静岡県内の病院救急救命士 連携へ初組織 設立

 病院に勤務する静岡県内の救急救命士が7日、初の連携組織となる部会を設立した。静岡市駿河区で開いた初会合には、病院救急救命士に加え、雇用する医療機関の関係者ら約25人が参加し、自院の活動状況や課題などを発表した。

各病院の状況を発表後、話し合いを行う参加者=7日、静岡市駿河区
各病院の状況を発表後、話し合いを行う参加者=7日、静岡市駿河区

 甲賀病院(焼津市)、浜松医科大付属病院(浜松市東区)、西島病院(沼津市)などの病院救命士らが登壇。医師や看護師との業務のすみ分け、教育体制の構築、院内での救命士部門設立、市消防局との連携など幅広い課題や展望を示した。「法改正を通じて業務範囲が拡大していることをもっと知ってほしい」との声も上がった。
 部会によると、救急救命士を雇用する病院は県内で限られ、1カ所あたり数人の在籍が平均的だが、今後10人規模で雇用する方針の病院もあるという。部会設立の準備を進めた甲賀病院の甲賀啓介院長は「意思決定をスムーズにし、どのような形ならより活動できるか、組織として声を上げていきたい」とあいさつした。

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