんぺんなど冷蔵品、かつお節やつくだ煮など加工品といった「さかなのまち焼津」の誇る名産品406品目を出品する。 サイト上で入手できる、5千円以上の購入で利用可能な千円引きクーポンを8千枚分用意している。焼津市を紹介する動画や観光情報も掲載している。 コロナ禍で影響を受けた水産関連事業者の販路拡大を図る目的で企画した。昨年から県外での物産展
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みんなの「地域活性化レー」完成 御前崎・白羽小、4日お披露目
御前崎市立白羽小6年2組の児童19人が製品化を企画したレトルトカレーがこのほど完成した。品名は「地域活性化レー」。地元産の野菜や牛肉を使っているのが特徴で、クラウドファンディング(CF)による資金調達や食材の手配、箱のデザインなども児童自ら手掛けた。4日の学習発表会でお披露目し、CF支援者にも順次発送する。 地元産の食材を活用した食べ物を作ろうと、6月から取り組みをスタート。65万円を目標としたCFでは200人の支援者から計72万3千円を集めた。地元の玉ねぎやサツマイモ、ニンジン、ブランド牛「遠州夢咲牛」を宮城県の製造業者に送付し、業者から送られてきた試作品も試食。追加してほしい調味料など
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静岡県産食材使用 おせち受け付け開始 天神屋
弁当総菜の天神屋(静岡市駿河区)は県産食材100%の「しずおかおせちセット」の注文を24日まで受け付けている。 静岡市のサクラエビ入りおこわ、南伊豆の伊勢エビの姿焼きなどが入っている。下田市のキンメダイの煮付けなどを詰めたギフトパック付きで価格は2万7千円。200セット限定。 同社は「県全域を旅行した気分になってほしい」と話している。 問い合わせは同社<電054(621)3331>へ。
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ウナギ料理店紹介 デジタルパンフレット作成 静岡県観光協会
静岡県観光協会は、ウナギの生産が盛んな浜松、三島、吉田の3市町のウナギ料理店を紹介するデジタルパンフレット「鰻(うなぎ)でしたら静岡県!」を作成した。同協会のウェブページで公開している。 食を通じて地域の文化や歴史に触れる「ガストロノミーツーリズム」推進の一環。かんざんじ温泉観光協会や三島市観光協会、吉田町産業課などの協力で、各組織の会員店や地元漁協の直営店など計59店舗を掲載した。 各店のおすすめメニューや価格、テークアウトの有無のほか、タレの特徴や、関東風・関西風といった調理法も表示した。 県観光協会の担当者は「ウナギを目当てに旅行しようと思ってもらえたら。周辺観光地を訪れるきっか
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マグロ裁断実演も 産業フェア、28日まで ツインメッセ静岡
静岡市が誇る地場産品や農林水産物、観光情報を集めた産業フェアしずおか2021(静岡産業振興協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、同市駿河区のツインメッセ静岡で始まった。入場無料。28日まで。 市内外の約170団体が物販や各種体験ブースを構えた。40回目となる今回は開催を記念した「メイドインしぞ~か弁当」も販売。予約分だけで完売する盛況ぶりだった。 清水港から直送したマグロの特売エリアでは冷凍マグロの裁断ショーがあり、来場者の注目を集めた。しずおか焼津信用金庫は今夏の中部横断自動車道の全面開通を受け、山梨、長野両県の信金と連携した物産展も実施。甲信地区の18社・団体が総菜や菓子類、
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おいしいもの市、28日まで 新東名上り・駿河湾沼津SA 沼津/山梨・南アルプス市/長野・上田市の特産販売
沼津市と山梨県南アルプス市、長野県上田市の特産品の販売拡大を図るイベント「おいしいもの市」が27日、沼津市の新東名高速道上り駿河湾沼津サービスエリア(SA)で始まった。28日まで。 沼津市の観光関係者らでつくる「燦々(さんさん)ぬまづ推進委員会」などが、3県に新潟県を加えた産品相互購入と観光の促進事業「バイ・山の洲(くに)」の一環で企画した。 3市や地元店などが計13ブースを設け、それぞれの自慢のグルメを販売した。沼津茶や大中寺いも、干物といった沼津市の名物をはじめ、南アルプス市と上田市特産のフルーツや野菜が並び、各地の逸品を買い求める買い物客らでにぎわった。戸田地区で水揚げされた深海魚
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浜松の冬の食材使用「はなまる弁当第4弾」 12月1日発売
浜松市の浜松パワーフード学会や聖隷福祉事業団保健事業部などは12月1日、中高年層の健康維持を目的とした減塩、低カロリーの弁当シリーズ第4弾「栄養はなまる弁当 冬の陣」を遠鉄ストア全33店舗で発売する。 米やシラス、三ケ日みかんなど浜松産の14品目を含む季節の食材22品目を使い、栄養バランスに配慮した。塩分は一般的な弁当の半分以下の2・4グラム。同市浜北区の仕出し料理「竹泉」が製造する。メニューを監修した同事業部の管理栄養士池谷佳世さんは「焼きザケの塩味やサツマイモの甘さなどで薄味を感じさせない」と話す。 弁当シリーズは加齢で心身機能が低下する「フレイル」の予防が狙い。3月以降、春、夏、
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赤ちゃんの頭サイズの里芋「大中寺芋」PRへ 沼津で販売会
JAなんすん大中寺芋部会(井出勝基部会長)は24日、大中寺芋の販売会を沼津市東熊堂の同JA金岡支店で開いた。大中寺芋は赤ちゃんの頭ほどの大きさがある里芋。例年12月ごろに開催する収穫祭が昨年に続いて中止となり、代わりのイベントとして企画した。部会員が支店前に芋を並べ、煮物の試食を勧めた。芋を使った大福やまんじゅうなども販売した。 販売会は12月15、22の両日にも実施する予定。井出部会長は「ことしは夏に雨が多かったことで量も大きさも例年以上に育った。より多くの人に地元の伝統野菜を知ってもらいたい」と話した。
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浜松市発祥エシャレット出荷盛期 しゃきしゃき食感
浜松市発祥の香味野菜「エシャレット」の出荷が、産地の南区で盛期を迎えている。ラッキョウの若採りで、しゃきしゃきとした食感とさわやかな辛みを味わえる。 JAとぴあ浜松南営農センター(同区)には26日、生産者が収穫して束にまとめたエシャレット約4万本が運び込まれ、スタッフが大きさ別に梱包(こんぽう)した。1本の長さは16センチ、重さは9グラムほど。根元部分は白く柔らかい。エシャレット部会の村井正博部会長(70)は「今年は台風や大雨の被害がなく、順調に生育している。酒のつまみなどに最適」と話した。 同区は根菜類の栽培に適した砂地が広がり、約70年前にエシャレットの生産が始まった。収穫時期は10
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ぶっかけコンビーフ UKAI(下田市) 自家製塩が味の決め手【静岡ものづくり最前線】
雌の黒毛和牛のみを提供するこだわりの焼き肉店ならではのA4、A5ランクのテール肉と、店の目の前にある白浜海岸でくんだ海水で手作りした塩を使って製造する。 全国有数の海水浴場として知られる白浜海岸近くに焼き肉店「特選黒毛和牛牝専門 焼肉U」を構えているが、売り上げは夏の海水浴シーズンに偏っていた。年間を通じて安定した売り上げを確保するため、2019年から開発を始めた。コロナ禍で店の売り上げも減少、開発のスピードを速め、費用をクラウドファンディングで募るなどして今年春から販売を始めた。 味の決め手となる塩は4~5時間、海水を煮詰めて水分をできるだけ減らし、まろやかで口当たりの良さを心掛ける。
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ふじのくに食の都づくり仕事人 静岡県が12人表彰
静岡県は25日、本県食文化の創造や発展に貢献した料理人「ふじのくに食の都づくり仕事人」の表彰式を静岡市葵区で行い、本年度に特に優れた活動を担った12人をザ仕事人オブザイヤーに選んだ。 食の都づくり仕事人は、本年度の認定者10人を含めて累計514人となった。このほか食文化振興に貢献する企業・団体が対象の「食の都づくり貢献賞」は伊東お菓子ぃ共和国(伊東市)、ふじのくにの旬を食べ尽くす会(静岡市)が受賞。全国や海外に誇る価値や特長を備えた農林水産物「しずおか食セレクション」に10商品が、県産農林水産物の魅力を生かした加工品「ふじのくに新商品セレクション」に9商品が新たに加わった。 ザ仕事人オブ
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オクシズ名産「赤カブ漬物」最盛期 静岡市葵区「まいれー大川」
静岡市葵区の中山間地域に位置する大川地区でこのほど、「赤カブ」の漬け込みと出荷準備の作業が最盛期を迎えた。作業は来年1月まで続く。 同区日向の農産物加工所「まいれー大川」(森久子代表)では、女性たちが藁科川流域の集落などから持ち込まれた赤カブをスライサーや包丁で切りそろえた後、自家製のたれに漬け込み「千枚漬け」や「切り漬け」に加工。出来上がった漬物をパックに詰める作業に精を出した。 赤カブの漬物は、JA静岡市のファーマーズマーケット「じまん市」などに並ぶほか、お茶や田舎こんにゃく、栗の渋皮煮など地区の特産品とセットにした「大川発自然のおくりもの」として通信販売する。問い合わせは、まいれー
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自然薯(静岡市)×すし「日本橋 蛇の市本店」 食通うなる粘り強さ【静岡食材と日本橋料理人】
古くから東海道丸子宿の名物とろろ汁として供されてきた自然薯(じねんじょ)。「こんなに粘りがある山芋(自然薯)は食べたことがない」。東海道の起点・日本橋の老舗に通う常連もうならせた。 店では、自慢の煮きりじょうゆで漬けた焼津のマグロとともに、山かけに仕立てる。とりこになる食通は多く「山芋だけくれ」と注文を受けることさえある。5代目の宝井英晴社長(50)=顔写真=は「土の香りがする自然で野性味あふれる味。粘りが強く、ふっくらしている」と太鼓判を押す。 マグロの漬け丼にもとろろを添える。口に入れるとほどける赤酢のシャリと一緒に食べると、また格別だ。「シャリにも代々受け継がれるこだわりがある。単
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掛川・冬の風物詩 「よこすかしろ」製糖開始 天候恵まれ糖度高く
掛川市大須賀地区で24日、冬の風物詩である伝統の白下糖「よこすかしろ」の製糖作業が同市大渕のサンサンファームの工場で始まった。 よこすかしろは毎年、地元農家が栽培したサトウキビを使って生産加工を行っている。今年のサトウキビは天候に恵まれて生育が良く、糖度が高いという。工場には「よこすかしろ保存会」のメンバーが集まり、搾り汁のあくを除去しながら大釜で煮詰めたり、かき混ぜながら冷やしたりする江戸時代から受け継いだ手順で作業を進めた。 松本幹次工場長(69)は「すき焼きや煮魚に使うのがおすすめ。おいしく食べてほしい」と話した。12月4日から、固形タイプと糖蜜タイプをサンサンファームやとうもんの
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焼津素材にメニュー刷新 常葉大生が運営「むすびカフェ」3周年
常葉大の学生が運営する「むすびカフェ」(焼津市駅北)が開設3周年を記念し、メニューを刷新した。お茶やコーヒーを地元商店から取り寄せた商品に切り替えた。地元産のかつお節を使ったおにぎりも健在。焼津の素材にこだわったメニューとすることで、地元との結びつきをより深めていく。 カフェは同大の「学生団体フレーズ」によって2018年11月に営業を開始した。休業状態だった居酒屋でおにぎりやおかずなどを提供し、人気を集めている。営業開始の節目となる今月11日からメニューを切り替えた。 お茶は学生が懇意にしている市内の茶販売店の商品を使う。少しでも店でくつろいでほしいという思いから、2杯目以降は無料にした
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「究極」の焼きそばソース販売 鳥居食品、シリーズ第10弾
鳥居食品(浜松市中区)は24日、素材と製法にこだわった究極の焼きそばソース「the Sauce 2021」を250本限定で発売する。 毎年数日で完売する究極ソースシリーズの第10弾。昨年に続いて焼きそばソースを開発した。昨年は液体と粉末の2種類のソースで味付けしたが、使いやすいよう無添加の液体ソースに一本化した。 うまみ成分として地元産のカキやシイタケ、甘み成分として次郎柿を使用した。香川県小豆島の再仕込みしょうゆなどを加え、木おけで約1カ月間熟成させ、より濃い味と色に仕上げた。鳥居大資社長は「麺に負けない複雑なうまみが増した」と話す。 5食分の150ミリリットルで税込み2800円。今
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浜名湖産カキ 回復の兆し 今季出荷本格化 過去2年は大不漁
晩秋を迎えた浜名湖で、特産の養殖カキの出荷が本格化している。過去2年は「50年に一度」とも言われる深刻な不漁に見舞われたが、今季は回復の兆しが表れているという。地域を代表する「冬の味覚」とあって、生産者に加え、観光業者や販売店からも期待の声が上がる。 「過去2年と比べ、成育状況は良い。このまま順調に育て、多くの消費者に浜名湖のカキを届けたい」。舞阪町養かき組合(浜松市西区)の夏目喜好組合長(51)は10日から始まった出荷作業に精を出しながら、胸をなで下ろした。 同組合の水揚げ量は2016年度の95・7トンをピークに、19年度は37・1トンに激減。20年度は7・9トンとピーク時の10分の
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インスタ投稿で野菜贈呈 三島飲食店でフードフェス開催
三島市の食材を使ったメニューをPRする「三島フードフェスキャンペーン」(実行委員会主催)が19日、市内の飲食店で始まった。対象メニューの写真をインスタグラムに投稿すると、地場野菜の詰め合わせが抽選で当たる。28日まで。 恒例の屋外グルメイベント「フードフェスティバル」が新型コロナウイルス感染予防のため中止となる代わりに、感染症対策の認証を受ける29店舗で料理を楽しんでもらおうと企画した。旬を迎えた箱根西麓三島野菜や箱根山麓豚などを使ったメニューを各店舗で1~2品程度用意し、ピザやパスタ、ラーメン、スイーツなど多種多様な料理を売り出している。 料理の写真を「#三島フードフェス」のハッシュタ
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サクラエビのカレーパン最高金賞 パン屋ピーターパン、3部門入賞
静岡、焼津、藤枝市に4店舗を展開するパン屋「ピーターパン」がこのほど、日本のおいしいカレーパンを決める「カレーパングランプリ2021」(日本カレーパン協会主催)の3部門で最高金賞、金賞を獲得した。3部門受賞は全国唯一。サクラエビを使った地域色豊かな新作などが高い評価を受けた。 スポンサー賞(QBB賞)で最高金賞に輝いたのは「駿河湾の幸のとろ~りチーズ焼きカレーパン」。大会に向けて地元食材をテーマに考案した一品で、表面を彩る駿河湾産のサクラエビの色合いと豊かな香りが特徴。県内の名産品でパンを幾度も試作し、カレーと相性の良いサクラエビにたどり着いたという。使用が条件だったチーズとフォンデュソー
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沼津魚がし鮨 沼津港の店舗、リニューアル 座席減でゆったり
「沼津魚がし鮨(ずし)」を展開する沓間水産は、沼津市の沼津港の港店を建て替え、19日に本店としてリニューアルオープンした。 港店は自社加工場が近く、新鮮な魚介類を生かしたメニューをそろえる人気店。一方で、老朽化が進んでいたため、賃借していた土地と建物を取得した上で建て替えた。客席数は53席と前店舗から20席程度減らし、通路スペースを広く確保するなど、ゆったりと飲食を楽しんでもらえるようにした。 20、21の両日はオープン記念として本マグロの解体ショーを行うほか、マグロづくしの限定メニューなどを用意する。
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名物サクラエビのかき揚げに行列 由比港漁協直営店が営業再開
コロナ禍で1年半ほど休業していた静岡市清水区の由比港漁協直営店「浜のかきあげや」が19日、営業を再開した。旬のサクラエビを味わおうと市内外から多くの人が集まり、港周辺は久方ぶりに活気があふれた。 正午ごろ、店の前には名物のサクラエビのかき揚げや生エビ丼を求める客で数時間待ちの長い列ができた。藤枝市から来たという80代の女性2人組は「2時間並んでようやく買えた」「本当においしく、待ったかいがあった」とサクサクのかき揚げを楽しんでいた。 同漁協によると、初日は4時間の営業で約400人が来場したという。同店は毎週金ー日曜日と祝日の営業で、21日まで営業再開を記念した各商品200円引きの特別販売
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地場産「夢まき」小山町の名物へ 商工会女性部がアピール
小山町商工会女性部が地元食材を使った春巻きなどの料理を「夢まき」と総称し、ご当地グルメにする「金太郎の夢まきますプロジェクト」に取り組んでいる。飲食店が考案したオリジナルメニューを女性部がPRする。内田澄枝部長(63)は「小山に行ったら夢まき、と言われるようにしたい」と意気込む。 2013年度に「元祖ゆめ春巻き」を考案し、町内の鮮魚店で販売したのが始まり。町全体の盛り上げに結び付けようと19年にプロジェクトを開始し、飲食店に商品開発を依頼した。 「夢まき」認定の条件は地元食材を使うか、きんぴらを入れるか、食材を巻いたメニューであること。きんぴらを条件に含めたのは、町が生誕地とされる童話の
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サクラエビ(由比・焼津)×フレンチ「La Paix」 うまみ凝縮ビスク【静岡食材と日本橋料理人】
焼き菓子のしっとりとした甘い生地との対比が、風味を倍増させるのだろうか。一口かじると香ばしいサクラエビのうま味が口の中いっぱいに広がった。 強い香りや濃厚な味わい、鮮やかな桜色。松本一平オーナーシェフ(47)にとって、サクラエビは春と秋の漁期に必ず仕入れる食材だ。「調味料感覚でも使える」という万能食材の「ソフトなカリカリ感」を意識し、仏ブルターニュ地方に伝わる菓子「ファーブルトン」に仕上げた。 同時提供する「ビスク」は滑らかな香り高いスープ。甘みを補うタマネギは入れず、サクラエビ本来の甘さを凝縮した。90ミリリットルと少量でも一皿分のスープを飲み干したくらいの満足感が味わえる濃厚な一杯だ
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吉田町産ウナギ×日本料理「割烹嶋村」 柳川風 群を抜く存在感【静岡食材と日本橋料理人】
「脂はのっているのに邪魔にならない」。ほどよい脂と身の柔らかさを両立した軽い口当たり。全国各地の名産ウナギを扱ってきた8代目の加藤一男社長(75)は吉田町産のウナギに目を丸くした。ワサビやメロンなどの県産食材は常に愛用しているが「ウナギと言えば浜名湖一本だった。吉田町は聞いたことがなかった」と初めて手にした。 今回は県産のジネンジョやレンコン、シイタケと一緒に卵でとじて柳川風に仕立てた。風味豊かな食材に囲まれても、肉厚なウナギの存在感は群を抜く。口に入れれば、ホロホロとほどけていくような柔らかさ。何度食べても飽きが来ず、次から次へと箸が伸びる。仕上げに振り掛けた県産茶葉のほのかな香りも食を
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焼津の特産サバ 自宅で味わって 12月までPRイベント
焼津市の小川漁業協同組合が15日から、特産のサバをPRするキャンペーンを始めた。新型コロナウイルス感染拡大で中止になった「小川港さば祭り」の代替イベント。期間中は祭りでの人気商品を市内で販売し、自宅で特産品の味を堪能してもらう。 「おうちde小川港さば祭り」と銘打ったイベントは、12月までの期間中、さば祭りで出品する人気が高い関連商品を順次、販売する。 第1弾は冷凍の「さばフィレ」を30日まで、同漁協とJA大井川のファーマーズマーケットまんさいかん3店舗で販売する。 25日には市役所1階で同漁協と市内飲食店4店舗と共同製作した5商品を数量限定で販売。12月10~12日はミナミマグロ、サ
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静岡市内食材たっぷり 「しぞ~か弁当」限定販売 27、28日
静岡産業振興協会は27、28の両日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開く「産業フェアしずおか2021」(静岡新聞社・静岡放送後援)で、市内産食材を使用した「メイドインしぞ~か弁当」を販売する。26日まで、同フェアの特設ウェブページで予約を受け付けている。 中島屋グランドホテルが監修した。シラス入りだし巻き卵や長田唐芋コロッケ、サクラエビご飯など14点入り。各日50個限定で税込み2500円。 駿河漆器職人が制作したメンパの弁当箱を、駿河和染の弁当包みで包装したプレミアム版は各日15個限定で、税込み1万円。 産業フェアは、農林水産業や伝統工芸品の計約150団体がブースを出展し、農産物や水産
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あさはた蓮根×おでん「平ちゃん」 歯ごたえ、甘み主役級【静岡食材と日本橋料理人】
熱いおでんだしを注ぐと「ジュー」という音が立ち、食欲をそそられた。頰張れば「ザクッ」と衣が香ばしい。肉厚なシイタケのうまみとともに伝わってきたのは、レンコンのほのかな甘み。「サクッサクッ」と軽快な食感を楽しむと、その甘みはさらに口の中に広がった。 「歯ごたえが良く、甘みが立っていた」。フレンチの技法を駆使した独自の京風おでんを生み出す根内大和シェフ(31)が「あさはた蓮根(れんこん)」と出合った感想だ。20分間火を通しても歯ごたえが残り、市場に並ぶ物との違いは明らか。がんもどきの具材にしたことはあったが「主役は初めて」という。 だしで炊いただけで「おいしく、主張がしっかりしていた」と素材
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縁起物「潮かつお」 新年準備着々 西伊豆で生産最盛期
西伊豆町田子地区に伝わる保存食「潮かつお」の生産が最盛期を迎えている。1882(明治15)年創業の「カネサ鰹節商店」では15日、塩漬けにしたカツオのつるし干し作業が行われた。3週間ほど西風にさらして乾燥させ、12月上旬の出荷に備える。 潮かつおの起源はカツオを朝廷に納めていた奈良時代とされる。かつては県内外の漁村で生産されていたが、現在はわら飾りを付けて正月に縁起物として飾る文化が残る同地区が、全国唯一、生産を続けている。 カツオは太平洋沖で水揚げしたものを使用する。芹沢安久副代表(53)によると、ことしは例年に比べて大ぶりで、約400本の出荷を見込む。 同社はことし、地元の菓子店と協
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企業秘密のうなぎパイ製造過程を見学 小学生が一日工場長 春華堂
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)は13日、一日工場長体験会を西区の産業観光施設「うなぎパイファクトリー」で開いた。公募で工場長に選ばれた中郡小5年の木野詩音さん(10)=東区=が、企業秘密になっている同社の看板商品「うなぎパイ」の製造工程などを見学した。 うなぎパイの発売60周年記念イベント。木野さんは従業員から生産計画と出社人数の報告を受け、製菓工場内を巡回した。普段は関係者しか入室できない内部の生産ラインでは白衣に着替え、職人によるパイ生地作りから焼き上げ、検品、包装までの流れを間近で見学した。木野さんは「将来はお菓子を作る仕事をしたい」と喜んでいた。 一日工場長は職業体験を通して
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焼きアユづくり最盛期 香ばしく、伝統の冬支度 松崎町
松崎町大沢の料理店「鮎の茶屋」で昔ながらの焼きアユづくりが最盛期を迎えている。今期は新型コロナ禍で売れ行きが不透明なため、例年より少ない約2500匹を今月末までに焼き上げる見通し。 焼きアユはかつて多くの家庭で親しまれた冬の保存食。現在は作り手が減ったものの、同店では店主の山本一司さん(73)と妻の真墨さん(69)が50年近く続く伝統の製法を守り続けている。香気が漂う調理場では連日、内臓を取り除いたアユを串刺しにして炭火で焼き、煙でいぶす作業が進む。 アユは地元の大沢川の清流で育てた約20センチの成魚を使用する。真墨さんによると、ことしは水温が高く雌の成育が遅れたが、品質は良好という。
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ワサビメニュー、提供飲食店募る 地産地消を後押し 静岡市が需要喚起へ
静岡市は新型コロナウイルスの影響で打撃を受けたワサビの需要を喚起するため、ワサビを使ったメニューを提供する市内飲食店を募集している。最大200店舗の参加を見込み、地産地消を後押しする。 同市は県内有数のワサビ産地で、葵区有東木地区はワサビ栽培発祥の地として知られる。主に首都圏など大都市圏に流通し、すし店や料亭などで消費されているが、コロナ禍に伴う外出自粛の影響で需要が大きく落ち込んだ。 市はワサビの消費拡大を支援するため、これまでワサビを取り扱ったことがない飲食店の公募を始めた。参加店には1キロ程度を届け、考案したメニューを1カ月間提供してもらう。メニューが定着すれば、販路の多角化にも
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駿河湾産サクラエビ×かまぼこ 「香りすごい」漁師ら称賛 由比港漁協で試食会
静岡県中部の食材を生かした創作メニューを東京・日本橋の食品店などが約1カ月限定販売するイベント「日本橋しずおか食堂」が8日、始まった。同日、イベントで販売中の駿河湾産サクラエビ入りかまぼこの試食会が、静岡市清水区の由比港漁協で開かれた。 漁協の職員やサクラエビ漁師らが集まり、創業300年以上の歴史を持つ老舗練り物店「神茂」(東京都中央区)が同漁協からサクラエビの提供を受け開発した揚げかまぼこ「由比の桜えび蔵」を味わった。同店の井上卓社長(60)もオンライン通話で参加し「駿河湾産は香りや口触り、甘みが素晴らしい」「サクラエビのきれいな色を生かすために余計な物は混ぜなかった」などとエビの魅力と
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キヌア入り「頂飯」給食に 裾野・須山小児童が試食
裾野市立須山小の児童約90人が8日、須山地区で試験栽培されているスーパーフード「キヌア」を使い、アスリート向けに開発された食事メニュー「すその頂飯(いただきめし)」を試食した。 新たな特産品づくりやスポーツ合宿誘致に向けた地域の取り組みを学び、地元に愛着を持つ機会にするのが狙い。市と市スポーツツーリズム推進協議会が企画した。 給食でキヌア入りひじきのいり煮や、市内産の新米などを提供した。同校の食堂教室では、1、6年の26人が高村謙二市長、岩佐晃伸教育長と一緒に特別な給食を味わった。6年の伊藤政美さん(12)は「キヌアのおかげで元気になった感じがする。10日のマラソン大会にも勝てそう。多く
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愛された食堂「蒲原館」12月19日閉店 味継承に地元企業名乗り
静岡市清水区蒲原で67年続く食堂「蒲原館」が12月19日、閉店する。店主の望月昇さん(72)が引退を決意し、家業に幕を引くことを決めた。ただ、蒲原名物の味を絶やすまいと地元企業が手を上げ、屋号はそのままに来年にも後継店舗が開く予定だ。望月さんは「ホッとした。味は残るんだな」と目を細くした。 蒲原館の原点は先々代が営んでいた同名の旅館。1954年、先代夫妻が一角に食堂を併設し、今につながる店の歴史が始まった。 望月さんが店を継いでからはメニュー改良に力を入れた。創業時から看板のラーメンも、風味を豊かにするために煮干しや昆布などのだしを加え、今の味を作り出した。家族みんなで食事を楽しめるよう
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パリパリ+ジューシー「あの唐揚げ」を親子で再現 専門店「唐揚げ十四番」(富士市吉原)【記者さんぽ|個店めぐり】
食欲の秋。ガッツリ系の物が食べたくなり、富士市の吉原商店街にことしオープンした唐揚げ専門店「唐揚げ十四番」(富士市吉原)を訪ねました。東海道五十三次の14番目の宿場町だったことにちなんだ名前です。シックな黒い外観が目印です。 店内は50平方メートルほど。入るとすぐ、商品ケースが目に入ります。商品は、骨付きもも、骨付き手羽、骨なしブツの3種類。国産鶏を2度揚げすることで、外はパリパリ、中はジューシーな食感に仕上がっています。コショウ、ニンニク、ショウガといったスパイスは不使用。優しい塩味で、子どもにも食べやすいと評判だそうです。 骨付きの2つは私(記者)の手の平くらいの大きさで、唐揚げとい
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認知度上昇「焼津まちなか社食」 12品、売り上げ300食超
新型コロナの影響で客足の減少に苦しむ焼津市内の飲食店を支援する弁当販売会「焼津まちなか社食」が2日、市内で行われた。2月に始まり、今回が4回目。焼津駅前通り商店街に設けられた受取場所には、昼休みに合わせて中心街で勤務する社員や市民が続々と訪れた。 市内の飲食店6店舗が参加し、オムライスやカレー、ちらしずし、中華飯など12のメニューを販売した。利用者は1日までにホームページでメニューを注文する仕組み。焼津商工会議所やしずおか焼津信用金庫の協力で、市内の認知度も高まり、今回は300食以上の売り上げになった。 当初、9月に実施予定だったが、新型コロナの感染拡大に伴い取りやめていた。
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静岡県西部の豚足料理「おもろ」 袋井・居酒屋「しみきん」発祥
静岡県西部で居酒屋の定番メニューとして知られる豚足料理「おもろ」。その歴史は袋井市高尾町の居酒屋「しみきん」から始まったとされる。 店主の清水博さん(73)によると、先代の故・清水金蔵さんが看板メニューの豚足の煮込みに沖縄の「おもろ」という言葉を名付けたという。 同店ではゆでた豚足をしょうゆベースのたれで煮込む。できたてを提供するのがこだわりだ。博さんは「親子三代で食べに来てくれるお客さんもいる。『やっぱりこの味』と言ってもらえるとうれしい」と話す。
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温泉まんじゅう限定セット 7日、予約制で販売 伊豆の国
伊豆の国市の伊豆長岡温泉名物の温泉まんじゅうをPRする「温泉まんじゅう祭」(実行委主催)が7日、アクシスかつらぎで開かれる。コロナ禍のため、温泉まんじゅうの限定セットを予約制で販売する。 市内4店舗の温泉まんじゅうを2個ずつ詰め合わせ、市内産の茶もセットにする。市ゆかりの北条義時が主人公の2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に向け、大河仕様の包装を施す。 1箱700円で限定千箱。1人最大5箱まで。6日まで予約を受け付け、当日は時間指定制で受け取る。 予約、問い合わせは市観光協会<電055(948)0304>へ。
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サクサク「海の幸」おかえり 由比・浜のかきあげや 19日再開
コロナ禍で1年半ほど休業していた静岡市清水区の由比港漁協直営店「浜のかきあげや」が19日、営業を再開した。旬のサクラエビを味わおうと市内外から多くの人が集まり、港周辺は久方ぶりに活気があふれた。 正午ごろ、店の前には名物のサクラエビのかき揚げや生エビ丼を求める客で数時間待ちの長い列ができた。藤枝市から来たという80代の女性2人組は「2時間並んでようやく買えた」「本当においしく、待ったかいがあった」とサクサクのかき揚げを楽しんでいた。 同漁協によると、初日は4時間の営業で約400人が来場したという。同店は毎週金―日曜日と祝日の営業で、21日まで営業再開を記念した各商品200円引きの特別販売
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さわやか「メニュー絞り品質追求」 富田社長が浜松学院大で講義
静岡県内で34店舗の「炭焼きレストランさわやか」を展開するさわやか(袋井市)の富田玲社長が2日、浜松市中区の浜松学院大で特別講義を行った。富田氏はメニュー構成について「できるだけ絞り込み、それぞれのレベルを高めている」と運営の秘けつを紹介した。 幅広い世代に人気のある強みを「だんらん、笑い、人とのつながりといった普遍的な価値を大事にしている」と強調。利益を求めた形のドリンクバーや宅配サービスの導入を否定し「物語を届けたい。げんこつハンバーグを囲んで語らった思い出をつくってほしい」と述べた。 メニューを増やさない理由を「食材管理や調理スタッフのトレーニングが大変になる」と説明した。 一方
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バイク愛好家の憩いの場 「ビンテージバイク&カフェ くれいじーママ」(浜松市中区)【記者さんぽ|個店めぐり】
浜松市に「くれいじーママ」という変わった名前の喫茶店があるという情報を小耳にはさみました。ママがかなり個性的な人なのか…。インターネットで検索すると、バイクの写真がたくさん出てきました。バイクに詳しくなくても、入店させてもらえるのか…。不安を感じつつ、好奇心に駆られて訪ねてみました。 航空自衛隊の浜松広報館から車で5分足らず。浜松市中区和合町にあるお店は、アフロヘアの女の子の看板が目印です。ドキドキしながらドアを開くと、店内はバイク一色。カウンター越しの食器棚にバイクの模型が並んでいます。店内を見渡すとまず、テーブルとテーブルの間に「停車した」黄色いバイク(ホンダCB400FOUR) が目
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折戸なすやサクラエビ…静岡県産食材 日本橋の18料理店で提供
東海道の起点となる東京・日本橋で、静岡県中部産の食材を駆使した創作メニューの開発が進んでいる。日本料理やイタリアンなどの一流料理人が、徳川家康ゆかりのワサビや折戸なす、駿河湾産のサクラエビなどの新たな可能性を引き出そうと試行錯誤中。老舗料理店やミシュラン星付き店など18店舗で11月8日から提供を始め、静岡県産食材の魅力を1カ月間にわたり発信する。 県中部5市2町でつくる「しずおか中部連携中枢都市圏」と、街道を生かした地域振興策を提案する「NPO法人全国街道交流会議」が、「日本橋しずおか食堂」と銘打ち展開する。かつて徳川家康に絶賛されたワサビが東海道を通じて駿府から江戸に渡り、江戸前ずしを発
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浜松焼そば販売1万食! 開発の浜松商高生に感謝状
東海キヨスク静岡支社(大野広行支社長)は26日、JR浜松駅構内で販売中の「浜松焼そば」が販売1万食を達成したことを受け、商品を開発した浜松商高(浜松市中区)の調査研究部に感謝状を贈った。 浜松焼そばは「地元を思い出す味わい」をコンセプトに、鳥居食品(同区)のオリジナルソースやウナギの骨の粉末を使用した商品。年間1万食を目指して6月から同駅などで販売を始め、4カ月で目標を達成した。 同校で開かれた贈呈式では大野支社長が代表生徒に感謝状を手渡し、「コロナで駅利用が落ち込む中でも、地道なPRや地元に根ざした商品を考案した点が商品力を発揮した」と述べた。調査研究部の小野杏優華部長(16)は「学業
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たこ焼き、串カツ、海鮮丼... おもしろケーキに込めた店主の思い リモージュ(島田市)【記者さんぽ|個店めぐり】
JR東海道線の六合駅と藤枝駅のちょうど中間あたり。「一風変わった」ケーキが人気を呼んでいると聞いて、島田市東町の「ケーキ工房 リモージュ」を訪ねました。藤枝市との市境に近い幹線道路沿い、かわいらしいクマのパティシエのイラストが描かれた看板が出迎えてくれました。 お店に入ってすぐに目に飛び込んできたのは「ザ・ケーキ屋さん」というショーケース。その一角を見て思わず「うん?」と声が漏れました。 ショーケースの一角に「おもしろケーキ」を発見 たこ焼き、お好み焼き、コロッケ、海鮮丼... ケーキとはとても結びつかない文字。これか! うわさに聞いていた「おもしろケーキ」シリーズにたどり着きました。
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天神屋と静岡市、地方創生で協定 「しずまえ」新商品を披露
静岡市と弁当総菜の天神屋(同市駿河区)は22日、地方創生の推進に向けた連携協定を結んだ。市民の健康増進やまちづくりなど幅広い分野で協力する。市内の港で水揚げされた「しずまえ鮮魚」を使った新商品もお披露目した。 田辺信宏市長と有田一喜社長が市役所静岡庁舎で協定書に署名した。新商品は清水港のマグロ、用宗漁港のシラス、由比漁港の桜えびと太刀魚が入った「しずまえオールスター弁当」(税込み645円)、「黒はんぺんフライ丼」(同600円)など5種類。「しずまえフェア」と題し、23日から1カ月間、天神屋全27店舗で販売する。 今後も地域食材を活用した商品開発やウオーキングイベントを通じた健康意識の醸成
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東海軒「元祖鯛めし」冷凍通販 ネットで全国の駅弁ファンへ
駅弁の老舗、東海軒(静岡市、平尾清社長)は、約120年前から販売する看板商品「元祖鯛(たい)めし」の冷凍弁当をネット通販で展開する。コロナ禍で駅構内での販売の苦戦が続く中、全国の駅弁ファンらにターゲットを広げる。 鯛めしはしょうゆで炊いた桜飯と甘辛く煮た鯛そぼろが特徴。新型コロナウイルス感染拡大を受けて昨春以降、駅弁需要がコロナ前の50%に激減していることから、アフターコロナを見据えた企業変革の一環として、冷凍版の開発に乗り出した。 開発とともに着目したのが駅弁の包み紙「掛紙(かけがみ)」。特に明治から昭和初期の掛紙には、駅周辺の名所案内を記したガイドブック的な内容が含まれ、収集家も多い
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富士山、桜エビなどデザイン「しずまえ水産物」 ロゴマークでPR
静岡市はこのほど、市内の港で水揚げされる「しずまえ水産物」をPRするためのロゴマークを決定した。同市のスーパーや総菜店で販売する商品に新しいマークのシールを貼るなどして、静岡産の水産物の魅力発信に活用する。 マークは全国から寄せられた462点の案から、市民投票や漁港関係者らによる審査を経て選ばれた。三保松原や富士山のほか、シラス、マグロ、桜エビなど同市を象徴する水産物が描かれている。 市水産漁港課の担当者は「静岡のイメージに合い、落ち着いたデザインでシールにして貼っても違和感がない」と選考理由を説明した。 JR静岡駅北口地下広場「しずチカ」で24日まで、新ロゴマークや市内の水産物を紹介
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ズガニ漁本格化 河津川・秋の味覚 料理提供始まる
河津町の河津川で、秋の味覚のモクズガニ(ズガニ)漁が本格化している。河津川漁協によると、今年は下流域でサイズにばらつきがある一方、漁獲量は昨年よりやや多いという。町内の旅館などでは、ズガニ料理の提供が始まった。 モクズガニ漁は1日に解禁され、来年2月末まで続く。11月に入るとカニに脂が乗り、味わい深くなるという。11日は組合員が前日夕方に川底に仕掛けた「もじり」と呼ばれるかごを引き上げると、大きい物で甲長7~8センチほどのモクズガニ約10匹が捕れた。 町内では、3軒の旅館や民宿が塩ゆでや釜飯、鍋などにして提供している。特に殻ごとすりつぶして汁に入れる「ズガニ汁」の人気が高い。漁協組合員で
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南仏サンドイッチいかが 焼津の食品水産「いちまる」が催し 自社商品使い開発 販売ブースでお披露目
焼津市の食品水産事業会社「いちまる」は10日、同市浜当目の食品工場で恒例の「いちまるマルシェ・スペシャルイベント」を開いた。同社が自社商品を使って開発した南フランスのサンドイッチを販売ブースでお披露目し、詰め掛けた来場者の注目を集めた。 焼津市など県中部の企業や団体20社が出店し、工場の敷地内にかつお節や鉄板焼き、パスタ、ワインなどさまざまな店が並んだ。 いちまるが初めて披露したのは、まぐろフレーク油漬ライトミートを使用した商品「パンバーニャ」。セロリやゆで卵、トマトなどをパンで挟んだ。今後、フランス語で10月を意味する「オクトバル」と名付けたブースでイベントに出店し、販売していく。
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駿河湾沼津SAに海鮮丼専門店オープン 種類豊富な魚介使用
沼津市の新東名高速道路上り駿河湾沼津サービスエリア(SA)に8日、種類豊富な魚介を使った海鮮丼専門店「おさかな丼屋 とと丸食堂」がオープンした。 5種のマグロを食べ比べできる「トロとろとろ丼」や、沼津出店をきっかけに開発した「深海魚丼」など約25種の丼が味わえる。テークアウトも可能。 一押しメニューは同SA限定の「大漁富士山丼~海鮮絶景盛り」(5千円)。マグロやウニ、サクラエビなど9種類の海鮮を富士山と駿河湾に見立てて盛りつけた。総重量は約1キロという。 山口泰典店長(35)は「駿河湾が一望できるSAでいろんな魚を味わってほしい」と話した。地場産品を扱う「村の駅」(三島市)が運営する。
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1個千円、高級ハンバーグ発売 長泉町・後藤精肉店 1カ月待ちの人気
鮎壺(あゆつぼ)の滝などで知られる長泉町下土狩地区の駅前通り商店街で4代にわたり店舗を構える後藤精肉店は9月、1個千円の高級ハンバーグ「肉王」を発売した。10月現在、1カ月待ちの人気を誇る。コロナ禍の影響で飲食店や和牛の生産農家が打撃を受ける中、「おうち時間を豊かにする商品を提案しよう」と三島の人気フレンチ「gawa Mishima」と1年半かけて開発した。企画した同精肉店の後藤朋子さん(52)は「肉そのもので勝負した」と魅力を強調する。 材料はステーキとして販売する黒毛和牛の部位をひき肉として使用。タマネギやパン粉は外し、国産豚を練り込んだ。後藤さんは「ハンバーグの概念を覆すうまみがある
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Sea級グルメ周知へ新聞発行 沼津市、10日にイベント
沼津市の沼津港で2023年秋に開かれる「Sea級グルメ全国大会」まで2年となり、市はPRを本格化させる。今後は市民への周知や、古里を支える地場産業を子供たちに知ってもらうため、定期的に「新聞」を作成し市内の全児童と保護者に配布。大会を機に地元で水揚げされる水産物の全国発信に向け、準備を急ぐ。 Sea級グルメ全国大会は、港を中心に町を盛り上げようと国土交通省の「みなとオアシス」に認定された地域で開催。各地の逸品が寄せられグルメナンバーワンを決めるほか、多彩なイベントで来場者を迎える。23年は同市の市制施行100周年に合わせて開かれる。 第1号として完成したグルメ新聞はA4判で、沼津港の歴史
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海の幸バーガーで勝負! 海藻・アカモク「良さ伝えたい」 焼津水産高、うまいもん甲子園決勝へ
全国の高校生がアイデア料理を競う「第10回ご当地!絶品うまいもん甲子園」の決勝大会に、焼津水産高(焼津市)海洋科学科の3人の生徒が出場する。静岡市用宗地区の海で自生する海藻「アカモク」と焼津のカツオを使った料理で頂点を狙う。6日には同校で11月の本番に向けた研修会が開かれ、出場生徒はプロの料理人の前で試作し、アドバイスを受けながら、提案レシピに磨きをかけた。 出場するのは3年生の佐藤涼平さん、福水海さん、服部佑貴海さん。コロナ禍で落ち込んでいる観光産業を活性化しようと、未利用資源だったアカモクに着目し、商品開発を進めていた。 アカモクとカツオを使った2種類のライスバーガーで、「美味SEA
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浜松餃子で観光を熱く 3団体が連携、発信を強化
浜松市の官民でつくる「浜松まちなかにぎわい協議会」と、浜松・浜名湖ツーリズムビューロー、浜松商工会議所は5日、名物の浜松餃子(ぎょうざ)を活用した国内外の観光誘客に取り組むと発表した。3団体が浜松餃子で連携するのは初めて。コロナ禍で疲弊した飲食店の支援を図るとともに、同市の1世帯当たりのギョーザ購入額「2年連続全国1位」を目指す。 各団体が役割を分担し、浜松餃子を発信する。にぎわい協は中心街で餃子を提供する店舗のマップを作成し、ビューローは国内外のネットワークを活用して観光客にアピールする。30カ国の多言語に対応した浜松餃子特設サイトを運営する商議所は、現在は26店の掲載店舗数を増やす。各
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いちごサイダーのアンバサダー SHOWROOMで選出 木村飲料
ご当地サイダーなどを手掛ける木村飲料(島田市)はこのほど、動画配信サービス「SHOWROOM(ショールーム)」内で自社製品「静岡いちごサイダー」のPRアンバサダーを募集し、グランプリ2人を選出した。 動画配信に親しむ若者へのPRを通じて新たな市場を開拓しようと初めて企画した。県産イチゴの果汁を使った女性にも人気のサイダーを選び、視聴者投票で上位となった渡辺歩咲さん、志田音々さんを選出した。 アンバサダー就任を記念して、2人のイラストが入った限定ラベルの商品販売をウェブ通販の木村飲料BASE店で開始した。本社直売店、静岡市清水区の清水ラムネ博物館でも販売する。販売価格は税抜き300円。
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浜松餃子 無人販売所を集中出店 ユーエスフーズ
浜松餃子(ギョーザ)製造販売のユーエスフーズ(浜松市北区)は、生ギョーザの無人販売事業を始めた。7月23日から9月18日までの約2カ月間に、市内に4カ所の直売所を集中オープンした。2022年6月までに計10店舗を展開し、その後は市外への出店も目指すという。 同社は、地元産豚肉など国産食材を100%使用し、12年の浜松餃子祭りでグランプリに輝いた専門店「浜太郎」を運営している。だが、コロナ禍で外食需要は減少。代わりに伸びている持ち帰り需要に対応するため、24時間利用可能な無人販売店を始めた。 「マイルド」「ニンニク」「ショウガ」の3種類で、いずれも36個入り税込み1千円。請井正社長は「人件
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沼津・内浦の名物コロッケ復活 閉業総菜店の味、有志が継承
沼津市内浦地区で長く愛され、昨春閉店した総菜店のコロッケが1日、復活する。同地区の有志が準備を進め、地元愛を込めた新たな地域の名物としてアピールしていく。メンバーは「地元に愛された味を守り、地域の盛り上げにもつなげたい」と意気込んでいる。同地区の飲食店で販売を開始する。 コロッケを扱っていた同市内浦三津の「惣菜のなかむら」は1978年の開業。コショウの効いたコロッケが名物で、約40年にわたって地元住民に愛されていた。日々のおかずとしてはもちろん、親戚や友人で集まったり出かけたりするときの定番として利用されていたという。 近年は一緒に扱っていた干物販売の事業が多忙に。そのため徐々に総菜販売
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⚽青い塩「ジュビロラーメン」 磐田南高生考案、スタジアムで販売
サッカーJ2ジュビロ磐田と磐田市中泉のラーメン店「麺工房 丸屋」は25日、磐田南高の生徒がジュビロ磐田をイメージして考案した「冷やしジュビロラーメン」の販売をヤマハスタジアム内ジュビロ広場(同市新貝)で行った。観客は青い塩ラーメンを味わい、応援に臨んだ。 生徒が今年2月、市の事業「ヤング草莽塾」で市のPRのため開発を提案。生徒とジュビロ磐田、丸屋と共同で作った。ハーブの一種「バタフライピー」で着色した麺とスープ、スープを凍らせた氷、チームエンブレムの月日星にちなんだコーンなどを添えた。 販売会では限定150食を振る舞い完売した。サポーターの松浦凱吏さん(18)=袋井市=は「氷のしゃりしゃ
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♨接岨峡温泉会館、10月再開 食堂で新メニューも 川根本町
川根本町梅地の接岨峡温泉会館が10月、営業を再開する。指定管理者の不在で4月より休館していたが、新たな管理者に西東石油(島田市)が決定し、再開のめどが立った。併設の食堂もリニューアルし、新メニューを開発した。 同館は1984年に完成した。泉質は重炭酸ナトリウム泉で、胃腸疾患、神経痛に効果があるとされている。美容にも良いことから「若返りの湯」として親しまれている。 1日午前10時に営業を再開する。入浴料は大人500円、小人300円(いずれも税込み)。営業再開を記念して10月末まで、町民を限定に入浴料を半額にする。 新メニューは、同町の接岨湖をイメージしたカレーや静岡茶を練り込んだパスタ、
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ハヤシライス、掛川の名物に 「ご当地」化へ飲食店奮起
掛川市の飲食店有志が、ハヤシライスを新たなご当地グルメとして発信し、地域おこしにつなげる計画を練っている。新型コロナウイルス感染拡大の長期化で先行き不安が募る中、「他者に頼らず自分たちで仕掛けていく」と奮起した。アフターコロナを見据えた新名物の仕込みが進んでいる。 同市城下のおでん屋「樹(いつき)」に9月中旬、周辺の飲食店が持ち寄ったテークアウト用のハヤシライスが並んだ。計7店が、ほうじ茶や日本酒で煮込んだりハーブをふんだんに使ったりして試作した約100食。常連を中心に客足が途切れず、品出しから約1時間半で完売した。 呼び掛け人は、市内で居酒屋など6店を経営する有海幾雄さん(43)。老若
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愛のユッケ丼♡ 田子の浦港漁協食堂、四季メニューそろう
富士市の田子の浦港で、名物の生シラスを使った丼などを提供する「田子の浦港漁協食堂」に秋限定の新メニュー「I(愛)のユッケ丼」が登場した。数量限定で10月末まで提供する予定。秋メニューが加わり、春夏秋冬の限定丼がそろった。 同港で揚がる生シラスや釜揚げシラスは国の地理的表示(GI)保護制度に登録されている。コロナ禍で遠方からの客足が減る中、県内や地元客に何度も訪れてもらおうと新メニューを開発した。 ユッケ丼は、一艘(そう)引きで揚がる名物の生シラスを生かした。ニンニクやごま油を効かせ、甘みを抑えた特製のタレに漬け、卵黄をのせた。薬味として刻みタマネギを用意した。名称は「夏で疲れた体にスタミ
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シャインマスカットの香り広がる 秋季限定「のっぽパン」販売
沼津市西島町のパン製造販売バンデロールは21日から、菓子パン「のっぽ」シリーズの秋季限定商品「シャインマスカットのっぽ」を販売する。 クリームには国産シャインマスカットの果汁を使用し、芳醇(ほうじゅん)な香りとなめらかな舌触りに仕上げた。初めてパッケージに写真を使用し、みずみずしさを表した。 静岡、山梨両県の地域経済交流事業「バイ・ふじのくに」や中部横断自動車道開通を意識し、山梨県での生産量が多いシャインマスカットのクリームを開発した。外商部の林幹人部長は「県外への販路拡大の足がかりにしたい」と話した。 パンは静岡県内の直営店やスーパー、コンビニなどのほか、山梨県の一部スーパーでも扱う
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浜松・森林公園で「松茸まつり」 売り上げ一部、アカマツ林再生に
静岡県立森林公園森の家は18日、マツタケ料理を販売する恒例の「松茸(まつたけ)まつり」を浜松市浜北区の付設レストランで始めた。炊き込み飯や釜飯をメインにした食事を11月下旬まで提供する。 毎年人気が集まる「松茸御膳(ごぜん)」は炊き込み飯や天ぷら、刺し身など8品で税込み1980円。売り上げの一部は同公園のアカマツ林の再生事業に寄付する。このほか、10月1日からは三ケ日牛などもセットになった予約制の「松茸三昧(ざんまい)」(税込み6600円)もメニューに加わり、計7点のマツタケ料理を展開する。 松茸まつりの期間中は、県内在住者を対象にマツタケの釜飯が夕食に付く1泊2日の同施設への宿泊プラン
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西伊豆のマルソウダ 刺し身でどうぞ 直売所、静岡のすし店で提供
旬のソウダガツオを希少な刺し身で味わって-。県と西伊豆町の産地直売所「はんばた市場」が、伊豆西南沖で捕れたソウダガツオの一種「マルソウダ」の生食用商品を開発した。安価な加工用としての流通が主流だが、管理方法を見直し、商品化にこぎ着けた。18日から、協力先のすし屋「回転寿司のぶちゃん本店」(静岡市清水区)で提供する。 マルソウダは夏から秋にかけて温暖な海域に生息する。鮮度低下が速いため、宗田節の原料に使われることが多い。漁獲直後に船上で血抜きし、直売所で真空にした切り身をアルコールの急速冷凍機で保管するなど、品質や衛生管理を工夫し開発に成功した。商品は町自慢の夕日にちなんで「陽の丸(ひのまる
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事故から再起 元力士自慢の味「ちゃんこ」自販機 静岡市駿河区
新型コロナウイルス禍を契機に、非対面の販売方法として改めて脚光を浴びた「自動販売機(自販機)」。静岡市駿河区に珍しい「ちゃんこ」の自販機があると聞いて、早速出動した。先日の「クラウンメロンが当たる!? 袋井で噂の自販機、訪ねてみました」 「温泉の自販機!? 伊豆市原保地区、噂の現場を訪ねてみました」「オーレ藤枝の自販機22台「非対面店舗」 人気ベスト5は?」に続く自販機シリーズ第4弾。 現場は静岡大橋西交差点のすぐ南側、ちゃんこ鍋店「ごっちゃぁん」(静岡市駿河区東新田)の店先。故・元九重親方(元横綱・千代の富士)に才能を見いだされて角界入りした元力士・千代の灘の山中与志久さん(49)が
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地元飲食店を応援 完全予約のお弁当販売会企画 川根本町商工会
川根本町商工会は16日と30日に、町内飲食店の一推し弁当を購入できる完全予約制の「お弁当販売会」を開く。予約期間は7日~9日正午(受付は午前8時半~午後5時)。 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下で休業やテークアウト販売を余儀なくされている町内飲食店を応援しようと実施する。計11店舗が手掛ける弁当のメニューは新聞折り込みで各世帯に配布済みのチラシに掲載。好きな弁当を選んで、商工会<電0547(56)0231>に電話予約する。注文個数に制限はない。16日と30日の両日予約して、受け取りも可能。 10月末まで利用期限が延びた「かわね支え愛商品券」も利用できる。引き渡しの場所は16日が徳山
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希少キノコのバーガー発売 島田の電球メーカー栽培
島田市川根町の大井川電機製作所が「ホホホタケ」と名付けて生産する希少キノコのハナビラタケを使ったハンバーガーを、同市幸町の「トラントトロワ・カフェ」が考案した。オーナーの原田真人さん(35)は「ユニークな地元食材を知る機会になればうれしい」と話している。15日から販売する予定。 ホホホタケは電球メーカーの同社が新規事業として栽培に挑戦し、白く華やかな見た目やこりこりした食感が特徴。首都圏を中心に全国に出荷し、認知度が高まりつつある。試作を重ね完成したバーガーは素材の味を生かすことを重視し、油で揚げたホホホタケにごま油と山椒で風味を付け、味噌を使った国産牛100%のパティ、レタスと一緒に手作
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かねはちとJ3沼津 「オイルサバディン」コラボパッケージ製作
沼津市の水産卸売業「かねはち」とサッカーJ3アスルクラロ沼津が、同社の人気商品「オイルサバディン駿河燻鯖(くんさば)」のコラボパッケージを製作した。地場産業継承と地域の食文化発信の思いが一致した両者が協働し、全国のサポーターに沼津の地域資源となっているサバとJ3沼津のアピールにつなげていく。 オイルサバディンは、沼津産のサバ節を加工してオイル漬けにした缶詰。沼津港での水揚げ量はサバが上位にあり、市内ではサバをPRするイベントなども開かれている。クラブは地元企業と連携した地域産業の活性化を模索。「漁師らを応援したい」との思いに同社が応えた。 パッケージは、クラブカラーの青を基調に、サバとク
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サバ×こんにゃく レトルト食品に 焼津の女性経営者がタッグ
焼津市の老舗サバ加工商店「あまる斎藤商店」と老舗こんにゃく専門店「岩崎蒟蒻(こんにゃく)店」が、それぞれの具材の長所を合わせた新たなレトルト食品を開発した。双方の女性経営者が、伝統の加工技術が生み出すサバの味を広めたいと意気投合。3カ月の制作期間を経て、焼津ならではの味を手軽に楽しめる商品が完成した。 原料のサバは身が割れていたり、薄かったり、傷が付いていたりして通常は荷に回すことが困難な材料を使っている。あまる斎藤商店の加工技術で凝縮されたサバのうまみが岩崎蒟蒻店のこんにゃくに染み込むことで、互いの食材の良さを引き立たせた絶妙な味に仕上がっている。製造はレトルト食品を手掛けるマルミヤ食品
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甘夏と地鶏のピザで勝負 伊豆中央高、うまいもん甲子園へ
全国の高校生がアイデア料理を競う「第10回ご当地!絶品うまいもん甲子園」で、伊豆の国市の伊豆中央高家庭部の生徒が東海北陸エリア大会で優秀賞を獲得し、全国大会への出場を決めた。同校から全国大会への進出は初めて。甘夏や地鶏など地元食材をふんだんに使ったピザで全国優勝を目指す。 全国大会に出場するのはいずれも2年の児島姫乃さんと小林恵愛さん。児島さんの祖母が栽培する甘夏と富士宮市の養鶏場で育った地鶏を使い、「ハニー甘夏ピッツァ」を考案した。爽やかですっきりとした味わいが特徴で、マスタードソースには隠し味で梅昆布茶を入れた。 大会のテーマに「SDGs」が掲げられているため、甘夏は皮も使って廃棄す
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栄養はなまる弁当「秋の陣」いかが 浜松パワーフード学会など
浜松市の浜松パワーフード学会や聖隷福祉事業団保健事業部などは、地元産の食材をふんだんに使った「25品目の風味豊かな栄養はなまる弁当 秋の陣」を1日に発売する。加齢で心身の活力が低下するフレイルの予防を目指す、浜松パワーフード弁当の第3弾。 弁当は地元産の食材14品目を使用した。「浜松産米のまいたけ混ぜご飯」「浜名湖産スズキと玉ねぎのオリーブオイルあえ浜名湖のり風味」など、彩り豊かな料理をそろえた。 開発に当たっては、同事業部の管理栄養士がメニューを監修。塩分を抑え、タンパク質やビタミン類のバランスに配慮した。製造は仕出し料理の「竹泉」が手掛ける。 今年に入って期間限定で発売した第1、
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敬老お祝いに豪華弁当 浜松の仕出し店 18、19日限定
新型コロナウイルスの感染拡大で外食を控える動きが強まる中、浜松市東区笠井町の仕出し料理店「おびや」が、9月20日の敬老の日に合わせ、弁当などテークアウト商品を充実させている。高齢者が食べやすい品ぞろえを提案し「外出できなくても、自宅で小さな楽しみを味わって」と呼び掛ける。 9月18、19日に限定販売する「とびっきりスペシャル弁当」(税込み2100円)は、赤飯や牛すき焼き、ウナギなど特別感を味わえる料理を通常よりお得な価格で詰め合わせる。卵焼きやカニ豆腐などのおかずは、高齢者が食べやすいようやわらかく仕上げる。事前予約制で200食用意する。 おびやの池田大社長(51)は「コロナ禍で大変な中
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弁当販売会「焼津まちなか社食」好評 飲食店支援、次回9月7日
新型コロナの影響で客足の減少に苦しむ焼津市内の飲食店を支援する弁当販売会「焼津まちなか社食」の4回目が9月7日に行われる。利用者はホームページで事前に注文したメニューを、後日指定された場所で受け取る仕組み。2月から始まった取り組みで、前回は約300食の売り上げを記録。中心街で勤務する社員を中心に好評を博している。 今回は市内5店舗が参加し、弁当やカレー、オムライスなど10のメニューを販売する。注文は6日午前10時までにホームページを通じて行う。受け取りは7日午前11時から、焼津駅前通り商店街の「みんなの図書館さんかく」「PLAYBALL!CAFE」の2カ所で実施する。 初回は3店舗が参加
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飲食店の魅力、マップに 川根本町・大鉄千頭駅周辺 地域おこし隊・渡辺さんが作製
川根本町地域おこし協力隊の渡辺実優さん(21)が、大井川鉄道千頭駅周辺に点在する飲食店の魅力を発信しようと、オリジナルの飲食店マップを作製した。掲載は計11店舗。同町まちづくり観光協会で展示している。 静岡文化芸術大デザイン学部に在学中の渡辺さんは、6月に地域おこし協力隊に就任し、現在は同観光協会で主に活動している。千頭地域を学ぶ研修の一環として、企画が始まった。 各店の雰囲気を感じ取ってもらおうと、マップには店員や店主を紹介したり、お薦めメニューをPRしたりする写真を選んだ。同学部の力量を生かし、装飾や構成も1人で担当した。 緊急事態宣言下で多くの飲食店が休業かテークアウト販売に切り
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ツイッターで遠州焼きPR 劇団EXILE小沢さんら企画
劇団EXILE所属の俳優小沢雄太さんの手掛けるプロジェクト「男THE飯」などがこのほど、ツイッターアカウント「浜松どウマイ!応援団」で浜松市の食材「浜松パワーフード」の魅力を発信する企画の第2弾を始めた。今回は遠州焼きを題材にPRを展開する。 遠州焼きは、たくあんや紅しょうがなどが具材に入ったご当地グルメ。企画では、小沢さんが浜松特産の食材を生かして考案する遠州焼きのレシピを紹介するほか、レシピを各家庭で実際に作りツイッターで投稿すると抽選で地場産品が当たるキャンペーンも実施する。 同応援団のアカウントは、浜松市とダンスアースの連携事業の一環で3月に開設。小沢さんが手掛けたオリジナルレシ
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河津の特産販売 ネットでいかが 観光協開設「旅行気分味わって」
河津町観光協会はこのほど、町の特産品を販売するオンラインショップを開設した。町内で製造、販売されている農産加工品や、伊勢エビやサザエなどの海産物のセット商品が中心。担当者は「河津に旅行に訪れない方たちに、ぜひ雰囲気だけでも味わってほしい」と利用を呼び掛ける。 オンラインショップの企画運営は町地域おこし協力隊の小沢美紀さんが担当する。海産物の他、町内の農園で採れたブルーベリーのジャムと天城山麓で採蜜した蜂蜜のセット、河津温泉の入浴剤とタオルのセット、特産のワサビ加工品のセットなど18品を販売する。今後はミカンなどのかんきつ類も加える予定。 小沢さんは「蜂蜜やワサビ漬けなどは、ファンも多い。
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シャキシャキ食感♡こだわり「タケノコ王カレー」開発 風岡さん「苦手な人にも感動届けられる」
テレビのバラエティー番組に出演し、“タケノコ王”として親しまれている風岡直宏さん(47)=富士宮市長貫=がこのほど、真富士屋食品(静岡市)と共同で静岡県産タケノコを使ったレトルトカレー「タケノコ王カレー」を開発した。県産タケノコの普及促進や農家の所得向上を目指す。 レトルトカレーはキーマ風。豚ひき肉のうまみに加え、大きく刻んだタケノコの存在感が目を引く。通常は商品性が低いというタケノコの根元に着目し、レトルトにすることでほどよい堅さを維持しタケノコの食感が楽しめる商品に仕上げた。 パッケージは風岡さんのイメージカラーのピンクを全面に、自身も登場するインパクトあるデ
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キャベツたっぷり♡ギョーザの新商品 杏林堂薬局が発売 浜松
杏林堂薬局(浜松市中区)は10日、冷凍食品「本当においしいキャベツたっぷり野菜餃子(ギョーザ)」を発売した。県内67店舗で販売する。 2007年に発売した「本当においしい餃子シリーズ」の新商品。皮を薄くし、国産キャベツと青森県産ニンニクの使用量を大幅に増やした。キャベツのしゃきしゃきとした食感と甘み、ニンニクの風味を存分に楽しめる。 30個入り、税込み価格は1080円。
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食文化発信サイト運営新村さん グランプリ受賞報告 浜松市長訪問
静岡県内の食文化を全国に発信するサイト「ペロリ」の運営者がこのほど、ニュースサイト「ニューズピックス」が開催しているビジネス講座の事業成果コンテストで、グランプリを受賞した。浜松市役所に鈴木康友市長を訪ね、報告した。 ペロリは同市中区のデザイン会社「マスターピース」の新村康二社長(45)らが運営している。県内産の牛肉や日本酒、クラウンメロンなどの優れた食材や料理人のブランド化を図るため、美しい画像や関係者の対談を紹介。新たな商品の創出にも取り組んでいる。 コンテストには、同サイトが新発想の事業づくりを支援する講座「ニュースクール」の卒業生らが応募した。クリエーティブ部門の最終審査で、全国
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お茶香るうどん♪ 伊豆の国・蔵屋鳴沢が販売 地元製麺所とコラボ
茶の製造販売などを手掛ける蔵屋鳴沢(伊豆の国市)が地元の製麺所ムロフシ(長泉町)とコラボして、自園栽培の茶をふんだんに使ったうどんを発売した。 コロナ禍で飲食業が厳しい状況にある中、自社製品の特徴を見直していた蔵屋鳴沢と、特注麺の製造に力を注ぐムロフシの思いが合致して開発した。抹茶とほうじ茶の2種類で国産小麦を使用。抹茶は鮮やかな色味の「おくひかり」を使い、ほうじ茶は伝統的な砂いり製法で香りを引き出した。 蔵屋鳴沢が運営するレストラン「ほむら」(同市中)で提供するほか、テークアウトやネット販売も行っている。蔵屋鳴沢の稲村浩宣社長は「茶の良さを知ってもらう商品になれば」と期待し、ムロフシの
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長さは通常の3倍以上! 抽選で60センチのうなぎパイ 春華堂 発売60周年記念
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)は発売60周年記念キャンペーンとして、長さ約60センチの巨大な「うなぎパイ」を抽選で10人にプレゼントする。 通常の商品より3・3倍長い。絶妙な温度調節が必要になるため、菓子職人が窯で生地を1本ずつ焼き上げ、最後に秘伝のたれを塗って仕上げる。8月9日まで、同社の公式ツイッターで受け付けている。 うなぎパイは浜松特産のウナギのエキスを使った洋菓子。1961年9月に発売した。年間8千万本を生産する県内を代表する銘菓として知られる。
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土用の丑の日「ウナギぜひ」 静岡県内専門店大忙し 暑さ対策に…五輪観戦のお供に…
28日は土用の丑(うし)の日。最もウナギの需要が高まる時期だが、県内の専門店ではコロナ禍の外食控えや観光客減少の影響が続く。稚魚の取引価格は下がっているものの、消費者が期待する値下げの動きは広がらず。それでも、客層確保を図ろうと、各店は巣ごもりや東京五輪の自宅観戦用の中食需要に目を向け、テークアウトに力を入れている。 静岡市駿河区の「いし橋うなぎ店」は、例年並みの200食分の販売を見込み、早朝から仕込みに追われた。 感染症対策で客席数を以前より3割減らし、テークアウト対応を拡充した。若おかみの石橋悦子さん(55)は「持ち帰ってゆっくり食べたい、という声が多い。東京五輪を自宅で観戦しながら
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黒はんぺんをアレンジ「黒はんメンチ」 学生試行錯誤3年、静岡県内の天神屋で販売
静岡市清水区の東海大静岡キャンパスの学生が22日、静岡県内3企業の協力で開発した「黒はんメンチ」の販売を開始した。特産の黒はんぺんを材料に、より多くの人に食べてもらえるようメンチカツにアレンジした一品。約3年にわたる試行錯誤を経て商品化した。 学生たちは同大の教育活動「商品開発プロジェクト」の一環として、魚離れが進む食生活に一石を投じようと考案した。練り製品製造の丸又(焼津市)や水産加工品販売のショクザイ(静岡市駿河区)とともに商品を研究し、弁当・総菜販売の天神屋(同区)の協力で県内全27店での販売を実現した。 材料のすり身の魚臭さを取り除くためにショウガやナツメグを加え、鶏ひき肉やおか
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浜松・ニコエ「かき氷甲子園」開幕 全国の名産品使った50種類
春華堂主催の夏イベント「かき氷甲子園」が21日、浜松市浜北区の「ニコエ」で始まった。47都道府県の名産品をトッピングしたかき氷50種類を販売し、1日当たりの平均売上げ数で人気順位を決める。9月12日まで。 静岡クラウンメロンや宮崎県のマンゴー、山形県のサクランボなどを使用。クリームやアイス、菓子と一緒に飾り付け、華やかなかき氷に仕立てる。昨年は栃木県の夏イチゴが優勝し、クラウンメロンは2位だった。 4回目の今年は浜松の遠州落花生のかき氷が初登場。同社の担当者は「コロナ禍で旅行や帰省が難しい状況の中、全国の特産品を使ったかき氷を食べてほしい」と話している。
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ラーメン店、アプリで検索「ラ~ポン静岡版」 静岡県中部20店 しずおかオンラインが運用開始
地域の生活情報を発信するしずおかオンライン(静岡市葵区)が7月から、県内のラーメン店を紹介するアプリ「ラ~ポン静岡版」の運用を始めた。新型コロナ禍で地域経済が停滞する中、消費喚起の目的で導入した。 県中部の人気ラーメン店約20店舗を紹介している。味やエリア別に店舗を検索することができるほか、定期的にクーポンや新商品の情報を配信する。月額500円で有料会員に登録すれば、掲載店のラーメンが毎月1杯楽しめる。店巡りやお気に入り店舗の発掘に活用できるという。 アプリは新潟県の情報企業と連携して開発した。既に同県や石川、栃木、群馬県版が運用され、北陸や関東で約6万人が利用しているという。しずおかオ
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静岡聖光学院生徒 天神屋と組み「炊き込みご飯のもと」2種考案 7月14日発売 「働く大人」と「子ども」向け
静岡聖光学院中・高(静岡市駿河区)の生徒が、料理レシピ紹介サイト「クックパッド」と弁当総菜の「天神屋」(同区)と連携し、炊き込みご飯のもと2種類を考案した。「働く大人」と「子ども」をターゲットとし、14日から天神屋各店で販売する。 具材をふんだんに使った「仕事で忙しいあなたへ、男子校生が贈る りっち飯」(税込み1404円)と、子どもが調理を楽しむ仕掛けを施した「魔王を倒せ!炊き込みごはん作成ゲーム」(同1836円)。中2~高3までの有志約10人が2班に分かれて考案した。 「りっち飯」はしょうゆベースで、沼津産のアジ干物をメインに野菜などもふんだんに入れた。生徒が「多忙な大人」のモデルにし
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焼津のマグロ堪能「鮪めぐり」 グルメイベント、市内23店参加
焼津市で10日から焼津ミナミマグロを楽しむグルメイベント「鮪めぐり」が始まる。9日にはミナミマグロ料理の試食会を焼津さかなセンターで開き、中野弘道市長と市のPR役「やいづマリンレディ」の3人が「海の赤いダイヤ」と称される食材を使ったメニューを堪能した。 イベントは年間を通して、地域資源の魚を楽しむ「焼津ぐるめぐり」の第2弾。焼津港に水揚げされる天然ミナミマグロの魅力を市内外に発信する内容。市内飲食店や小売店など23店舗が参加し、SNSを活用すると、記念品を贈呈するキャンペーンも行う。 試食会ではミナミマグロを漬け丼・刺し身・ユッケ風で味わえる同センターの限定メニュー「ミナミマグロ三昧」に
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究極お芋プリン限定発売 磐田・玉華堂、掛川・おいもや共同開発
老舗菓子店の玉華堂(磐田市)と、干し芋や焼き芋販売のおいもや(掛川市)は10日、「プレミアムおいもプリン」を限定発売する。玉華堂の人気商品「極ぷりん」をベースに、高糖度で甘い安納芋を使ってなめらかなサツマイモプリンに仕立てた。 コロナ禍で外出制限が続く中、地域住民に楽しい「自宅時間」を過ごしてもらおうと、共同開発した。プリンの上には角切りイモを乗せ、別添えのカラメルを絡めると、焼き芋のような食味を楽しめる。80グラムで税込み価格は450円。8月1日までの毎週土、日曜日に浜松、磐田、掛川、袋井市の両社直営6店舗で販売する。
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生産者減 ブランド統一も選択肢【クラウンメロン100年④完】
6月下旬、午前7時の静岡県温室農業協同組合磐田支所(磐田市豊島)。出荷用のメロンを詰め込んだ箱が、次々に運び込まれた。集まる生産者に若手の姿は少ない。「体力は落ちた。でも続けられる限りは続けないと」。市内の生産者の男性(82)はつぶやく。 温室メロン栽培が盛んな中東遠地域では、同じ種をルーツに持つメロンの多様なブランドが生まれ、再編されてきた。組合は現在3支所体制で、クラウンメロン支所(袋井市)が「クラウン」、磐田(磐田市)と静南(掛川市)の両支所が「アローマ」を生産する。高齢化や後継者不足に伴う生産者と生産額の減少は、どの地域も喫緊の課題だ。多いときには計2千人以上いた組合員は2019年
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「うなぎいも」パイ8月発売 春華堂と日本航空が共同開発
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)と日本航空中部地区(名古屋市)は8日、洋菓子「大地のパイ 紅はるか」を共同開発したと発表した。ウナギの骨や頭を肥料に使って栽培したサツマイモ「うなぎいも」をパイ生地に包んで焼き上げた。発売は8月1日。 サツマイモの品種は高糖度の「紅はるか」で、両社の社員らが浜名湖周辺の畑で育てた。焼き芋と干し芋に加工し、リンゴと白あんを加えてサツマイモの甘みを引き出した。価格は税込みで1個194円。 両社はコロナ禍で需要が落ち込む中、「前を向いて今できることを考えよう」と、2020年に連携プロジェクトを始めた。五穀せんべいをスープに入れて食べる「山むすび だしゆのこ」も
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トウモロコシ味わって 森林公園レストラン、釜飯など新メニュー
浜松市浜北区の県立森林公園森の家付設レストランは8月下旬まで、浜松産のトウモロコシを使った新メニューを提供している。 トウモロコシの実と浜名湖産のアカアシエビ、ズッキーニをコメと一緒に釜で炊きあげたバター風味の飯のほか、煮物や茶わん蒸しなどが付く「とうもろこし釜飯御膳(ごぜん)」(税込み1320円)を販売中。キスやエビなどの天ぷらが付く天ぷら御膳(同1540円)や、さらにマグロなどの刺し身も付けたDX御膳(同1870円)も用意している。担当者は「園内の散策と、旬の地元食材で来園者の癒やしと健康につなげたい」とアピールしている。 問い合わせは森の家<電053(583)0090>へ。
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地元イチゴのサンド開発 パン工房、藤枝市長に報告
藤枝、焼津の両市に店舗を構える石窯パン工房「パトン」が藤枝産のイチゴを使用したフルーツサンドを開発した。同社の松浦その子代表が7日、藤枝市役所を訪れ、北村正平市長に販売開始を報告した。 イチゴは日清紡ホールディングスが市内の植物工場で生産する「あぽろべりー」を使用した。松浦さんは「地産地消の商品開発を目指している。多くの市民に味わってもらえたら」と話す。 同社は県内各地の特産品を用いた商品開発を進める予定で、県東部、西部地区への販路拡大も計画しているという。
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ハンバーグ「さわやか」新店 イオンモール浜松市野にオープン
静岡県内で飲食店「炭焼きレストランさわやか」を展開するさわやか(袋井市)は7日、浜松市東区の商業施設イオンモール浜松市野に新規出店した。 県内34店舗目で、6月27日に閉店した浜松中田店(同区)を移設した。全86席で各テーブルに仕切り板を備え、携帯端末で待ち時間を確認できるシステムを導入するなどコロナ対策も整えた。 午前11時の開店時には、モール1階の店舗前でテープカットのセレモニーを行い、富田玲社長が「皆さんがハンバーグを囲んで楽しいひとときを過ごし、元気になれるレストランをつくっていく」とあいさつした。開店前に整理券を求めて約300人が来場した。
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緑茶にぴったりのレモンケーキ チョコ専門店と開発 島田「KADODE OOIGAWA」
島田市竹下の「KADODE OOIGAWA」はこのほど、同施設で展開するオリジナルブランドの緑茶と一緒に楽しむスイーツの第1弾としてレモンケーキを開発した。静岡産レモンをたっぷり使ったさわやかな酸味と甘みが特徴。 仕上げの異なる16種類の中から浅蒸しで火入れの弱い緑茶と相性が良い商品を目指し、レモンケーキが大好きというスタッフが静岡市のチョコレート専門店「Conche(コンチェ)」に製造を依頼した。レモン果汁やホワイトチョコレートを使った生地に煮詰めたレモンを入れ、表面の砂糖がけにもレモン果汁を使用している。 同施設では緑茶に合うスイーツの提案に力を入れていて、担当者は「緑茶の香味とレモ
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絶妙な新食感「モフソフト」楽しんで 御殿場の洋菓子店考案
御殿場市の洋菓子店「アンドロワ・パレ」は、新食感スイーツ「モフソフト」の販売を御殿場インター店(同市新橋)で始めた。 ふわふわのシフォンの上に生クリームと濃厚なソフトクリーム、サクサクのメレンゲを乗せ、特製ソースをかけた。 シフォンは3種類、ソースは2種類から選べる。 オーナーシェフの田代義政さん(44)がフランスの菓子「ヴァシュラン」をヒントに考案した。「あるようでなかった組み合わせ。絶妙な食感と味を楽しんで」と話す。 同時発売の「季節のモフソフト」は、御殿場や周辺で生産された旬の食材を乗せる。当面は函南温室メロンを使う。
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熱海人気店「おさかな食堂」 御殿場アウトレットに姉妹店
熱海市の熱海銀座商店街にある人気店「熱海銀座おさかな食堂」の姉妹店「熱海おさかな食堂」がこのほど、御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットにオープンした。熱海市外初出店。熱海近海の魚介類を中心に、旬の海の幸を使った丼や定食を提供する。 一押しメニューは同店限定の「赤富士てっぺん丼」。南まぐろの赤身とトロビンチョウマグロを、富士山をかたどるように盛り付け、イクラとウニをかけた。 5種類以上の旬の魚介を盛り付けた「海鮮てっぺん丼」や「網代サバ丼」など本店の人気メニューのほか、熱海を代表するスイーツ「熱海プリン」も取りそろえる。 白木を基調とした店内に60席を設けた。熱海市の飲食業「夢タカラ
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特産コーン、2番果も活用 富士のベーカリーが新商品2種類
富士市松岡のパン店「ベーカリー マルタ」が同市特産の高糖度トウモロコシ「富士山麓わくわくコーン」の通常は出荷されない2番果を有効活用したパン2種類を商品化した。7月末まで期間限定販売し、わくわくコーンの知名度向上や普及拡大に協力する。 新商品の塩パン「わくわくコーン」(税込240円)は生地にホワイトソースとそぎ切りした大ぶりのコーンを乗せ、甘しょうゆを塗ってあぶり、焼きトウモロコシのように香ばしく仕上げた。粒のコーンにタマネギ、ベーコン、チーズを入れた具だくさんの「ミニ食パン」(280円)とともに1日限定10個を販売する。 トウモロコシは見た目も良く最も甘い、株最上部の1番果を出荷する。
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テークアウトで「三島バル」 7月19~25日に開催
三島市内を食べ歩くイベント「三島バル」の実行委員会は、7月19~25日にテークアウトを中心としたバルを市内で開催する。1日からチケットの販売を開始し、新型コロナウイルスの感染防止を図りながらお得に楽しめる三島の食をPRする。 居酒屋、洋菓子店、イタリア料理店など市内60店舗が参加した。一部を除くほぼ全ての店でテークアウト商品を用意し、仮に緊急事態宣言が発令された場合でもイベントが続けられるよう工夫を凝らした。店内で飲食するメニューもあり、それぞれチケット1枚ごとにフードやドリンクを格安で提供する。 期間は密を避けるため7日間に拡大。23日に開幕する東京五輪を自宅で観戦する際の&ldquo
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6月29日は「佃煮の日」 焼津の組合、地元の学校に贈呈
焼津佃煮協同組合は29日、焼津市の焼津水産高と藤枝特別支援学校焼津分校の生徒と職員に佃煮720パックを贈呈した。6月29日の「佃煮の日」にちなんで、毎年行われている。同組合に所属する12社がマグロやカツオなどの佃煮を提供した。 焼津水産高で行われた贈呈式では、同組合の清水英訓代表理事が両校の代表生徒に佃煮と記念のクリアファイルを手渡した。清水代表理事はマグロの佃煮を焼津ならではの一品とし「ぜひ味わってほしい」と勧めた。
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魚介だし香る 浜松生まれBBQソース 静岡県協会と企業コラボ
浜松市北区都田町に本部を置く静岡県バーベキュー(BBQ)協会はコロナ禍の需要増を踏まえ、「浜松生まれの静岡BBQソース」を地元企業と共同で開発した。日本人の味覚に合う魚介だしを効かせたオリジナル和風ソースで、7月1日に発売する。 天然醸造の醤油(しょうゆ)作りを100年以上続ける明治屋醤油(浜北区)が製造し、食品卸事業のユイサポート(東区)がプロデュースを担った。 コロナ禍で少人数制の出張BBQを続ける鳥居克啓会長(36)が両社と約1年間試作を重ね、国産のカツオやイワシなどの粉末だしを加えた家族で楽しめる風味を完成させた。 税別800円(200ミリリットル)で、パッケージは国産の高級感
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戸田塩使用「深海塩キャラメルソース」 パンやアイスに…オンライン販売 沼津のプリン専門店
沼津市千本港町で「沼津深海プリン工房」を運営する北海物産(三島市)は、沼津市戸田産の塩を使った「深海塩キャラメルソース」の販売をオンラインで始めた。 同ソースは、地元産の材料を使用して沼津の新しい土産物につなげようと戸田塩を使用した。購入者からも同工房の人気商品「塩キャラメルプリン」のソースだけ販売してほしいとの要望が寄せられて商品化に至った。 同工房の山本美樹店長(45)は「パンに塗ったり、アイスクリームにかけたりと万能。戸田塩の奥深い味わいを楽しんでほしい」と話した。 1個90グラムでスイート、ビター、ワサビの3種類を1セットにして販売する。「ワサビ」は伊豆天城産のワサビを使用して
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絞りたての酒かす使いプリン 富士宮の旅館と酒蔵がコラボ「新たな名物に」 7月1日から予約販売
割烹旅館富士見荘(富士宮市野中)が老舗酒蔵牧野酒造(同市下条)とコラボし、同酒蔵主力銘柄「富士山」の絞りたて酒かすを使った手作りプリンを開発した。パッケージデザインには市イメージキャラクターさくやちゃんをあしらい、富士宮の新たな名物を目指す。富士見荘で7月1日から予約販売を始める。 プリンは「和風ぷりん姫美人」と「姫さまの酒粕ぷりん」の2種類。全て手作りで生産し、一日各30個限定。姫美人は酒かすの濃厚な味わいが特徴で酒好きにお勧めという。姫さまはクリーミーでまろやかな口溶け、ほんのりと酒かすの風味が漂う。商品開発を通じて地域活性化の一助になりたいとの思いから富士見荘が牧野酒造に打診し、実現
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「三方原馬鈴薯」ポテトチップス JAと湖池屋、数量限定販売
JAとぴあ浜松(浜松市東区)と菓子メーカーの湖池屋(東京)は、浜松特産のジャガイモ「三方原馬鈴薯(ばれいしょ)」のポテトチップスを数量限定で発売する。同社のオンラインショップで17日から予約受け付けを開始、浜松市内の同JA直営4店舗で25日から販売する。 新ジャガの季節に合わせたコラボ企画で3年目。同社のオンラインショップでは昨年、2万4千ケース(1ケース6袋換算)が1週間で完売する人気を集めたため、今年は使用するジャガイモを前年の1・4倍の70トンに増やした。「うす塩味」と「ノリ塩」の2種類。1袋75グラム入りで税込み価格は250円。 三方原台地の赤土で栽培した三方原馬鈴薯は甘みがあり
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地元逸品でギフトセット 緑茶やスイーツ 島田897・4茶屋
島田市の蓬莱橋897・4(やくなし)茶屋は7月4日まで、シティープロモーションの一環で開発する緑茶商品や「島田の逸品」に認定された商品などを詰め合わせた7種類のギフトセットを販売する「お中元フェア」を開いている。 「健康志向」「癒やし・リラックス」など七つのテーマ別。火入れや蒸し具合の異なるコンセプトティーに、緑茶を使ったスイーツや入浴剤、木製品、アロマスプレーなど多彩な商品を組み合わせている。いずれも3千円前後。同店の担当者は「コロナ禍でなかなか会えない親戚や友人への贈り物に活用してほしい」と話している。希望金額や商品に応じた詰め合わせの注文・発送も行う。 問い合わせは897・4茶屋<
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老舗「魚あら」の味 手作りふりかけ、子ども食堂に寄付 浜松
老舗活魚料理店「魚あら」(浜松市西区)は18日、市社会福祉協議会にエビの殻などを再利用して手作りしたふりかけと塩260セットを寄付した。市内10カ所の子ども食堂で利用者に提供する。 ふりかけにはかつお節やピンクエビの殻、塩昆布などを使い、同店名物の天丼のたれが味のベースになっているという。薄いピンク色の塩は細かく砕いたクルマエビの殻入りで、カルシウムやミネラルを摂取することができる。それぞれ小袋に入れた260人分の包装を同店で、鷲山公香取締役が市社協の職員に手渡した。 同店は創業100年を迎えた9年前に、地域の1人暮らしの高齢者に天丼を無償提供した。コロナ禍で外出を控えている高齢者に再び
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焼津「美食のまち」展開へ 駅前から漁港エリア 焼津商議所計画
焼津商工会議所は本年度から、食を通じて観光交流人口増加を目指す「美食のまちやいづ」事業を展開する。JR焼津駅前から焼津漁港のエリアを中心に5年ほどかけて、飲食店が多数集積するスペインの観光地サンセバスチャンをモデルに、にぎわい創出を図る。 4月に推進委員会を発足。水産関係企業やJA大井川、観光協会、ホテルなど30人で構成する。マグロやカツオなど水産物、トマトなど農産物といった豊富な食材を軸に、市内に点在する温泉など観光資源をアピールすることで、観光拠点化を目指す。 初年度は県の助成制度を活用し、食と観光の連携を図るイベント開催や、焼津の食材に対するニーズ調査を計画している。2年目以降は、
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春華堂が直営店を刷新 浜松・遠鉄百貨店内、生菓子取り扱い開始
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)は16日、同区の遠鉄百貨店新館地下1階の直営店をリニューアルした。遠州鉄道の「赤電」をデザインした上生菓子や、マンゴー、キウイを使った4種類の限定洋菓子など、和洋生菓子の販売を始めた。百貨店のテナント入れ替えに伴い、売り場を移し、店舗面積を従来の2・5倍の約40平方メートルに拡大した。取扱商品はこれまで、「うなぎパイ」など焼き菓子50種類だったが、生菓子を加えて122種類に増やした。 観光客などの土産需要に加え、若者を中心に地域住民の来店を伸ばしたいという。内装は浜松特産のウナギをイメージしている。
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スタッフが全員移住者 SL終着駅前に新風薫るカフェ 川根本町
千頭駅前の町まちづくり観光協会が入居するビル2階に2021年4月、開放的な店内と洗練された雰囲気が印象的な「Folkknot cafe STIR」(フォークノット・カフェ・スター)が開店した。オーナーは3年前、町に移住した佐々木直也さん(35)。ビル2階を活用し、にぎわい拠点を目指す町の運営事業者に応募した。 現在、在籍するスタッフは全員移住者。佐々木さんがかつて経営していた飲食店の仲間に声を掛けた。「STIR」は「混ぜる」という意味を持つ。佐々木さんは「私たちのような移住者と地域の方々、観光客のみなさんが気軽に触れ合える場所を目指したい」と思いを込める。 看板メニューは町の雄大な自然の
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伊東新名菓、統合間近の商高生考案 特産かんきつ味PR
伊東商高生が地域課題を解決するビジネスプランとして考案した「ニューサマーオレンジラングドシャ」が、コロナ禍の影響で半年遅れになりながらも発売にこぎ着けた。パッケージには生徒がデザインした制服姿の高校生のイラストが描かれ、2023年度に統合する同校の取り組みや思い出を伝え続ける商品に仕上がった。 考案したのは昨年の3年生4人。課題研究「生活に役立つ経済学」で、地域で栽培が盛んなかんきつ類の廃棄率が高いことに着目し、特にコロナ禍で販売額が落ち込んだニューサマーオレンジの活用を考えた。多くの土産物菓子を製造する氏原製菓(同市)の協力を得て、果実を皮ごとピューレ状にして生地とクリームに練り込んだ
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市場の食堂「金目亭」新装 客室拡張、新メニューも 下田
伊豆漁協は12日、下田市外ケ岡の下田港にある市魚市場内の「市場の食堂 金目亭」をリニューアルオープンする。5月から休業して客室、調理室ともに大幅に拡張したことで、団体客の受け入れも可能になり、新型コロナウイルス収束後のツアー客の来訪にも期待する。 金目亭は2014年5月に開業した。キンメダイをはじめ、下田港で水揚げされた新鮮な魚介類が味わえ、観光客の人気を集める他、朝には市場で働く人たちも訪れる。 リニューアルで客室部は129平方メートルとほぼ倍の広さとなり、客席数も7割増の92となった。感染防止策として、座席やテーブルの間隔も広めに取った。 調理室も6割余り広くなり、7月以降はキンメ
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浜松肴町老舗の味、自宅で 18、19日に12店「デリバリー」
浜松市中区の中心繁華街の一角、肴町で18、19の両日、和食やイタリアンなど計12の飲食店の自慢料理を自宅に届ける企画「まちなかデリバリーin肴町老舗名店×Foodelix(フーデリックス)」が行われる。コロナ禍で来店客の減少が続く中、「父の日」に合わせて家族団らんなどで本格料理を楽しんでもらおうと企画し、新たなファン獲得にもつなげる。 400円のおつまみから3千~5千円の豪華オードブル、1万円の特上ずしまで多種多様な29品をそろえた。お得感を重視した新作を用意する老舗は多く、日本料理店「旬の料理あまの」はウナギを使った「う巻き」などの一品料理も提供する。 隣接の千歳町で2月
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遠州灘の天然ハモが旬 かば焼き丼や天ぷらで提供 浜松のホテルや飲食店
遠州灘の天然ハモが旬を迎え、浜松市内の飲食店やホテルで料理の提供が始まった。湯引きや天ぷら、吸い物など多彩な調理方法で楽しめ、新しいご当地グルメ「ハモかば丼」も堪能できる。 ホテルコンコルド浜松(中区)は秋までの季節限定メニューとして、ウナギのかば焼きのようなたれで味付けしたハモかば丼を提供する。大野公司総料理長(52)は「梅雨期を迎え、ハモの身が大きくなってきた。ウナギのひつまぶしのように『そのまま』『だしと薬味を入れて』『温泉卵と一緒に』と3種類の食べ方で味わってほしい」とPRする。 ハモは夏場に向けて脂が乗り、身が柔らかくなる。遠州灘の天然ハモは主に関西方面に出荷していたが、地元に
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海鮮テークアウト、新静岡セノバに出店 沼津・かねはち
水産卸・加工のかねはち(沼津市、杉本幸仁社長)は24日、沼津港の海産物などを使った料理のテークアウト専門店を静岡市葵区の新静岡セノバにオープンする。新型コロナウイルス感染拡大による外食や観光の自粛ムードが続き、水産卸や飲食事業が苦戦する中、「巣ごもり消費」を取り込もうと新業態に挑戦する。 かねはちはコロナ禍で、注力してきた関東圏の飲食店向け水産品の卸売りや、沼津港とセノバにある直営飲食店の業績が大きく落ち込んだ。新たな収益確保を目指し、自宅で食事を用意する機会が増えた20~30代の働く女性や母親を主なターゲットにした小売り業態の店舗を企画した。 新店舗では、海鮮丼やすし、総菜など約30種
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管理栄養士監修の和総菜とサラダ マックスバリュ東海が発売
マックスバリュ東海はこのほど、自社の管理栄養士が栄養バランスを考えた「和総菜盛り合わせ」と「ビタミンサラダ」を県内82店舗で発売した。 和総菜盛り合わせはホウレンソウのごまあえ、オクラのおひたし、カボチャ煮、豆腐ハンバーグなどが入り、1日に必要な野菜の約3分の1を取ることができる。 ビタミンサラダはビタミンEを豊富に含むナッツとオレンジを使い、レタスやクリームチーズなどと合わせた。かんきつドレッシング入り。ともに本体価格は298円。
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クラウンメロンふんだん 栽培開始100周年、袋井でマルシェ
袋井市の特産品クラウンメロンの料理やスイーツなどが一堂に集まる「クラウンメロン100周年マルシェ」が6日、同市の県温室農業協同組合クラウンメロン支所で開かれた。クラウンメロン栽培開始100周年の記念イベント。 新型コロナウイルスの感染拡大により、売り上げが落ち込んだメロン農家や事業者の支援につなげようと、移動販売業などを展開する「リソルト」(同市)が同支所や市などと協力して開催した。 市内の飲食店、菓子店など約20店舗が出店し、「クラウンメロンモッツァレラチーズバジル和え」といった創作料理やメロンジュースなどを販売。種取りメロンの数量限定販売、果肉を使ったかき氷などが人気を集め、あいにく
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JAしみず 「本気」のかき氷発売 地元のイチゴやミカン 丸ごと
静岡市清水区北脇でJAしみずが経営する「四季菜ジェラート&カフェきらり」は5日から、地場産の農作物をそのまま凍らせて削るなどした「本気のかき氷」の販売を開始する。9月末まで。 本気のかき氷は、2017年から提供を始め、昨年は約8千杯を売り上げた人気商品。1番人気の「まるごと苺スペシャル」では、凍らせた清水区産のイチゴ「紅ほっぺ」「きらぴ香」を果実丸ごと1パック分削り、濃厚なイチゴの風味をさわやかに楽しめる。そのほか、同区産「青島温州」などを練乳、牛乳と合わせて氷にし削った「みるくミカン」など多様な味が並ぶ。温かい地場産煎茶もセットで付く。税込み価格は880~980円。 「きらり」は同区庵
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釜揚げしらす山椒煮 四季の庵宮本(袋井市) 懐石料理、贈答に人気【静岡ものづくり最前線】
福田漁港(磐田市)で水揚げされたシラスを甘辛く炊き上げたこだわりの品。山椒(さんしょう)のさわやかな香りが食欲をそそり、「ご飯が進む」と幅広い世代から好評を得ている。試行錯誤を重ね、2年かけて確立した独自の製法で軟らかく仕上げるのが特徴。家庭用のほか、友人への贈り物として重宝されている。 本業の懐石料理店でコース料理の一部として提供していた。常連客からの要望を受けて今年5月から販売を開始した。当初から商品への問い合わせが多数寄せられていて、今後はインターネットでの販売も予定している。 山椒煮の調理を一手に担うのは関西の料亭で修業を積んだ宮本裕充店主(58)。しらす本来の風味を生かすため、
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五穀せんべい だしスープとともに 春華堂とJALが開発
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)と日本航空は、五穀せんべいをカツオ昆布だしのスープに入れて食べる「山むすび だしゆのこ」を共同開発した。7月10日に発売する。日本の懐かしい味として北米から中部国際空港へ向かう同社臨時便で提供するとともに、米国の日系企業などに1千食を寄贈する。 山むすびは国産のもち米と穀物を使い、油で揚げた山の形のせんべい。スープと一緒に食べた同社の客室乗務員らに好評だっため、商品化と機内食への利用を決めた。しょうゆせんべいを磯の香り豊かなノリのスープと合わせると、素朴ながら深い味わいが広がる。 一般販売ではノリ、牛、トマトの3種類のスープを用意。最適な味のせんべいと組
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甘味+酸味 桑の実を使った「くわジャム」発売 松崎の企業組合
松崎町の企業組合「松崎桑葉ファーム」(斎藤省一代表理事)はこのほど、桑の実を使った新商品「くわジャム」を開発した。1瓶120グラム入り600円(税込み)。150瓶限定で店頭や町内の「ほのぼの売店」、「より道売店」で販売している。 同町は県内唯一の桑葉の生産地。同組合は生産の中心を担い、約2年前にジャムの試作品販売を行った。その後、木の剪定(せんてい)方法など工夫を重ねて実の生産を拡大し、本格的な販売にこぎ着けた。 ジャムは実に砂糖を混ぜて弱火で煮た後、レモン汁を加えて仕上げた。実本来の濃厚な甘みと程よい酸味が楽しめる。斎藤代表理事は「アントシアニンなど健康成分も豊富に含んでいる。さらに生
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父の日に漬物いかが 男性に人気の5品詰め合わせ 熱海の岸商店 限定40セット販売
熱海市咲見町の漬物店「岸商店」は20日の「父の日」に向けて、熱海土産の定番「七尾たくあん浅次郎漬」など男性に人気の漬物5点を詰め合わせたギフト商品を40セット限定で、店頭とオンラインで販売している。 七尾たくあんのほか、浜松産エシャレットのしょうゆ漬け、野沢菜ちりめん、希少種の梅「皆平早生(かいだれわせ)」の梅干しを厳選。さらにクリームチーズのみそ漬け、皮むきいかの塩辛、長いもわさび味の3点から好きな1点を選ぶことができる。 京都市の老舗風呂敷専門店「宮井本店」の風呂敷に包み、メッセージカードを添えて提供する。価格は3240~3800円。 企画担当の橋本千乃さん(39)は「コロナ禍で外
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新ご当地グルメ「浜松焼そば」発売 浜商調査研究部と鳥居食品
浜松商高(浜松市中区)の調査研究部は1日、新たなご当地グルメとして老舗ソースメーカーの鳥居食品(同区)と共同で商品開発した「浜松焼そば」のPR販売会を、JR浜松駅構内の売店で開いた。 浜松焼そばは「地元を思い出す味わい」がコンセプト。もっちりとした太麺に味が絡むよう、スパイシーなオリジナルソースを考案した。ウナギの骨の粉末ふりかけが風味を引き立てる。 販売会には生徒20人が参加し、商品を紹介するチラシを配るなどして、駅利用者らに購入を呼び掛けた。2年の田畑百慧さん(16)は「まずは形になって、本当にうれしい。浜松を懐かしんで、皆さんに笑顔になってほしい」と話した。 浜松焼そばは、1袋3
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地元食材で総菜、スイーツ みしまプラザホテルにテークアウト店
三島市のみしまプラザホテルは31日、1階のレストランを一部改装し、カフェを併設したテークアウト店「メイシー」をオープンさせた。シェフやパティシエによる地元食材の総菜、スイーツなどを並べ、初日から大勢のお客でにぎわった。 三島名物のウナギのかば焼きに特産のジャガイモ「三島馬鈴薯(ばれいしょ)」のあんを組み合わせたまんじゅうや、箱根西麓三島野菜と牛肉の赤ワイン煮など、地産地消にこだわった81品目を用意した。季節ごとに旬のメニューを入れ替えるほか、店舗の一角には取引先企業の商品を紹介するコーナーも。初日は高級造花「アーティフィシャルフラワー」が販売された。 新型コロナウイルスによる外出自粛で自
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さわやか静岡インター店、リニューアルオープン 全焼からの再出発「待ってました」
昨年11月の火災で全焼した「炭焼きレストランさわやか静岡インター店」(静岡市駿河区中野新田)が31日、約7カ月ぶりにリニューアルオープンした。午前11時の開店時には約100人が行列を作り、地元グルメの復活を喜んだ。 店舗では、リニューアルオープンを記念し、ハンバーグのイラストが描かれた「カンパイジョッキ」を食事客全員に一つずつプレゼントした。店によると、最長で4時間待ちになった時間帯もあったという。 店舗再建の工事中、店のツイッターなど会員制交流サイト(SNS)では激励のコメントが多数寄せられた。オープン日も客から、「待っていました」と声が上がったという。 同店の火災は昨年11月1日に
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「本格派」博多ラーメンテナント 浜松・サンストリート浜北にオープン 店主がタッグ
浜松市浜北区などに店を展開するラーメン店主が仲間と組み、6月1日、博多のラーメン屋台を再現したテナント「博多屋台ラーメン介(すけ)っち」を同区の商業施設サンストリート浜北にオープンする。コロナ禍で静岡から福岡へ旅行するのも困難な中、店主たちは本場の味や雰囲気を堪能してもらおうと張り切っている。 介っちを運営するのは「僕家(ぼくんち)のラーメンおえかき」(浜北区)の但田哲郎さん(39)。福岡市博多区でラーメン店を営んだ堂本新介さん(54)が調理場に立つ。味は細麺と素朴な甘さのスープが特徴で、油の量、麺の堅さ、ネギの量は選べる。1杯680円(税込み)から。屋台の雰囲気を出そうとカウンター前には
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沼津にクラフトビール協同組合 6社で設立、業界と地域の活性化に
静岡県東部のクラフトビール製造業者ら6社が28日、静岡クラフトビール協同組合の創立総会を沼津市で開いた。地域事業者が連携して組織化することで、経営安定化を図るとともに、知名度向上や消費者に求められる製品づくりにつなげていく。 加盟するのは、柿田川ブリューイング▽リパブリュー▽蔵屋鳴沢▽ベアードブルーイング▽加和太建設▽ZOO―の6社。クラフトビールの協同組合は県内初で全国的にも珍しい。大手業者の参入などでクラフトビールを巡る経営環境の厳しさが増す中、連携して事業に取り組むことで業界と地域の活性化を図っていく。 具体的には、原材料となる麦芽などの共同購入や、製品の共同保管、宣伝などに取り組
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地元特産品でジェラート 小笠原製茶(牧之原市)、添加物なしで自然の甘み【しずおかMIRUIプロジェクト】
茶の栽培、加工を手掛ける1924年創業の老舗。地元の生産者と協力し、イチゴや伝統産業の塩など、牧之原の豊富な特産物を使ったジェラートを開発する。糖質を抑え、添加物不使用にこだわり、名産品としての定着を目指す。 事業を担当する小笠原仁美さん(38)は第三子を妊娠中に糖質管理に苦労した経験から、つわり中でもおいしく食べられる健康食品の重要性を痛感し、自社製の健康食品開発を思い立った。 趣味の旅行で夫の一智さんと各地の特色を生かしたジェラートを楽しんだ経験から、牧之原の特産品を使った商品作りに取り組む。 牧之原は肥沃(ひよく)な台地に恵まれ、多様な野菜や果物を収穫できるが、特色ある加工品が少
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富岳館高生がツナ缶開発着々 校内朝市限定、ブランド化狙う 静岡のメーカーとコラボ
富士宮市の富岳館高環境科学研究部が由比缶詰所(静岡市清水区)とコラボしたオリジナルのツナ缶詰の開発を進めている。研究部が学校敷地内で定期開催している朝市企画「岳市楽座」での販売を目指し、朝市でしか買えない限定商品としてブランド化を狙う。 研究部顧問の若園耕平教諭が進路課長を務めていたつながりで由比缶詰所に高校生のオリジナル商品の開発を提案し、検討が始まった。4月以降、缶詰開発チームのメンバーが由比缶詰所担当者の講義を受け、工場見学をするなどして理解を深めてきた。 5月中旬、学校内の食品加工室で缶詰開発チームが中心となって試食会に臨んだ。生徒が用意した約20種の具材と由比缶詰所のツナ缶詰を
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テークアウト、冷凍がアツい! 自慢の味「自宅で」「ギフトに」
新型コロナウイルス感染拡大に伴い巣ごもり需要が増える中、県内の飲食店が看板メニューを冷凍し販売する「冷凍テークアウト」に注目が集まっている。家で熱々の人気料理を楽しめたり、食べるタイミングを選べたりするのが魅力。離れて過ごす家族や友人への贈り物としても人気が高まっている。 「地元飲食店をもっと盛り上げたい」。富士市に4月開店した冷凍冷蔵商品専門店「KAYAHARASHOTEN(カヤハラショウテン)」。茅原伸一郎代表(48)が思いを語った。市内のテークアウト情報サイト「TAKEOUTふじ」の開設や弁当販売会を重ねる中で顧客のありがたみを再確認し、新サービスを模索。「家庭の食卓を楽しもう」をコ
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食感しゃりっ! 「函南西瓜」味と大きさ上々 JAが目ぞろえ会
函南町特産の「函南西瓜(すいか)」目ぞろえ会が24日、JA三島函南(同町)の函南支店で開かれた。今年は春の温暖な気候により順調に生育し、6日の初出荷は例年よりも10日ほど早かったという。品質は高く、7月上旬までに各2玉入りの2万3千ケースが県内外へ出荷される。 函南西瓜は甘みが強く、しゃりっとした歯ごたえが特長。現在は、町内の生産者8人が8ヘクタールの土地で栽培を続けている。目ぞろえ会では同JAの検査員が虫害や傷などの外観、たたいた音で分かる実の詰まり具合、置いたときの傾き―などで判別する「秀」「優」「良」の等級基準を説明した。 同JAによると、今年は気候に恵まれて味、大きさともに上々の
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人気チーズスイーツ専門店「チーズピゲ」 静岡・御殿場に出店
静岡県発祥の人気チーズスイーツ専門店「チーズピゲ」の御殿場店が25日、御殿場市の森の腰商店街にオープンする。県東部初出店。看板商品のクッキーチーズサンドなどのオリジナルスイーツを販売する。 クッキーチーズサンドは、北海道産チーズを使った厚さ1・5センチのクリームチーズを、程よい甘さとサクサクした食感のクッキーで挟んだ。1番人気の「濃厚バニラ」のほか、チョコレートやフルーツなどをフレーバーにした多彩な種類をそろえる。 濃厚な味わいのフィナンシェ、パウンドケーキやクッキーも並ぶ。 チーズピゲはデンマーク語で「チーズ女子」。前身である洋服店の女性従業員が、好物のチーズを使って贈り物にできる商
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抜群の甘み「甘々娘」 森町特産のトウモロコシ収穫始まる
森町特産のトウモロコシ「甘々娘(かんかんむすめ)」の収穫が24日、遠州森鈴木農園(同町谷中)で始まった。早速、朝採れのトウモロコシが直売所に並び、大勢の人が行列をつくった。 町内最大規模の約15万平方メートルでトウモロコシを栽培する同農園では、午前5時ごろから収穫作業が行われた。従業員が手際よくもぎ取っていき、初日は約1万本を販売した。 糖度が20度超にもなる抜群の甘みが特徴の甘々娘は県内外にファンがいて、コロナ禍でも売り上げは好調。鈴木弥社長(45)によると、今年は収穫開始が例年より4、5日ほど早い。生育は順調で、今後さらに糖度が増すという。 直売所には前日午後8時から販売を待つ人の
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ラーメン店「コロナ禍、好機に」 オンラインに活路 兄弟経営の清水町「ろたす」/三島「やんぐ」
コロナ禍で飲食店が売り上げ減などの打撃を受ける中、県東部の兄弟が経営するラーメン店が、動画配信や電子商取引(EC)などオンラインを活用した事業を展開して業績を伸ばしている。コロナ禍前に始めた事業が、消費者の自粛生活にマッチして大きな反響を生んでいる。兄弟は「コロナ禍を好機に捉え、新たな挑戦につなげたい」と意気込む。 ラーメン店は兄高梨樹一さん(39)の「ラーメンろたす」(清水町)と、弟哲宏さん(35)の「ラーメンやんぐ」(三島市)。ろたすは2019年10月に「ユーチューブ」の公式チャンネルを開設し、味玉や中華そばなどのレシピを紹介する動画配信を始めた。動画の再生回数は200万~300万回に
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岳鉄×シーラックがコラホ゛「バリ勝男クン。」つけナポ味開発
焼津市のシーラックと富士市の岳南電車(通称岳鉄)が協力して開発した、人気のかつおぶしチップの新商品「ナイトバリ勝男クン。富士つけナポリタン味」(税込216円)が5月1日から富士市内で発売される。発売日には地元の吉原商店街で特設会場を設け、ラッピング電車が運行を始めるなど地元を挙げたPRを展開する。 新商品は、市民団体「富士つけナポリタン大志館」の協力で「つけナポ」の風味を再現した。岳鉄名物の夜景電車をイメージしてチップをイカスミで黒く仕上げ、ピーナツやごまを工場のともしびに見立てた。キャラクターが仲良く登場するパッケージも色彩で夜景を表現した。 これまでコーヒーやミネラルウオーターをグッ
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待ちわびたサクラエビ丼 焼津・大井川港食堂「さくら」営業開始
駿河湾産サクラエビを看板メニューに掲げる大井川港漁業協同組合の直営食堂「さくら」(焼津市飯淵)は1日、サクラエビの春漁に合わせ営業を開始した。新型コロナウイルス感染防止のため、席を3割ほど減らした店内で、開店を待ちわびた多くの市民が新鮮な海の幸に舌鼓を打った。 大井川港で水揚げされたサクラエビのかき揚げや釜揚げシラスを乗せた丼のメニューを用意した。来店客の要望に応え、お土産用にサクラエビのかき揚げも販売している。 昨年は新型コロナウイルス感染防止のため、営業開始が当初の4月初旬から6月25日までずれ込んだ。今年は、席数を66から48に減らし、席と席の間を空けて密にならないよう対策を施した