記者コラム「清流」 名刺代わりのSNS

 先日、名刺交換を申し出ると「紙の名刺は持っていないんです」と言われ、代わりに1枚のカードを示された。言われるがままにスマホを近づけると、五つのSNSや名刺アプリが表示され、目を丸くした。
 SNSは情報収集ツールとして使用し、発信はほぼしていない。表示されたSNSにアクセスしてつながりを持ったが、どこの誰か先方は判別がつくのか疑問だった。同時に、稼働していないSNSを交換する恥ずかしさも少し感じた。
 SNSを活用している人の情報は豊富だ。所属や肩書、連絡先といった名刺に記載された内容以上に相手を知ることができる。
 自身をSNSで発信する方法を真剣に考えないといけない時代に入ったのだろうか。個人情報のSNS公開に気乗りしない心とどう折り合いをつけよう。
(三島支局・岡田拓也)

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