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静岡人インタビュー「この人」 新所原を元気にする会の会長 山下菊大さん(湖西市)

 湖西市西部のJR新所原駅周辺で活動する住民有志のグループ「新所原を元気にする会」で4代目の会長を務める。地元の建設会社社長。49歳。

山下菊大さん
山下菊大さん

 ―団体発足の経緯は。
 「新所原駅の橋上化を機に、“遠州西の玄関口”の地域を盛り上げようと、2012年に地元の商店主や自治会関係者などが参加して発足した。初年度から秋に開催している『ねんど祭』は、市内に古墳時代から鎌倉時代にかけての窯跡が点在する歴史をものづくりのまちの原点と捉えたイベント。市内の粘土を使った泥団子遊びなどは、子どもたちの人気を集めている」
 ―これまでの活動は。
 「発足以降、夏の『浴衣de夕涼み』、春のウオークラリーなどさまざまなイベントに挑戦してきた。20年からはコロナ禍で中止も余儀なくされたが、今年は夏のイベントを『とうろうまつり』にリニューアルして開催した。秋のねんど祭は泥団子遊びを中止して実施した」
 ―継続する中での課題は。
 「活動期間が10年を超え、中心メンバーの高齢化や減少が課題になっている。一方、イベントが定着したことで、出店者や地域とのやり取りがスムーズになった面もある。イベントは出店者をはじめ皆さんの協力がなければ成立しない。互いに利益のある関係性をつくれれば長続きするのではないか」
 ―今後の展望は。
 「今年の来場者の様子から、地域住民がコロナ禍で減ったイベントを楽しみにしてくれていたことを感じた。来年のねんど祭では泥団子遊びをぜひ再開させたい。あとは継続をしていくことが重要。地域の子どもたちが帰属意識を感じる機会にもなっている。世代を超えてつながれる場にしていきたい」
 (湖西支局・杉崎素子)

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