浜松総局 大山雄一郎
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御前崎市 弟の分まで攻めの走り アンカー植田選手(芝浦工大1年)、区間2位【市町対抗駅伝】
御前崎市のアンカー植田航生選手(19)=芝浦工大1年=が、区間2位と快走した。21位でたすきをもらい、1人を抜いて20位フィニッシュ。「最初から攻めて走り、最後まで粘ることができた。(区間2位は)自分でもびっくり」と5区を走った昨年の区間3位を上回る好成績を喜んだ。 常葉大菊川高から箱根駅伝出場を目指して同大に進学したが、今年は予選会で敗退。この日のレース前に大橋昌弘監督(39)から「箱根に出られなかった悔しさをぶつけてほしい」とげきを飛ばされていた。一線を退き、今年はスタッフとして裏方に回った双子の弟の悠生さん(19)の分まで走りきった。 「チームスローガンの目指せ10位、は達成できな
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シラスウナギ漁解禁 静岡県内4月末まで 「初日まずまずの漁獲量」
ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の今期漁が1日、静岡県内で始まった。2024年4月末まで。県知事許可による特別採捕だったシラスウナギ漁は、今期から漁業法が適用される許可漁業に移行した。密漁への罰則が強化される一方、取引は自由化され、静岡県内の養殖業者だけでなく、県外業者への出荷も可能になる。 今期は県内20区域で889人が漁業許可を受けている。天竜川西側の河口付近では、採捕者が日没に合わせて波打ち際へ向かい、照明の明かりを頼りに手網で海水をすくい、午後6時前に体長約5センチのシラスウナギが数十匹、捕獲された。 浜松市天竜川しらす鰻(ウナギ)漁業生産組合(浜松市南区)の組合員は「初日とし
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障害者への接客学ぶ 来年改正法施行受け、研修会 浜松市中区
レストラン・ウエディング事業の鳥善(浜松市中区)はこのほど、乳幼児向け商品の製造・販売の「Halu(ハル)」(京都市)の松本友理社長を招いた研修会「障がい児の外食機会をつくりたい」を浜松市中区で開いた。民間事業者も障害者への合理的配慮の提供が義務化される「改正障害者差別解消法」の2024年5月施行に向け、従業員の障害者への接客などに役立てる。 研修会は菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)の社員も参加。脳性まひの長男を育てながら経営する松本社長は自らの体験を基に、外食時に障がい者を抱える家族の悩みや、飲食店スタッフの対応で「歓迎されていると感じたこと」などの事例を報告した。 飲食店や自動車販
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浜名湖カキ生育遅れ「殻小さく、厚みなし」 例年11月出荷本格化【動画あり】
例年ならば11月初旬に出荷が本格化している冬の味覚、浜名湖特産の養殖カキの生育が遅れている。漁師らは夏の猛暑による海水温の上昇や、台風の発生数が少なく、海の水が混ざらずに栄養分が不足したことなどを原因に挙げる。 「殻が小さく、身も厚みがない」。22日早朝、船でカキ棚に向かった舞阪町養かき組合(浜松市西区)の寺田則夫組合長(64)は表情がさえない。別の漁師は「今年は、カキが軽くて片手で引き上げることができるよ」と力なく語った。 浜名湖のカキの水揚げ量は、温暖化やクロダイの食害などが影響とされる2020年度に7・9トンと激減した。22年度はクラウドファンディングで資金を調達し、宮城県産の稚貝
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「和モダンの世界」寄せ木細工で 浜松・平野美術館 展覧会に合わせワークショップ
浜松市中区の平野美術館で開催中の展覧会「和モダンの世界―近代の輸出工芸―」(同館、静岡新聞社・静岡放送主催)に合わせたワークショップが19日、同館で開かれた。神奈川県から箱根細工技能士の篠田英治さん(41)を講師に招き、約20人が寄せ木細工を楽しんだ。 参加者は朴(ほう)の木やケヤキ、唐変木など10種類の木片を組み合わせて好みの形を作り、赤や緑、紫など自然色を生かしてオリジナルのコースターやキーホルダーなどを製作した。 大瀬小(東区)2年の小山由真さんは、動物園に出かけた際に見ることができなかったパンダを題材に選び、「いろいろな色の寄せ木を見てパンダにしようと思いついた。(完成品は)キー
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記者コラム「清流」 児童の研究 将来期待
夏休みの自由研究などの成果を披露する「小中学生理科研究プレゼンテーションコンテスト」を取材した。各賞に輝いた研究テーマの着眼点や発想力に感服したが、中でも最優秀賞となった小5男児の「カラスが熱中症にならない秘密」は、取材前からタイトルが気になっていた。確かに、黒いカラスは熱の吸収量が他の生物と違うはずだ。 カラスの巣を見つけた男児は「夏休み中、自転車でカラスを追いかけ回していた」と徹底的に観察した。顕微鏡でカラスと他の鳥の羽を比較したり、サーモグラフィーカメラで羽の温度を調べたりしたという。 導き出したのは、羽をばたつかせる行動が体内の熱を逃がすことにつながっているとの結論だった。羽によ
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「ヤマハ音楽教室」サービス一新 開設70周年の24年5月から
「ヤマハ音楽教室」を展開しているヤマハ音楽振興会(東京、理事長・中田卓也ヤマハ社長)は15日までに、開設70周年の2024年5月を機に、中高生と大人を対象にした「ヤマハミュージックレッスン」、シニアの「青春ポップス」など世代別とオンラインの四つのサービスを「ヤマハミュージックスクール」として統一するなど、サービスを一新すると発表した。レッスン会員は現在の国内30万人から、30年に40万人へ拡大を図る。 少子化など環境の変化に伴い、同音楽教室の中核となってきた幼児期向けコースの4・5歳児対象「幼児科」と、3歳児の「おんがくなかよしコース」を「ぷらいまりー」に統合。従来のグループレッスンに、個
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静岡人インタビュー「この人」 19日に開催する「和の祭典 着物フェスティバル」実行委員長 武田則子さん(浜松市中区)
プロの美容師が、一般から公募したモデルにヘアメークや着付けをし、技術を披露する。4年ぶりの開催となる今年は、浜松城公園の浜松出世パーク葵広場(浜松市中区)で午後1時から開く。県美容業生活衛生同業組合理事長。72歳。 ―イベント開催の経緯は。 「組合員のモチベーションを上げることや、互いに技術を勉強しようと、2018、19年の11月に油山寺(袋井市)で開催した。当時は静岡版創作舞妓(まいこ)という名のイベントだった。その後、コロナの影響で中止になった。4年ぶりの開催に、組合員は張り切って練習している」 ―どんな内容のイベントか。 「モデルは一般から募集した県内外の約50人。花魁(おいら
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河合楽器 通期下方修正 中国長期的な需要減 24年3月期
河合楽器製作所は9日、2024年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。中国や欧州市場の回復が遅れる見通しとなり、売上高は期初予想比7・1%減の827億円、経常利益は7・4%減の50億円、純利益は11・1%減の32億円とした。 中国の市況低迷が響き、アップライトピアノを減産するなど、長期的な需要減を見込む。第3四半期以降の想定為替レートは、米ドルは1ドル=133円を140円、ユーロは1ユーロ=146円から152円に見直した。 同日発表した23年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比3・9%減の404億500万円、経常利益は15・4%減の24億1900万円、純利益13・1%減の15億37
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小中学生理科研究プレゼン 最優秀に山下さん(浜松篠原小)、大石さん(静岡大付属浜松中)表彰
静岡県や浜松市、静岡大などでつくる「トップガン教育システム協議会」はこのほど、小中学生理科研究プレゼンテーションコンテスト(静岡新聞社・静岡放送後援)の審査と表彰式を浜松市中区の浜松科学館で行った。最優秀賞には浜松篠原小5年の山下瑞喜さんと、静岡大付属浜松中1年の大石康介さんが選ばれた。 山下さんは「カラスが熱中症にならない秘密」を研究した。大石さんは3Dプログラミングの知識を生かし「自然界のフラクタルをpython(パイソン)で描く アマミホシゾラフグの不思議」を発表した。 木村雅和協議会会長は「山下さんは素朴な疑問にいろいろな観点から調べた。大石さんは発想力が素晴らしかった」と評価理
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ローランド本社 2025年に移転 浜松市北区新都田へ
ローランドは7日、2025年に浜松市北区新都田に研究開発の中核拠点となる新社屋を建設し、本社機能を現在の同区細江町から移転すると発表した。総投資額は土地や建物取得を含めて約70億円。 今年移転したローランドDGの旧本社を取得し、既存の建物を再利用した増改築を計画している。鉄骨造り3階建てで、延べ床面積は2万330平方メートル。24年8月の着工を予定している。 「創造性」「柔軟性」「経済性」を重視した設計といい、既存の二つの棟を増改築によってドーナツ状に接続し、中央のアトリウム部(吹き抜けロビー)を取り囲む。自然光の導入や自然換気による空調負荷の削減などで、省エネ化を推進。建物の再利用で建
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中心街でスポーツ楽しむ バスケットやセパタクロー、親子連れが体験 浜松市中区でフェス
浜松市の中心街でスポーツを楽しむ「まちなかスポーツフェスティバル」(同実行委主催)が3日、中区の市ギャラリーモールソラモで開かれた。 親子連れなどがアスリートの指導を受けながら、バスケットボールや野球のほか、足や頭を使ってボールを相手のコートに蹴り込むセパタクローなどのスポーツに触れる場所を提供した。 俊敏性を高める運動「アジリティー」は、常葉大(北区)吉田ゼミの学生らが担当した。パネルが指示した色のコーンに触るトレーニングに参加した中区の中谷衣央莉さん(8)、陽葵さん(5)姉妹は「とても楽しかった」と声をそろえた。 同大の吉田早織准教授(47)は「脳や頭のパフォーマンスアップは子ど
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ヤマハ、業績予想下方修正 24年3月期、中国市況回復遅れ
ヤマハは1日、2024年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。中国市場の回復が遅れていることなどから、8月2日公表の前回予想に比べ、親会社の所有者に帰属する当期利益は10・4%減の345億円に引き下げた。 売上収益は1・1%減の4650億円、事業利益は16・0%減の420億円を見込む。第3四半期以降の想定為替レートは、米ドルは1ドル=135円を140円、ユーロは1ユーロ=144円を150円に見直した。 中国はアコースティックピアノの在庫過多などが影響し、減産による損益悪化を見込む。エントリーモデルを中心とした電子ピアノの需要も国内外で軟調という。山畑聡取締役常務執行役は「今期中の回復
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「感性」計測 女性向けパター ヤマハが発売、心理的特徴を数値化
ヤマハは11月3日、ゴルフクラブの新製品として、女性用パター「SENSUS(センサス)」を発売する。楽器や音響事業で培った「感性」の計測技術を重さなどヘッドの設計や形状のデザインに取り入れた。初中級者をターゲットに、パターの苦手意識を克服する製品としてPRする。 女性ゴルファーに特化したパターの研究は2022年春ごろから始め、ゴルフ事業を担う「ゴルフHS事業推進部」と、2017年に発足し、耳なじみの良いヘッドフォンを開発した経験がある「感性計測グループ」が共同開発した。 今回はスコアが100前後の女性ゴルファーを社内外で10人選出し、距離感など「カップが狙いやすい」というパッティングの心
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落花生いっぱい取れた! 浜松の森田さん、園児招き収穫
認定こども園「春日こども園」(浜松市西区)の年長児35人が27日、同区馬郡町の畑で落花生の収穫を体験した。畑で育った落花生の実を、園児たちは茎をつかんで土の中から引き抜いた。 生産者の森田篤さん(43)が「子どもたちに、地元でつくられている野菜を身近に感じてもらいたい」と園児を招いた。例年はサツマイモの収穫体験を行っていたが、昨年10月に同区で見つかった重要病害虫「アリモドキゾウムシ」の緊急防除で作付けが禁止となったため、代わって今年は落花生を栽培した。 約60平方メートルの畑の一角に、通常より約3カ月遅い7月に種をまいた。夏場は水まきを増やして土の温度を下げるなどしながら育て、この日の
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新時代の調律師像築く ヤマハピアノテクニカルアカデミー(掛川)中田さん退社
ヤマハのピアノ調律師養成機関「ヤマハピアノテクニカルアカデミー」(掛川市)で所長を務めた中田吉彦さん(65)が27日、退社する。アコースティックピアノの需要とともに、アカデミーの生徒は減少の一途をたどったが、「ピアノは売ったら終わりの楽器ではない。優秀な技術者の育成はピアノメーカーの使命」と伝統をつないできた。 電子化対応、後進に伝統つなぐ 1982年にヤマハ前身の日本楽器製造に入社した中田さんは、ピアノ事業部品質技術部長などを経て2012年、アカデミーの10代目所長に就任した。18年の定年退職後はシニアパートナーとして引き続き指導に当たった。 世界的なピアニストに手腕を認められてきた調
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豪華キャスティング!荻野目洋子さんら熱唱 ハママツ・ジャズ・ウィーク最終日
第31回ハママツ・ジャズ・ウィーク(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は最終日の22日、メインイベント「ヤマハジャズフェスティバル」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。歌手の荻野目洋子さんらが躍動感あふれる舞台を繰り広げ、約2200人の観衆を沸かした。 かつて浜松に来た際、独自に進化を遂げたジャズイベントの存在を知った荻野目さん。「ずっと出たかった。念願かなってうれしい。昨晩食べたウナギもおいしかった。浜松サイコー」などと語った。自らが作詞作曲した「虫の呟(つぶや)き」ではウクレレを弾いたほか、米国のコーラスグループ・ドリフターズの楽曲「ラストダンスは私に
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ハママツ・ジャズ・ウィーク 14日、開幕 中高生バンド観客魅了/最終日、渡辺貞夫さんの公演中止
31回目を迎えた音楽イベント「ハママツ・ジャズ・ウィーク」(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)が14日、同市で開幕した。22日までの9日間、ジャズアーティストらが多彩なステージを繰り広げる。 初日は同市中区のアクトシティ浜松で「スチューデントジャズフェスティバル」が開かれ、全国から選抜された中学や高校など9団体が、若さあふれる華やかで迫力あるジャズサウンドを奏でた。 市内からは浜松日体中・高、浜松修学舎中・高が出演。軽快なリズムに合わせて客席から手拍子が起こった。浜松日体高吹奏楽部で部長を務める久米克季さん(2年)は「ジャズに触れて、ジャンルの幅を広げることが
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年末商戦へ魚市場盛り上げ 浜松市中央卸売市場で総合展示会
浜松市南区の水産大卸業「浜松魚類」と「浜松魚市」はこのほど、同区の市中央卸売市場で水産物総合展示会を開いた。年末商戦に向けて各社の商品を紹介し、市場の活性化を図るイベントの開催は、新型コロナの影響で4年ぶり。 浜松魚類は約130社、浜松魚市は約70社が出展した。展示会にはマグロやカツオのほか、富士養鱒漁協(富士宮市)のブランドニジマス「紅富士」や、台湾産でハタ科の「タマカイ」といった珍しい魚に、かまぼこやだて巻きなど加工品が並んだ。県内外の小売業者らが来場し、試食しながら目当ての商品の品質を確かめた。 今年販売価格を下げているのがカニ類。浜松魚類の担当者は「ここ数年連続で最高値を更新して
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高級魚トラフグ ようやく初漁、400キロ水揚げ 浜松・舞阪漁港
浜松市西区の舞阪漁港で11日、高級魚の天然トラフグが今期初めて水揚げされた。解禁日は1日だったが、強風の影響などで漁が見送られてきた。初日は376匹、計400キロが競り落とされた。漁期は2月末まで。 全国有数の漁場として知られる遠州灘。解禁日から10日以上と大幅に遅れた初漁となったが、約1・5キロのトラフグが次々と水揚げされた。 静岡県内のトラフグ漁は2002年に100トンを超えたが、その後は減少傾向が続く。2017年度の14・6トンを最後に一桁台の漁獲量となり、21年は最近では最低の3・8トンだった。22年度も5年連続10トン以下だったが、6・8トンと前年を上回った。 水産加工会社「
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マラソン神野大地「200%の状態」でMGCへ 10月15日「上りで仕掛ける」
10月15日に都内で開催される2024年パリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」に出場するプロランナーの神野大地(30)が3日、合宿中の長野県内からオンライン取材に応じた。 神野は約1カ月前に股関節を痛めたものの、現在は完治。五輪出場が内定する2位以内へ、「試合当日には200%の状態で迎えることができそう」と手応えを口にした。 青学大時代の箱根駅伝で、上り坂での圧倒的な強さを発揮した「山の神」は、今回のMGCでも勝負どころをラスト5キロにある上りに置く。ペースメーカーがいないMGCではスローペースを想定し、「ゴールしたときに100%の力を出し切ることが大事。市ケ
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ローランドが都内に直営店 国内初、情報発信拠点へ 10月1日オープン
ローランドは29日、東京・原宿に10月1日オープンする国内初の直営店「ローランドストア・トウキョウ」の内覧会を開いた。ゴードン・レイゾン社長は「(本社がある)浜松では情熱を持って音楽を愛する人に出会える。そうした心と情熱を東京の店舗を通じて伝え、(顧客の)皆さんとつながりたい」と期待感を示した。 JR原宿駅から徒歩8分の距離にある渋谷区神宮前の白い外観の地上2階、地下1階の店舗に、発表前の電子ドラム「DWe」や、発表したばかりのシンセサイザー「GAIA(ガイア)2」などが並んだ。店舗面積は約150平方メートル。最新の電子楽器などを展示し、国内や外国人観光客に向けた情報発信拠点としての活用を
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⚾藤枝明誠V 集中打3度 秋季高校野球静岡県大会
第76回秋季高校野球静岡県大会の決勝と3位決定戦が24日、草薙球場で行われた。決勝は藤枝明誠が浜松開誠館を15―3で下して3年ぶり3度目の優勝を飾った ▽決勝(草薙第2試合) 藤枝明誠 240400500―15 浜松開誠館 000110100―3 ▽三塁打 一瀬(藤)加藤(浜)▽二塁打 皆川2、矢沢2、梶田(藤)塚田(浜)▽暴投 山田(藤)伊波(浜)▽捕逸 大迫(浜) ▽試合時間 2時間14分 【評】藤枝明誠が3度集中打を浴びせ、浜松開誠館に大勝した。 初回に2点を先取した明誠は二回の満塁の好機で皆川が、四回も満塁で矢沢が、いずれも走者一掃の二塁打を放ち、リードを広げ
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つま恋リゾートの田中さん「どら茶漬け」で最優秀賞 HMI料理コンクール
浜松市中区のホテルでこのほど、「第5回HMI料理コンクール」が開かれ、「温製デザート部門」は、つま恋リゾート彩の郷(掛川市)の田中洋行さんが考案した「どら茶漬け」が最優秀賞に輝いた。 テーマは「インスタ映え」「おどろきの逸品」「お客様を呼ぶ」。92件の応募から書類審査を通過した30件(当日参加は27人)の料理を考案したシェフが腕を競った。味のほか、見た目の美しさにもこだわった料理が並び、実際に商品化できる料理を審査の対象とした。 どら茶漬けは、考案者の田中さんは体調不良で欠席したが、同僚が抹茶味の汁粉をモンブランやどら焼きの皮にかけるスイーツをつくった。 このほか、県勢では「料理・製パ
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⚾浜松開誠館、コールド発進 富士に14ー3 秋季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(浜松第1試合) 浜松開誠館 17204―14 富士 00030―3 (5回コールド) ▽本塁打 大迫、塚田(浜) ▽二塁打 重村、松井、続山(浜)▽暴投 遠野、横田(富) ▽試合時間 1時間20分 【評】浜松開誠館が富士に大勝した。 開誠館は初回、大迫の先頭打者本塁打で先制すると、二回は打者人を送り込み、8安打で7点を奪ってリードを広げた。先発の左腕松井はテンポの良い投球で三回を1安打6奪三振と好投した。 富士は四回2死から四球と萩谷、中山の連続安打で満塁とし、敵失で3点を返した。 連続甲子園出場へ「最高」スタート 2季連続の甲子園出場を目指す浜松開誠館が、公式
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⚾聖隷クリストファー、零封リレーで榛原から逃げ切る 秋季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(浜松第2試合) 榛 原 000000000―0 聖隷クリストファー 00020000×―2 ▽二塁打 渡辺(聖) ▽試合時間 2時間14分 【評】聖隷クリストファーが袴田、山内の継投で榛原を封じた。 聖隷は四回、大高がチーム初安打を放つと、稲岡と伊藤の連続適時打で2点を奪った。先発の右腕袴田は六回まで4安打、七回から救援した左腕山内は三回を3安打に抑えた。 榛原は九回2死満塁を生かせず、8安打2失点と力投した今村を援護できなかった。
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スノボ世界一・三木つばき 浜松いわた信用金庫と所属契約 26年ミラノ五輪へ「精進」
2月のスノーボード世界選手権(ジョージア)パラレル大回転で金メダルを獲得し、日本人で初めてアルペン種目の世界一に輝いた三木つばき(20)=掛川市=が30日、浜松いわた信用金庫(浜松市中区)と所属契約を結び、同区で調印書に署名した。今後、国内外の大会で同信金のロゴが入ったボードで雪上を滑る。 2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪で金メダルを狙う三木。地元の支援に「スポーツの爽やかな風というものを、追い風として地域のみなさんに感じてもらえるように精進したい」と意気込みを語り、地域貢献活動に力を入れる方針も明かした。 18歳で臨んだ22年北京冬季五輪は決勝トーナメント進出も、1回戦
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⚽レンディル浜松 J昇格目指し第一歩 9月に小学生大会、認知度向上へ
サッカー静岡県西部支部社会人リーグ1部「レンディル浜松」(浜松市中区)が、将来のJリーグ入りに向けた一歩を踏み出す。9月16日に県西部の小学生を対象にした8人制の「レンディルカップ小学生サッカー大会」を同市で初開催する。サッカーを通じたコミュニティーを広げて支援者を獲得し、チームの認知度を高めていく。 初の主催大会は、地元の小学生を対象とした4部門に計20チームを招く。eスポーツのVR体験やキッチンカーゾーンを設置し、ピッチ外のイベントにも力を入れて一般見学者の参加を見込む。ボランティアの弁当代などはクラウドファンディングで捻出する計画。村松辰真代表(35)は「浜松という地域全体で、スポー
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浜名湖特産 幻のドウマンガニ「旬」長く 温暖化影響?冬も漁期に
浜名湖特産「ノコギリガザミ(ドウマンガニ)」の水揚げが盛期に入った。浜名漁協雄踏支所(浜松市西区)によると、近年は温暖化の影響とみられる水温の変化で、10月末までとされていた漁期が12月上旬まで長期化しつつあり、「夏から冬までの長い間、ノコギリガザミを味わってもらえそう」と期待を寄せる。 22日早朝、同支所で甲羅幅15~20センチのノコギリガザミが次々と水揚げされた。水産物卸売業「丸幸」(同区)の坂田雅史代表(60)は「ここ数日は比較的大きいドウマンガニが揚がっている。量も増え始めた」と満足そうな表情で、競りで買い付けた。 ノコギリガザミは序盤の夏の漁期に雄、秋から冬にかけた後半は雌が捕
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未利用材活用の楽器展示 ヤマハ「イノベーションロード」 4年ぶり特別展
サステナビリティ(持続可能性)とものづくりをテーマにしたヤマハ(浜松市中区)の特別展「オトのかけ算」が23日、同社の企業ミュージアム「イノベーションロード」で始まった。未利用材を活用した試作品の楽器などが並ぶ。来年1月13日まで。 「サステナブルキーボード」の鍵盤は、クラリネットの材料となる黒っぽい色をした木材「グラナディラ」の木粉とプラスチックを複合した材料で製作した。 1981年に発売し、これまで約1万本を生産した片手演奏用リコーダーは、バネ仕掛けの金属のふたを開閉する「キイシステム」をリコーダーに着用。このほか、電源が不要な無電スピーカーなどを展示している。 新型コロナの影響で、
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静岡人インタビュー「この人」 浜松青年会議所(JC)の次期理事長に選出された 稲垣善彦さん(浜松市南区)
2017年入会。20年地域連携委員会委員長、22年人材発掘室長を歴任し、23年は副理事長を務める。本業はイナガキ建設(浜松市南区)専務。24年1月から就く理事長の任期は1年間。36歳。 ―入会のきっかけは。 「JCに入っていた友人がいて、当時30歳、自慢できるものは何かと問われ、考えてみると仕事の腕しかなかった。祖父の代から自営業をやってきて、現在は父が社長。そうした環境の中、横のつながりが薄いと感じていたこともあり、入会した」 ―JCで得たものは。 「建設業でずっと仕事をしていたら出会わなかった人や、いろいろな考え方を持った方がいて、自分の中で大きく成長につながった。理事長の立候補
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ヤマハ管楽器 ヴェノーヴァに米デザイン銀賞
ヤマハは24日、カジュアル管楽器のヴェノーヴァ「YVS―140」が、北米のデザイン賞「インターナショナル・デザイン・エクセレンス賞(IDEA)」の銀賞を受賞したと発表した。 独自の分岐管構造と、蛇のように曲がった蛇行形状のデザインなどが評価された。今年は32の国と地域から2千点以上の応募の中から金賞28、銀賞55、銅賞76点が選出された。
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BCP策定済み25% 小規模事業所で対策遅れ 浜松商議所調査
浜松商工会議所が発表した会員事業所の事業継続計画(BCP)策定状況の調査結果によると、回答した384社のうち「策定済み」は25・2%だった。2021年4~7月に実施した前回調査(会員以外を含む3460社回答)は13・2%。策定済みのうち、新型コロナ禍を踏まえて「感染症対策含む」と答えたのは14・3%で、前回調査の8・1%から上昇した。 調査は6月に実施した。BCPを策定済みと答えた中では、製造業が37・8%と最も高く、飲食業は9・1%にとどまった。「今後策定する予定」は24・2%と前回の13・2%から伸びた一方、「策定予定はない」が19・7%(前回29・2%)、「BCPを知らない」が21
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記者コラム「清流」 天下取りへ高まる期待
全国高校野球選手権に初出場した浜松開誠館は、甲子園でも堂々たる戦いぶりだった。初戦は東海大熊本星翔に鮮やかな逆転勝ち。2回戦は北海にサヨナラ負けも、勝利への執念は伝統校に引けを取らなかった。 7月の静岡大会で開誠館の地元浜松球場での3試合を取材した。沼津商に2―1で逃げきって4年ぶりに突破した初戦から尻上がりに調子を上げ、浜松を離れた後も破竹の勢いで勝ち上がった。決勝は近藤愛斗投手が初先発。8失点も打線が援護して打ち勝った。甲子園に出るだけでなく、勝つことを目指したチームに最高の一体感が生まれた。 甲子園のインタビューで佐野心監督は「家康のように、少しずつ力を付けて天下を取りたい」と言っ
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夏季一時金85万円超 静岡県西部民間企業 過去最高更新
静岡県西部県民生活センターが10日発表した管内民間労働組合の夏のボーナス(夏季一時金)は、加重平均で前年比6・49%増の85万2042円(月数2・82カ月)で、1998年の公表開始後で過去最高だった昨年の80万101円(2・62カ月)を大幅に更新した。 2023年春闘で主要製造業などが労働組合側の要求を上回る回答や満額回答を相次ぎ発表した。同センターは「全国的な賃上げの動きが反映された」と述べた。 産業別の平均妥結額は、製造業が85万8581円(2・82カ月)、卸・小売業が89万5214円(3・29カ月)だった。 規模別では、従業員300人以上が86万9751円(2・85カ月)、299
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ローランド増収減益 6月中間 円安寄与も出荷減影響
ローランドが9日発表した2023年6月中間連結決算は、円安効果などで売上高は前年同期比7・2%増の460億9600万円だった。販売店の在庫調整に伴う出荷減少の影響などにより経常利益は16・3%減の40億1200万円、純利益は18・6%減の31億9500万円と増収減益となった。 事業別は、米国のドラムメーカー「ドラム・ワークショップ」の新規連結効果があった管打楽器が41・7%増の132億7200万円。ギター関連機器は供給不足が回復して4・9%増の112億3400万円だった。鍵盤楽器は低価格帯製品の需要が軟化して13・9%減の118億4900万円。 地域別はゼロコロナ政策解除後の回復が遅れて
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東海道新幹線で呼び出しや案内 ヤマハ、サービス提供
ヤマハは11月1日から、東海道新幹線の車内で、インターホンサービス「おもてなしガイド」をJR東海に提供する。乗客はスマートフォンでQRコードをかざし、係員とやり取りができる。 グリーン車の座席から乗務員を呼び出すことができる「サポートコールサービス」や、授乳などに利用できるスペースを使用する際の「多目的室案内サービス」を活用する。 自動翻訳機能での多言語化対応や文字でのやり取りも可能。電車内のサービス提供は初めてという。
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河合楽器 減収減益 4~6月期 3年ぶり エントリーモデル低調
河合楽器製作所が8日発表した2023年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比6・5%減の194億600万円、経常利益は22・9%減の12億700万円、純利益は15・4%減の7億7700万円と、第1四半期としては3年ぶりの減収減益となった。資源価格の高騰やエントリーモデルの販売が低調が響いた。 事業別の売上高は、楽器教育が6・0%減の164億4400万円。グランドピアノの最高級モデル「シゲル・カワイ」が国内で好調だったが、中国での楽器販売は低調で、欧州はエントリーモデルが軟調だった。音楽教室や体操教室は国内でコロナ前の生徒数を上回ったものの、中国は回復の見通しが立っていない。 素材加工は
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ヤマハ 業績予想下方修正 24年3月期 世界販売回復遅れ
ヤマハは2日、2024年3月期通期連結業績予想について、世界的にデジタルピアノなどの販売回復が遅れていることなどから、事業利益を期初予想比10・7%減の500億円に下方修正した。 当初、過去最高の560億円を想定していた。売上収益4700億円は据え置き、税引き前利益は8・6%減の530億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は8・3%減の385億円を見込む。 同日の決算発表記者会見で、山口静一常務執行役は「巣ごもり需要の反動。ただ、欧州南部の市況は良くなっており、緩やかに回復していくとみている」と語った。想定為替レートは米ドルを1ドル130円から135円に、ユーロは1ユーロ140円から1
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浜松倉庫 地ビールレストラン内で農業 LED照明の野菜工場
浜松倉庫(浜松市中区)は農業に参入する。運営する同区の地ビールレストラン「マイン・シュロス」内に発光ダイオード(LED)照明を利用した野菜工場施設を設け、イチゴや、発芽から2~3週間ほどで収穫する「マイクロハーブ」を生産する。 室内野菜工場「マイン・シュロス ラボラトリー(通称まいらぼ)」が5日、稼働する。レストランのギャラリースペースだった40平方メートルの室内に、LED照明を施した4段のスチールラックを並べ、マイクロハーブ用の200トレーを設置した。効率的に光合成を促す光を照らし、温度や湿度、空調など全てが管理された環境の中で農産物を育てる。 イチゴは食品卸売業などを手掛ける「Yui
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全国かき氷の魅力発信 浜松の職業紹介会社の薮さん 「甲子園」TikTokアンバサダー就任
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)はこのほど、同区浜北区の浜北スイーツ・コミュニティnicoe(ニコエ)で開催しているイベント「かき氷甲子園」で、中区の職業紹介会社「週休3日」の社員薮美有さん(18)とTikTok(ティックトック)アンバサダー契約を結んだ。 イベントは47都道府県の特産品を生かした51品のかき氷を9月18日まで、6ステージに分けて販売している。薮さんはニコエに定期的に足を運び、ティックトックを通してかき氷の魅力を発信する。すでに県の特産品を使ったかき氷「果実の王様静岡クラウンメロン」などを紹介した。 会社で「Z世代をターゲットとしたティックトックの法人向け運営代行・支援
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⚾ヤマハ33年ぶり活躍「5試合貴重な財産」 都市対抗野球を本社で報告会
東京ドームで開かれた第94回都市対抗野球大会で33年ぶりの決勝進出を果たしたヤマハ(浜松市)の野球部は26日、中区の本社で社内報告会を開き、準優勝を社員に報告した。室田信正監督(49)は「5試合やったことは貴重な財産になった。力を付けて日本選手権(11月)に臨みたい」と決意を語った。 準優勝旗を手にした川辺健司主将(33)を先頭に、補強3人を含む35選手やスタッフが会場に入場すると、集まった約300人の社員らから盛大な拍手が送られた。 中田卓也社長(65)は「全国のヤマハの従業員、浜松市の皆さんが多くの元気をもらった。これからも野球部をサポートしよう」と呼びかけた。 報告会後に取材に応
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意地の2発7600人沸く ヤマハ準Vスタンド拍手 都市対抗野球
東京ドームで25日に行った社会人野球の第94回都市対抗野球大会決勝で、ヤマハ(浜松市)はトヨタ自動車(愛知県豊田市)に2―4で敗れた。1990年以来33年ぶりの優勝は逃したが、今大会最高の7600人が詰めかけたヤマハ応援団は、名門復活への道筋を付けた野球部の今後の飛躍に期待を高めた。 ▶▶【写真特集】はこちら 4点を先行されたヤマハだが、五回に大本拓海選手(26)=掛川西高出=、九回には秋利雄佑選手(30)が外野席に運ぶと、ヤマハのスタンドは総立ちでダイヤモンドを一周する選手に拍手を送った。反撃はここまでだったが、中田卓也社長(65)は「みなさんが後押ししてくれたおかげで
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記者コラム「清流」 部員14人の一体感
新型コロナの影響による応援の制限がなくなった全国高校野球選手権静岡県大会で、球場の雰囲気が選手を後押ししたかのような試合を何度か見た。17日の2回戦は浜松江之島が延長10回タイブレークの末に敗れたが、シード校の聖隷クリストファーを苦しめた。 15日の1回戦で12年ぶり夏の勝利を挙げた浜松江之島の部員は14人。野田航洋監督(30)は試合前、「球場にいる99%の人は聖隷が勝つと思っているが、みなさんに自分たちがやってきたことを見てもらおう」と言って選手を送り出した。 相手の反撃を抑えるたび、選手たちは喜びを爆発させてベンチに戻ってきた。そんな姿にネット裏の観客は引きつけられ、拍手を送った。「
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⚾聖隷クリストファー 勝負強さ発揮 3番堀内が決勝打 4番山崎が同点打 全国高校野球静岡大会4回戦
▽4回戦(浜松第2試合) 島田商 020000001―3 00201200×―5 聖隷クリストファー ▽三塁打 石橋(聖)▽暴投 高畑(島) ▽試合時間 2時間39分 【評】聖隷クリストファーが逆転で島田商を下した。 聖隷は三回、2―2の同点に追いつくと、五回に堀内の左前打で勝ち越し。六回は石橋の中越え三塁打と途中出場の渡辺の犠飛で2点を追加した。 島田商は二回に3安打と押し出しで2点を先行。九回は杉山の左前打で1点を返したものの、及ばなかった。 2戦続けて2人で逆転 聖隷クリストファーの中軸が、大事な場面で期待に応えた。0―2の三回に1点を返すと、3
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⚾浜松市立、接戦制す 科学技術に2-1 全国高校野球静岡大会3回戦
▽3回戦(浜松第2試合) 科学技術010000000―1 浜松市立10010000×―2 ▽試合時間 1時間50分 【評】浜松市立が科学技術との投手戦を制した。 浜松市立は初回2死二塁で深田が左前適時打を放って先制。1―1の四回1死一、二塁で、薮崎の内野ゴロが敵失を誘い、勝ち越した。 ここまでの2試合で38安打18得点と当たっていた科学技術は、二回に府川の左前適時打で追いついたが、その後は得点を挙げられなかった。 薮崎 テンポ良く完投 浜松市立の主戦薮崎が、科学技術打線を5安打1失点に抑え、完投した。2回に同点打を許し、チームとして18イニング目で初失点を喫したが、
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⚾浜松開誠館 韮山振り切る 全国高校野球静岡大会3回戦
▽3回戦(浜松第1試合) 浜松開誠館 100010020―4 韮山 100000000―1 ▽二塁打 深谷、新妻、本多駿(浜)▽暴投 広崎(浜) 星谷(韮) ▽試合時間 2時間19分 【評】浜松開誠館が追いすがる韮山を振り切った。 開誠館は新妻の左前適時打で先制。五回は吉松がスクイズを決めて勝ち越すと、八回は3連打で2点を奪って突き放した。 韮山は初回に小川、中浜の連打で好機をつくり、塩谷の三ゴロで追いついたが、六、七回の好機はともに併殺に倒れた。 バントに自信 吉松スクイズ 浜松開誠館が小技を生かして韮山に競り勝った。1―1の五回、先頭の佐野が左前打で出塁すると、四球と
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⚾タイブレーク 聖隷が勝利 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(浜松第1試合) 浜松江之島 0000100000―1 0100000001x―2 聖隷クリストファー (延長10回タイブレーク) ▽二塁打 鈴木(聖) ▽試合時間 2時間29分 【評】聖隷クリストファーが延長10回タイブレークで浜松江之島にサヨナラ勝ちした。 聖隷は二回2死から鈴木の二塁打と渡辺の右前適時打で先制。延長戦は1死満塁で山崎がスクイズ失敗も、続く堀内が左前打を放って勝負を決めた。 浜松江之島は五回に服部の中前適時打で追いついたが、勝ち越すことはできなかった。 浜松江之島 シード校に健闘 部員14人の浜松江之島が、第5シードの聖隷クリストファーを苦しめた
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⚾浜松開誠館 “鬼門”で辛勝 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(浜松第1試合) 沼津商 000000010―1 20000000×―2 浜松開誠館 ▽三塁打 近松(沼)▽二塁打 深谷(浜) ▽試合時間 2時間8分 【評】浜松開誠館が追いすがる沼津商を振りきった。 開誠館は初回に敵失と深谷の左前適時二塁打で先取した2点を、松井と近藤の継投で守り抜いた。 沼津商は主戦鈴木颯が二回以降立ち直り、4安打2失点に抑えた。打線は八回2死二塁で近松が右越えの三塁打を放って1点差としたが、反撃は実らなかった。 2年松井 テンポ良く 第4シードの浜松開誠館が苦しみながらも“鬼門”を突破した。初
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インクカートリッジ 紙ベースプラ82%削減 ローランドDG開発
ローランドDGはこのほど、プラスチックを従来の自社製品から82%削減した紙ベースのインクカートリッジを開発した。同時発表した国外向けの大判インクジェットプリンター「DGエクスプレス」の低溶剤インク対応のプリント専用モデル「ER―642」専用インクとしての発売となるが、今後は国内外で発売済みのインクカートリッジも紙ベースに切り替えていくという。 同社は2015年から環境に配慮し、プラスチックの使用量削減を進めてきた。紙への素材変更により、プラスチックを年間で95トン削減。温室効果ガスに換算すると約350トンの削減となる見通し。同社は「再生可能な木材を素材とする紙ベースへの移行は、持続可能な未
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JR浜松駅 企業展示を一新 河合楽器とヤマハ 「音楽のまち」玄関口を演出
JR浜松駅の新幹線改札内の地元企業展示ブースが12日までに一新された。大展示場は河合楽器製作所、小展示場はヤマハがそれぞれ楽器製品を通して「音楽のまち」の玄関口を演出する。来年6月まで。 河合楽器はフルコンサートピアノ「SK-EX」(税抜き2100万円)を展示した。2001年発表した最高級モデルで、展示品の試弾が可能。演奏する動画をSNSで募集するイベントを計画している。 ほかにピアノコンクールで演奏するピアニストの動画や、29日に始まる同社主催の「シゲル・カワイ国際ピアノコンクール」に出場するピアニストのパネルを展示した。 ヤマハは「あそべる待合室」をテーマに、三つの空間を用意した。
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静岡人インタビュー「この人」 都市対抗野球大会に出場するヤマハのダイヤモンドサポーターに就いた 青柳明子さん(浜松市中区)
かつてはマスコットガールと呼ばれていた社会人野球の花形。2022年に名称変更した。ベンチでチームを励まし、チームの33年ぶり優勝への貢献を目指す。東京都出身。23歳。 ―就任の経緯は。 「野球部の関係者の方から頼まれた。うれしくて、快く引き受けた。普段は広報をやっていて、野球でも会社のアピールをしてほしいと言われている。東京ドームは、コンサートでは行ったことはあるが、野球では初めて。ダイナミックな試合をベンチから見ることができるのは、個人的に楽しみ」 ―入社のきっかけと、現在の仕事は。 「3歳からヤマハ音楽教室でエレクトーンを習っていたので、つながりを感じていた。音楽という非言語で、
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ヤマハ応援 最後のタクト 都市対抗野球14日開幕 吹奏楽団 野尻竜章さん
東京ドームで14日開幕の社会人野球「第94回都市対抗野球大会」に出場するヤマハ(浜松市)の吹奏楽団指揮者、野尻竜章さん(59)が今大会を最後に“引退”する。来年1月に定年退職を迎えることから、野球部のためにタクトを振るのは今回が最後。新型コロナウイルスの5類移行で巡ってきた4年ぶりに制限のない応援態勢の中で、33年ぶりの優勝をスタンドから後押しする。 「優勝祝う演奏 もう一度」 野尻さんは創業100周年に社名を日本楽器製造からヤマハに変更した1987年と90年にホルン奏者として優勝の瞬間を球場で目の当たりにした。ただ、指揮者になってからは優勝から遠ざかり、「野球部
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楽譜使わない演奏楽しんで 浜松のウェル恵明会、幼稚園に楽器贈る
福祉施設を運営するウェル恵明会(浜松市中区)は7日、鈴木楽器販売(南区)が推奨する「楽譜を使わない音楽の楽しみ方」を地域の園児に体験してもらおうと、オルガンやスネアドラムなどの楽器を日本文教幼稚園(中区)に寄贈した。 寄贈した楽器はほかにアルミ合金製のパイプをゴムのハンマーでたたいて共鳴させるトーンチャイム1セット(16音)や、キャップをたたいて演奏するベルハーモニー1セット(8音)。園児は主催者の説明を聞きながら、オルガンのリズムに合わせるなどして演奏した。 老人福祉施設で5月、浜松いわた信用金庫(同区)SDGs推進部の紹介により「楽譜を使わない―」を行ったことがきっかけ。ウェル恵明
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浜名湖立うな重高校うなぎ部 応援団長に門馬さん(浜松)稲さん(湖西) 「体作り」「漫画」で食材発信
浜名湖養魚漁協(浜松市西区)は、高校生を対象に浜名湖ウナギなどの話題を発信するホームページ「浜名湖立うな重高校うなぎ部」の応援団長に、エステティシャンでボディービルコンテストに挑戦している門馬百里さん(37)=浜松市=と、漫画家稲空穂さん(37)=湖西市=を任命し、浜松湖南高(同区)でこのほど、委嘱式を行った。 南区でエステサロンを経営する門馬さんは2016、17年にボディーコンテスト「ベスト・ボディー・ジャパン静岡大会」で2連覇を果たした。「魚のタンパク質は体を作る上でとても大事。体作りの観点からウナギを広めていきたい」と話した。稲さんは、湖西市のイメージキャラクターにもなっている4コマ漫
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マックスバリュなど13店舗 来春開業の「イオンタウン浜松新橋」
イオンタウン(千葉市)は30日、浜松市南区で来春オープンするショッピングセンター(SC)「イオンタウン浜松新橋(にっぱし)」の起工式を行った。マックスバリュ東海を核テナントに13店舗が入る。 鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積は約5359平方メートル。浜松市中心部から南西に約3・5キロの住宅地や工場が立ち並ぶ場所に建設する。駐車台数193台。イオンタウンが全国展開する、スーパーなど複数店舗が集積する近隣型SCに位置づける。 起工式には同社の加藤久誠社長、マックスバリュ東海の作道政昭社長らが参列した。加藤社長は「静岡県は重点エリア。地域の皆さまから受け入れられ、活力ある暮らしをサポートできる場
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育てたジャガイモ販売 収益をウクライナへ 浜松・中区の日本文教幼稚園児
日本文教幼稚園(浜松市中区常盤町)は29日、園児が栽培し、収穫したジャガイモを、地域住民に販売した。今後もキャベツやブロッコリーなどを販売する予定で、収益金を市内の団体を通じてウクライナ支援のため寄付する。 浜北区にある同幼稚園の農園で採れたジャガイモを園児が1キロずつ袋詰めにし、1袋百円で30袋を販売した。近隣住民らが同園を訪れ、園児から商品を購入した。袋には園児が書いたイラストを添えた。園児と地域住民は、同園で採れたジャガイモとニンジン入りのカレーを一緒に食べた。 大友貴子園長は寄付について「自分たちが作った食べ物を通じ、戦争で不自由しているウクライナの子どもたちを支援する気持ちを理
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⚾「ヤマハ 初戦突破で勢いを」 都市対抗激励会で社長あいさつ
浜松市代表として、社会人野球の第94回都市対抗野球大会(7月14日開幕、東京ドーム)に出場するヤマハ野球部の激励会が28日、同市中区の同社本社で開かれた。社員や関係者約320人が出席し、補強3選手を含む全選手を力づけた。 新型コロナの影響で昨年までの3年間はオンラインでの開催だった。ユニホーム姿で入場した選手たちは出席者の間を通って入場すると、大きな拍手で迎えられた後、全員で社歌を斉唱したほか、応援団のアトラクションで盛り上がった。 中田卓也社長はあいさつで「東海地区予選では野球部一丸となって(出場権を)勝ち取った。問題はここから。関東のチームを破っていかないと上には行けない。初戦さえ突
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ビル屋上 蜂蜜採れた! 児童が体験 浜松で長坂養蜂場
浜松市北区三ケ日町の「長坂養蜂場」は17日、巣箱を設置している同市中区田町のKAGIYAビルで「子ども採蜜体験教室」を開いた。小学生の男女約30人が参加し、ミツバチの生態や、栄養が豊富な蜂蜜の効能を学んだ。 ミツバチが飛び交う中、つなぎを着込んだ児童らは面布(めんぷ)や手袋で安全を確保しながら、ビルの屋上の巣箱から巣板を取り出した。巣板の表面に固まった蜜ぶたを包丁ではがした後、巣板は遠心分離機に入れて蜂蜜ができるまでの過程を体験した。自分たちで採取した蜂蜜をパンケーキにかけて食べると、笑顔がはじけた。中郡小(東区)3年の上水光希さんは「(講義を受けたことで)ハチは怖くなかった。蜂蜜をかけた
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観客180人魅了 浜松・中区のバイオリニスト 岡田さんらリサイタル
浜松市中区のバイオリニスト岡田恵里さんらによるバイオリンリサイタルがこのほど、浜松市中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開かれた。ピアニスト鳥谷部美帆さんのピアノ伴奏に合わせて音色を奏で、約180人の来場者を魅了した。 披露した曲は、組曲「4つのロマンティックな小品」や、モーツァルトの「ピアノとバイオリンのためのソナタ」、チャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」など9曲。 岡田さんは愛知県立芸術大卒業後、ドイツやスペイン、チェコなど欧州各地で音楽を学んだ。現在は富士山静岡交響楽団楽員や県演奏家協会浜松支部長などを務める。リサイタルは9回目。
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ヤマハ、音響機器事業再編 ゲーム用製品や設備強化 ポストコロナに対応
ヤマハは本年度、音響機器事業の組織改編を行った。これまでは製品別に三つの事業部を配置していたが、新たに個人向けの顧客に対応する「クリエイター&コンシューマーオーディオ事業部」と、法人向けの「プロフェッショナルソリューション事業部」に再編し、売上収益で年率10%の2桁成長を見込む。 音響機器事業の売上収益は1076億円(2023年3月期)と楽器事業に次ぐ規模で、売り上げ全体での構成比は23・9%を占める。コロナ禍では、コンサート中止が相次ぐなど最も影響を受け、成長が停滞していた。武永伸一執行役員音響事業本部長は「コロナで大きく変化した市場に対応するため」と組織改編の理由を説明する。 個人向
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Z世代が推す浜松中心街 家康ゆかりの地や飲食店マップに
常葉大浜松キャンパス(浜松市北区)経営学部で観光学を専門とする村瀬慶紀准教授のゼミナールの3年生8人がこのほど、同市の魅力を発信しようと、中心街の12店舗と七つの徳川家康公ゆかりの地を紹介した地図「浜松まちなかどすごいMAP」を制作した。 地図に掲載した店舗はカフェやウナギ店などの飲食店やリサイクル着物店など。昨年11月から学生が店舗を厳選。実際に出向いて取材を進め、原稿や写真を添えた。地図のサブタイトルを「Z世代が推す」とし、同年代の人も興味を示すように紹介文は20文字程度と短くして写真を大きく掲載。各店舗のインスタグラムなどに接続できるQRコードも付けた。 制作に関わった全員が同市出
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ヤマハ楽団指揮者に87歳の作曲家保科さん 脳出血でまひ残る中、6月定演で自作など5曲
浜松市中区のアクトシティ浜松で6月24日に開かれるヤマハ吹奏楽団の第57回定期演奏会で、87歳の作曲家保科洋さん(兵庫県在住)が客演指揮者を務める。2017年に脳出血で倒れながらも、音楽への情熱から舞台に立ち続ける保科さん。「古祀(こし)」や「復興」といった自らが手がけた作品など5曲のタクトを振る。 保科さんと同楽団の付き合いは長いが、指揮は初めて。1980年には同楽団から委嘱されて「古祀」を作曲した。40年以上前の作品を、保科さんは「吹奏楽の曲を作ったり、指導したりするようになったきっかけ」と振り返る。 同じく委嘱作品「復興」は、同楽団50周年の2010年に作曲した。「曲の最後の部分は
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「静岡の魚を未来に」サスエ前田5代目が講演 21世紀倶楽部
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の5月例会セミナーが23日、浜松市中区のプレスタワーで開かれ、サスエ前田魚店(焼津市)の5代目店主前田尚毅さん(48)が「現場からみたこれからの魚」をテーマに講演した。 水産会社勤務を経て家業を継いだ前田さん。当初は仕事になじめず苦しんだが、「恩師」と慕う地元の料理店主に叱られ、褒められながら育てられた事が支えになった。恩師が死に際に言った「次世代に出てくる若手料理人には全力で行け」との約束を守り続けている。 「静岡で国内外からお客さんを呼べる店に」と二人三脚で知名度を高めてきた静岡市葵区の人気天ぷら店「成生」とのエピソードや東京・銀座のすし店に鮮度の良
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静岡人インタビュー「この人」 ミニチュアハウスの個展を開いた 鈴木孝子さん(浜松市浜北区)
趣味の人形の初個展「ねずみさん達が暮らすレトロな和風ミニチュアハウス作品展」を8日から1週間、浜松市中区のクリエイト浜松で開いた。2008年から制作した17作品を展示。多くの来場者が詰めかけ、盛況に終わった。74歳。 ―初個展の感想は。 「今まで作った作品を一度に並べるのが自分の夢だった。当初は1週間で100人来てくれればうれしいなと思っていたが、予想をはるかに超える人たちに見てもらえた」 ―創作活動を始めたきっかけは。 「最初は(自らも勤務していたヤマハの元社員らによる)趣味の作品展に女性の作品が少ないと思って参加した。どこが既製品で、どこが自分が作ったところかを説明するのが面倒く
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マスク外して「乾杯!」 遠鉄百貨店に屋上ビアガーデンがオープン 昨年より10日早く
遠鉄百貨店本館(浜松市中区)で16日、屋上ビアガーデンがオープンした。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移り、昨年より10日早いオープンで、座席数は同100席増の450席とした。9月10日まで営業する。 同区で最高気温26.1度と夏日になった初日は、開店直後の午後5時すぎに仕事帰りの会社員らが駆け付けた。昨年の初日は雨が降ったが、今年は心地よい風も吹き、「乾杯」の掛け声とともにジョッキを傾けて喉を潤す姿が見られた。 アフターコロナに向けた行動なども見られ、西区の会社員市川洋之さん(46)は「マスクを外したり着けたりするような煩わしさもなく、大手を振って飲める」と話し、名古屋
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浜松にJチーム構想 2度断念、ハードルは高め 静岡県社会人1部など3チーム浮上
浜松市内で、サッカーの新しいJリーグチームを発足させる構想が動いている。市サッカー協会関係者を中心に検討が進み、母体となるチームとして現在活動中の3チームが浮上した。協会は「オール浜松」の体制整備の必要性を訴えながら、スポンサーやサポーターの獲得など、実現に向けて本腰を入れる。 同協会によると、全国の政令市でJリーグのホームタウンになっていないのは浜松市だけ。このため、地域活性化の一手段として、Jリーグ入りを目指すクラブの創設を掲げ、周知活動を始めた。鳥井徳孝会長によれば、既にJリーグ入りを目指すことを公言している静岡県社会人1部の浜松シティFCと、非公表の2チームの中で調整中という。
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ヤマハ2年連続増収 3月期 円安が押し上げ
ヤマハが9日発表した2023年3月期連結決算は、売上収益が前期比10・6%増の4514億1千万円と2年連続の増収となった。巣ごもり需要の落ち着きや半導体の調達難、中国の新型コロナウイルスによる混乱などの影響を受けたものの、対米ドルの大幅な円安効果が押し上げた。24年3月期は中国や欧州の市場回復などで、事業利益は過去最高の560億円を見込む。 23年3月期の事業利益は6・6%増の458億6700万円。税引前利益は4・7%減の505億5200万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は2・5%増の381億8300万円だった。 事業別の売上収益は、楽器が9・6%増の3027億円。アコースティックピ
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ヤマハ、渋谷に発信拠点 建設中の大型複合施設内、来春以降開設 若者に訴求
ヤマハは、東京・渋谷で建設が進む大型複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」(11月末完成予定)に、新たなブランド発信拠点を整備する。2024年春以降の開設を目指し、計画を進めていることが27日までに、関係者への取材で分かった。 サクラステージは渋谷駅に近接した立地で、オフィス棟や商業施設、マンションなどを備える。地上179メートルの「SHIBUYAタワー」などが建設され、街区の延べ床面積は約18万4000平方メートルに上る。 ヤマハは電子オルガン「エレクトーン」の普及拠点として親しまれた「ヤマハエレクトーンシティ渋谷」を17年、再開発のために閉鎖した。
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大河ドラマロゴ入り御朱印帳と扇子発売 浜松のサツ川製作所
機械装置製造のサツ川製作所(浜松市南区)は29日、大河ドラマ「どうする家康」のタイトルロゴを入れた「徳川家康公開運」御朱印帳と扇子を、大河ドラマ館「家康SHOP」(中区)で発売する。主演の松本潤さんが所属する「嵐」のメンバーカラーの紫色のほかに、金色も用意した。 商品は市内の家康公ゆかりの神社で、出世・必勝祈願などの祈祷(きとう)を済ませたという。御朱印帳や扇子を開くと、葵の紋やロゴ、「徳川家康」の文字などが現れる。 同社は1月からタオルなどドラマ関連の商品を販売してきたが、御朱印帳と扇子の要望が多かったことを受けて企画した。薩川敏社長(63)は「浜松にとっていいPR材料。活性化につなげ
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現役選手と働き方考える 浜松の職業紹介会社、岡田武史さん(サッカー元代表監督)とトーク
職業紹介の「週休3日」(浜松市中区)は24日、サッカー元日本代表監督で、J3今治の岡田武史会長を講師に迎えたオンラインイベント「スポーツ選手と働き方を考える」を開いた。静岡県西部の経営者ら約70人が視聴した。 同社で正社員として働きながらサッカー女子なでしこリーグ1部の静岡SSUボニータで主将を務める山田優衣さん(26)が企画した。今治で経営者として手腕を発揮する岡田さんは「現役選手の採用は企業にプラスか」などをテーマに、山田さんらとのトークセッションを披露した。 岡田さんは、スポーツを続けながら選手を採用する企業にもメリットはあるとしながら、山田さんのように仕事との両立ができる環境は少
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鳥居食品共同開発 「激辛ソース」発売 ハバネロを乳酸菌発酵
鳥居食品(浜松市中区)は20日、静岡県工業技術研究所と共同開発し、駿河湾海洋深層乳酸菌を使用した新商品「ハバネロソース」を発売する。 ハバネロは同市浜北区の農園「農ティス」などから仕入れ、糖分を補うために県内産の甘酒などと合わせて、乳酸菌で発酵させた。辛み物質の数値などは測定中。鳥居大資社長は「ペッパーソースとは比較にならない辛さだが、乳酸菌を発酵させたことでまろやかさもある」と話す。 1本200ミリリットルで税込み1200円。初年度の年間販売目標は1500本。同社直売所(中区)などで販売する。使用法の幅を広げるため、インスタグラムでモニター100人を募集し、ソースを贈呈する。
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春華堂初のアニメCM「八丁みそまん」 若者にアピール
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)は15日、昨年9月に発売した和菓子「八丁みそまん らぶいで候」のテレビCM放映を、静岡県を含む東海エリアで始める。若者の和菓子離れが進む中、徳川家康風のオリジナルキャラクター「八丁くん」を起用し、初のアニメCMを制作した。 15秒間のCMでは、八丁くんがみそまんを食べたい気持ちをダンスで表現している。楽曲やセリフは女性シンガーの眉村ちあきさんが担当し、映像ディレクターの小林雅仁さんが監督を務めた。 同社の八丁みそまんは約27年前に製造・販売を開始した。家康の故郷、愛知県岡崎市の八丁みそを皮に練り込んでいる。
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西部の中小DI悪化 1~3月期 製造業全般落ち込み
しんきん経済研究所(浜松市中区)がこのほど発表した静岡県西部中小企業景気動向調査によると、1~3月期の全産業ベースの業況判断指数(DI)はマイナス18・1で、前期(2022年10~12月)に比べて7・4ポイント悪化した。原材料価格の高騰や電気料などエネルギー価格の上昇が響き、1年ぶりの悪化となった。 業種別は製造業が17・6ポイント悪化のマイナス23・6。自動車は半導体不足による生産調整が減収を招くなど27・6ポイント悪化のマイナス29・0。二輪車は新型コロナの拡大期に好調だった生産がやや落ち着き、12・0ポイント悪化のマイナス10・0。巣ごもり需要に一服感が出始めた楽器は37・4ポイント
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浜松学芸高と日之出物産共同開発 摘果ミカン使いマドレーヌ 遠鉄ストア全店であす発売
浜松学芸高(浜松市中区)と卵販売・洋菓子の日之出物産(南区)が、ミカンの摘果を使ったスイーツ「摘果みかんマドレーヌ」を共同開発し5日、県内と愛知県の遠鉄ストア全33店で発売する。 同市内でミカンを生産する同校の卒業生から、廃棄する大量の摘果ミカンを活用できないかと相談を持ちかけられたことがきっかけ。同校地域創造コースの生徒が2021年4月からシロップや調味料などの商品を考案し、最終的にジャムの加工を決めた。内藤ゆいさん(3年)は「残留農薬を取り除く作業が大変だった」と安全面に配慮した。 異業種交流会で日之出物産との連携が決まり、同校のジャムを混ぜ込んだマドレーヌを商品化した。同社の神田智
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春感じるレモネード 小児がんの子支援へ限定販売 春華堂×浜松南高生×駿河総合高生
春華堂(浜松市中区)は1日、同市の浜松南高家庭部と静岡市の駿河総合高有志団体US(アス)と共同で開発した飲料「ピンクレモネードSAKURA Flutter(サクラ・フラッター)」を浜松市中区の同社拠点施設「スイーツバンク」で発売する。 春をイメージしたピンクグレープフルーツを使用。桜の花びらをイメージし、ストローで底をかき混ぜると、果肉が舞い上がる。 小児がんの子どもを支援しようと米国から広がった「レモネードスタンド活動」の一環。売り上げの一部を支援団体に寄付する。 価格は税込み650円。23日までの土日限定で販売する。
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静岡県内最速収穫へ田植え 浜松・南区の京丸園 早場米「あきたこまち」
浜松市南区の農業法人「京丸園」は3月31日、同区にある約3200平方メートルの水田で早場米「あきたこまち」の苗を植えた。アイガモを放って除草や害虫を駆除する農法を用い、無農薬で栽培する。 「県内で一番早く米を収穫する」と鈴木啓之会長(86)が2018年から始めた早期栽培は今年で6年目。31日は曇り空の下、鈴木会長が田植え機に乗り込み、2月初旬から育てたポット苗を水田に植えた。 22年は8月1日に稲刈りを行った。「食欲が落ちる夏場に、パワーが出る新米を食べてもらうため、今年もしっかり育てていきたい」と鈴木会長は話した。
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ローランドDG プリンター発売 UVインク、新興国向け
ローランドDGはこのほど、インクジェットプリンターの新ブランド「DGXPRESS(ディージーエクスプレス)」を立ち上げ、UVインク採用の大判インクジェットプリンター「UG―642」と「UG―641」の2機種を発売した。広告看板の需要が伸長しているアジアや中南米などの新興国で販売する。 UG―642は、プリントヘッド2基の位置をずらすスタガ配列にし、出力スピードを向上させた。UG―641は印刷ビジネスへの新規参入向けとなる。 販売目標はUG―642が3年間で900台、UG―641は4年間で800台。
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記者コラム「清流」 中山間部の魅力 冊子で発信
浜松市の中山間地域をPRする「ザ・山フェス」がこのほど、浜北区で開かれた。民俗芸能の披露や地場産品の販売、木工体験など、多くの来場者が詰めかけたイベントの期間中、地域を紹介する冊子「天竜引佐」が無料で1万部、配布された。 実行委員会が約4カ月かけて制作した冊子は、すべてカラーのA4変型判20ページ。戦国時代をほうふつさせる高根城跡(天竜区水窪町)や川サウナ(同区上野)、ご当地グルメなどの写真や原稿が目を引く。季節ごとのイベント情報やドライブコースを提案した地図が付き、完成度の高さに感心するとともに「行ってみたい」気持ちになった。 最近はインターネットで情報を得る機会が増える中、&ldqu
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サツマイモ害虫 浜松で緊急防除 1年間作付け禁止に アリモドキゾウムシ
浜松市内で昨年10月に初めて確認された国指定の重要病害虫「アリモドキゾウムシ」の緊急防除が今月中旬、始まった。来年3月末まで、西区と南区の対象区域でサツマイモの作付けや出荷、アサガオの栽培などが禁止される。生産者らは「1年で終わるように、しっかり駆除してもらいたい」と切実な声を上げる。 19日から行われている緊急防除の区域内約100人のサツマイモ生産者のほとんどは、タマネギとの二毛作を行っている。西区の農場では28日、生産者がタマネギを収穫していた。例年はこれからサツマイモの作付けが始まるはずだった。 西区の農業鈴木健太さん(38)は「しばらくできなかった畑の整備をしようと思う」と話す。
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浜松舞台「大河」商機に 21世紀倶楽部例会セミナー 市の北嶋課長が講演
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の3月例会セミナーが23日、浜松市中区のプレスタワーで開かれ、市観光・シティプロモーション課の北嶋秀明課長(52)が「大河ドラマ『どうする家康』の放送を活用した地域振興」をテーマに講演した。 北嶋課長は徳川家康ゆかりの地として、市のマスコットキャラクターに「出世大名家康くん」を採用するなどしたこれまでの取り組みを紹介。昨年はドラマ放送に向けて交流サイト(SNS)などで機運を高める活動を積極的に行ったことなどを説明した。ドラマの舞台が同市など県西部に移ってきたことにも触れ、「ドラマを盛り上げるのではなく、ドラマを活用してビジネスチャンスにつなげてほしい」と訴
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DX活用モデル紹介 浜松商議所 「経営塾」で戦略まとめ
浜松商工会議所が昨年11月から開催してきた「DX(デジタルトランスフォーメーション)経営塾」の卒業式が23日、浜松市中区の同商議所で行われた。受講生はこれまでの講義を通じて立案した自社の「DX経営戦略」を、卒業のまとめとして発表した。 受講生はデジタル技術や人材の新たな活用で効率化を図ったビジネスモデルをそれぞれ紹介した。コンテスト形式で評価も受け、浜松商工会議所賞をソフトプレン工業(西区)が受けるなど、3社が受賞した。 DX経営塾は同商議所が地域の中小企業の経営者らを対象に本年度初開催。モノデジタル(和歌山市)の和田正典社長らが講師を務め、25人が全10回の講義を受講した。
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ヤマハ「パシフィカ」 アニメで人気再燃 「ぼっち・ざ・ろっく」登場のギター
ヤマハが約30年前に発売したエレキギター「パシフィカ」(税込み3万4千円~)と、ギターアンプ「THR」(約2万6千円~)の販売が好調だ。昨年10月から年末までテレビ放送されたアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」に製品が登場し、人気が再燃した。 実数値は非公表だが、子会社で同社製品販売のヤマハミュージックジャパン(東京)によると、同ギターは前年比3~4倍程度の売り上げで、担当者は「作品に登場した品番と、それに近い品番が急激に伸びた」と話す。特約店にも注文が相次いでいるという。 同社が立案した販売戦略も成功した。放送の最終回直後、キャラクターが使用した特注のパシフィカをプレゼントするとツイッターで告
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ヤマハ要求額上回る 10年連続ベア 月額8000円回答 春闘集中回答日
ヤマハは15日、2023年春闘で、ベースアップ(ベア)に当たる賃金改善を労働組合側が要求した月額7千円に対して8千円、年間一時金は要求通り5・9カ月と回答した。ベア実施は10年連続となる。賃金改善が要求額を上回ったのは現在の方式となった1999年以降で初めて。 同社は2023年3月期の連結業績予想について欧州の消費意欲低下などを背景に下方修正したが、主力の楽器事業は巣ごもり需要の好影響が続き、堅調に推移している。 中田卓也社長は賃金改善に関して「経済の好循環に向けた企業の役割や賃金の社会性を意識した」とコメントした。 22年春闘は賃金改善2千円、年間一時金5・5カ月で妥結した。
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未来の「プロ」に演奏の場 浜松でピアノコンサート 音楽家育成会社、有料で開催
世界に通じる音楽家を“音楽のまち浜松”から輩出しようと、昨年6月に発足した音楽家のマネジメント会社「イマジン」(浜松市中区)が5月13日、初のピアノコンサートを天竜区の市天竜壬生ホールで開く。出演は同社の今西泰彦社長(39)のレッスンを受ける児童や学生奏者ら。プロ意識を身につけてもらおうとの狙いから、有料開催とした。 今西さん以外の出演は小学6年から社会人までの9人。コンサート出演は未経験だが、将来を嘱望される顔触れという。西区の湖東中2年宗田聡介さんはピアノを始めて約2年と経験は浅いが、昨夏の県学生音楽コンクールピアノ中学生部門で2位となった。「1位を取りたかった
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アサリ不漁 浜名湖潮干狩り中止 5年連続、漁協方針
浜名漁協(浜松市西区)は6日までに、浜名湖の弁天島周辺の観光潮干狩りを今季も全面中止する方針を固めた。アサリの深刻な不漁が原因で、全面中止は5年連続(通算で8回目)となる。 アサリは浜名湖最大の水産資源。2022年の漁獲量は195トンで、記録的な不漁だった21年の100トンからは約2倍に増えたが、09年の6007トンをピークに減少傾向は続いている。19年(872トン)からは3年連続で過去最低を記録した。 同漁協の渥美敏組合長は「漁師が1回の漁獲量を制限しても、上限いっぱいになることは少ない」と現状を説明した上で、「経済効果が大きい潮干狩りを再開させたいが、今年も状況の変化はほとんど見られ
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初めまして「おいっすー」 オイスカ浜松国際高 卒業式で着ぐるみ披露
オイスカ浜松国際高は4日、マスコットキャラクター「おいっすー」の着ぐるみを、浜松市西区の同校で行った卒業式で初披露した。開校40周年を迎える同校のPR活動などに活用する。 デザインしたのは生徒会長を担った天野和美さん(3年)。野球部のマネジャーを務めていた2年時に「縁起が良いし、転んでも起き上がることを願って」とお守りとして作った独自のだるまを基にした。 スクールカラーの紫を基調にし、手と足は浜名湖の青、胸部の「OISCA(オイスカ)」の文字の色は同校から見える夕焼けをイメージした。頭部に同校のロゴを付け、背中には校名にちなんで世界地図を入れた。 全校生徒に昨年、マスコットキャラクター
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記者コラム「清流」 遠州名物浜納豆の魅力
遠州地方の伝統的な発酵食品「浜納豆」の人気がじわりと広がっている。徳川家康が好んで食したことで知られ、大河ドラマ「どうする家康」放送で再注目された。鈴木醸造(浜松市東区)は、1カ月に1度だった仕込みを2度に増やして対応。鈴木博久社長(71)は「なんとか欠品が出ないように心がけている」とうれしい悲鳴を上げる。 納豆といっても糸は引かず、見た目は黒茶色の大豆。味は塩辛くも、さっぱりとして後を引く。最近はソースやカレーの隠し味となる調味料として使用されることもあるという。 個人的な好みは日本酒との食べ合わせだ。寒風吹きすさぶ浜松の冬、両者による晩酌を毎日楽しみに乗りきった。いよいよ春。今度は冷
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11種類のオシレーター・モデル内蔵 ローランドのシンセサイザー
ローランドは3月10日、デスクトップ・シンセサイザー「SH―4d」を発売する。アナログからデジタルサウンドまで、多彩な音作りを1台でできるようにした。 音の元となる波形を作る発振器を再現したオシレーター・モデル11種類を搭載。新開発モデルのほか、かつて人気を博した同社のシンセサイザー「SH―101」や「JUNO(ジュノ)―106」などを内蔵した。 幅36センチ、奥行き約19センチ、高さ約6センチ。市場想定価格は税込み7万7千円前後。初年度の販売目標は国内外で5千台。
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冷・温両方使えるネッククーラー エイ・エム・シー 2024年夏商品化
輸送機器部品検査のエイ・エム・シー(浜松市北区)は、電極と半導体を組み合わせた構造を持つペルチェ素子を使用して、冷却と加熱ができるネッククーラー「ハビタブル」を開発した。今後は稼働状況をモニタリングしながら小型化など改良を進め、来年夏をめどに商品化につなげる。 首に付けるアルミ製の熱伝導バーなど本体と、腰に付けるモバイルバッテリーなどが入ったバッグをポンプでつなぎ、冷却剤を循環させる仕組み。板状のペルチェ素子に直流電流を入れ、約15度のクールと約40度のホットのモード変換を可能にした。 約4時間は安定した温度で作動する。クールモードでバッグに保冷剤や凍らせたペットボトルを入れると、より効
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漁業規則変革期 静岡県産ウナギ後押しを【風紋】
毎年12月から4月末まで行われるニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の漁。県内では今期、19団体908人が県から特別採捕の許可を受けているが、種苗供給を目的とした特別採捕は来期から、漁の透明化を目指して漁業法の適用となる許可漁業に移行する。 水産庁は密漁や密売など、不正流通の防止を目的に罰則を強化するため、漁業法の改正を漁場のある24都府県に通達した。今夏をめどに独自の新規則を策定する県は、各関係団体との最終調整をしている。 変革期の訪れを前に2022年1月、県西部の卸売会社などウナギに関わる4団体は、養鰻(ようまん)業者に配慮しながらも、シラスウナギ漁師を守るため、県に要望書を提出した。
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ローランド 純利益など最高 売上高958億4000万円 12月期
ローランドが13日発表した2022年12月期連結決算は、北米や新興国などの楽器販売伸長や為替影響で、売上高は958億4000万円だった。会計基準の変更で売上高の前期比較はないが、同社は過去最高だったとみている。 経常利益は前期比1・5%増の102億5000万円、純利益は4・1%増の89億3800万円で、ともに過去最高だった。製品別の売上高は、新製品販売が好調だったギター関連機器が24・7%増の235億4000万円など、各製品で前期を上回った。 地域別では北米が349億400万円、中南米やアジアが151億1800万円と伸長した。国内は97億3600万円。新型コロナ政策で混乱した中国やロシア
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ポータブル・キーボード再参入 ローランド中期経営計画
ローランドは13日、23年12月期から25年12月期までの3カ年の中期経営計画を発表した。ポータブル・キーボード市場への再参入、新興国の販売拡大などで25年12月期に売上高1232億円(22年12月期は958億円)、純利益134億円(同89億円)の業績目標を掲げた。 ゴードン・レイゾン社長は、生活スタイルの変化で電子楽器を中心とした高い需要は継続するとの認識を示した上で「ゲームチェンジャー(状況を一変させる)製品の開発に取り組む」とし、同製品を全体の4分の1の割合に高めると述べた。「聴く音楽から創る音楽に変革する」との見通しも語った。
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ローランドDG 現本社を購入 「生産性上げたい」
ローランドのゴードン・レイゾン社長は13日、浜松市北区のローランドDGの本社社屋と土地を購入したことについて「(ローランドの)都田工場と隣接している。従業員、会社を活性化し、生産性を上げたい」などと述べた。具体的な用途については未定という。譲渡額は非公表。 ローランドDG本社は約2キロ南の都田事業所に移転統合する。物件引き渡しは移転後の11月を予定している。同社はかつてローランドの子会社だったが、現在はほとんどの株式を買い戻している。
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グランドピアノ好調 河合楽器、売上高最高 4~12月期
河合楽器製作所が9日発表した2022年4~12月期連結決算は、国内や欧米で鍵盤楽器の販売が好調に推移するなど、売上高は前年同期比3・3%増の646億9200万円と2年連続で過去最高を更新した。 経常利益は20・5%減の41億700万円、純利益は27・7%減の24億9800万円。電子関連部品など原材料やエネルギー価格高騰で2年ぶり減益となった。 事業別では、楽器教育の売上高が5・5%増の542億9700万円。グランドピアノや電子ピアノが好調だった北米が40・8%増となったほか、グランドピアノの最高級モデル「シゲル・カワイ」が国内で16・4%増と伸長し、国内外の合計でも過去最高の販売台数を記
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成長に「喜び持てるか」 ドイツ在住中野さん 子どもの指導法で講演
ウェブマガジン「中野吉之伴フッスバルラボ」交流会メンバーはこのほど、ドイツ在住でサッカー指導者の中野さん(45)による講演会を浜松市中区の鴨江アートセンターで開いた。スポーツ指導者ら約30人が聴講した。 育成年代を中心に指導する中野さんは、「子どもたちが健全に成長するための大切なヒント」をテーマに講演した。これまでの経験から、子どもが成長するため「自分で取り組み、喜びを持てるか」が重要とし、安全や人権を守りながら認知、判断、決断をさせる環境づくりを呼びかけた。参加者のグループワークの後、質疑に対して細かく応えた。 東京都出身の中野さんは大学在学中にサッカー少年団の指導者となり、卒業後は「
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静岡人インタビュー「この人」 2023年度浜松商工会議所女性会長に就く 山本泰子さん(袋井市)
浜松地域の女性経営者や管理職など47人でつくる女性会に2009年入会。17年と20~22年度に副会長を務め4月、会長に就任する。芸能スクール「ヒーローズアカデミー」(中区)社長。63歳。 ―これまでの活動は。 「副会長として3年間、横田(みどり)会長の下、広報委員会をやってきた。コロナ禍で状況が変わって厳しい中、助け合うためフェイスブックで会員企業を紹介して盛り上げ、会員企業の存続に注力してきた」 ―女性会に入会したきっかけは。 「03年に開校した自分の会社は芸能関連で、当時は信頼がなかった。孤独だったこともあり、いろいろな人と人脈をつくり、活動を認めてもらいたかった。経営者として勉
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ヤマハ 通期下方修正 4~12月期は増収増益
ヤマハは7日、2023年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。中国での新型コロナウイルス感染拡大に伴う混乱の継続や欧州の消費意欲の低下を織り込んだほか、対米ドルの想定為替レートを見直した。22年11月2日公表の前回予想に比べ、売上収益を4・3%減の4500億円、親会社の所有者に帰属する当期利益を9・8%減の370億円に引き下げた。 想定為替レートは米ドルを1ドル=140円から130円に見直し、ユーロは1ユーロ=140円に据え置いた。同日の決算発表記者会見で、川瀬忍常務執行役は「エネルギー価格の高騰や流通在庫の増加もあり、(売り上げなどが)伸びないと判断した」と説明した。 同日発表した2
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12月の有効求人1・32倍 ハローワーク浜松管内 18カ月連続1倍超え
ハローワーク浜松が3日までに発表した管内(浜松、湖西市)の昨年12月の有効求人倍率(実数値)は1・32倍で、前年同月を0・13ポイント上回った。1倍を超えるのは18カ月連続。 雇用は増加傾向にあるが、企業は部品調達の遅れやエネルギー価格の高騰など問題を抱え、ハローワークは不安要素を注視する。 12月の有効求人数は前年同月比3・3%増の1万4650人で、20カ月連続で前年同月を上回った。有効求職者数は1万1109人で、前年同月を6・9%下回った。 産業別の新規求人数は製造業が5・1%増の863人、卸・小売業が0・7%増の552人、医療・福祉は4・4%増の1294人、宿泊・飲食サービス業が
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⚾ヤマハ野球部 152キロ右腕・有本ら4人加入 都市対抗優勝へ
社会人野球のヤマハは2日、浜松市中区の本社で新加入4選手の記者会見を開いた。最速152キロの右腕有本雄大投手(22)=東北福祉大、おかやま山陽高出=らがチームへの貢献を誓った。 新加入は他に、佐藤大善投手(22)=東北福祉大、駒大苫小牧高出=、宮崎竜成内野手(22)=立命館大、創志学園高出=、舟久保秀稔外野手(22)=東京国際大、甲府工高出=。 先発の柱と期待される有本は高3夏に右肘を手術。大学1年目はリハビリに励んだが、ウエートトレーニングの成果で高校時代の最速142キロから10キロ伸ばした。有本は「今年中に155キロに伸ばしたい」と意気込み、室田信正監督も「右の大エースになれる可能性
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浜名湖アサリ「最悪脱せず」 22年、漁獲量4年ぶり増も不漁
浜名湖の2022年のアサリ漁獲量は195トンと、記録的な不漁だった前年の100トンから2倍近くに増えたことが1日、浜名漁協(浜松市西区)への取材で分かった。前年を上回ったのは4年ぶりだが、資源保護に努めてきた関係者からは「依然、回復の兆しは見られない」とため息が漏れる。 浜名湖特産のアサリは09年に6007トンの漁獲量だったが、その後は深刻な減少傾向が続いている。17年に千トンを割り込むと、19年(872トン)からは3年連続で前年を下回り、21年は100トンまで落ち込んだ。 同漁協は21年11月と22年7、8、10月をアサリの禁漁期間として資源回復に努めた。渥美敏組合長は「稚貝の量もまだ
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顕微鏡開発 晝馬輝夫光科学賞 谷口教授(京大研究院)受賞
浜松ホトニクスなどが設立した光科学技術研究振興財団(晝馬明理事長)は31日、第5回晝馬輝夫光科学賞の受賞者を発表した。候補者9人の中から、「3次元1分子蛍光イメージング技術」を開発した京都大高等研究院の谷口雄一教授(43)を選んだ。 岐阜県出身の谷口教授は、分子レベルの空間解像度を維持しながら、観察領域を従来型の数マイクロメートルから数百マイクロメートルへと大幅に拡大させた顕微鏡を開発し、製品化した。将来的に医療診断の発展や生命の分子メカニズムの解明が進むことが期待されるという。 審査委員長の上村洸東京大名誉教授は「革新的で、生命科学におけるポテンシャルは極めて高い」と述べた。 同賞は
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記者コラム「清流」 金原明善の功績を再確認
現在の浜松市東区出身で、天竜川の治山治水に尽力するなどした金原明善翁の命日だった1月14日、同区の妙恩寺で「第100回明善祭」が営まれた。約80人が参列し、遺徳をしのんだ。 改めてその功績をたどると、近代日本の礎を築いた人物であることがうかがえる。多くの洪水被害が発生していた天竜川の川幅を一定にして堤防をつくる改修工事に私財を投じ、天竜川の水を農業用水や木材の運搬に利用する計画を立て、遠州の製造業や農業の発展につながった。更生保護施設「静岡県出獄人保護会社」の設立は、日本の更生保護制度の先駆けとなった。 没後100年、市民の有志が小中学生向け漫画冊子の制作に取り組んでいる。地域のみならず
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ヤマハ野球部が技術指導 児童、投球や打撃学ぶ 浜松で教室
ヤマハ野球部OBでつくる「ジュニア野球を指導する会」は29日、浜松市中区の浜松球場で「第21回浜松少年野球教室・野球検診」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開いた。新型コロナの影響で、開催は3年ぶり。市内13チームの小学生約160人が参加し、ヤマハ野球部の現役選手やOBから技術を学んだ。 児童はキャッチボールの後、ポジション別の実技指導を受けた。ティーバッティングなど打撃練習の後は、各チーム対抗のベースランニングで盛り上がった。6年生は県西部地区の病院関係者による体幹トレーニング指導や検診を受け、けがの予防法などを学んだ。 ベースランニングで優勝し、閉講式でお礼の言葉を述べた浜松ドリームアロ
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会長に山本さん(ヒーローズアカデミー社長) 浜松商議所女性会
浜松商工会議所女性会は24日の臨時会員総会で、2023年度会長に芸能スクール「ヒーローズアカデミー」(中区)社長の山本泰子さん(62)=写真=を選出した。任期は4月1日から1年。 山本さんは09年に同会に入り、17年度と20~22年度に副会長を務めた。就任に向け、「女性会に入って良かったと思えるような活動内容を考えていきたい」と抱負を述べた。 23年度の役員は次の通り。 副会長広報委員会 小野豊美(ウサギヤモンターニュ洋菓子店店長)▽同学び委員会 松下ひとみ(花然代表)▽委員長広報委員会 榑松立子(グランドホテル浜松営業企画課マネジャー)▽同学び委員会 平出美香(大羽専務)▽副委員長広
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フジオーゼックス 業績予想下方修正 2023年3月期
フジオーゼックスは27日、2023年3月期の連結業績予想を下方修正した。売上高は前回発表(10月27日)から6・7%減の210億円、経常利益は32・1%減の9億5000万円、純利益は38・9%減の5億5000万円とした。部品調達難や、中国の新型コロナ感染拡大で主力のエンジンバルブの販売が減少したことなどが響いた。 同日発表した22年4~12月期連結決算は、売上高が161億7600万円、経常利益は9億2100万円、純利益は5億9700万円。海外連結子会社4社の決算日変更の影響で前年同期との比較はない。
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外国人学校に10万円を贈呈 浜松東ロータリークラブ
浜松東ロータリークラブは27日、浜松市中区で外国人学校「ムンド・デ・アレグリア」(西区)に寄付金10万円を贈呈した=写真=。同クラブの山下智樹会長が、同校の松本雅美校長に手渡した。 クラブ恒例の奉仕事業で、同校には2013年から寄付金などを送っている。松本校長は「子どもたちのため、教材を購入させてもらう」と述べた。 03年に開校した同校は来月、20周年を迎える。松本校長は同クラブの例会で「創立20周年を目指して」と題した講演も行い、「地元に役立てる人材を育てていきたい」と抱負を述べた。 同校は22年12月時点で、4~18歳の生徒278人が通っている。
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春の純米吟醸原酒「春のしずく」 花の舞酒造が発売
花の舞酒造(浜松市浜北区)は27日、春限定の純米吟醸原酒「春のしずく」を市内2店舗の直営店などで発売する。 華やかな香りと甘みが特徴の酵母を使用し、マスカットのような香りやすっきりとした後味が特徴。アルコール分は17%。原料米は県内産で、こうじ米に山田錦を使った。ラベルは桜をデザインした。 価格は300ミリリットルが税込み627円、720ミリリットルが1496円。5月末までの販売目標は各5千本。
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浜松城「野面積」イメージ 石垣チョコ発売 浜松市東区の菓子店
浜松市東区の「御菓子司あおい」はこのほど、浜松城石垣チョコ「葵」を発売した。浜松城の建築の際に採用した野面積(のづらづみ)をイメージしたチョコクランチにした。 豊田光彦社長が浜松城の売店に商品を配送した際、「あの石垣のような菓子がつくれないか」と思い、商品を企画した。チョコレートを薄くかけ、パフを表面に出してごつごつとした石のような形にした。 1袋53グラムでビター、ミルク、ストロベリーの3種8個入り。販売価格は税込み594円。中区の大河ドラマ館、浜松城の売店やギフトキヨスク浜松などで販売している。
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ゲーム配信者向けミキサー発売 1月28日 ローランド
ローランドは28日、ゲーミング・オーディオミキサー「BRIDGE CAST(ブリッジキャスト)」を発売する。近年のeスポーツの盛り上がりや巣ごもり需要などでゲーム人気が高まっていることを受け、同社製品で初となるゲーム配信者向け機器を投入する。 パソコンに接続し、音質の向上や音のバランス調整に加え、効果音やBGMによる演出もできる。同製品は米国で今月開かれた世界最大級のテクノロジー見本市「CES2023」で、優れたデザイン性や技術が評価された製品に贈られるイノベーション・アワードを受賞した。 想定価格は3万3千円前後。初年度の販売目標は国内外で2万台。
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DTF転写対応小型プリンター ローランドDGが発売
ローランドDGはこのほど、バーサスタジオシリーズの小型プリンター「BN―20D」を発売した。フィルムにデータを出力して商材に印刷するための転写シートを作成するDTF転写方式に対応した。 従来の熱転写方式で必要だった「絵柄の外郭カット」などの工程が不要となり、作業の効率化を図った。転写できる素材は綿やポリエステル、デニム、ナイロンなど。カッティング機能も搭載した。サイズは幅約100センチ、奥行き約58センチ、高さ約29センチ。重量は36キロ。販売価格は税込み107万8千円。初年度の販売目標は国内外で800台。
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AIで声優なりきり ヤマハ新技術 27、28日横浜に出展
ヤマハは27、28日に横浜市で開催される「YOXO FESTIVAL 2023~横浜でみらい体験~」で、開発中の人工知能(AI)歌声変換技術「トランスヴォックス」を出展する。同技術を活用して「声優になりきる」体験を提供する。 歌い方の癖をAIに学習させ、どんな人の声でも特定の人の歌声に瞬時に変換する新技術。これまで浜松市中区のカラオケ店などで実証研究を行ってきたが、今回は通常の会話の声を、プロの声優の声に変換させる。 会場は同市西区みなとみらいのクイーンズスクエア横浜クイーンズサークル。両日とも午前11時からで、27日は午後8時、28日は午後5時まで。
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家康ゆかりの「出世菓子」 浜松のドリアン洋菓子店 22日発売
ドリアン洋菓子店(浜松市)は22日、戦国時代の携帯食だった兵糧丸を現代風にしたクッキー「出世魂(だま)」と、県内の特産品を使ったプリン「出世福鈴(ぷりん)」を発売する。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせた商品で、出世魂の袋には番組のロゴが入る。 出世魂は米粉100%のグルテンフリークッキー。家康公ゆかりの八丁みそと県内産茶葉を練り込み、玄米フレークをまぶした。 出世福鈴は三ケ日みかんを使った「はままつ蜜柑(みかん)」と県内産抹茶の「しずおか緑茶」の2種。瓶入りで、ふたをした後に加熱することで、賞味期間は冷蔵で出荷後30日になった。 販売価格は出世魂が税込み540円、出世福鈴は各4
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静大工学部教室に新名称 山梨ファスフォード社が命名権 浜松
静岡大は19日、ファスフォードテクノロジ(山梨県南アルプス市)がネーミングライツ(施設命名権)を取得した浜松キャンパス(浜松市中区)で開設記念式典を開いた。工学部1号館3階1―31教室の名称が「FASFORD Room(ファスフォードルーム)1―31」となる。契約期間は2025年12月まで。2カ所ある出入り口付近にそれぞれ、同社のサインボードと企業紹介ボードを設置した。 同社は半導体製造装置の開発・製造を手がけ、集積回路(IC)をプリント基板に配置するダイボンダ装置事業で世界トップシェアを誇る。粟生浩之常務取締役は「これを機に静岡大の学生や教育現場の皆さまとの人材教育や研究開発でシナジー(
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「パリッ、ふわっ」のうな重と眺望堪能を うなぎ料理専門店の元城亭 20日開店
遠州鉄道グループの遠鉄観光開発(浜松市西区)は18日、中区元城町のホテルコンコルド浜松最上階に20日にオープンするうなぎ料理専門店「元城亭」で試食会を開いた。関係者らが「うな重」の味わいと地上約60メートルの眺望を堪能した。 ウナギは浜名湖産を使用する。たれは2021年に営業を終了した舘山寺温泉のホテル九重のレシピを引き継ぎ、甘めでとろみがあるのが特徴という。国産の粒サンショウは食べる直前に、卓上に用意したミルでひく。 鈴木康生和食料理長(51)は「肉厚のウナギを厳選し、パリッと、ふわっと焼き上げた」と自信をのぞかせる。試食した静岡市の30歳代の女性会社員は「ウナギの味は上品で、サンショ
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電子ドラム2機種 初心者用を1月28日発売 ローランド
ローランドは28日、電子ドラム「TD―02KV」と「TD―02K」を発売する。Vドラム・シリーズの入門モデルで、自宅などで演奏できるようにコンパクト化を図った。 16種類のドラム・キット音色を搭載する音源「TD―02」を開発し、幅広い音楽スタイルに対応する。ハイハットペダルとキックペダルは騒音に配慮した低振動設計。5種類の練習メニューからタイミングの正確さなどをスコア表示するコーチ機能が付く。 TD―02KVのサイズは幅120センチ、奥行き110センチ、高さ120センチ。想定価格は5万600円から6万6550円前後。初年度の年間販売目標は2機種で2万3千台。
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インド器楽教育 ヤマハなど選出 文科省プロジェクト
4月にインドの「初等教育への日本型器楽教育導入事業」の展開を予定しているヤマハなどがこのほど、文部科学省の日本型教育海外展開事業「EDU―Portニッポン」に選ばれた。同社の採択は5度目。 同社の器楽教育「スクールプロジェクト」は2015年から新興国を中心に開始し、マレーシアやエジプトなど7カ国で約129万人に器楽学習の機会を提供している。 インドでは私立小学校で17年にリコーダー、22年はキーボードのプログラムを導入した。23年はデリー州の公立小学校10校を対象に、リコーダーを使用した日本型器楽教育を開始する。
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金原明善翁「近代産業の礎」 没後100年、遺徳しのぶ 浜松
現在の浜松市東区出身で、天竜川の治山治水に尽力し、全国初の更生保護組織を静岡市で設立するなどした明治、大正期の実業家金原明善の没後100年に当たる14日、遺徳をしのぶ第100回明善祭(明善会主催)が同区の妙恩寺で行われた。行政や農業関係者、住民ら約80人が参列し、郷土の発展を改めて墓前に報告した。 功績を顕彰する明善会会長の鈴木康友市長が欠席したため、長田繁喜副市長が「明善翁は幾多の困難を克服しながら多くの事業を起こし、近代産業の礎を築いた。功績を将来に渡って語り継がなければならない」とのあいさつを代読した。 やしゃごの明善記念館(東区)館長の金原利幸さん(73)は「没後100年が経過し
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ブロッコリー 袋のまま「チン」 浜松・大濱屋開発、食品ロス減も
浜松市南区で野菜を栽培する「大濱屋」はこのほど、袋詰めにしたブロッコリーをレンジで温めて食べる「パッとブロッコリー」を発売した。近年の異常気象で安定した農産物の生産が困難になる中、安定供給を目指し商品開発に取り組んだ。 大濱屋の鈴木卓磨社長(52)は「安定した取引を続けることが生産者の理想」と話し、昨春から食品宅配のオイシックス・ラ・大地(東京)と契約。野菜や関連商品のネット販売を促進する。 ブロッコリーなどの冬野菜は年明けから高値になっている。浜松市の昨年11月の平均気温が16・0度と観測史上最高だったことが原因。ハクサイやキュウリなども豊作となり、収穫を早めた影響で、年明けに高騰した
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ローランドDG 小型カッティングマシンを発売 GS2―24
ローランドDGは11日、小型カッティングマシン「GS2―24」を発売した。最大カッティング速度を従来品(2015年発売)の1秒当たり500ミリから850ミリに向上させるなど機能の改善を図った。LANケーブルを備え、同社のクラウドサービスを受けられるようにもした。 Tシャツやステッカー、アクセサリーなど多彩な独自アイテムをつくることができる。使用できる素材は塩ビシートや熱転写シート、紙、ゴムシートなど幅広く、高い生産性と品質を可能にした。カッティングデータが制作できるデザインソフトウエアが標準付属されている。 サイズは幅86センチ、奥行き約31センチ、高さ約23センチ、重さ約13キロ。価格
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ヤマハ社長/中田卓也氏 軽音楽の普及にも尽力【難局に挑む 新年トップインタビュー③】
―経営の現況は。 「コロナ禍で2020年3月期以降は苦戦が続いたが、為替もプラスに働き、実質成長3%で着地する。米国は管楽器ビジネスが好調に推移している。コロナ禍で停滞した学校教育を一気に回復させようと、政府が20兆円を超える大型予算を確保したことが後押しになった。一方、中国はロックダウン(都市封鎖)の影響で特にピアノが苦戦している」 ―どの分野の伸長を見込むか。 「車載オーディオ事業が拡大している。電気自動車(EV)にシフトすると、快適な移動空間の中で上質な音楽を楽しみたいというニーズが出てくる。中経期間中は難しいが、あるスパンの中で売上高を2倍の700億円にしたい。昨夏に日本で始め
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「家康」ロゴ入りマスク ROKIが1月20日発売
自動車・二輪車用フィルターメーカー「ROKI」(浜松市天竜区)は20日、大河ドラマ「どうする家康」の番組タイトルを入れた不織布マスク「纏(まとい)」を発売する。 色はクールラベンダーで表面にロゴを入れた。パッケージは戦国武将と葵の御紋をあしらった2種類。 同社は市と「災害時の生活物資供給協定」を2021年に締結している。ドラマの放送開始に合わせて同市中区で開かれたイベントでは、市が参加者に同社のマスク「葵の御紋ロゴ入り」を約7800枚配布した。 価格は7枚入りで税込み580円。同社オンラインショップのほか、22日プレオープンの大河ドラマ館(同区)でも取り扱う。
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大河ドラマ「どうする家康」放送間近 舞台の静岡県内、観光商戦に熱 関連の土産品、特設コーナー続々
大河ドラマ「どうする家康」の放送開始が8日に迫る中、舞台となる静岡県への観光客訪問を見込んで土産物商戦が熱を帯びている。各店舗で家康関連の商品や定番商品の販売エリアを拡大する動きが広がっている。 土産物を扱うJR静岡駅のグランドキヨスク静岡は6日、大河ドラマ関連の特設コーナーを設置した。お茶や和菓子など26商品が並ぶ。JR浜松駅のギフトキヨスク浜松は、10日ごろから関連の菓子商材9商品を追加販売する。 家康関連の土産商品は昨年から増加した。きり箱入りの「徳川家康刻印火打鎌と火打石セット」などを昨年7月に発売した浜松市中区の玩具店「永田ビル」の永田頼弘社長は「帰省したお客さんに購入していた
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高校生、新事業拡大担う 浜松の薮さん TikTokで企業運営支援
職業紹介会社の「週休3日」(浜松市中区)は、新たに動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を使った企業への運営支援事業を始めた。運営・マーケティング担当には、同事業を企画し、2022年11月に入社したばかりの現役高校生薮美有さん(17)=南区=を抜てきした。 薮さんは22年春に「自分のやりたいことを探したい」と全日制から通信制の高校に転校した。就職活動のために求人サイトを利用した際、「もっと会社の内部を知りたい」と情報量に物足りなさを感じ、自らTikTokで会社を紹介する企画を考案した。県内数社にメールで売り込むと、同社の目に留まり、採用された。 音楽に合わせた短時間の動画と短い
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新タマネギみずみずしく「日本一早い」 浜松・西区で出荷
浜松市西区で4日、新タマネギの出荷が始まった。5日の初取引に向けた出荷作業で、「日本一早い産地」として知られる。収穫は3月ごろまで続く。 遠州灘に面した同区篠原地区周辺は根菜類の栽培に適した水はけの良い砂地が広がる。一般的な黄タマネギ、やや平べったい白タマネギが主流で、生産者は年明け早々から収穫に精を出している。 苗を植え付けた昨年11月ごろは温暖で適度な降水量もあり、順調に生育した。年末が寒かった影響で大きさはやや小ぶりになったが、出荷量は例年並みの約70万ケースを見込む。 JAとぴあ浜松西部野菜販売センターの鈴木舜さん(31)は「浜松の新タマネギは辛みが少なく、みずみずしい。サラダ
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大学トップ選手 中学生ボート指南 佐鳴湖を往復
ボート競技の普及や選手の育成を担う浜松ボートクラブジュニアスペシャルコースは29日、「佐鳴湖史上初 中学生とアスリート1日限りのトレーニングイベント」を浜松市西区の佐鳴湖漕艇場で開いた。同市内の高校を卒業した全国トップクラスの大学生9選手が、入野中ボート部から選抜された10人を指導した。 大学生は、艇の着座位置などの調整(リギング)や屋内練習器具「エルゴメーター」の使用法を説明した後、湖に出て生徒と一緒に乗艇しながらこぎ方などを指導した。片道約1キロの乗艇を何度も往復しながら、丁寧にアドバイスを送った。 浜松大平台高時代の2019年にU―19(19歳以下)日本代表に選ばれた鈴木柾希選手(
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サッカー元代表武田さん「静岡サッカー支援して」 21世紀倶楽部浜松でセミナー
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部は21日、12月例会セミナーを浜松市中区のプレスタワーで開いた。同市出身で、サッカー元日本代表の武田修宏さん(55)が「静岡県サッカーを語る」と題し、少年時代からの夢や郷土のサッカーへの思い、ワールドカップ(W杯)カタール大会について講演した。 W杯を振り返る場面では、現地で観戦したジュビロ磐田スポーツダイレクターの藤田俊哉さん(51)も登壇した。藤田さんが、今回もベスト8の壁を破れなかった日本代表の課題を「ギアの入れ方だ」と指摘すると、武田さんも「決勝で、アルゼンチン選手のギアの入れ方は迫力があった」と応じた。 武田さんは1993年の「ドーハの悲劇」を
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環境配慮型楽器を増産へ ヤマハ中田社長が方針
ヤマハの中田卓也社長は20日、浜松市中区の本社で開いた記者会見で、環境に配慮した「サステナブル(持続可能)な未来の楽器づくり」を中長期的に推進する方針を明らかにした。取り組みの一つとして、高級化粧木材の端材を活用した電子ピアノの試作品をお披露目した。 従来の電子ピアノの鍵盤はプラスチック使用率100%だが、試作品は白鍵を同30%まで削減した。黒鍵は楽器部品の加工過程で生じる木粉から成形し、木材使用率100%を達成した。木材の豊富な活用により、音質が向上するという。 資源の有効活用を念頭に約5年前から研究・開発を進めた。中田社長は価格設定や量産化を課題に挙げながら、「商品化を加速し、地球に
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「うなぎパイ」など木彫りに キボリノコンノさん作品50点 浜松
菓子メーカー春華堂(浜松市中区)は18日まで、同市在住の木彫りアーティスト、キボリノコンノさんの作品を集めた「木彫りBORN(ボーン)展」を同区の春華堂ポップアップストアカンダで開いている。「うなぎパイ」などを木彫りで表現した約50点が並ぶ。 ヒノキやシナノキなどの木材を彫刻刀などで彫り、絵の具やアイシャドーで着色した。菓子をはじめ、「すりおろし本わさび」「溶けすぎたアイスクリーム」など主に食品をモチーフにしている。 キボリノコンノさんが木彫りを始めたのは昨年9月。コロナ禍で趣味の卓球に取り組む機会が減ったため、木彫りに挑戦したという。最初に手がけた「コーヒー豆」で自信を深め、「うなぎパ
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消防署員、体幹を強化 元プロボクサーが指導 浜松市中区
浜松市消防局は14日、中区の同局で「体力維持向上研修」を実施した。40~50歳代の署員約30人が、出張トレーニング指導などを手がける中区のActivle(アクティブル)の大庭宏之社長(43)による体幹トレーニング講座を受講した。 大庭社長は元プロボクサーで、引退後はトレーナーを務めながら、キックボクシングでプロデビューした経歴を持つ。講座は約10種の体幹トレーニングを行い、背筋強化のトレーニングも取り入れた。日ごろから鍛えている署員だが、普段は使わない筋肉への刺激に悲鳴も上がった。 同局は、地方公務員法改正で2023年度から定年が65歳まで引き上げられることを受け、同社に指導を依頼した。
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うなぎパイ「缶入り」復活 浜松華かるたとセット、12月22日発売 春華堂「帰省のお供に」
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)は22日、缶入りのうなぎパイ「うなぎパイ缶48本入り」と、地元の浜松にちなんだかるた「浜松華かるた」をセットにして発売する。 うなぎパイは箱詰めや袋入りが主流だが、17年前までは缶入りも販売していた。担当者は「年末年始の帰省やお祝いの際に家族でかるたを囲みながら、浜松について語り合ってほしい」と話す。 かるたは同社が浜松をテーマに公募した約3千の読み札から厳選した。例えば、「て」は、市内に鈴木姓が多いことから「電話帳 どこまで続く 鈴木さん」が採用された。 価格は税込み5400円で、市内の直営7店舗で取り扱う。1月10日以降は一部店舗での販売となる。
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ギター・アンプ 創業50年記念モデル ローランド、世界350台限定 1月28日発売
ローランドは来年1月28日、創業50年を記念したギター・アンプ「JC―120ジャズ・コーラス」の特別モデルを世界350台限定で発売する。 桜を突き板に使ったキャビネットやダーク・グレーのグリルクロスが特徴で、シリアルナンバーを手彫りで刻印したプレートを装着する。想定価格は22万円前後。 JC―120ジャズ・コーラスは同社ギター・アンプの最上位モデルで、1975年の発売時から基本的なデザインを変えていない。
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浜松産サトウキビを独学栽培 4年越しの夢 「黒糖クリーム」商品化へ
浜松地域の新しい名産品を打ち出そうと、4年前からサトウキビ栽培に取り組むマイノーブルシュガー(同市中区神田町)が、初の商品化にこぎ着けた。この秋に収穫したサトウキビを加工した食料品「黒糖クリーム」を近く、売り出す。販売開始に向けた準備作業が大詰めに入った。 「一から育てるものを作りたい」と2018年、同社のサトウミユキ代表(45)が一念発起。「どうせやるのなら最高のものを」と農薬、化学肥料は一切使わず、品質にこだわったサトウキビ作りをほぼ独学で始めた。 南区に約330平方メートルの土地を借りて畑を整備し、19年3月に鹿児島から取り寄せた苗を植え付けた。草刈りや害虫駆除を手作業で行い、丹
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オリーブオイル、多彩な味わい方を紹介 「和Olive園」にバーなどオープン 浜松市南区
オリーブの栽培やオリーブオイルの販売を手掛ける「和Olive園」(浜松市南区)はこのほど、オリーブオイルバーなどをオープンした。オリーブ園に隣接する古民家を改装し、ショップでの購入や農園の散策ができる。 バーはオリーブオイルのさまざまなメニューが楽しめる。今年の「オリーブ・ジャパン国際オリーブオイル・コンテスト」で金賞を受賞した「セントキャサリンブレンド」など、ショップで販売する9種から選べる「味くらべプレート」(税込み1100円)などを用意した。 同園のオリーブは農薬を使用せず、収穫後すぐに搾油し、風味の良いオイルに仕上げている。「浜松産のオリーブオイルの良さを広く知ってもらいたい」と
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中高級価格帯のピアノ堅調 中国規制緩和でさらなる受注増に期待 ヤマハ、河合楽器
コロナ禍の巣ごもり需要でここ数年、ピアノ販売が拡大した。中でも、最近は中高級価格帯の製品の売れ行きが堅調だ。ヤマハはアップライトピアノが中国で、グランドピアノが国内で伸び、河合楽器製作所は100万円前後のアップライト「Kシリーズ」がけん引する。 中国市場で販売を伸ばしているヤマハ。売上高は2015年3月期の157億円に対し、22年3月期は前年比7%増の294億円に伸長した。中高級価格帯製品を生産する掛川工場では、中国向けの輸出台数が「10年前の約3倍」という。ロックダウン(都市封鎖)後の規制緩和で、さらなる受注を見込む。 国内は約360万円のグランドピアノ「C3Xエスプレシーボ」が音楽教
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當間ローズさん 人権と個性語る 浜松人権フェスティバル
浜松人権啓発活動ネットワーク協議会はこのほど、浜松市中区のクリエート浜松で「浜松人権フェスティバル2022」を開いた。湖西市ふるさと大使で、歌手・モデルの當間ローズさんが「違いは個性 個性はアナタだけの魅力」と題して講演した。 5歳の時にブラジルから来日し、同市で育った當間さん。小学校時代に言葉や暴力によるいじめを受けながら、誰にも相談できなかった当時の体験を話した。自分で解決しようと思い続けていたが、ある日、母に見透かされ、一緒に小学校に行って教員に訴えると、状況は一変した。 當間さんは「いじめていた方は罪の意識がなかったことが後で分かったし、それから味方もできた」と語り、伝えること、
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浜松駅新幹線改札内ピアノ 冬の装いに 河合楽器が展示入れ替え
河合楽器製作所はこのほど、JR浜松駅新幹線改札内の地元企業展示ブースの内容を変更し、7月から設置していた最高峰グランドピアノ「シゲルカワイ」を、クリスタルグランドピアノ「CR―40」に改めた。 CR―40は冬を連想させる透明のクリスタル樹脂で外装を仕上げたピアノ。演奏を始めると、近くに設置した大型ディスプレーで、デジタル技術によってピアノの音の強弱や長短に連動して9万個の粒子が描く模様を見ることができる。 ピアノは駅利用客が自由に弾くことができる。同社の担当者は「多くのお客さまに、演奏を楽しんでほしい」と話す。
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水道水を浄水に トクラス、12月13日に新商品
住宅設備メーカーのトクラス(浜松市西区)は、水道水を浄水にする「NaTiO(ナティオ)浄水パック」を13日発売する。少量でも高い浄水性能を発揮する浄水材料を信州大と共同開発した。ボトルなどに入れて使用する。 古い水道管から溶出した鉛などを水道水から除去しながら、カルシウムなどの成分を残す。サイズは縦約9センチ、横約6センチとコンパクトにし、屋外などに持ち運びやすくした。密封で5年間保管ができ、災害の備えとしても活用できる。 販売価格は1袋10パック入りで税込み1364円。
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複音ハーモニカ全国大会 高柳さん(浜松)2位入賞
「第12回複音ハーモニカコンクール本選ライブ」がこのほど、東京都内で開かれ、浜松市東区の高柳ひろみさん(55)がソロ部門・ミドルの部(高校生以上70歳未満)で2位入賞した。2019年の3位を上回り、自己最高の成績となった。 予選を通過した6人が出場し、高柳さんは自由曲で「宵待草幻想曲」を奏でた。「励ましてくれた周りの人たちに感謝したい」との思いを込めた演奏が審査員の評価を高めた。 約15年前に「ハーモニカを習いたい」と希望した高柳さんの実母に付き添ったことが、演奏を始めたきっかけだった。教室に通うたびに、「懐かしい音色と、どこでも、どんな曲でも吹ける」魅力に取り付かれていった。 仕事や
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観光客「100万人迎える準備を」 浜松・パワーフード学会決起会
食による地域活性化を目指す浜松パワーフード学会は1日、浜松市中区のホテルで決起会を開いた。来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送や、今後のインバウンド(訪日客)の回復を視野に、「100万人を超える観光客を迎える準備をしよう」と呼びかけた。 飲食店経営者や生産者ら会員約60人が集まった。同学会の秋元健一会長が講演し、「日本一の美食と健康のまち浜松をアピールしていけば、地域経済をもっと伸ばすことができる」と強調した。
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徳川ゆかり御朱印いかが 浜松・五社神社/浜松八幡宮/井伊谷宮 3社が作成
徳川家ゆかりの浜松市中区の五社神社と浜松八幡宮、北区の井伊谷宮は12月1日から、合同で御朱印(紙製)の授与を始める。来年の大河ドラマ「どうする家康」に合わせた企画で、関係者は「御朱印三社詣でで地域観光の活性に貢献したい」と意気込む。 2代将軍秀忠の産土(うぶすな)神社の五社神社の御朱印は、金箔(きんぱく)風の紙に「徳川家康公」の文字を印字した。三方ケ原の戦いで敗れた家康が逃れる際に隠れたとされる「雲立楠(くもだちのくす)」が立つ浜松八幡宮は、紫色を基調にした。徳川四天王の井伊直政の祖先をまつる井伊谷宮は「井伊の赤備え」をイメージした赤色の紙に、井伊家の紋をあしらった。 御朱印(初穂料50
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熱烈応援「いつか世界一に」 コスタリカ出身ロナルド・レタナ・ロハスさん(浜松) サッカーW杯カタール大会
コスタリカ人はサッカーが命。初出場で決勝トーナメントに進出した1990年のイタリア大会は誰もが大喜びし、自動車専用道路をふさいで大騒ぎした人もいました。 私が来日してから5年後の2002年に日韓大会が開催されました。コスタリカは予選リーグで敗退し、ブラジルが優勝。浜松のブラジル人の友人たちを祝福しましたが、いつかコスタリカも世界一になってほしいという気持ちになりました。 (元コスタリカ代表の)ワンチョペ選手がJリーグのFC東京に加入した07年、大使館が日本に住むコスタリカ人約20人を東京のスタジアムに招待してくれました。私はずっと応援していて、その後、半日くらい声が出なかったことを覚え
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国内初の鍵盤ハーモニカ発見 初号機「スーパー34」 鈴木楽器製作所で2月展示へ
教育楽器メーカーの鈴木楽器製作所(浜松市中区)は24日、自社製品でありながら社内に保管品がないことが判明し、8月から探していた国内初の鍵盤ハーモニカ「メロディオン」の初号機「スーパー34」を発見したことを明らかにした。子会社のユニバース精機(磐田市)の社内で見つかり、このほど鈴木楽器に届けられた。 発見されたスーパー34は元々、ユニバース精機社員だった浜松市在住の男性(74)の所有。男性の父親と旧知の仲だった鈴木楽器創業者の故鈴木萬司さんから贈られたという。男性は約20年前、「自宅よりも会社で保管した方がいい」と当時勤務先のユニバース精機に寄贈していた。 男性は16歳で鈴木楽器に入社し、
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記者コラム「清流」 主婦のつぶやきに共感
最近話題になったSNSのつぶやきに共感した。「主婦の勘が鈍ったのか」。購入した食材の想定価格は3500円だったが、実際の会計は5000円だったときの気持ちを表した女性の投稿。個人的にもクレジットカードの請求額に毎月首をかしげる。値上げラッシュに終わりが見えない。 最近の企業の決算発表では、原材料費やエネルギー価格、輸送費の高騰などによるマイナス影響の話が尽きない。「価格転嫁」を対策に挙げる企業も多く、その言葉を聞くたび、自分の気持ちは沈んでくる。 だからこそ、デフレマインドを払拭する行動を心掛けようと思う。いよいよ師走。地域経済への貢献を自分自身への言い訳に、少しだけリッチな買い物をして
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聴覚・ろう重複障害に理解を 浜松の支援団体が無料人形劇
聴覚・ろう重複障害者作業所「遠州みみの里」(浜松市中区)の支援団体「遠州みみの里とあゆむ会」はこのほど、同区の市福祉交流センターで、会の設立と作業所の開設20周年を記念したイベントの人形劇「河の童(かわのわっぱ)」(静岡新聞社・静岡放送後援)を開いた。約150人の市民らが観劇を楽しんだ。 難聴者らも入る神奈川県の劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」による公演。異なる世界に生きるカッパと人間に焦点を当て、「真に共に生きる社会とは」を描いた。上演終了後は作業所の利用者がお礼の言葉を述べた。 あゆむ会のイベントは12回目。平良章会長(76)の「聴覚・ろう重複障害のことをもっと世の中に知っても
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浜名湖カキ 再起なるか 歴史的不漁から2年「出足は順調」
11月半ばに入り、浜名湖特産の養殖カキの出荷が本格化している。浜松市西区の「舞阪町養かき組合」の水揚げ量は2020年度に深刻な不漁に見舞われ、昨年はクラウドファンディングを実施して稚貝を購入した。その稚貝が成長したカキを出荷する今季、関係者の期待が一段と高まっている。 寒風が吹き付けた15日早朝の浜名湖。数隻が漁に繰り出し、湖内のカキ棚でカキを引き揚げた。漁師らは「出足は順調。何とかこのまま成長してほしい」と祈るように語った。 同組合によると、浜名湖の養殖カキは2016年度の95・7トンをピークに、急激な減少傾向が続いた。18年度は60・0トン、19年度37・1トン、20年度は7・9トン
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ビル地下にレンタル空間 浜松市中区、12月1日オープン
オフィスデザイン設計などのデクシィ(浜松市東区)が運営するレンタルスペース「SOU(ソウ)」が12月1日、中区板屋町に本オープンする。コミュニティー作りの活性化の拠点として、多様な活動の場を提供する。 ビルの地下1階に設けた約85平方メートルのスペースは、86㌅のモニターや音響設備、キッチンなどを設置した。今夏からリノベーションを始め、プレオープンしていた。 収容人数は70人。利用料金は1時間で非営利が3千円、営利目的は4千円、キッチンの利用は500円、初回入会金は千円。
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AI計測器など研究発表 静大テクノフェスタ、実験体験も 浜松
第25回静岡大テクノフェスタin浜松が12日、浜松市中区の同大浜松キャンパスで始まった。研究内容の展示や実験の体験など、科学を楽しむ多彩な企画でにぎわった。新型コロナの影響で開催は3年ぶり。13日まで、事前に申し込んだ約5千人が来場予定。 「デジタル技術を用いた次世代計測システムの開発」では、人工知能(AI)を使った計測器の研究成果などを発表。非接触、非破壊で硬さと粘度を測定できる計測器を使った実演も行い、筋肉年齢などを数値で示した。 ガラスを埋め込んだ金属の棒でレーザー光をふさぎながら、ゴールまでの速度を競う「光いらいら棒」など、親子で楽しめる企画も目立った。同大大学院生の富田丈瑠さん
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家康も好んだ遠州の名品 浜納豆×しそ巻 新商品発売
松田食品(浜松市東区)は10日、遠州地方の伝統的な発酵食品「浜納豆」と、伝統食品「しそ巻」を合わせた「浜納豆みそ巻」を発売する。浜納豆は北海道産大袖振大豆を使用して鈴木醸造(東区)が製造した。 徳川家康が好んで食したとされる浜納豆の魅力を再認識してもらおうと、開発に取り組んだ。細かく粉砕した浜納豆をみそに練り込み、大葉で巻いて素揚げした。 これまでは袋詰めだった浜納豆は、浜納豆みそ巻と同じパッケージに変更した。帯状の商品名ラベルを表面に沿って滑らせる「スライドシャッター方式」で、開封後も取り出しやすいようにした。 松田和敏社長は「古くて新しい挑戦。来年の大河ドラマをきっかけに、家康も好
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松村邦洋さん 家康の魅力語る 浜松・大河ドラマ館敷地でショー
浜松市はこのほど、2023年放送の大河ドラマ「どうする家康」に向け、お笑いタレント松村邦洋さん(55)を招いた「浜松 家康公トークショー」を中区の大河ドラマ館(同年1月22日プレオープン)敷地内で開いた。事前に申し込んだ約300人が訪れた。 大河ドラマや日本史好きで知られる松村さん。00年放送の「葵 徳川三代」で家康を演じた津川雅彦さんらのものまねを交えながら、家康の魅力を語った。 武田信玄に敗れた三方ケ原の戦いを取り上げ、「後に家康が関ケ原で勝ち、天下を取ったのは、あの敗北があったから。浜松のおかげだし、静岡での修行期間は後に大きな影響を及ぼした」などと述べた。来年の大河ドラマの注目点
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遠州木綿しま模様 四季彩堂が腕時計 福井・鯖江の技術生かす
雑貨の四季彩堂(浜松市東区)はこのほど、伝統織物「遠州木綿」柄をスクリーン印刷した腕時計の鯖江バングルウオッチ「イガッタコレッティ」を発売した。福井県鯖江市の地場産業、めがねと漆器の製造技術を生かした腕時計に、遠州木綿のしま模様を融合させた。 文字盤に遠州木綿柄と漆をあしらった。大と小の二つのサイズがあり、しま模様は3種。販売価格は税込み3万3千円。同社の県内5店舗と愛知県の1店舗、オンラインショップ(11月10日から)で販売する。年間販売目標は500個。
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世界一の技、小中生学ぶ 柔道・高藤選手、橋本選手招き教室 浜松
2021年の東京五輪柔道男子60キロ級金メダリストの高藤直寿選手(パーク24)と、浜松市出身の橋本壮市選手(同)による柔道教室が6日、中区の市武道館で開かれた。県西部の小中学生約200人が参加し、世界一の技を習得した。 高藤選手は得意とする小内刈りや、変形大腰の「高藤スペシャル」を披露した。橋本選手は背負い投げで手本を示し、切れ味の鋭い技に参加者からどよめきが起こった。全日本男子の小野祐希トレーニングコーチによる栄養指導なども行った。 小中学生からの質問に応じ、高藤選手は「大きな目標と小さな目標を決めてやることが大事。それを試合から逆算する。柔道は頭を使わないとうまくならない」とアドバイ
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エレクトーン 51人が腕競う なゆた・浜北でコンクール 浜松
三遠地域の四つの楽器店が運営する「三遠エレクトーンコンクール」がこのほど、浜松市浜北区のなゆた・浜北で開かれた。小学生から一般までの51人が演奏し、名古屋芸術大の鷹野雅史教授やヤマハエレクトーンプレーヤーの広田奈緒子さんらが審査を務めた。結果は次の通り。 ▽小学生低学年部門金賞 内山千寿、石田結衣花、佐々木奏風、富士原未来▽同銀賞 富士原未知、中村朋生▽同銅賞 下村結斗 ▽同高学年部門金賞 田茂井美鈴、小池穂香、山下佳子▽同銀賞 山下結衣、実生颯▽同銅賞 木下葵衣 ▽中学生部門金賞 浅野里佐子▽同銀賞 石松峻▽同銅賞 轟拓真、加川美咲 ▽一般部門金賞 杉原深月▽同銀賞 須山浩美▽同銅
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名所満載「赤電マップ」学祭で配布 浜松学院大
浜松市中区の浜松学院大現代コミュニケーション学部地域共創学科の2年生10人が、遠州鉄道沿線の名所を掲載した「赤電マップ」を作成し、布橋キャンパスで5日始まった大学祭「共創祭2022」で配布した。インスタグラムでも公開している。 学生たちは、同学科の清水友理子講師のゼミ生。同市を南北に走る通称「赤電」18駅周辺の観光スポットを多くの人に知ってもらおうと、今春から取り組みを始めた。電車と徒歩で出向き、神社や飲食店など全駅二つずつ名所を選んだ。 遠州鉄道社員へのインタビューも行い、岡崎諒さん(19)は「企業とのふれあいは貴重だった。マップは試行錯誤しながら作った。浜松の観光に貢献できれば」と話
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馬頭琴を自動演奏 ヤマハ独自技術 浜松市楽器博物館で“ライブ”
ヤマハと浜松市楽器博物館による共同展示「リアル・サウンド・ビューイング 馬頭琴演奏再現」が12月13日まで、浜松市中区の同館で行われている。ヤマハの独自技術でモンゴルの民族楽器「馬頭琴」を自動演奏する。 モンゴル出身のプロ奏者マハバル・サウガゲレルさんによる演奏を事前に録音し、音の振動をデジタルデータ化。そのデータから変換した振動を伝える音響再現の装置を馬頭琴に取り付け、奏者が不在でも本人が弾いた音色を再現した。馬頭琴の後ろには等身大の演奏映像を設置し、臨場感あふれる仮想ライブを演出した。 同社の柘植秀幸さん(39)は「後継者が不足している民族楽器や伝統楽器をはじめ、今後もいろいろな音を
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遠州織物と草木染「あたしのサコッシュ」開発 大河ドラマ「どうする家康」に向け常葉大・観光学専門の学生 工房とコラボ
常葉大浜松キャンパス(浜松市北区)経営学部で、観光学を専門とする村瀬慶紀ゼミナールの3年生メンバーが、2023年大河ドラマ「どうする家康」放送に合わせ、遠州織物と草木染の小型バッグ「あたしのサコッシュ」を開発し、26日に先行販売を開始した。草木染工房「ファブリック鈴忠」(東区)とのコラボ商品。 「浜松の魅力を知ってもらいたい」と神谷拓海さん(21)らメンバーは、若年層の観光客をメインターゲットとし、スマートフォンなどを入れるサコッシュの開発に5月から取り組んできた。 色は5種。ドラマ主演の松本潤さんのイメージカラーである紫や、家康公の象徴の歯朶具足(しだぐそく)にちなんだシダ、浜名湖の海
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千歳町「老舗で一杯」新様式 自慢の味ワンコインで気軽に、3年ぶり催し 浜松
老舗料理店やラウンジなどが多く高級なイメージが強い浜松市中心街の一角、中区千歳町。新型コロナウイルス禍や原材料高の直撃を受けながらも、飲食店主らが街の活気を取り戻そうと26日夜、3年ぶりとなるイベントを開く。初の試みのワンコインでできる飲食や平日開催など低価格化と訪れやすさを意識して内容を一新した。21店舗による「職人市場in千歳」(実行委員会主催)は感染防止対策を徹底した上で、自慢の味を振る舞う。 千歳町はJR浜松駅から北西へ500メートルほど、昭和の時代の雰囲気が漂う飲食店街だ。コロナの影響で一時は人通りが激減したが、街の伝統を守ろうと各店が耐え抜いてきた。 職人市場の実行委員長で、
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丼物や総菜 売れのこり対策で無人販売所 浜松・知久屋和合店
総菜店「知久屋」を運営する知久(浜松市西区)はこのほど、和合店(中区)の駐車場内に売れのこり対策で割引販売する無人販売所を設置した。SDGs(持続可能な開発目標)を目的に、食品ロス削減に取り組む。 無人販売所では、カツ丼などの米飯類や総菜などの商品を値引きする。価格は、釣り銭が出ないように税込み100円単位に設定。両替機も設置した。代金は店内の「料金箱」に入れる。 担当者は「このような取り組みを通じ、地球環境にやさしく持続可能な社会を実現するため、SDGsを推進していく」と話す。 営業時間は午後9時から午前6時まで。
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記者コラム「清流」 消えた3冊のパンフレット
「ハママツ・ジャズ・ウィーク」の“生みの親”山東正彦さん(83)を取材した。昨年までの29冊のパンフレットを持参してもらい、説明を受けたが、片付ける際、第3回から第5回が見当たらない。大切な資料を紛失させたのかと、頭が真っ白に。「自宅に置き忘れたと思う」。山東さんの言葉を信じて待った。 その後、山東さんが当時を思い出し、謎が解明された。1992年に前身の「ヤマハ・ジャズ・フェスティバルin浜松」が始まり、95年から現名称になって第1回を開催したが、97年に「ヤマハ」の3回分を上乗せし、「ハママツ」の第3回から第5回をなくして第6回にしたという。 15日から開かれた
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落語とジャズ♪絶妙セッション 春風亭昇太さん出演 浜松
第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は4日目の18日、「ジャズと落語のスペシャルエンターテインメントショー」を同市中区のUホールで行った。静岡市清水区出身の落語家春風亭昇太さんと、同市葵区出身のジャズ歌手ウィリアムス浩子さんが即興性を共通点とする落語とジャズのコラボレーションを披露。会場は笑いと音楽に包まれた。 英国のバラード「スカボロー・フェア」など7曲を熱唱したウィリアムスさんらの公演に続いて昇太さんが登壇し、落語に合わせた効果音をジャズ奏者が奏でた。お化けが登場する場面ではピアノの低音が恐怖を感じさせるような雰囲気を演出し
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フグの慰霊と漁の安全祈願 浜松・弁天島で「供養祭」
フグ処理者でつくる県ふぐ協会はこのほど、浜松市西区の弁天島海浜公園で「ふぐ供養祭」を開いた。同協会の約40人が出席し、食材になったフグの慰霊と業界の繁栄、漁の安全を祈願した。 フグが旬を迎える時期の恒例行事で、新型コロナの影響で3年ぶりの開催。参加は県内の関係者に限ったが、高橋雅実理事長(73)は「フグの御霊(みたま)に感謝という気持ちを持ってやった」と話した。神事では参加者が玉串をささげるなどした。7月に逝去した神谷拓男元理事長の遺族に感謝状と記念品を贈呈し、順愛こども園(西区)の児童によるフグの稚魚の放流も行った。 同協会によると、昨年度末の本県のフグ営業所登録施設は662カ所で、フ
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浜松出身・中嶋さんピアノトリオ 舞阪中で出前ジャズ演奏 ハママツ・ジャズ・ウィーク
浜松市で開かれている「第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク」(市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は17日、西区の舞阪中などで「出前ジャズコンサート」が始まった。プロのミュージシャンが20日まで、市内の小中学校4校や高齢者2施設を回る。 同市出身のピアニスト中嶋美弥さんらのピアノトリオ「Dear Blues(ディア・ブルース)」が同中を訪れた。校歌やアニメ「天空の城ラピュタ」の主題歌「君をのせて」、韓国の7人組男性音楽グループ「BTS」の「ダイナマイト」に、アンコールの「セント・トーマス」まで12曲をジャズアレンジした。 生徒が作成したモチーフの中から、メンバーによる
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生け花教室の70作品紹介 浜松・中区
華道家元池坊の「百華いけばな教室」はこのほど、浜松市中区の市福祉交流センターで花展を開いた。市内8教室の生徒らによる約70作品を展示した。 山の風景をイメージした鎌田けい子代表の立花は、枯れた木にマツやツルウメを添えた。佐藤幼稚園(中区)の園児や丸塚中(東区)の生徒による作品も並んだ。 新型コロナの影響で3年ぶりの開催。過去の花展の映像を流したほか、生徒が鎌田代表に感謝を込めて、写真やメッセージを入れたパネルを贈った。同代表は「みんなが助けてくれて3年ぶりに開催することができた」と話した。
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「ジャズマン応援の場に」30回目前に発案者回顧 ハママツ・ジャズ・ウィーク
「ハママツ・ジャズ・ウィーク」(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)が15日、開幕する。1992年に「ヤマハ・ジャズ・フェスティバルin浜松」として始まり今年が30回目。「音楽のまち」を標榜(ひょうぼう)する浜松で、どのような役割を果たしてきたのか。 「地元に還元できる音楽イベントを」。ヤマハ上層部の方針を受け、当時、同社で管弦打楽器事業を担っていた山東正彦さん(83)は「ジャズ」を前面に出した企画を思い立った。営業先でジャズ関係者と知り合い、音楽性の魅力に感化された経験を持つ。「日本人ジャズマンを応援できる場を作りたかった」。企画推進の部署に移り、山東さんら3人
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ハマネツが災害用トイレ発売 梱包最小、備蓄容易に
屋外トイレユニットや防災用品を製造販売するハマネツ(浜松市中区)は13日までに、組み立て式トイレ「ドント・コイ」シリーズで梱包(こんぽう)サイズが最小の「コンパクト」を発売した。 外形は幅と奥行きが108センチで、高さが200センチ。梱包時は幅104センチ、奥行き76センチ、高さ21センチに縮めることができ、平時の備蓄スペースを確保する。重量は従来の40キロから25キロに軽量化を図った。 テント型の屋根はポリエステル素材とし、骨組みはグラスファイバーとアルミを使用して耐久性を高め、ワンタッチで組み立てられる。 貯留、マンホールなど四つの処理方式から選択できる。固液分離方式で、約2千回以
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移住促進支援で浜松を活性化 エボリューション&クリエイト ウェブサイト開設
ウェブプロデュースなどを手がける「エボリューション&クリエイト」(浜松市中区)は、同市への企業移転や移住を支援する事業を始める。ウェブサイト「浜松スローライフ」をこのほど開設し、取り組みを通じて地域活性化に向けた貢献を目指す。 浜名湖の自然や浜松城など地域の魅力を紹介する同サイトは、地元不動産会社や建築士などと連携し、相談を受け付ける無料コンシェルジュサービスを備えている。今月には「移住促進事業」として県の経営革新計画に承認された。 同市南区出身の中村洋一社長(65)は「浜松は東京と大阪の真ん中に位置し、立地条件がいい。民間では異例の事業だが国内外に情報を発信し、2、3年後の黒字化を目指
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ミニピアノ 公式ネット店で販売 河合楽器、10月10日に開設
河合楽器製作所は10日、カワイミニピアノの公式オンラインショップを開設する。購入できるのは「グランドピアノ ナチュラル1144」で、順次商品を追加する。これまでは直営店や通販の販売だったが、昨冬にオンラインショップで、クリスマスラッピングの同商品を100台限定で販売した際、即座に完売になった状況を受け、常設することにした。 インスタグラムのミニピアノの投稿写真をハッシュタグで集め、顧客との連携も図る。オンライン限定サービスとして、2色から選ぶプレミアムラッピングなどを用意する。 標準価格は税込み2万5300円。年間販売目標は2000台。
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薬膳レトルトカレー「家康出世健康咖哩」 浜北区の企業が発売
浜松市周辺でキッチンカーを展開する「合同会社Food Office(フード・オフィス)ハチドリ」(浜松市浜北区)は8日、来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に向けて、レトルトの薬膳カレー「家康出世健康咖哩」を発売する。家康の健康長寿を支えた粗食をベースに、野菜とスパイスだけで仕上げた。 動物由来の食材を含まず、家康が好んで食べたとされるみそを入れてコクを出した。包装は書道家に依頼し、江戸時代の薬をイメージした。ヤマグチ・ヒロ代表(本名・山口啓美さん)は「辛みもあるが、後味がさらっとしている」と話す。 同社が運営するハマキタビリヤニキッチンカーで先行販売する。インスタグラムなどで当日の出
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うなぎパイ ばんそうこうに 「形が似ている」ひらめき契機に 春華堂が発売
春華堂(浜松市中区)は10日、ばんそうこう「うなぎバン」を発売する。主力商品「うなぎパイ」をイメージした商品で、スポーツの日に合わせて販売を始める。 若手社員の「ばんそうこうの形が、うなぎパイに似ている」とのひらめきが開発のきっかけになった。2021年夏に非売品として製品化。キャンペーン時などに使う商材だったが、好評だったことから発売が決まった。 10枚入り(柄は2種類で各5枚)で価格は税込み330円。市内の同社直営7店舗と、公式オンラインショップで取り扱う。
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よみがえる63年前の音色♪ ヤマハ「エレクトーンD―1」修復 浜松市楽器博物館
浜松市楽器博物館は6日、半年余りにわたって修復作業を進めてきた所蔵品の電子オルガン「エレクトーンD―1」をお披露目した。1959年に日本楽器製造(現ヤマハ)が開発した製品で、ヤマハ電子楽器事業部の技術陣に修復を依頼していた。60年以上前の素朴な音色がよみがえった。 D―1は大卒の初任給が1万6千円だった時代に、35万円で販売されていた。メインアンプ以外はすべてトランジスタを使用するなど斬新なアイデアを取り入れ、電子楽器の先駆けとなった。開発者で浜松市東区の富沢祀夫さん(89)は「電子楽器は自然楽器の物まね。どうしたら近づけるのかを考えていた」と振り返った。 修復作業は3月から始まり、ヤマ
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Vリーグ女子2部「ブレス浜松」 スポーツ庁参事官招き講演会「地域振興へチーム活用」
浜松市を拠点に活動するバレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松は4日、浜松市中区のプレスタワーで、講演会「『スポーツ×地方創生』スポーツチームを活用した地域経済の活性化」を開いた。スポーツ庁の田中一明参事官が「スポーツを通じたまちづくり」をテーマに、同庁の事業への取り組みや、全国のプロスポーツを活用した地域づくりの事例などを紹介した。 田中参事官は、ブレス浜松理事を務めるソミックマネージメントホールディングス(同市南区)の石川彰吾取締役、サーラコーポレーション(豊橋市)の仲野哲央執行役員とのトークセッションにも臨んだ。ブレス浜松を支援する企業や団体が220社に及ぶことについて、
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ブレス浜松 新ユニホームを披露 チームカラー全面に
浜松市を拠点に活動するバレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松は1日、浜松市中区の遠鉄百貨店で新ユニホームを披露した。選手4人がユニホームを着用し、トークショーや写真撮影を行うなど、集まったファンら約50人と交流を深めた。 今季のユニホームは、昨年よりも明るいターコイズブルーを基調にした。水上真悠子選手は「チームカラーを全面に出したユニホーム。(支援する)37社のロゴも入り、オール浜松で戦う」と決意を述べた。 今季のスローガン「市民と一緒に呼吸する」も発表し、浜田義弘監督は「浜松の力を結集してリーグに臨み、V1昇格を目指す」と抱負を語った。 昨季のブレス浜松はVリーグ2部で7勝9敗と1
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自由研究成果パネルに 浜松科学館、秋の学園祭
浜松科学館(浜松市中区)の秋の企画展「科学の学園祭」が1日、同館で始まった。23日まで。同市内の小中学生が、夏休みに同館の実験機器を使うなどして行った自由研究の成果をパネルで展示している。 「感染対策と不織布マスク」や「納豆菌大発見」、「くもの糸のひみつを見てみよう」などの研究テーマを詳細にまとめた作品が並ぶ。同館の加藤香名子マネジャーは「本格的な視点を持って研究している子どもが多かった」と話す。15日には浜松医科大の針山孝彦特命研究教授が審査員を務め、「探究賞」を決める。 8日からは県西部の中学、高校8校の科学部や生物部などによる活動発表や展示、実験・工作体験、サイエンスショーが始まり
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静岡人インタビュー「この人」 全国初優勝したENSチアリーディングクラブSmileys代表 内木裕紀子さん(浜松市中区)
8月に開催された「JAPAN CUP2022チアリーディング日本選手権」(東京)自由演技競技の小学校低学年部門で頂点に立ったチームを指導する。神奈川県出身。42歳。 ―全国優勝の勝因は。 「子どもたちが目標を見失わずに食らいついていた。中部大会後、何度も細かくすり合わせ、ミーティングを重ねた。他チームの練習を10としたら12、13の練習をしようと話した。テーマを決めて常に復唱した」 ―クラブを設立した理由は。 「駐在員の夫の関係で住んでいたジャカルタから浜松に戻り、2019年に立ち上げた。ジャカルタでもチームを作っていたが、うちの娘と、帰国していた子どもたちの4人がまたやりたいと言っ
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10月10日に「カワイコンサート」 韓国のピアニスト イ・ヒョクさん公演 アクトシティ浜松
河合楽器製作所は10月10日午後6時から、「カワイコンサート2022」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のアクトシティ浜松で開く。韓国出身ピアニストのイ・ヒョクさん(22)=写真=がショパンの曲目やロシア音楽を奏でる。 イ・ヒョクさんは12歳だった2012年の第8回ヤングショパン国際コンクール(ロシア)で最年少でのグランプリと最優秀コンチェルト賞を受賞した。14年にロシアに渡った後、18年に第10回浜松国際コンクール3位、21年に第18回ショパン国際コンクール(ポーランド)ファイナリストとアニマート・ショパンコンクール(フランス)優勝など、輝かしい成績を収めた。 チケットは全席自由
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生活に合わせるバスルーム トクラス、10月18日発売
住宅設備メーカーのトクラス(浜松市西区)は10月18日、カウンターや棚、鏡などを省き、生活習慣に合わせて必要な機能を付加できるバスルームevery(エブリィ)「ミニマルタイプ」を発売する。 人間工学に基づいたゆるやかな曲線の3Dエルゴデザインによる広さと利便性が特長。バスタブは、表面が滑らかで経年劣化の少ない人造大理石「スターク」を使用した。排水口や床構造は手入れのしやすさを重視した。 価格は取り付け設置費別で税込み約124万円。
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BCP策定を支援 11月に個別相談会 浜松商議所
浜松商工会議所(浜松市中区)は、事業者の事業継続計画(BCP)の策定を支援する「災害・感染症に負けないためのBCP個別相談会」(11月16日、同商議所)の参加者を募集している。 経産大臣が中小企業の防災・減災の事前対策に関する計画を認定する事業継続力強化計画の支援事業。災害や事故が発生した場合でも事業を早期に復旧させ、企業の継続を図るために策定しておく計画に関する相談に、県中小企業診断士協会の専門家が対応する。 定員は10事業者で先着順。申し込みは同商議所の公式サイトで。問い合わせは同商議所経営支援課<電053(452)1115>へ。
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アサリ10月禁漁、来年以降も検討 浜名漁協 産卵期の秋に
浜名漁協(浜松市西区)は26日、記者会見を開き、10月1日から1カ月間のアサリ禁漁と、ハマグリの試験操業再開を発表した。不漁が続くアサリについては、来年以降も同時期に禁漁期間を設けることを検討するなど、資源保護への取り組みを本格化する。 同漁協は禁漁期間を秋の産卵期に設定。昨年も11月の2週間、アサリを禁漁としたが、今年は1カ月間に延長した。 アサリの不漁は害敵生物による食害や赤潮、湖水の栄養不足などが原因とみられ、平成以降で最高だった2009年の年間漁獲量約6千トンに対し、20年以降は千トンを割り込み、昨年は100トンと記録的な不漁に陥った。今年の漁獲量は8月までに138トン。 渥美
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孤独死防止・見守りシステム 複数人の利用を可能に エスト(浜松市西区)【静岡ものづくり最前線】
1人暮らしの高齢者が増加する中、手間や負担を省きながら、複数人の利用を可能にした「孤独死防止・見守りシステム」を開発し、20日に発売した。 人の動きと明るさに対応する二つのセンサーが、利用者を感知する。設置は本機をコンセントに差し込み、ベッドやトイレなど生活動線に向けるだけ。管理者が任意に設置した一定時間内に利用者を感知しなかった場合、合成音声による電話や無料通信アプリLINE(ライン)などが管理者に届く仕組み。 Wi―Fi経由でのインターネット接続は親機1台だけ。そこから離れた場所に置いた子機(10台まで)は無線でつながってネットワークを形成する。被災者や高齢者向けの賃貸住宅など、地域
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記者コラム「清流」 常勝軍団復活10番に期待
サッカーJ1ジュビロ磐田の強化責任者に、OBで元日本代表の藤田俊哉さん(清水商高出)が就任した。2005年以来、17年ぶりの古巣復帰となる。 磐田の黄金期に10番を背負った藤田さんは03年途中、ユトレヒト(オランダ)でのプレーを決断した。当時31歳。天才肌と呼ばれながら、さらなる飛躍を目指した挑戦に、同世代として感銘を受けた。 期限付き移籍だったこともあり、挑戦は約半年で終わった。現役を引退後も海外でコーチや強化担当を務めるなど着実に国際経験を積んだ。 3年ぶりにJ1の舞台に戻った今季の磐田だが、苦境が続く。サポーターの多くは黄金期を忘れられない。藤田さんのサッカー人生のように、新風を
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手づくりにぎわい市 33団体が出店 浜松、24日から
手づくりの特産品などを販売する「手づくりにぎわい市」(実行委員会主催)が24日から2日間、浜松市東区の松田食品豊町工場と同社事務棟(同区笠井町)で開かれる。衣類やアクセサリーなどのほか、うなぎ加工品やつくだ煮など食料品を扱う県西部地区を中心とした県内33団体が出店する。 昨年4月に初開催し、約600人が来場したイベントで、今回が2度目。新型コロナの影響で、作家が発表できる機会が激減する中、初回の18団体から規模を拡大し、千人の来場者を見込む。 遠州織物を使用した衣類と雑貨を販売する同市南区のOkimaki(おきまき)の水谷さやか社長は「直接販売すると、作品に対するこちらの思いを伝えること
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「ピアノアクション」新装 浜松科学館 鍵盤マットで自由に演奏
河合楽器製作所(浜松市中区)は浜松科学館(同)に常設している同社のブース「ピアノアクション」をリニューアルし、13日に運用を開始した。 新たな展示は、床面に敷いたセンサー付き鍵盤マットを踏んで、自由に演奏などを楽しみながら、ピアノの仕組みを学べる内容。後方のアップライトピアノが床面の鍵盤と連動しているため、本物の鍵盤の動きや構造を見ることができる。 同社のソフトウエア「ピアノマスターdp」の技術を活用し、ゲーム感覚の演奏も可能。レベル別の三つのボタンから、「やさしい」(ハッピーバースデートゥユー)、「ふつう」(森のくまさん)、「むずかしい」(エリーゼのために)のいずれかを選択し、モニター
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ヤマハ ゴルフ事業好調 売上高、過去最高 韓国販売が飛躍的伸び
ヤマハのゴルフ事業が業績を伸ばしている。同事業単独の財務情報は非開示としているが、2022年3月期の売上高が過去最高を記録したことが、5日までに関係者への取材で分かった。新型コロナウイルス禍を背景に、韓国での販売が好調に推移したため。同社は国内でも販路の拡充を図る。 新型コロナの流行が始まった20年は、屋外で密が避けられるなどとしてゴルフ商品が世界的に伸長した。同社は現地に代理店を持つ韓国で、飛躍的に販売を伸ばした。22年に入っても勢いは止まらず、前年同月比123%増もあったという。レディース用の韓国限定3モデルを投入したことも躍進につながった。 同社の吉田信樹ゴルフHS事業推進部長は「
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創部4年目Smileys(浜松) 笑顔の初V「うれしい」 チアリーディング日本選手権小学低学年
浜松市で活動する「ENSチアリーディングクラブSmileys」が8月下旬に東京で開催されたJAPAN CUP2022チアリーディング日本選手権の自由演技競技小学校低学年部門で初優勝した。19年創部のチームが4年目で快挙を成し遂げた。 オリジナル曲を使った演技は、最後に難度の高いフルターンエレベーターを取り入れるなど会場を沸かせ、最高の194点をマークした。主将の内木真紗子さん(浜松中部小)は「自分たちがやってきたことを出すことができた」と述べた。 6月の中部大会は300満点で155点と奮わなかった。内木裕紀子代表は「子どもたちが目標を見失わなかった」と振り返る。全体練習は週1回。各自自宅
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協働テーマに市民交流 浜松市でJam9らトークショー
浜松市市民協働センターは3日、協働をテーマにした交流事業「新パートナーシップミーティング」を中区の常盤工業内ときはまスクエアで開いた。SDGsに関心を持ち、地域づくりに関わる市民団体や企業、行政が事例発表した。 同市在住の3人組ユニット「Jam9」が「ミュージシャンとしてのSDGs」をテーマにしたトークショーに臨んだ。同市を拠点に活動を続けることがこだわりとし、「この町で音楽を通し、いろいろな人と仕事をしながら年を重ねることは人生の醍醐味(だいごみ)」と話した。中高生と共同制作した「希望の誌(うた)」も披露。常盤工業の市川浩透社長らと、浜松いわた信用金庫SDGs推進部の竹内嘉邦副部長も講演
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静岡県産食材生かした「勝男武士餃子」 浜松の専門店開発
餃子(ギョーザ)専門店「うまいもん空海」を運営する浜松市東区のullue(ウルエ)は3日、かつお節を使った「勝男武士(かつおぶし)餃子」を発売する。2023年大河ドラマ「どうする家康」放送に向けて開発した。 新商品は野菜と地元産の豚肉「とこ豚」を練り込んだあんに、削り節製造・直売の西尾商店(静岡市清水区蒲原)の「極上花かつおけずり」を入れた。だしの風味と味の芳醇(ほうじゅん)な香りなど奥深い味わいが特長という。 ウルエの大場友樹社長は「かつお節は戦国時代に勝利を祈願し、『勝男武士』と書いた縁起物。野菜と豚肉との相性がとても良く、コクと深みが出ている」と浜松名物のアピールにもつなげる。
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ローランド創業50年 浜松97小学校に電子ピアノ寄贈
ローランドは31日、浜松市立の全97小学校にデジタルピアノ「F701」を寄贈すると発表した。ゴードン・レイゾン社長らが市役所を訪れ、鈴木康友市長に目録を手渡した。 同市北区に本社を置き、ことし迎えた創業50年の記念事業として寄贈を決めた。レイゾン社長は「音楽を奏でることで自己を表現し、豊かな音色を楽しんでほしい」と語った。9月中旬から各校に届けられる。 2021年発売のF701は家庭用デジタルピアノの中で最もコンパクトな製品で、価格は12万4500円前後。タブレット端末との組み合わせで、気に入った楽曲をピアノ本体のスピーカーから再生できる機能などを搭載している。 同社は1972年、大阪
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飲酒検知器 需要拡大で開発強化 半導体足りず品薄、義務化延期
警察庁が10月から予定していた「白ナンバー」事業者に対するアルコール検知器を使った運転者飲酒検査の義務化が延期された。世界的な半導体不足の影響で、検知器が供給不足になっているため。静岡県内でも今後の見通しが立ちにくい中、需要拡大に対応しようと、新規参入の企業が低価格の商品開発を進めている。 ■浜松の企業と商議所 安価で手軽に アルコール検知器開発製造の大手「東海電子」(富士市)によると、現在は1年待ちの社員証をかざすタイプや簡易型など、2機種が出荷待ちの状態。他機種も在庫が少ない状態が続いている。担当者は「4月以降に注文された事業者には、(当初義務化される予定だった)10月までに出荷で
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ピアノ解体、調律を実演 河合楽器、構造や音の変化を解説
浜松市が市民の創造的活動を活性させる「クリエイティブシティブースター事業」の第1弾として29日、河合楽器製作所による「ピアノ解体&調律ショー」がイオンモール浜松市野(東区)で開かれた。 同社の調律師加藤匠さん(29)がグランドピアノ「RX―7H」の屋根と呼ばれる部分や鍵盤のふたなどを外し、ピアノの内部を実際に見ながら、構造などを説明した。チューニングハンマーを使い、調律前後の音の違いも聞かせた。 買い物客ら約50人が興味深くショーを見守った。同市東区の田中直美さんは「狂った弦から正しい音に持っていく作業が楽しかった」と話した。 同日はイベント「ペットボトルでトーン・ホイール・オルガンを
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浜名湖アサリ 10月を禁漁へ 浜名漁協、資源回復期す
浜名漁協(浜松市西区)は26日までに、10月1日から1カ月間をアサリの禁漁期間とすることを決めた。アサリの産卵期にあたり、資源保護のための措置となる。 アサリの禁漁は昨年11月にも行い、期間は約2週間だった。同漁協の渥美敏組合長は「実質的な休漁だが、今年は本格的にやりたかった」と話した。 浜名湖のアサリの漁獲量は3年連続で過去最低を更新。昨年はその前年から85・9%減少し、約100トンに落ち込んだ。10月はアサリ漁に代わり、6月に試験操業したハマグリ漁を再開する。 同漁協採貝組合連合会の山本崇会長は「今年は昨年に比べて貝が死んでいない。(今回の禁漁で)状況は良くなるのではないか」との見
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カラオケの歌声 AIで変換「なりきりマイク」 ヤマハが実証研究
ヤマハは25日から、研究開発中の人工知能(AI)歌声変換技術「TransVox(トランスヴォックス)」の実証研究を浜松市中区のカラオケ店などでスタートする。 AIの最新技術を駆使し、人の歌声を瞬時に別人の歌声に変換する新技術。研究では人気ユニット「Every Little Thing(エブリリトルシング)」のボーカル持田香織さんの声の再現を試みる。持田さんの歌声に変換する専用の「なりきりマイク」を用意する。 研究は10月11日まで、ビッグエコー浜松有楽街店と東京、大阪の3店舗で進める。
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記者コラム「清流」 OBも願う県勢のJ1残留
サッカー元日本代表の三都主アレサンドロさん(45)によるサッカークリニックが、浜松市南区で開かれた。炎天下だったが、勝負にこだわった練習メニューなどで、参加した児童らは目を輝かせながらボールを追った。 現在は出身地のブラジルで設立したプロチームに携わる三都主さん。取材後の雑談では、「どうしちゃったの、静岡」と古巣のJ1清水エスパルスと、ライバルのJ1ジュビロ磐田の低迷を嘆いた。両チームが年間王者を懸けて争った1999年チャンピオンシップを戦った三都主さんからすれば、残留争いに巻き込まれている県勢の姿は受け入れがたいのだろう。 リーグ戦の残り試合はわずか。静岡のクラブがJ1に居続けることを
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コロナでマイホームに変化 感染対策、巣ごもり対応…トイレやキッチン充実 メーカー趣向凝らす
長引く新型コロナウイルス禍で、マイホームの姿が変わりつつある。静岡県内の住宅関連メーカーなどは感染対策の徹底や、キッチンを充実させるなど巣ごもり需要に対応する商品を開発。一生に一度の買い物となるマイホームの設計に趣向を凝らし、安心安全の付加価値を向上させている。 県内に3拠点を置く飯田グループホールディングスの一建設(本社・東京)は感染防止の観点から、建売住宅のほとんどにトイレを2カ所設置する。手洗いやうがいも帰宅直後にできるように、玄関のすぐ近くに洗面台を配置した。 担当者は「ウイルスを家庭内になるべく持ち込まないことや、万が一、家族に感染者が出てしまった場合を考慮した」と話す。 コ
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航空宇宙人材育成 講座参加者を募集 浜松商議所
浜松商工会議所は、本年度の県航空宇宙中核人材育成講座の参加者を募集している。航空機部品の下請けや新規参入を目指す企業、人材派遣企業の技術者、生産現場で働く人などが対象。 県の委託を受け2011年度から実施している連続講座で、本年度は例年の2倍以上の計10回開催。新型コロナの影響で中止していた大手重工メーカーの工場見学も再開し、川崎重工業岐阜工場(岐阜県)と天龍エアロコンポーネント本社工場(同)に出向く。 初回は10月14日。1~5回に同商議所で行う座学講座はオンラインでの参加も可能。参加費は1人税込み4万円。先着順で定員15人。締め切りは9月中旬。同商議所の公式サイトなどから申し込む。問
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季節限定日本酒「琥珀の粧」 12日発売 花の舞酒造
浜松市浜北区の花の舞酒造は12日、季節限定の「琥珀(こはく)の粧(よそおい)」を発売する。春先に搾った日本酒を1度だけ火入れし、夏までの約5カ月間貯蔵して熟成させる伝統製法「ひやおろし」で仕込んだ。 今年は低価格の「特別純米原酒」と、米のうまみやフルーティーな香りを楽しめる「山田錦純米吟醸原酒」の2種類とした。ラベルは夕刻の富士山とモミジをイメージした。 価格は720ミリリットルで特別純米原酒が税込み1265円、山田錦純米吟醸原酒が同1848円。販売目標は720ミリリットルで各2千本。10月中旬ごろまで同社直営店や小売店で扱う。
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メロディオン初号機「探しています」 鈴木楽器製作所(浜松)
教育楽器メーカーの鈴木楽器製作所(浜松市中区)が、1961年から製造し、発売した鍵盤ハーモニカのメロディオン初号機「スーパー34」を探している。創立70周年を迎える2023年に向け、記念展示したい考えだが、社内に保管品がないことが判明したため、寄贈に応じてくれる保有者を募ることになった。 スーパー34は赤いサイドカバーが特徴で、ケースは黒。サイズは長さ約45センチ、奥行き約10センチ。同社によると、1971年ごろまで製造していたことから、57~73歳になった人が当時、幼稚園や小学校などで使用していたと考えられるという。 メロディオンは誕生以来、約60モデルを開発するなどした同社を代表する
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三都主さんがサッカー指導 元日本代表、浜松で小中高生に
浜松市の少年サッカー少年団「コンフィアンサ」などは6日、サッカー元日本代表の三都主アレサンドロさん(45)を招いたクリニックを、南区の遠州灘海浜公園で開いた。県内を中心に小中高生18人が参加し、技術を学んだ。 三都主さんは1対1の練習で「しっかり手を使うこと」、パス交換では「トラップした後に(パスを出す相手を)見てから蹴ること」などとアドバイスを送った。ゲーム形式の練習も交え、楽しみながらの指導を続けた。湖西高の神田磨諾さんは「選手に寄り添った指導で分かりやすかった」と感想を述べた。 J1清水エスパルスなどで活躍し、日本代表として2002年日韓大会、06年ドイツ大会とワールドカップ(W杯
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ニホンウナギ守る 遡上補助マット、浜名湖養魚漁協が設置
浜名湖養魚漁協などはニホンウナギの遡上(そじょう)補助を目的に、非食用米を配合した新型芝マット「ライスレジン魚道」を開発し、5日までに浜名湖に流入する浜松市西区の花川堤防に設置した。国内では初めての取り組み。絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの資源保護につながることが期待される。 高い段差となっている堤防の両脇に、長さ約80センチ、幅約30センチ、厚さ2・5センチのサイズで網目状のライスレジンを取り付けた。約10%の米を混ぜることで、従来のプラスチック製よりも環境負荷を低減。ニホンウナギの回遊を補助する。 浜名湖に流入する川の河川改良が進み、ニホンウナギの生息域が狭まったとされる。同
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早場米「あきたこまち」 一足早く新米収穫 浜松・南区
浜松市南区の農業法人「京丸園」は1日、県内の他産地に先駆けて、区内の田んぼ(約3200平方メートル)で稲刈りを行った。早場米「あきたこまち」の苗を3月末に植え、農薬不使用のアイガモ農法で栽培した。 鈴木啓之会長(86)が乗用型の稲刈り機に乗り込み、黄金色に実った稲を刈り取った。田植え後は低温が続いて生育が不安視されたが、その後は日照時間と適度な雨に恵まれ、順調に育ったという。 鈴木会長は「新米に勝る米はない。食欲が落ちる夏にパワーが出る新米を食べて、猛暑を乗り切ってほしい」と声を弾ませた。 新米は早ければ週末にも、市内のJAとぴあ浜松ファーマーズマーケット東、白脇、三方原店などで販売す
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電子ドラムの最高峰モデル ATV、8月1日発売
電子楽器メーカーのATV(浜松市北区)は8月1日、電子ドラムの最高峰モデル「EXS―5SK artist(アーティスト)」を発売する。 各ドラムパッドにマルチセンサーを搭載し、シンバルパッドには360度センシング(計測)が可能なシンバルを採用した。心臓部のドラム音源モジュールは独自の高音質を奏でる。練習時に使用する機能も充実させ、サンプル20曲収録のSDカードを付けた。 市場想定価格は税込み約39万円。年間販売目標は国内外で1500台。
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ローランドDG 本社移転、都田事業所に統合 経営効率改善へ
ローランドDGは28日、浜松市北区の本社を約2キロ離れた都田事業所に移転統合すると発表した。同事業所内に新社屋を整備する。本社と事業所の統合で、経営効率の改善などを進める。 23年7月完成予定の新社屋は地上3階建てで、延べ床面積約7300平方メートル。総工費約29億5000万円。屋上に太陽光発電設備を配置するなど現状に比べてエネルギー消費量75%削減を図り、「Nearly ZEB(ニアリー・ゼブ)」認証を目指す。耐震性能は全国基準の1・5倍の安全性を確保する。デッキテラスやトレーニングルームなども備える。 記者会見で田部耕平社長は「オフィスと在宅勤務のハイブリッドな働き形を考慮した設計に
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エクスプレス浜松中央店開店 マックスバリュ東海、地元新鮮野菜も
マックスバリュ東海は28日、「マックスバリュエクスプレス浜松中央店」を開店させ、店内にJAとぴあ浜松ファーマーズマーケットが出店して、地元産新鮮野菜などの提供を始めた。 初日はナスやピーマン、エダマメなど20種の野菜や果物が並んだ。担当者は「地元の生産者が栽培した季節の野菜などを毎朝届けていく」と話した。同マーケットの他店舗への出店は5店目。
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家康刻印の火打石セット発売 浜松の永田ビル、土産需要見込む
浜松市中区でモデルガンショップチトセを運営する永田ビルはこのほど、きり箱入りの「徳川家康刻印 火打鎌と火打石セット」など3種類を発売した。来年の大河ドラマを見据え、観光客の土産品需要や市内宿泊施設への販売を見込む。 新商品は浜松のパワーアイテムとして企画した。鉄製の鎌とメノウ石をこすり合わせて火花を起こして、日本古来の風習「切り火」を出すことができる。鎌に鉄製合金を使用して簡単に切り火を出せる商品も開発した。 販売価格は「徳川家康」を刻印したセットと、文字入りセットが税込み4950円。「必勝らくらく火打鎌切り火セット」は4400円。同ショップなどで取り扱う。
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中国事業拡大狙い、上海に子会社設立 ハマネツ
ハマネツ(浜松市中区)は26日、中国・上海に100%出資子会社を設立したと発表した。設立は22日付。同社初の海外現地法人となる。 現地法人は「ハマネツトレーディング(上海)有限公司」で、資本金は35万米ドル(約4700万円)。 国内では主に屋外トイレユニットや除菌・脱臭を目的とした環境機器の製造販売を手掛けてきたが、中国では既存事業の拡大とともに、新事業の開発、国際トレーディング業務の開発を進める。 担当者は中国市場の巨大な規模感に加え「(同社の)商品は輸入部品が多く、直接調達できる」と進出の狙いを語った。
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新社屋建設、新事業着手へ SHODA「売上高100億円目標」
産業用精密機械製造のSHODA(浜松市北区)が新事業の展開に向け、新社屋を建設する。主力の数値制御の切削加工機「NCルーター」の開発・製造に加え、今後は切削加工を請け負うことにも取り組む。創業100周年を迎える2026年までに、売上高100億円を目指す。 本社敷地内に建設予定の新社屋は鉄骨2階建て、延べ床面積約1700平方メートル。22日に地鎮祭を行い、関係者約30人が23年3月末の完成に向けて工事の安全を祈願した。研究開発のほかに、オンラインによるパノラマビューで工場内を再現するなど、営業活動も加速させる。 同社は1968年、家具や楽器用の木材をくりぬくNCルーターを世界で初めて開発し
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都市対抗野球ヤマハ初戦 手拍子や吹奏楽、懸命の応援実らず
東京ドームで熱戦が繰り広げられている第93回都市対抗野球大会。浜松市のヤマハは21日の1回戦で1―2とNTT東日本(東京)に惜敗した。新型コロナの影響で大声を出しての応援などが禁止される中、約2400人の応援団は、拍手や手拍子でヤマハナインを鼓舞した。 三回、9番打者の川辺健司捕手(32)が左翼席へ先制弾を放つと、ヤマハの一塁側スタンドは得点を挙げたときの応援歌「天国と地獄」で盛り上がった。一昨年はチーム応援が中止。昨年は無得点で敗れた。応援部女子リーダー伊藤愛理さん(27)は「3年ぶり(東京)ドームでの天国と地獄は格別。もっと盛り上げようと、いろいろな方向を見た」と振り返った。 社業で
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サクソフォン奏者、須川さん 8月に浜松で3年ぶりアカデミー
浜松市中区で8月2~7日に開かれる「第28回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル」(静岡新聞社・静岡放送後援)を前に、同市出身で、1995年の第1回から参加しているサクソフォン奏者の須川展也さんが「音楽で物語を語る演奏になる」と意気込みを語った。このほど、同区のヤマハ本社で取材に応じた。 管楽器に特化した音楽祭で、3年ぶりの開催となる。今回は国内外の一流奏者によるコンサートや若手向けの講座などを行う。東京交響楽団正指揮者の原田慶太楼さんや国際的なオーボエ奏者の吉井瑞穂さんらが参加する。 須川さんは「オンラインで聞く人を含め、みんなで音楽の喜びを共有し、一緒に元気になりたい」と期待
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新仔ウナギ高値、静岡県内関係者苦境 23日「土用の丑」出荷ピークも
23日の土用の丑(うし)の日に向け、静岡県内でも養殖期間が1年未満の「新仔(しんこ)ウナギ」の出荷がピークを迎えている。今年はニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」漁が低調だったため、新仔ウナギの出荷価格は1キロ当たり5200円前後と、ここ数年で最も安かった昨年の3700円前後から約40%上昇。今後の光熱費や燃料代、えさ代などの値上がりも見据え、関係者の懸念は尽きない。 県水産資源課が5月に発表した2022年漁期(21年12月~22年4月)のシラスウナギの県内漁獲量は959・7キロにとどまり、3年ぶりに千キロを下回った。1キロ当たりの取引価格は平均220万円(前年は132万円)に高騰した。
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ものづくりテーマ 22日に講演会 浜松商議所
浜松商工会議所工業部会は22日午前10時半から、「ナブテスコ」の藤原利也取締役常務執行役員の講演会「『うごかす』と『とめる』のものづくり 世界の自動化ニーズがこの浜松で動き出す」を、中区のホテルクラウンパレス浜松で開く。 同社は産業用ロボットの関節などに使用される精密減速機のトップメーカー。浜松市内で2023年9月の完成に向け、新工場の整備を進めている。工場の立ち上げを担当する藤原氏が、ものづくりの戦略やこれまでの取り組み、地域への期待などを紹介する。 参加無料。定員は会場80人、オンライン80人。同商議所のサイトから申し込む。問い合わせは同商議所工業振興課<電053(452)1116>
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都市対抗野球21日初戦 ヤマハ応援部 新スタイルで打線後押し
第93回都市対抗野球大会に出場するヤマハ(浜松市)の応援部はこのほど、21日のNTT東日本(東京都)との初戦に向けた合同練習を浜松市中区の本社で行った。コロナ禍で応援が制限される中、32年ぶり優勝を目指す野球部を後押ししようと応援手法に工夫を凝らす。大会は18日、東京ドームで開幕する。 感染防止対策で昨年は応援ステージ上の演技者は2メートル以上の間隔を空けることなどが規定され、チアリーディングは前後の動きしかできなかった。今年は「隣の演技者と触れない」程度に、若干緩和された。女子リーダーの伊藤愛理さん(27)は「振りの変更や多彩なフォーメーションなど、息の合った動きを磨いている」と話す。メ
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中学野球・浜松南リトルシニア全国へ 上位進出で名門復活狙う
硬式野球の中学日本一を決める第50回日本リトルシニア日本選手権(8月2日開幕、東京・神宮球場など)に、浜松南リトルシニアが県勢で唯一出場する。関東予選は敗者復活戦に回ったが、持ち前のチームワークで3年連続12度目の出場権を獲得した。 チームは結成当初から急成長を遂げた。昨秋の選抜は予選敗退。2020年春から続いていた全国大会の連続出場が4季で止まった。同年夏、16年ぶりに選手権出場を果たし、8強入り(新型コロナの感染拡大により途中で中止)して名門復活の扉をこじ開けた先輩たちに続くことはできなかった。 鈴木彰宏監督は、選手が複数のポジションをこなせるように指導した。チーム内に競争意識が生
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常光製作所第5棟が完成 浜松ホトニクス 画像計測機器の能力拡充
浜松ホトニクスは5日、同社の常光製作所(浜松市東区)第5棟が完成し、8月に稼働すると発表した。総工費約22億円。画像計測機器の生産能力を1・7倍に拡充する。 新棟は鉄骨5階建てで、延べ床面積約5500平方メートル。科学計測用デジタルカメラと、病理デジタルスライドスキャナーの組み立てや調整などの生産機能を集約する。生産能力は売上高換算で年間約130億円。 新棟と接続する既存棟の空きスペースを利用し、半導体メモリー市場の回復で売り上げが伸びている半導体故障解析装置の生産拡大を図る。
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三方原ポテチ7日発売 JAとぴあ浜松、湖池屋とタッグ
JAとぴあ浜松と菓子メーカー湖池屋(東京)は7日、「三方原ポテトチップス」を数量限定で発売する。浜松市特産のジャガイモ「三方原馬鈴薯(ばれいしょ)」を使ったスナック菓子で、2019年に商品化した。 3年前の約3倍に当たる100トンの加工用ジャガイモを使用、約30万袋を生産予定。味は「うすしお味」「のり塩」の2種類。 市内4店舗のファーマーズマーケットと、予約販売を始めている湖池屋オンラインショップで扱う。1袋75グラムで販売価格は税込み250円。
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特産PR強化し活性化 浜名商工会 吉田清和会長【キーパーソン】
浜松市内の可美、篠原、庄内、雄踏町、舞阪町の5商工会が合併した2010年から会員は10%減少し、21年度末時点で1359事業所。事業者の高齢化など直面する課題に対し、地域に活気を取り戻すための策を講じる。 ―事業者の現状は。 「商業、工業に舞阪の水産業、舘山寺の観光業と幅広い業種がある地域だが、新型コロナウイルス禍で特に観光業に深刻な影響が出た。今後もコロナに加え、資材費の高騰、賃金の値上げなど厳しい状況が続くと思うが、商工会は会員に寄り添いながら最大限のサポートをすべきと考えている」 ―会員の支援策で新たな取り組みは。 「創業を考える人のため、6月下旬から日曜創業スクールを開講。経
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浜松在住ピアニストの今西さん 後進育成へ新会社設立 地元から世界的音楽家を
浜松市中区在住のピアニスト今西泰彦さん(38)が、後進の育成に向けて6月下旬、音楽家のマネジメントなどを手掛ける会社「イマジン」(同区)を設立した。自身の経験を生かし、将来的には世界で活躍するアーティストの輩出を目指す。 浜松北高2年時にピアニストを志した今西さん。東京芸大院を経て、活動の場を欧州に求めた。8年前の帰国後は浜松を拠点にコンサートの開催や、県内外で幅広い年代の約100人にピアノを指導している。 レッスンで感じていたのは、本気で音楽家を目指す教え子たちが少なかったこと。音楽で生計を立てることへの不安も聞き、「浜松は楽器をつくる街として有名だが、音楽家や芸術家はなかなか育たず、
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昇太さんゲスト 落語とコラボも ハママツ・ジャズ・ウィーク
ジャズや音楽の魅力を体感する「第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク」(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)が10月15~23日、市内各地で開かれる。事務局関係者が28日、市役所で概要を発表した。3年ぶりに入場制限などを撤廃して開催する。 メインは23日の「ヤマハ・ジャズ・フェスティバル」。アクトシティ浜松を舞台に、トランペットとピアノの“二刀流”として高い評価を受ける曽根麻央さんらが出演する。 新たなイベントのうち、「ジャズと落語のスペシャルエンターテインメントショー」(18日、市勤労会館)は、ジャズ歌手ウィリアムス浩子さんと落語家春風亭昇
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田んぼアート制作 浜松湖南高生参加、西区で田植え作業
浜松市西区雄踏町で農業体験を通して地域活性化に取り組む団体「らびりんすゆうとう」はこのほど、同区で田んぼアートの田植え体験会を開いた。浜松湖南高メディア部放送班の生徒ら59人が参加した。 2020年から始めた田んぼアートの今回のデザインは「キツネとウナギ」。同地域の風習で「地の神様」のおまつりの日である12月15日に行われていた「すココン」では、子どもたちが各家庭に赤飯をもらいにいくとき、キツネのまねをしたとされる。これに浜名湖名物のウナギや富士山を入れた。 生徒らは田に入り、丁寧にもち米の苗を植えた。デザインを考案した同校の瀧井美名さんは「すココンやウナギなど、私たちの住む静岡に少しで
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人気の薪ストーブ 理事長強調「夏場のメンテナンス重要」
癒やされる暖房器具として、冬場に静かなブームとなった薪(まき)ストーブ。新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要で全国的に設置が増え、温暖な静岡県内でも利用が広がった。5月に日本暖炉ストーブ協会理事長に就任した高橋英輔さん(48)=浜松市南区=は、使用しない時期のメンテナンスの重要性を訴える。 協会によると、薪ストーブの販売は全国で1万台を超えた2013年以降は減少傾向が続き、20年は7千台を割ったが、昨年は再び7千台を上回った。密を避ける「1人キャンプ」人気などでアウトドアに出掛けた人が炎の優しさに魅力を感じたことや、ピザなどの調理での利用が可能なこと、災害時に役立つことなどが好評の理由とみら
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記者コラム「清流」 ものづくりの街の職人技
河合楽器製作所竜洋工場(磐田市)の歴史資料館での取材後、同社のはからいで工場見学をさせてもらった。グランドピアノなどを製造する竜洋工場は「森の中の緑の工房」と呼ばれ、50%を緑地化してゆったりした印象だが、工場に入ると雰囲気は一変した。 繊細な音色を奏でるピアノづくりは、想像以上に手作業による工程が多い。1台につき約230本の弦を1本ずつフレームに張る「張弦」や、工具で弦の張力を調整してドレミの音階を作る「調律」は職人技。働く人たちの真剣なまなざしや熱気が工場内に満ち、張り詰めた空気を感じた。 見学は現在、新型コロナの影響で一般受け入れを中止しているが、再開後は大人にもお勧めのスポットと
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浜名湖のハマグリ漁 卸値にばらつき 試験操業で課題
浜名湖で6月に入り、ハマグリの試験操業が進められている。深刻な不漁が続くアサリを補う水産資源として期待が高まる一方、卸値にばらつきがあるなど本格操業に向けた課題が浮かぶ。 漁の解禁から2度目の試験操業となった12日は、日の出とともに約百人の漁師が漁に繰り出した。刃先の後ろに金網が付いた漁具「ジョレン」で、湖底からハマグリを掘り起こした。1日の漁獲量として規定されている1人10キロを袋詰めにすると、船で集荷場や市場へ向かった。 1キロ当たりの卸値は600~1200円。値幅が広がったことに、浜名漁協採貝組合連合会の山本崇会長(42)は「早い時間に出した人で高値が付くこともあったが、600円で
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静岡人インタビュー「この人」 山田優衣さん(磐田市)サッカー女子なでしこリーグ通算100試合出場を達成した
サッカー女子なでしこリーグ2部静岡SSUボニータの不動のDF。今春に職業紹介会社「週休3日」(浜松市中区)に入社し、営業社員とサッカー選手の両立とともに、新しい労働環境の提供を模索する。鹿児島市出身。25歳。 ―転職のきっかけは。 「昨年まで他の会社で事務職をこなしながらチームで活動していたが、もう少し余裕を持った生活をして、静岡産大時代から負担をかけてきた親に恩返ししたいと思い、昨季限りで現役を引退しようと思っていた。前職は退職したが、サッカーは親や昨年までの監督(元日本女子代表の本田美登里さん)が引き留めてくれ、考えが変わった」 ―仕事の内容は。 「企業の週休3日制導入へのお手伝
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静岡県産オリーブオイル 2団体、世界大会金賞 品質向上へ弾み
「オリーブ・ジャパン2022国際オリーブオイルコンテスト」の受賞者がこのほど発表され、静岡県内の2団体が最高賞に次ぐ金賞を受賞した。県内では近年、オリーブ生産が拡大中。国際コンテストの入賞で、オリーブオイルの品質向上の面でも弾みがつきそうだ。 本県からの金賞受賞は静岡市葵区のCREA FARM(クレア・ファーム)の「静岡産エキストラバージンオリーブオイル」と、浜松市南区の和Olive園の「セントキャサリンブレンド」。 各国から816品の出品があり、最優秀賞10品はイタリアとスペイン製が占めた。金賞の299品中、日本製は14品。2団体が受賞した本県は、オリーブ栽培で有名な小豆島を含む香川県
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浜松労基協 労災防止へ説明会「安全対策徹底を」
労働災害の防止を目指す全国安全週間(7月1~7日)を前に、浜松労働基準協会は6日、浜松市中区のアクトシティ浜松で説明会を開いた。浜松労働基準監督署管内の会員事業所約200社の安全衛生部門担当者らが出席した。 同週間のスローガン「安全は 急がず焦らず怠らず」の実践へ、期間中の活動内容などを説明した。同署の広瀬格也署長は「労働者の高齢化に伴い、転倒事故が増加している」と指摘。転倒はすべての業種で増加傾向にあり、全災害件数のうち製造業で17%、第3次産業は27%を占め、対策の徹底を呼びかけた。 管内の死傷災害は2018年と20~21年に千件を超えた。第13次労働災害防止推進計画(18~22年度
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食品紙袋バッグに 浜松の企業など3者がスクラム
浜松市内の企業など3者が不用品に新たな価値を加えて再生する「アップサイクル」のトートバッグを製作し、1日発売する。中区のソース製造「鳥居食品」が購入した砂糖や塩の業務用紙袋を同区のトートバッグ専門ブランド「ルートート浜松オフィス」(本社・東京都)が企画し、北区の引佐草の根作業所が製品に仕上げた。 鳥居食品で廃棄したり、ごみ袋として使ったりしている空き袋の再利用を図った。袋のしわ取りや裁断、裁縫は引佐草の根作業所の利用者が手作業で行った。ルートート商品の特徴のポケットをはじめ、袋に記載された社名や商品名、イラストを生かすなどデザイン性にもこだわった。 鳥居食品の鳥居大資社長は「年間800袋
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タマネギ風味そうめん、いかが? 藤野保(浜松市)が発売
製麺商品を企画する浜松市北区の藤野保は6月1日、「どうする たまねぎそうめん」を発売する。県内唯一という手延べ製法のそうめんに、西区篠原地区産の新タマネギのパウダーを練り込んだ。これまで4年間は企業のPR用ノベルティー品として製造していた。 ピンクを基調にしたパッケージに、市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」と「出世法師直虎ちゃん」をデザインした。販売担当の小野寺秀勝さんは「タマネギを練り込むことで、もっちりした食感になった。独特の歯ごたえとタマネギの軽い風味を楽しんでほしい」と話す。 1袋200グラム入り、税別300円。今年は2万袋を販売予定。JAとぴあ浜松ファーマーズマーケ
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浜名湖遊覧や釣り紹介 弁天島動画に豪華キャスト
浜名湖・弁天島周辺の観光業を支援しようと、浜松市東区出身の映像作家竹内佳嗣さん(42)が動画制作に取り組んでいる。5月中旬に行った撮影では、俳優で悪役ユニット「純悪」を結成した阿部亮平さん(42)と山根和馬さん(38)が駆け付け、豪華なキャスティングとなった。 竹内さんが得意とするドローンを使った空撮を中心に、遊覧船や釣りなど弁天島観光の魅力を映像に収めた。メインは撮影拠点となった弁天島の民宿を出発して舞阪港から船で浜名湖に繰り出す場面。竹内さんは「浜名湖の美しさを改めて感じた。気軽に船を借りて遊覧できるので鳥居を眺めたり、湖面から新幹線の迫力を感じたりするなど(弁天島に)興味を持ってもら
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生産者に寄り添う経営 役員大幅減など組織改革も 鈴木文雄/JAとぴあ浜松経営管理委員会会長【聞きたい】
コロナ禍に伴う需要減で経営に苦戦する農家が増える中、生産者ファーストの視点で、安心安全な農産物の販路拡大支援に努める。さらに2023年度から役員定数を49人から17人に減らすなど組織の抜本改革も進める。 ―就任から約2年。課題は。 「農業振興施策として生産と販売の拡大を図るため、20年から農業振興助成事業を3年間、年1億円の予算で実施している。しかし、ロシアのウクライナ侵攻もあって農業資材が高騰し、生産者は打撃を受けている。国や県に農業支援を働きかける」 ―4月に発足した県内最大規模のJAふじ伊豆をどうみるか。 「よく比較をされるが、それほど意味はない。規模の大小ではなく、要は利益を
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海鳴りと天気、関係は? 遠州七不思議「波小僧」実態に迫る
「波(浪)小僧は海鳴りで、天候の悪化を知らせる」-。遠州七不思議の一つとされる「波小僧」をテーマにした地域研究を、日本サウンドスケープ協会(東京都)浜松研究チームが進めている。浜松市西区篠原地区で郷土史を研究する「浜風会」と連携し、遠州灘から聞こえる波音と気象の因果関係を調べ、2023年度内をめどに成果をまとめる予定だ。 同協会は音を、社会や文化の関わりで考える活動を展開している。放送大千葉学習センターの兼古勝史客員准教授(60)らメンバー3人は遠州灘沿岸地域の伝承を基に、20年から研究を始めた。メンバーの1人、山梨県立大の箕浦一哉教授(52)は「広い海岸線を持ち、波の音がよく聞こえ、風も
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オイスカ浜松国際高 マリンスポーツ部始動 環境美化、地域貢献も
浜松市西区のオイスカ浜松国際高が4月の校名変更に合わせて、全国的にも珍しい「マリンスポーツ部」を創設した。SUP(サップ)を中心とした水上スポーツ活動とともに、学校に隣接する浜名湖の環境美化や地域貢献活動を通じて、生徒の人間性を育む。 入部したのは女子1人を含む1~3年の12人。ほとんどがSUP初心者で、4月は安全講習を中心に行った。技術面の本格始動は大型連休中の5月上旬から。学校近くの舘山寺サンビーチでボードに乗り、200メートル先の湖上を目指してパドルをこいだ。 浜松市立湖東中出身の1年中村桜雅さんは「興味本位で入部したが、浜名湖は広くてきれいで静岡県の誇り。この地域に認められる存
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記者コラム「清流」 楽しみたいライブ感
リズミカルな音楽に合わせた軽快で曲芸的な踊り。浜名湖ガーデンパーク(浜松市西区)で開催されたサンバチアリーディングクラブ「MIPPERS(ミッパーズ)」のイベント取材中、熱いリズムに共鳴し、思わず感涙した。 ミッパーズの幼児から大人までの女子メンバーは、国際大会に出場するなど優秀な成績を収めてきたほか、介護施設を訪問して入居者を励ますなど、地域に貢献してきた。新型コロナの影響で活動は制限されてきただけに、多くの観衆の前で踊ったメンバーの思いが、会場との一体感を生み出したのだろう。 コンサートやスポーツ観戦などが少しずつ再開され、制限も段階的に緩和されてきた。感染対策を心掛けながらも、ライ
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河合楽器 ものづくりの歩み 歴史資料室25周年祝う
磐田市の河合楽器製作所竜洋工場内にある歴史資料室の25周年記念式典が17日、現地で開かれた。同社のグランドピアノ第1号を展示するなど、ピアノ製造の歩みを紹介するコーナーで、工場関係者らが節目を祝った。 式典で、牛尾浩常務は「25年前、事務所だった場所に(歴史資料室を)作ったことが思い出される。5年後の創立100年を前に、もっと勉強しなければならない」と述べた。ピアノ事業部の三浦広彦さんが「室町時代からの日本における鍵盤楽器600年の歴史」と題して講演した。 資料室は1997年5月に開設した。ピアノの前身のハープシコード、ハンマーフリューゲルなどの古典楽器や、27年に同社が初めて商品化した
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ウナギ稚魚不漁 22年の静岡県内 3年ぶり1000キロ割れ
絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの稚魚シラスウナギの2022年漁期(21年12月~22年4月)の静岡県内漁獲量が959・7キロと、歴史的不漁だった19年漁期(478キロ)以来3年ぶりに1000キロを下回ったことが16日、県への取材で分かった。 県水産資源課によると、月別漁獲量は解禁直後の21年12月が低調で2・9キロにとどまった。22年2月は261・0キロ、3月が371・4キロだった。 県内漁獲量は3370キロだった1988年から減少傾向が続いている。ただ、2014年以降は、19年を除いて1000キロを上回っていた。水産庁などによると、台湾など東アジアへのシラスウナギ来遊が例年より
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慈善ガーデンフリマ盛況 浜松でウクライナ避難民支援
ロシア軍による侵攻を受けるウクライナからの避難民の支援を目的にしたイベント「チャリティーオープンガーデン」が14日、浜松市東区大瀬町で始まった。静岡県産の紅茶や緑茶などを販売するビーズトーク(南区、武田明子社長)が企画した。15日まで。 見頃を迎えたバラが咲き誇る英国の庭をイメージしたイングリッシュローズガーデンを会場にフリーマーケットを開催した。来場者は赤やピンクなどカラフルなバラを見ながら、バラを使った紅茶やジュース、ジャムなどを購入した。 税込み300円の入場料(ワンドリンク付き)と、経費を差し引いたフリーマーケットの売り上げを市に寄付する。武田社長は「ウクライナから浜松市に避難し
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ヤマハ、持続的成長へ1050億円 新中期経営計画 価値観多様化対応
ヤマハは12日、2025年3月期まで3カ年の新中期経営計画を発表した。浜松市中区の本社で記者会見した中田卓也社長は「持続的な成長」をキーワードに掲げ、通常投資に400億円、戦略投資に650億円の計1050億円を充て、楽器をはじめとする事業基盤強化に一層注力する方針を示した。 戦略投資は生産施設や設備の拡充、オフィス再編をはじめとした働き方革新などに振り向ける。中国や東南アジア、インドを成長市場と捉え、売上シェアの拡大などを図る。 中田社長は新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う社会のデジタル化や、ライフスタイルの価値観多様化が国内、海外でさらに加速するとみて「変化をチャンスに変え、新たな
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記者コラム「清流」 恋しいペットボトル回収機
人事異動で静岡市から浜松市に単身やってきてはや半月。久々の1人暮らしにも慣れ、帰宅後は家事に積極的に取り組んでいるが、ペットボトルだけ捨てる気になれず、室内や車内に散乱している。 静岡市内のコンビニでは、ペットボトル回収機を店頭に設置する店舗が急増している。持参したペットボトルを投入すると圧縮され、リサイクル工場で再生される。環境問題への共感とともに、5本で1ポイント付与の仕組みが「ポイ活」(買い物などでポイントをためる活動)精神をあおる。 セブン-イレブン・ジャパンによると、3月時点で県内のコンビニでの設置は、静岡市内80店舗だけだが、今後は全国的な増加を見込むという。浜松市にも回収機がや
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飾るパセリから食べるパセリへ 浜松で出来栄え確認
JAとぴあ浜松(浜松市東区)は15日、露地栽培のパセリの出荷目ぞろい会を、西区の北営農センター舘山寺店で開いた。生産者約30人はオンラインでつないだ東京、名古屋、大阪の市場関係者のアドバイスを参考に、葉の縮みや濃緑色の光沢などの選別基準を確認した。 パセリの出荷は、今月1日から6月末まで続く。天候に恵まれ、順調に生育した今年は、例年並みの約1万1000ケース(1ケース5キロ)の出荷を見込む。 コロナ禍で外食産業の需要が減っていたパセリだが、大型連休に向けて単価の上昇が期待される。「飾るパセリから食べるパセリへ」と品質向上に取り組んできたこともあり、営農販売部営農販売課の水井理香子主任は「
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浜名湖アサリ不漁、遊覧船に活路 漁師・那須田さん、資源回復願い「兼業」で
深刻化している浜名湖のアサリの不漁。浜松市西区の漁師那須田賀則さん(32)は3月から、遊覧船事業との兼業に乗り出した。観光客に地域の魅力を伝えながら、アサリ漁の衰退阻止につなげる。 遊覧船は知人のカキ漁師から譲り受けた定員7人(客席6人)の小型船に、手すりを付けるなど改良した。「漁師だからこそ知っているルートやスポットを案内し、天候などを考慮した最高で安全なクルーズを目指す」と那須田さん。 浜名湖の弁天島のシンボルとなっている赤鳥居や、新幹線と在来線の並走を眺められる場所に船を近づけるなどして、観光客を楽しませる。地元の旅館やホテルとの協業によるツアーも企画。釣り船や船上バーベキューの運
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子ども食堂に地元新鮮農産物 JAとぴあ「マーケット」全店が提供
JAとぴあ浜松の直営店「ファーマーズマーケット三方原店」(浜松市北区)が子ども食堂に食材の無償提供を始め、14日に1回目の寄贈式を店内で開いた。JAとぴあ浜松のファーマーズマーケットはこれで全4店舗が、子ども食堂に食材を提供することになった。 寄贈式でJAとぴあ浜松の斉藤直司常務理事が「三方原の出荷者が精魂込めて生産した新鮮な農産物を提供し、子どもたちの健やかな成長に貢献したい」とあいさつした。生産者でつくる三方原店出荷者協議会の協力で、近隣3カ所の子ども食堂に提供する。 ナスやダイコン、ネギ、イチゴなど約30種の農産物を受け取った「こども食堂高台ワピ」(中区)の飛田ひさ子代表は「温かく
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就農検討者を支援 JAとぴあ浜松「園芸教室」開講
JAとぴあ浜松(浜松東区)は6日、就農の検討者を支援する「園芸教室」の野菜入門コースと果樹コースの開講式をそれぞれ浜松市内で開いた。新規農業者養成塾「農ライフセミナー」なども今月中に開講する。 東区の東・中央営農センターで行った野菜入門コースの開講式で、営農生産部の山田喜昭部長が「農業で大事なのは人と人とのつながり。受講生同士で積極的に話しましょう」とアドバイスした。 受講者は最初の講義で、野菜栽培の基礎知識などを学んだ。来年3月まで月1回、野菜や果樹の栽培方法を学ぶ。南区の主婦岡本美代子さん(54)は「夫の実家でたまねぎを栽培しているので、自分も趣味程度にできればと思って参加した」。東
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ベニバナの品質確認 JAとぴあ浜松 目ぞろい会を初開催
JAとぴあ浜松(浜松市東区)は6日、中区のJAとぴあ浜松花き営農センターで、ベニバナの出荷目ぞろい会を初めて開催した。 西区伊左地町の生産者9人が参加し、JA職員のアドバイスを聞きながら品質統一を図った。織物の染料や化粧品の原料のほか、最近は切り花やドライフラワーなどでも使用され、ベニバナの用途は広がっている。 山形県などが主な産地だが、盛期は6月。温暖な浜松市は4月で、早出し産地としての期待も高まっている。生産者の村上善則さん(75)は「花としてもきれいだなと思われるように努めていきたい」と意欲を示した。
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ラグビー普及へ連携 静岡ブルーレヴズ×聖光学院中・高
ラグビーリーグワン1部静岡ブルーレヴズ(BR)と静岡聖光学院中・高が産学連携協定を結び、27日、静岡市清水区のIAIスタジアム日本平で締結式を行った。静岡BRの山谷拓志社長と、聖光の星野明宏校長が協定書に署名した。 ラグビーの普及、発展を目指し、プロスポーツチームと教育機関が一体となる珍しい取り組み。山谷社長は「プロが地域に根ざし、ファンや中高生の競技人口を増やしたい。地方都市での普及は大事なミッション」と話した。 特に課題となっているのは中学年代層。星野校長は「中体連に加盟していないこともあり、受け皿をつくって持続させることが必要。部活動改革にもつなげていきたい」と、現役引退した静岡B
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ラグビー、アイスタで初試合 静岡、埼玉に惜敗25―26
ラグビーのリーグワン1部第11節は27日、アイスタ日本平などでA、B組の交流戦6試合を行い、静岡は25―26で埼玉に惜敗した。25―19とリードした試合終了間際にトライを許し、ゴールも決められて逆転負けした。埼玉は9連勝。 東京SGは横浜を40-27で下して10勝1敗とし、首位を守った。横浜は7勝4敗。 東京ベイは大阪に34-3で快勝し、9勝2敗で2位を堅持。トヨタは東葛に36-10で勝ち、7勝4敗とした。 BL東京は神戸を46-35で下し、6勝目(5敗)を挙げた。浦安はBR東京を42-12で破り、3勝8敗。 ■アイスタ初試合 終了間際に失点 “アイスタの奇跡&rdq
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母の祖国ウクライナへ思い 中井健人選手、5日今季初先発 ラグビー・静岡ブルーレヴズ
ラグビーリーグワン1部静岡ブルーレヴズの中井健人選手(25)が5日、母の祖国ウクライナへの思いを胸に秘めてピッチに立つ。都内の江戸川区陸上競技場で行われるクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦に今季初先発する。 初先発が決まった3日、中井選手は「食生活を改善した今季は体の状態も良く、いつでもいけるよう準備してきた。出られない選手の分も責任がある。自分が出て良かったと思ってもらえるような試合にする」と言葉に力を込めた。 日本人の父とウクライナ人の母を持つ。ロシア軍のウクライナ侵攻開始後、ツイッターには中井選手を心配するファンの声が寄せられていた。本人は「現地に親族、友人がいる身として思うことはい
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⚽JFL新宿、J3へ導け 上田、岡本(元J1磐田)奮闘誓う
元サッカー日本代表FW三浦知良(55)=静岡市出身=の鈴鹿ポイントゲッターズ(三重)加入で注目を集めている日本フットボールリーグ(JFL、13日開幕)。関東リーグ1部から今季昇格を果たしたクリアソン新宿(東京)にも、Jリーグへの復帰を目指し奮闘を誓う静岡県勢選手がいる。 2005年に磐田ユースからトップチームに加入したMF上田康太(35)とFW岡本達也(35)。2人は16年ぶりにチームメートになった。ともにキャリア支援事業などを展開するクリアソン社の社員。仕事とサッカーを両立しながら、来季のJ3昇格を目指す。 「初めてのデスクワーク。勉強させてもらっている状態だが、刺激的な毎日」と話す新
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J2昇格へ「一戦一戦」 ⚽藤枝MYFC 飽波神社で必勝祈願
サッカーJリーグ3部(J3)藤枝MYFCは23日、藤枝市の飽波神社で必勝を祈願した。鎌田昌治会長、徳田航介代表、須藤大輔監督、選手ら約50人が参加。玉串の奉納など神事に臨み、2022年シーズンの躍進へ気持ちを新たにした。 昨年7月に須藤監督が就任した藤枝は、攻撃的なサッカーで巻き返しに転じたが、最終順位は10位。指揮官は「地域の人がチームを支えたくなるようなプレーを見せていく。先を見ず、一戦一戦取り組むが、全試合勝つつもりでやっていきたい」と抱負を述べた。 今季は2人主将体制で臨む。川島将主将は「2人で協力してチームをまとめたい」。杉田真彦主将は「J2に昇格できるよう神様にお願いした。自
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柔道女子 東海大翔洋3度目V 静岡県高校新人大会
静岡県高校新人大会は20日、県武道館で柔道の女子団体戦を行った。決勝は東海大翔洋が、4連覇を狙った藤枝順心に1―0で競り勝ち、4年ぶり3度目の優勝を果たした。全国高校選手権は東京・日本武道館で3月20日に個人戦を行う。男子は加藤学園、女子は東海大翔洋が出場する団体戦は3月21日に実施される。 ■「まじめと努力」の頂点 初戦からすべて1―0 藤枝順心の牙城崩す しぶとく勝ち上がった女子の東海大翔洋が藤枝順心の牙城を崩した。初戦からすべて1―0。古内監督は「思いがけない優勝。昨年までは勝たなければならないプレッシャーとの戦いだったが、まじめと努力だけが取りえの今年は初戦敗退も覚悟していた」
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名手の言葉に支えられ成長 三木つばき(掛川) スノボパラレル大回転に8日出場 北京冬季五輪
北京冬季五輪のスノーボードパラレル大回転は8日、男女予選と決勝を行い、三木つばき(CATALER、掛川市在住)が出場する。5歳の時に“雪なし県”静岡へ。単身で山ごもりするなど、ハンディを乗り越えてきた18歳が夢舞台に臨む。 初めての五輪での滑りを前に「なかなか日本の方々にライブで滑りを見てもらえなかったが、リアルタイムで見てもらうことに特別なものを感じる」と期待に胸を弾ませる。「私一人ではここまで来ることができなかった。両親をはじめ、応援してくれた人に北京で恩返ししたい」との思いも語った。 名手からもらった言葉が三木の成長を促してきた。8歳の時、来日していたフラン
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⚽静岡からストライカーを 元サッカー日本代表・森島さん 育成年代向け「FW専門アカデミー」起業
サッカー元日本代表で、J1磐田やJ3藤枝などに所属した森島康仁氏(34)が、ストライカーを育成する「デカモリシFW専門アカデミー」(焼津市)を設立し1日、本格的に事業を開始した。 昨季限りで藤枝で現役を引退した森島氏。第二の人生に選んだのは、点取り屋の育成だった。J1C大阪やJ2大分などでもゴールを量産し、16年間でJリーグ通算71得点を奪ったが、「後悔が残っているし、気がつくのが遅かったと思うこともある。自分の経験や知識を言語化し、静岡のストライカーを育てたい」と話した。 磐田や藤枝在籍時に感じたのは「高校年代など静岡のチームは、点が取れる選手がいればもっと強いはず」。MFの選手層は厚
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⚾日大三島 主将ら気合「聖隷のためにも」 選抜決定一夜明け練習
第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)に38年ぶりの出場が28日に決まった日大三島は29日、三島市の同校グラウンドで紅白戦など約6時間の練習を行った。 校舎には「祝 選抜出場」の垂れ幕が掲出された。加藤主将は「新聞の一面に記事が出たり、三島駅にも横断幕が出ていた。静岡から2校出ればもっと盛り上がったが、聖隷クリストファーのためにも、応援してくれる人のためにも頑張らないといけない」と表情を引き締めた。 永田監督は守備練習のやり直しを命じるなど終始、厳しい表情だった。「東海の代表として背負っているものが感じられなかった」。報徳学園で2002年選抜を制した指揮官は、選手の覚悟が
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⚽42歳遠藤選手「引退考えない」 J1磐田「一つでも上の順位を目指す」 オンラインで交流会
サッカーJリーグ1部(J1)ジュビロ磐田の元日本代表MF遠藤保仁選手と、新人のMF藤原健介選手が27日、静岡新聞社・静岡放送とのオンライン交流会に参加した。大須賀紳晃静岡新聞社社長らに3季ぶりのJ1に挑む今季の意気込みなどを述べた。 J1ガンバ大阪からの期限付き移籍から、完全移籍に今季移行した遠藤選手。その心境について「静岡県民になりました。よろしくお願いします」と独特の言い回しで、さらなるチームへの貢献を誓った。28日に42歳の誕生日を迎える。「引退は一切、考えていない。サッカーを楽しめる間は思い切り楽しみたい」と話した。チームとしての目標は「J1残留」だが、「一つでも上の順位を目指す」
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⚽J3藤枝 今季体制を発表 攻撃力強化、昇格へ14人新加入
J3藤枝は17日、藤枝市内で今季の新体制発表会見を開いた。クラブスローガンは昨年の「一体感」に「前進」を加えた。J2クラブライセンス取得後3度目の挑戦へ。さらに攻撃的なサッカーで昇格を目指す。 昨季の藤枝は8勝8分け12敗の10位。7月に須藤監督が就任し、攻撃重視のスタイルに一変させて総得点はリーグ3位の42に伸ばした。指揮官は「超攻撃的なサッカーで、見に来てくれた人に非日常空間を味わってほしい」と決意を示した。 その上で「昨季足りなかったところを新加入選手に補ってもらう」と新戦力14人に期待する。運動量やハードワーク、スピードを重視した補強で若返りを図り、保有選手31人の平均年齢は25
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柔道 静学・長沢、男子73キロ級制す 女子は聖隷・夏目が頂点【静岡県高校新人】
■日本一の兄に続け 延長で気合の払い腰 男子73キロ級は、長沢(静岡学園)が激闘を制した。宮本(東海大翔洋)との決勝は延長戦へ。6分過ぎに仕掛けた払い腰がようやく決まった。「最初の払い腰は決まらなかったが、連続でいって決めることができた。足はけいれんし、手もパンパン。気持ちで投げた」と長沢は9分17秒で仕留めた得意技に胸を張った。 昨年度の全国選手権個人81キロ級で日本一になった2歳上の兄篤希(静岡学園)が会場に駆けつけ、弟を鼓舞した。「兄のどんどん仕掛けろ、という声は聞こえていた」と長沢。自分の組手になるまで時間をかけるスタイル。1、2回戦も延長を戦い、疲労は困ぱいだった。篤希は「危
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ジュビロ山田選手「考えながら努力を」 浜松南高で講演
サッカーJリーグ1部(J1)に来季昇格するジュビロ磐田の山田大記選手(32)が17日、浜松市南区の浜松南高で講演会「志の実現をプロに学ぶ~本物に触れる」で講師を務めた。運動部の生徒らに、経験から学んだことなどを伝えた。 藤枝東高時代までは挫折の連続だった山田選手。中学時代に所属したジュビロの下部組織ではほとんど試合に出場できなかった。だが、チームメートに「日本一を目指そう」と誘われて同校へ。最後の大会で全国出場が絶たれた直後に、「自分では一生懸命やってきたつもりだったが、もっとできた」という後悔に襲われた。 明大では先輩の長友佑都選手(FC東京)の「努力の基準値の高さ」に衝撃を受け、「ど
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J3藤枝「来季は優勝争いを」 市役所訪問、成績報告
サッカーJ3藤枝MYFCの選手らが9日、藤枝市役所と川根本町役場を訪問した。藤枝市役所には、鎌田昌治会長、徳田航介代表、川島将選手、同市出身の鈴木翔太選手が訪れ、河野一行副市長らに今季の成績を報告した。 今季は8勝8分け12敗で10位。鎌田会長は「反省を必ず生かし、来季は優勝争いに食い込みたい」と話した。川島選手は「須藤(大輔)監督に代わってからチームのスタイルを共有できた。来季は期待してほしい」。鈴木選手も「後期になってやることがはっきりした。あとは選手が表現するだけ」と抱負を述べた。 河野副市長は交通安全運動期間中の啓発活動など、クラブの地域貢献を評価。「積極的に地域に入ってくれてい
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J1復帰「静岡の皆さんのおかげ」 磐田・小野社長ら静岡新聞訪問
サッカーJリーグ1部(J1)に来季復帰するジュビロ磐田の小野勝社長、服部年宏ヘッドコーチ、鈴木秀人強化部長が8日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、静岡新聞社の大須賀紳晃社長、静岡放送の榛葉英二社長らに今季の成績を報告した。 今季の磐田はJ2で27勝10分け5敗。8月以降は19戦負けなしと圧倒的な強さで3季ぶりのJ1昇格を決め、優勝も果たした。小野社長は「いるべきところ(J1)に戻ることができたのは、静岡の皆さんのサポートのおかげ」と感謝した。 鈴木政一監督が体調を崩してチームを離れた後は、さらに一丸となって戦った。6試合で代行を務めた服部ヘッドコーチは「監督が不在となった直後の大
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⚽ファン安堵のため息 来年の飛躍に期待【エスパルス残留】
サッカーJリーグ1部(J1)清水エスパルスは4日、静岡市清水区のIAIスタジアム日本平でのセレッソ大阪戦に勝利し、最終節までもつれた残留争いを乗り越えた。スタンドで見守った清水サポーターが、チームの3連勝を後押しした。 J1残留が決まった瞬間、盛大な拍手とともに、安堵(あんど)のため息が漏れた。静岡市清水区のフリーランス西尾直子さん(41)は「(残留を争う)他のチームが負けていたのは分かっていたが、ほっとした。ここ数年はシーズン終盤にハラハラ、ドキドキさせられる。来年こそ、週末が楽しみになることを願っている」と奮起に期待した。 正念場の一戦で、生え抜きの西沢健太選手(25)が1得点1アシ
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浜松市南部 2位を死守 4区兼子快走、区間新【静岡県市町駅伝】
浜松市南部が2位を死守した。序盤は出遅れたが、10位でたすきを受けた4区兼子(浜松市立高)が区間新の快走。「前だけを追って、少しずつ詰めよう」と兼子は4年連続の走り慣れた区間で8人抜き。残り500メートルで先頭の浜松市北部の背中が見えた。「行けるかなと思って、ラストも(ペースを)上げたけど、上げきれなかった」と振り返った。 区間タイだった昨年の11分14秒を大きく上回る10分53秒で走り、1位と12秒差の2位まで押し上げた兼子の奮闘に、後ろも続いた。そのまま順位をキープし、浜松のワンツーフィニッシュを達成。アンカーの前川(杏林堂薬局)は「(浜松市北部の神野との差が)1分以上あったので抜くこ