遠州灘で親ウナギ放流 資源回復目指し水産業者ら

 浜名湖周辺のウナギ生産者や仲買人、料理店などでつくる「浜名湖発親うなぎ放流連絡会」は21日、湖内で採捕した天然のニホンウナギ321匹(124・5キロ)を遠州灘に放流した。産卵場所とされるマリアナ海溝への遊泳を促して資源回復につなげる。年内に、さらに2回放流する予定。

浜名湖で採捕したニホンウナギを沖合に放す会員=21日午後、浜松市の遠州灘(代表撮影)
浜名湖で採捕したニホンウナギを沖合に放す会員=21日午後、浜松市の遠州灘(代表撮影)
浜名湖で採捕したニホンウナギを沖合に放す会員=21日午後、浜松市の遠州灘(代表撮影)
浜名湖で採捕したニホンウナギを沖合に放す会員=21日午後、浜松市の遠州灘(代表撮影)
浜名湖で採捕したニホンウナギを沖合に放す会員=21日午後、浜松市の遠州灘(代表撮影)
浜名湖で採捕したニホンウナギを沖合に放す会員=21日午後、浜松市の遠州灘(代表撮影)
浜名湖で採捕したニホンウナギを沖合に放す会員=21日午後、浜松市の遠州灘(代表撮影)
浜名湖で採捕したニホンウナギを沖合に放す会員=21日午後、浜松市の遠州灘(代表撮影)
浜名湖で採捕したニホンウナギを沖合に放す会員=21日午後、浜松市の遠州灘(代表撮影)

 湖内の定置網にかかったウナギの一部を連絡会が買い取り、親ウナギにする取り組み。クラウドファンディングで資金を募り、本年度は25人から73万円が寄せられた。放流したのはいずれも「銀化ウナギ」と呼ばれ、体が繁殖準備に入った個体。成育は例年並みで、大きいウナギは体長約70センチ、重さ1キロに及んだ。
 会員らは浜松市西区の舞阪漁港から漁船で沖合に出て海中に放した。加茂仙一郎会長(63)は「栄養価が高く、おいしいウナギを多くの人に食べてもらえるよう、漁獲高の増加を願って取り組んでいる。日本の食文化と地域の水産業を将来につなげるため、みんなで資源を守りたい」と願いを込めた。
 ニホンウナギは国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種に指定されていて、稚魚のシラスウナギの漁獲量も減少傾向が続いている。
 (浜松総局・宮坂武司)

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