浜松学芸高と日之出物産共同開発 摘果ミカン使いマドレーヌ 遠鉄ストア全店であす発売

 浜松学芸高(浜松市中区)と卵販売・洋菓子の日之出物産(南区)が、ミカンの摘果を使ったスイーツ「摘果みかんマドレーヌ」を共同開発し5日、県内と愛知県の遠鉄ストア全33店で発売する。

浜松学芸高と日之出物産が共同開発した「摘果みかんマドレーヌ」=浜松市中区
浜松学芸高と日之出物産が共同開発した「摘果みかんマドレーヌ」=浜松市中区

 同市内でミカンを生産する同校の卒業生から、廃棄する大量の摘果ミカンを活用できないかと相談を持ちかけられたことがきっかけ。同校地域創造コースの生徒が2021年4月からシロップや調味料などの商品を考案し、最終的にジャムの加工を決めた。内藤ゆいさん(3年)は「残留農薬を取り除く作業が大変だった」と安全面に配慮した。
 異業種交流会で日之出物産との連携が決まり、同校のジャムを混ぜ込んだマドレーヌを商品化した。同社の神田智弘社長は「地元食材を使えた上、SDGs(持続可能な開発目標)にも取り組めた」と話す。
 マドレーヌは皮のほろ苦さを感じられるほか、摘果ミカンの採取時期によって品種が変わるため、季節によって味の変化を楽しめる。初年度の販売目標は1万個。販売価格は1個税込み213円。

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