手続きオンライン化加速 沼津市×地元企業 スマートシティー計画 デジタル庁、好事例で紹介

 沼津市が地元企業と進めるスマートシティー計画「X―Tech NUMAZU」(クロステックヌマヅ)が、目に見える成果を出し始めている。取り組みの一つ、行政DX(デジタルトランスフォーメーション)は手続きのオンライン化を加速。市は「市民が実感しやすく、サービス向上につながる」として、情報一元化や事務効率化と合わせて進める。

沼津市の取り組みを全国に紹介したことについてデジタル庁から報告を受ける担当者ら=同市役所
沼津市の取り組みを全国に紹介したことについてデジタル庁から報告を受ける担当者ら=同市役所


 マイナンバーカードを使う「ぴったりサービス」を活用し、236の手続きでオンライン申請が可能となった。申請書に記入せず、住民票の写しや印鑑登録証明書などの発行ができる。各種イベントやインターンシップの申し込みで活用実績が増えているという。
 クロステックヌマヅは五つの部会で議論を進めていて、行政DXは「情報の一元化部会」。市政策企画課は「今後も具体的成果を挙げていく」とする。
 デジタル庁は今月から、好事例として市の成果と取り組みを全国の自治体へ発信し始めた。同市のほかに紹介しているのは、千葉県富里市と栃木県大田原市。沼津市は「便利になったと実感できる市役所になるよう今後も努力する」(ICT推進課)と話す。
 (東部総局・高橋和之)

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