「マグロのまち」清水をPR 壁面メッセージやラッピング電車 地元発祥の東洋冷蔵

 冷凍マグロの水揚げ日本一で知られる静岡市清水区をPRしようと、地元発祥の東洋冷蔵(東京都)が清水港の同社冷蔵倉庫壁面にマグロの絵を描いたり、静岡鉄道の電車にラッピング広告を施したりしている。関係者は「長旅を経て水揚げするマグロ漁師らに感謝を伝えるとともに、観光客や市民にも『マグロのまち』を再認識してほしい」と話す。

清水港の冷凍マグロの魅力を伝えるラッピング広告の入った静鉄電車
清水港の冷凍マグロの魅力を伝えるラッピング広告の入った静鉄電車
冷凍マグロ倉庫の壁面にお目見えした漁師や観光客に向けたメッセージ=静岡市清水区袖師町
冷凍マグロ倉庫の壁面にお目見えした漁師や観光客に向けたメッセージ=静岡市清水区袖師町
清水港の冷凍マグロの魅力を伝えるラッピング広告の入った静鉄電車
冷凍マグロ倉庫の壁面にお目見えした漁師や観光客に向けたメッセージ=静岡市清水区袖師町

 冷蔵倉庫はマグロ漁船が横付けし、水揚げする江尻漁港3号バース付近2カ所。絵とともに「大漁祈願」と大書され、近年は外国人の船員も多いことから「WELCOME」などと英語表記も加えた。絵などは55~90平方メートル程度ある。昨年11月にお目見えし好評だ。港で景観づくりを進める「清水港・みなと色彩計画推進協議会」とも連携した。
 今春からは静鉄電車にラッピング広告を施し、同社が電子商取引(EC)で販売する、高緯度で取れた高級マグロ「天上鮪(まぐろ)」をPRする。同社の斉藤和幸理事(56)は「清水港で天然上質のマグロが水揚げされていることを知ってほしい」とする。
 清水漁港振興会によると、2021年の清水港の水揚げ量は16万931トンと日本一。ただ、原油高などにより最近20年で水揚げは半分程度に減少した。清水港周辺には冷凍マグロ用の冷蔵倉庫が集積し、マグロ関連産業は清水にとって欠かせない。同社では今後清水区の他の企業が取り組みに呼応してくれることも期待する。

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