地方SL ともしび消させず 運行存続「乗って応援」 大鉄ツアー第2弾開催

 大井川鉄道(本社・島田市)は11月18~19日、同社名物広報の山本豊福さん(58)が同行し、地方鉄道などを乗って応援するツアーの第2弾を北関東で開催する。9月下旬に九州で実施する第1弾の集客が順調なことを受け、今回は大鉄と同じく蒸気機関車(SL)を運行する鉄道に焦点を当てたツアーを企画した。

真岡鉄道のSLもおか(大井川鉄道提供)
真岡鉄道のSLもおか(大井川鉄道提供)
東武鉄道のSL大樹(大井川鉄道提供)
東武鉄道のSL大樹(大井川鉄道提供)
大井川鉄道の山本豊福さん
大井川鉄道の山本豊福さん
真岡鉄道のSLもおか(大井川鉄道提供)
東武鉄道のSL大樹(大井川鉄道提供)
大井川鉄道の山本豊福さん


 国内のSLは6月にJR東日本のSL銀河(岩手県)が営業運転を終了し、JR九州のSL人吉(熊本県―佐賀県)が2024年3月に運行を終えるなど厳しい状況が続いている。
 今回は栃木県を中心に訪れ、SLの運転継続に取り組む真岡鉄道のSLもおかなどに乗車する。山本さんの人脈を生かして社員からSL運行の苦労話を聞く予定。同県真岡市のSLキューロク館も見学する。
 東武鉄道のSL大樹(同県)にも乗車する。SLの運行開始に向け16年から約1年間、大鉄に社員を派遣し、運転技術を学んだ縁もあって実現した。鉄道全般を知ってもらおうと鉄道博物館(さいたま市)も訪れる。
 第1弾では大鉄と同じく自然災害で被災した鉄道を乗って応援するツアーを計画した。山本さんは「乗車を通じて日本の鉄道を盛り上げたい。SLのともしびも消すわけにはいかない。今後も各地の鉄道事業者を訪問し、『応援鉄』活動を進めていきたい」と言葉に力を込める。
 旅行代金は1人4万円。大鉄アドバンスのツアーサイトから申し込む。
 (島田支局・寺田将人)

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