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災害備え連携体制強化 下田署長・板山光宏さん【新署長語る】

 最大の課題は災害対策。管内は県警の警察署最多の6自治体を抱える。懸案の一つは災害時の遺体収容所。南海トラフ地震などに備え自治体と覚書を結んだが、より強固な連携体制の構築を目指す。有事には救助する側の人員も分散する。道路の分断を想定し、応援が来るまでの対応を地域事情に沿って考えていく。

板山光宏さん
板山光宏さん

 高齢化が顕著な地域だけに、詐欺被害の撲滅にも全力を注ぐ。管内でも4月に高齢女性が3500万円をだまし取られたが、県内で多発傾向にある交流サイト(SNS)を通じた手口は、背後に犯罪組織の影が見え隠れする。啓発に努める。
 下田市の白浜大浜では2年前に暴力団が絡む事件が発生した。事件を決して風化させず、引き続き市や関係機関と連携し、海水浴場の健全化を図る。市民にも積極的な情報提供をぜひお願いしたい。
 伊豆での勤務は初。下田の白い砂浜と緑鮮やかな山に目を奪われた。深く地域を学んでいきたい。
 清水署副署長や県警捜査4課長を歴任し長年にわたり暴力団対策に尽力。浜松市中央区出身。55歳。

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