浜松総局 大山雄一郎
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メロディオン初号機「探しています」 鈴木楽器製作所(浜松)
教育楽器メーカーの鈴木楽器製作所(浜松市中区)が、1961年から製造し、発売した鍵盤ハーモニカのメロディオン初号機「スーパー34」を探している。創立70周年を迎える2023年に向け、記念展示したい考えだが、社内に保管品がないことが判明したため、寄贈に応じてくれる保有者を募ることになった。 スーパー34は赤いサイドカバーが特徴で、ケースは黒。サイズは長さ約45センチ、奥行き約10センチ。同社によると、1971年ごろまで製造していたことから、57~73歳になった人が当時、幼稚園や小学校などで使用していたと考えられるという。 メロディオンは誕生以来、約60モデルを開発するなどした同社を代表する
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三都主さんがサッカー指導 元日本代表、浜松で小中高生に
浜松市の少年サッカー少年団「コンフィアンサ」などは6日、サッカー元日本代表の三都主アレサンドロさん(45)を招いたクリニックを、南区の遠州灘海浜公園で開いた。県内を中心に小中高生18人が参加し、技術を学んだ。 三都主さんは1対1の練習で「しっかり手を使うこと」、パス交換では「トラップした後に(パスを出す相手を)見てから蹴ること」などとアドバイスを送った。ゲーム形式の練習も交え、楽しみながらの指導を続けた。湖西高の神田磨諾さんは「選手に寄り添った指導で分かりやすかった」と感想を述べた。 J1清水エスパルスなどで活躍し、日本代表として2002年日韓大会、06年ドイツ大会とワールドカップ(W杯
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ニホンウナギ守る 遡上補助マット、浜名湖養魚漁協が設置
浜名湖養魚漁協などはニホンウナギの遡上(そじょう)補助を目的に、非食用米を配合した新型芝マット「ライスレジン魚道」を開発し、5日までに浜名湖に流入する浜松市西区の花川堤防に設置した。国内では初めての取り組み。絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの資源保護につながることが期待される。 高い段差となっている堤防の両脇に、長さ約80センチ、幅約30センチ、厚さ2・5センチのサイズで網目状のライスレジンを取り付けた。約10%の米を混ぜることで、従来のプラスチック製よりも環境負荷を低減。ニホンウナギの回遊を補助する。 浜名湖に流入する川の河川改良が進み、ニホンウナギの生息域が狭まったとされる。同
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円安好影響見込み 通期予想上方修正 ローランドDG
ローランドDGは5日、2022年12月期の通期連結業績予想を上方修正した。売上高は2月公表の期初予想比5・1%増の519億円、経常利益は6・8%増の78億円、純利益は3・8%増の55億円とした。下期の米ドル想定為替レートを1ドル=113円から131円に見直し、円安に伴う好影響を織り込んだ。 価格転嫁による経営施策効果を見込む一方、部材価格や海上輸送費の高騰が続くとみて、利益面の増加は限定的になると予想した。 同日発表の22年6月中間連結決算は、売上高が240億8500万円で中間期としては過去最高となった。経常利益は28億7400万円、純利益は19億3400万円。会計基準の変更に伴い、前年
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河合楽器、増収減益 ピアノ堅調も物価高影響 4~6月期
河合楽器製作所が4日発表した2022年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比1・1%増の207億6600万円と増収を確保した一方、海上輸送費や原材料費高騰が響き、各利益は減益だった。 円安に伴い、木材や半導体などの米ドル建ての仕入れコスト増も減益要因となった。経常利益は13・9%減の15億6700万円、純利益は23・3%減の9億1900万円。 事業別の売上高は、楽器教育事業が5・7%増の174億8500万円。グランドピアノの最高級モデル「シゲル・カワイ」の伸長や、北米や欧州の経済活動再開で鍵盤楽器が堅調に推移した。音楽教室や体育教室は新型コロナの感染拡大防止に努めながら生徒獲得に取り組
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ヤマハ増収減益 中国で楽器販売減 4~6月期
ヤマハが3日発表した2022年4~6月期連結決算は、上海のロックダウンによる中国の楽器販売減や半導体不足の影響を受けたが、対米ドルの円安効果で売上収益は前年同期比3・3%増の1058億8900万円だった。各利益は為替影響を除いた実質は減収だったほか、原材料費や輸送費の高騰などが響き、減益となった。 税引前利益は32・7%減の125億7300万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年に固定資産売却益を計上した反動で35・9%減の85億9200万円だった。 楽器事業の売上収益は7・0%増の734億円。アコースティックピアノと電子楽器は中国で減少したが、ギターは中国、北米で伸長した。管弦打
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早場米「あきたこまち」 一足早く新米収穫 浜松・南区
浜松市南区の農業法人「京丸園」は1日、県内の他産地に先駆けて、区内の田んぼ(約3200平方メートル)で稲刈りを行った。早場米「あきたこまち」の苗を3月末に植え、農薬不使用のアイガモ農法で栽培した。 鈴木啓之会長(86)が乗用型の稲刈り機に乗り込み、黄金色に実った稲を刈り取った。田植え後は低温が続いて生育が不安視されたが、その後は日照時間と適度な雨に恵まれ、順調に育ったという。 鈴木会長は「新米に勝る米はない。食欲が落ちる夏にパワーが出る新米を食べて、猛暑を乗り切ってほしい」と声を弾ませた。 新米は早ければ週末にも、市内のJAとぴあ浜松ファーマーズマーケット東、白脇、三方原店などで販売す
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電子ドラムの最高峰モデル ATV、8月1日発売
電子楽器メーカーのATV(浜松市北区)は8月1日、電子ドラムの最高峰モデル「EXS―5SK artist(アーティスト)」を発売する。 各ドラムパッドにマルチセンサーを搭載し、シンバルパッドには360度センシング(計測)が可能なシンバルを採用した。心臓部のドラム音源モジュールは独自の高音質を奏でる。練習時に使用する機能も充実させ、サンプル20曲収録のSDカードを付けた。 市場想定価格は税込み約39万円。年間販売目標は国内外で1500台。
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ローランドDG 本社移転、都田事業所に統合 経営効率改善へ
ローランドDGは28日、浜松市北区の本社を約2キロ離れた都田事業所に移転統合すると発表した。同事業所内に新社屋を整備する。本社と事業所の統合で、経営効率の改善などを進める。 23年7月完成予定の新社屋は地上3階建てで、延べ床面積約7300平方メートル。総工費約29億5000万円。屋上に太陽光発電設備を配置するなど現状に比べてエネルギー消費量75%削減を図り、「Nearly ZEB(ニアリー・ゼブ)」認証を目指す。耐震性能は全国基準の1・5倍の安全性を確保する。デッキテラスやトレーニングルームなども備える。 記者会見で田部耕平社長は「オフィスと在宅勤務のハイブリッドな働き形を考慮した設計に
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エクスプレス浜松中央店開店 マックスバリュ東海、地元新鮮野菜も
マックスバリュ東海は28日、「マックスバリュエクスプレス浜松中央店」を開店させ、店内にJAとぴあ浜松ファーマーズマーケットが出店して、地元産新鮮野菜などの提供を始めた。 初日はナスやピーマン、エダマメなど20種の野菜や果物が並んだ。担当者は「地元の生産者が栽培した季節の野菜などを毎朝届けていく」と話した。同マーケットの他店舗への出店は5店目。
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家康刻印の火打石セット発売 浜松の永田ビル、土産需要見込む
浜松市中区でモデルガンショップチトセを運営する永田ビルはこのほど、きり箱入りの「徳川家康刻印 火打鎌と火打石セット」など3種類を発売した。来年の大河ドラマを見据え、観光客の土産品需要や市内宿泊施設への販売を見込む。 新商品は浜松のパワーアイテムとして企画した。鉄製の鎌とメノウ石をこすり合わせて火花を起こして、日本古来の風習「切り火」を出すことができる。鎌に鉄製合金を使用して簡単に切り火を出せる商品も開発した。 販売価格は「徳川家康」を刻印したセットと、文字入りセットが税込み4950円。「必勝らくらく火打鎌切り火セット」は4400円。同ショップなどで取り扱う。
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ヤマハ グループ共通会員ID導入 一元化で便利に
ヤマハは26日、グループ共通会員ID「Yamaha Music(ヤマハミュージック)ID」を導入した。ヤマハなどが提供するサービスでユーザー登録や認証管理の一元化を進め、利用者が一つのアカウントで利用できるようにする。 対象は楽譜コンテンツや音楽データを販売する「ぷりんと楽譜」や、リモート合奏サービス「SYNCROOM(シンクルーム)」など14のサービス。 今後は海外でもヤマハミュージックIDに移行し、統合を進める。
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中国事業拡大狙い、上海に子会社設立 ハマネツ
ハマネツ(浜松市中区)は26日、中国・上海に100%出資子会社を設立したと発表した。設立は22日付。同社初の海外現地法人となる。 現地法人は「ハマネツトレーディング(上海)有限公司」で、資本金は35万米ドル(約4700万円)。 国内では主に屋外トイレユニットや除菌・脱臭を目的とした環境機器の製造販売を手掛けてきたが、中国では既存事業の拡大とともに、新事業の開発、国際トレーディング業務の開発を進める。 担当者は中国市場の巨大な規模感に加え「(同社の)商品は輸入部品が多く、直接調達できる」と進出の狙いを語った。
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新社屋建設、新事業着手へ SHODA「売上高100億円目標」
産業用精密機械製造のSHODA(浜松市北区)が新事業の展開に向け、新社屋を建設する。主力の数値制御の切削加工機「NCルーター」の開発・製造に加え、今後は切削加工を請け負うことにも取り組む。創業100周年を迎える2026年までに、売上高100億円を目指す。 本社敷地内に建設予定の新社屋は鉄骨2階建て、延べ床面積約1700平方メートル。22日に地鎮祭を行い、関係者約30人が23年3月末の完成に向けて工事の安全を祈願した。研究開発のほかに、オンラインによるパノラマビューで工場内を再現するなど、営業活動も加速させる。 同社は1968年、家具や楽器用の木材をくりぬくNCルーターを世界で初めて開発し
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都市対抗野球ヤマハ初戦 手拍子や吹奏楽、懸命の応援実らず
東京ドームで熱戦が繰り広げられている第93回都市対抗野球大会。浜松市のヤマハは21日の1回戦で1―2とNTT東日本(東京)に惜敗した。新型コロナの影響で大声を出しての応援などが禁止される中、約2400人の応援団は、拍手や手拍子でヤマハナインを鼓舞した。 三回、9番打者の川辺健司捕手(32)が左翼席へ先制弾を放つと、ヤマハの一塁側スタンドは得点を挙げたときの応援歌「天国と地獄」で盛り上がった。一昨年はチーム応援が中止。昨年は無得点で敗れた。応援部女子リーダー伊藤愛理さん(27)は「3年ぶり(東京)ドームでの天国と地獄は格別。もっと盛り上げようと、いろいろな方向を見た」と振り返った。 社業で
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記者コラム「清流」 高校野球も柔軟に変化を
第104回全国高校野球選手権静岡大会は3日、3年ぶりに開会式を行い、9日から熱戦が始まった。個人的に変化を感じるのは、野球部員のあいさつの“軽減”だ。 新型コロナの影響かもしれないが、かつてはほぼ全チームの部員が、すれ違う関係者や観客に対して立ち止まり、帽子を取って「こんにちはっす」などと大声で頭を下げていた。大所帯のチームに出くわすと、こちらもあいさつを交わすのは大変だった。試合前の選手に気を使わせ、申し訳ない気持ちにもなった。 とてつもない速さで生活様式が変化している中、伝統も柔軟であってほしい。例えば、今年は恒例だった開会式直後に1試合だけ行う“
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ヤマハ 音響技術でオーディオストック(岡山市)と連携
ヤマハはこのほど、オーディオストック(岡山市)と連携すると発表した。 オーディオストックは、BGMや効果音などの音源を販売するストックミュージックサービスを運営。ヤマハはその中の一部楽曲を研究開発用データとして利用し、音響技術に関する研究開発を進める。
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ピアノ練習補助 無料アプリ提供 8月からローランド
ローランドは8月1日から、無料のオリジナルアプリ「ローランド・ピアノ・アップ」の提供を始める。 スマートフォンやタブレット端末を同社のデジタルピアノに接続すると、練習をサポートする機能が利用できる。ピアノ本体の機能が画面上で操作できる「リモコン」や、練習時間や内容を表示する「タイムライン」、演奏を録音する「レコーダー」などを備える。
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サクソフォン奏者、須川さん 8月に浜松で3年ぶりアカデミー
浜松市中区で8月2~7日に開かれる「第28回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル」(静岡新聞社・静岡放送後援)を前に、同市出身で、1995年の第1回から参加しているサクソフォン奏者の須川展也さんが「音楽で物語を語る演奏になる」と意気込みを語った。このほど、同区のヤマハ本社で取材に応じた。 管楽器に特化した音楽祭で、3年ぶりの開催となる。今回は国内外の一流奏者によるコンサートや若手向けの講座などを行う。東京交響楽団正指揮者の原田慶太楼さんや国際的なオーボエ奏者の吉井瑞穂さんらが参加する。 須川さんは「オンラインで聞く人を含め、みんなで音楽の喜びを共有し、一緒に元気になりたい」と期待
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新仔ウナギ高値、静岡県内関係者苦境 23日「土用の丑」出荷ピークも
23日の土用の丑(うし)の日に向け、静岡県内でも養殖期間が1年未満の「新仔(しんこ)ウナギ」の出荷がピークを迎えている。今年はニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」漁が低調だったため、新仔ウナギの出荷価格は1キロ当たり5200円前後と、ここ数年で最も安かった昨年の3700円前後から約40%上昇。今後の光熱費や燃料代、えさ代などの値上がりも見据え、関係者の懸念は尽きない。 県水産資源課が5月に発表した2022年漁期(21年12月~22年4月)のシラスウナギの県内漁獲量は959・7キロにとどまり、3年ぶりに千キロを下回った。1キロ当たりの取引価格は平均220万円(前年は132万円)に高騰した。
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ものづくりテーマ 22日に講演会 浜松商議所
浜松商工会議所工業部会は22日午前10時半から、「ナブテスコ」の藤原利也取締役常務執行役員の講演会「『うごかす』と『とめる』のものづくり 世界の自動化ニーズがこの浜松で動き出す」を、中区のホテルクラウンパレス浜松で開く。 同社は産業用ロボットの関節などに使用される精密減速機のトップメーカー。浜松市内で2023年9月の完成に向け、新工場の整備を進めている。工場の立ち上げを担当する藤原氏が、ものづくりの戦略やこれまでの取り組み、地域への期待などを紹介する。 参加無料。定員は会場80人、オンライン80人。同商議所のサイトから申し込む。問い合わせは同商議所工業振興課<電053(452)1116>
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ヤマハ器楽教育事業 文科省海外プロジェクトに選出
ヤマハは14日までに、エジプトとブラジルで予定する初等教育への日本型音楽・器楽教育導入事業が、本年度の文部科学省の教育海外展開推進事業「EDU―Portニッポン応援プロジェクト」に選ばれたと発表した。 同社のエジプトの事業では「エジプト・日本学校」全48校を対象にした音楽教育を、ブラジルではリオデジャネイロとサンパウロの公立小学校20校の児童千人にリコーダーを使った器楽教育をそれぞれ導入する。 プロジェクトの選定で、現地機関との産官学連携による事業策定の支援や現地情報の提供、関係機関との調整の支援を受けられる。 同社の採択は2016年度と18年度のベトナム、20年度のエジプトに続き4度
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都市対抗野球21日初戦 ヤマハ応援部 新スタイルで打線後押し
第93回都市対抗野球大会に出場するヤマハ(浜松市)の応援部はこのほど、21日のNTT東日本(東京都)との初戦に向けた合同練習を浜松市中区の本社で行った。コロナ禍で応援が制限される中、32年ぶり優勝を目指す野球部を後押ししようと応援手法に工夫を凝らす。大会は18日、東京ドームで開幕する。 感染防止対策で昨年は応援ステージ上の演技者は2メートル以上の間隔を空けることなどが規定され、チアリーディングは前後の動きしかできなかった。今年は「隣の演技者と触れない」程度に、若干緩和された。女子リーダーの伊藤愛理さん(27)は「振りの変更や多彩なフォーメーションなど、息の合った動きを磨いている」と話す。メ
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中学野球・浜松南リトルシニア全国へ 上位進出で名門復活狙う
硬式野球の中学日本一を決める第50回日本リトルシニア日本選手権(8月2日開幕、東京・神宮球場など)に、浜松南リトルシニアが県勢で唯一出場する。関東予選は敗者復活戦に回ったが、持ち前のチームワークで3年連続12度目の出場権を獲得した。 チームは結成当初から急成長を遂げた。昨秋の選抜は予選敗退。2020年春から続いていた全国大会の連続出場が4季で止まった。同年夏、16年ぶりに選手権出場を果たし、8強入り(新型コロナの感染拡大により途中で中止)して名門復活の扉をこじ開けた先輩たちに続くことはできなかった。 鈴木彰宏監督は、選手が複数のポジションをこなせるように指導した。チーム内に競争意識が生
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⚾遠江総合 難病の三塁コーチャー小池「悔いなし」 3年間立ち続けた“定位置” 高校野球静岡大会
遠江総合で3年間、三塁コーチャーを務めた小池陽登は、逆転を信じて“定位置”に立ち続けた。最終回、腕を振り回して2人を本塁に送り、7―9まで追い上げた。逆転はならず、9年ぶり初戦突破を逃したが、小池は「声援がある夏の大会は大きなジェスチャーを意識した。自分としては悔いなく終わることができた」とすがすがしい表情を見せた。 生まれつき軟骨無形成症を患い、現在の身長は145センチ。遠江総合では三塁コーチャーを極める道を進んだ。それでも普段は外野手として練習に励み、居残り練習を繰り返した。飯塚監督は「本当に野球が好きで、努力する姿がみんなの励みになった」と感謝した。 &nb
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ローランドが新キーボード 7月下旬発売
ローランドは7月下旬、エンターテインメント・キーボード「E―X50」を発売する。アコースティックピアノや打楽器など707種類と多彩な音色と、300種類のフルバンドの自動伴奏で、1人でも手軽に演奏を楽しむことができる。 自動伴奏機能はフルレンジのステレオ・スピーカーを内蔵した。本体にマイクを接続できるほか、スマートフォンやタブレット端末を接続できるブルートゥース・オーディオ機能を備えた。初心者や教育現場などでの活用を見込む。 初年度の販売目標は国内、海外で1万5千台。価格はオープンだが、税込み5万8300円を想定する。
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常光製作所第5棟が完成 浜松ホトニクス 画像計測機器の能力拡充
浜松ホトニクスは5日、同社の常光製作所(浜松市東区)第5棟が完成し、8月に稼働すると発表した。総工費約22億円。画像計測機器の生産能力を1・7倍に拡充する。 新棟は鉄骨5階建てで、延べ床面積約5500平方メートル。科学計測用デジタルカメラと、病理デジタルスライドスキャナーの組み立てや調整などの生産機能を集約する。生産能力は売上高換算で年間約130億円。 新棟と接続する既存棟の空きスペースを利用し、半導体メモリー市場の回復で売り上げが伸びている半導体故障解析装置の生産拡大を図る。
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三方原ポテチ7日発売 JAとぴあ浜松、湖池屋とタッグ
JAとぴあ浜松と菓子メーカー湖池屋(東京)は7日、「三方原ポテトチップス」を数量限定で発売する。浜松市特産のジャガイモ「三方原馬鈴薯(ばれいしょ)」を使ったスナック菓子で、2019年に商品化した。 3年前の約3倍に当たる100トンの加工用ジャガイモを使用、約30万袋を生産予定。味は「うすしお味」「のり塩」の2種類。 市内4店舗のファーマーズマーケットと、予約販売を始めている湖池屋オンラインショップで扱う。1袋75グラムで販売価格は税込み250円。
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特産PR強化し活性化 浜名商工会 吉田清和会長【キーパーソン】
浜松市内の可美、篠原、庄内、雄踏町、舞阪町の5商工会が合併した2010年から会員は10%減少し、21年度末時点で1359事業所。事業者の高齢化など直面する課題に対し、地域に活気を取り戻すための策を講じる。 ―事業者の現状は。 「商業、工業に舞阪の水産業、舘山寺の観光業と幅広い業種がある地域だが、新型コロナウイルス禍で特に観光業に深刻な影響が出た。今後もコロナに加え、資材費の高騰、賃金の値上げなど厳しい状況が続くと思うが、商工会は会員に寄り添いながら最大限のサポートをすべきと考えている」 ―会員の支援策で新たな取り組みは。 「創業を考える人のため、6月下旬から日曜創業スクールを開講。経
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浜松在住ピアニストの今西さん 後進育成へ新会社設立 地元から世界的音楽家を
浜松市中区在住のピアニスト今西泰彦さん(38)が、後進の育成に向けて6月下旬、音楽家のマネジメントなどを手掛ける会社「イマジン」(同区)を設立した。自身の経験を生かし、将来的には世界で活躍するアーティストの輩出を目指す。 浜松北高2年時にピアニストを志した今西さん。東京芸大院を経て、活動の場を欧州に求めた。8年前の帰国後は浜松を拠点にコンサートの開催や、県内外で幅広い年代の約100人にピアノを指導している。 レッスンで感じていたのは、本気で音楽家を目指す教え子たちが少なかったこと。音楽で生計を立てることへの不安も聞き、「浜松は楽器をつくる街として有名だが、音楽家や芸術家はなかなか育たず、
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昇太さんゲスト 落語とコラボも ハママツ・ジャズ・ウィーク
ジャズや音楽の魅力を体感する「第30回ハママツ・ジャズ・ウィーク」(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)が10月15~23日、市内各地で開かれる。事務局関係者が28日、市役所で概要を発表した。3年ぶりに入場制限などを撤廃して開催する。 メインは23日の「ヤマハ・ジャズ・フェスティバル」。アクトシティ浜松を舞台に、トランペットとピアノの“二刀流”として高い評価を受ける曽根麻央さんらが出演する。 新たなイベントのうち、「ジャズと落語のスペシャルエンターテインメントショー」(18日、市勤労会館)は、ジャズ歌手ウィリアムス浩子さんと落語家春風亭昇
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田んぼアート制作 浜松湖南高生参加、西区で田植え作業
浜松市西区雄踏町で農業体験を通して地域活性化に取り組む団体「らびりんすゆうとう」はこのほど、同区で田んぼアートの田植え体験会を開いた。浜松湖南高メディア部放送班の生徒ら59人が参加した。 2020年から始めた田んぼアートの今回のデザインは「キツネとウナギ」。同地域の風習で「地の神様」のおまつりの日である12月15日に行われていた「すココン」では、子どもたちが各家庭に赤飯をもらいにいくとき、キツネのまねをしたとされる。これに浜名湖名物のウナギや富士山を入れた。 生徒らは田に入り、丁寧にもち米の苗を植えた。デザインを考案した同校の瀧井美名さんは「すココンやウナギなど、私たちの住む静岡に少しで
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人気の薪ストーブ 理事長強調「夏場のメンテナンス重要」
癒やされる暖房器具として、冬場に静かなブームとなった薪(まき)ストーブ。新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要で全国的に設置が増え、温暖な静岡県内でも利用が広がった。5月に日本暖炉ストーブ協会理事長に就任した高橋英輔さん(48)=浜松市南区=は、使用しない時期のメンテナンスの重要性を訴える。 協会によると、薪ストーブの販売は全国で1万台を超えた2013年以降は減少傾向が続き、20年は7千台を割ったが、昨年は再び7千台を上回った。密を避ける「1人キャンプ」人気などでアウトドアに出掛けた人が炎の優しさに魅力を感じたことや、ピザなどの調理での利用が可能なこと、災害時に役立つことなどが好評の理由とみら
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記者コラム「清流」 ものづくりの街の職人技
河合楽器製作所竜洋工場(磐田市)の歴史資料館での取材後、同社のはからいで工場見学をさせてもらった。グランドピアノなどを製造する竜洋工場は「森の中の緑の工房」と呼ばれ、50%を緑地化してゆったりした印象だが、工場に入ると雰囲気は一変した。 繊細な音色を奏でるピアノづくりは、想像以上に手作業による工程が多い。1台につき約230本の弦を1本ずつフレームに張る「張弦」や、工具で弦の張力を調整してドレミの音階を作る「調律」は職人技。働く人たちの真剣なまなざしや熱気が工場内に満ち、張り詰めた空気を感じた。 見学は現在、新型コロナの影響で一般受け入れを中止しているが、再開後は大人にもお勧めのスポットと
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浜名湖のハマグリ漁 卸値にばらつき 試験操業で課題
浜名湖で6月に入り、ハマグリの試験操業が進められている。深刻な不漁が続くアサリを補う水産資源として期待が高まる一方、卸値にばらつきがあるなど本格操業に向けた課題が浮かぶ。 漁の解禁から2度目の試験操業となった12日は、日の出とともに約百人の漁師が漁に繰り出した。刃先の後ろに金網が付いた漁具「ジョレン」で、湖底からハマグリを掘り起こした。1日の漁獲量として規定されている1人10キロを袋詰めにすると、船で集荷場や市場へ向かった。 1キロ当たりの卸値は600~1200円。値幅が広がったことに、浜名漁協採貝組合連合会の山本崇会長(42)は「早い時間に出した人で高値が付くこともあったが、600円で
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静岡人インタビュー「この人」 山田優衣さん(磐田市)サッカー女子なでしこリーグ通算100試合出場を達成した
サッカー女子なでしこリーグ2部静岡SSUボニータの不動のDF。今春に職業紹介会社「週休3日」(浜松市中区)に入社し、営業社員とサッカー選手の両立とともに、新しい労働環境の提供を模索する。鹿児島市出身。25歳。 ―転職のきっかけは。 「昨年まで他の会社で事務職をこなしながらチームで活動していたが、もう少し余裕を持った生活をして、静岡産大時代から負担をかけてきた親に恩返ししたいと思い、昨季限りで現役を引退しようと思っていた。前職は退職したが、サッカーは親や昨年までの監督(元日本女子代表の本田美登里さん)が引き留めてくれ、考えが変わった」 ―仕事の内容は。 「企業の週休3日制導入へのお手伝
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静岡県産オリーブオイル 2団体、世界大会金賞 品質向上へ弾み
「オリーブ・ジャパン2022国際オリーブオイルコンテスト」の受賞者がこのほど発表され、静岡県内の2団体が最高賞に次ぐ金賞を受賞した。県内では近年、オリーブ生産が拡大中。国際コンテストの入賞で、オリーブオイルの品質向上の面でも弾みがつきそうだ。 本県からの金賞受賞は静岡市葵区のCREA FARM(クレア・ファーム)の「静岡産エキストラバージンオリーブオイル」と、浜松市南区の和Olive園の「セントキャサリンブレンド」。 各国から816品の出品があり、最優秀賞10品はイタリアとスペイン製が占めた。金賞の299品中、日本製は14品。2団体が受賞した本県は、オリーブ栽培で有名な小豆島を含む香川県
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浜松労基協 労災防止へ説明会「安全対策徹底を」
労働災害の防止を目指す全国安全週間(7月1~7日)を前に、浜松労働基準協会は6日、浜松市中区のアクトシティ浜松で説明会を開いた。浜松労働基準監督署管内の会員事業所約200社の安全衛生部門担当者らが出席した。 同週間のスローガン「安全は 急がず焦らず怠らず」の実践へ、期間中の活動内容などを説明した。同署の広瀬格也署長は「労働者の高齢化に伴い、転倒事故が増加している」と指摘。転倒はすべての業種で増加傾向にあり、全災害件数のうち製造業で17%、第3次産業は27%を占め、対策の徹底を呼びかけた。 管内の死傷災害は2018年と20~21年に千件を超えた。第13次労働災害防止推進計画(18~22年度
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食品紙袋バッグに 浜松の企業など3者がスクラム
浜松市内の企業など3者が不用品に新たな価値を加えて再生する「アップサイクル」のトートバッグを製作し、1日発売する。中区のソース製造「鳥居食品」が購入した砂糖や塩の業務用紙袋を同区のトートバッグ専門ブランド「ルートート浜松オフィス」(本社・東京都)が企画し、北区の引佐草の根作業所が製品に仕上げた。 鳥居食品で廃棄したり、ごみ袋として使ったりしている空き袋の再利用を図った。袋のしわ取りや裁断、裁縫は引佐草の根作業所の利用者が手作業で行った。ルートート商品の特徴のポケットをはじめ、袋に記載された社名や商品名、イラストを生かすなどデザイン性にもこだわった。 鳥居食品の鳥居大資社長は「年間800袋
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タマネギ風味そうめん、いかが? 藤野保(浜松市)が発売
製麺商品を企画する浜松市北区の藤野保は6月1日、「どうする たまねぎそうめん」を発売する。県内唯一という手延べ製法のそうめんに、西区篠原地区産の新タマネギのパウダーを練り込んだ。これまで4年間は企業のPR用ノベルティー品として製造していた。 ピンクを基調にしたパッケージに、市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」と「出世法師直虎ちゃん」をデザインした。販売担当の小野寺秀勝さんは「タマネギを練り込むことで、もっちりした食感になった。独特の歯ごたえとタマネギの軽い風味を楽しんでほしい」と話す。 1袋200グラム入り、税別300円。今年は2万袋を販売予定。JAとぴあ浜松ファーマーズマーケ
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浜名湖遊覧や釣り紹介 弁天島動画に豪華キャスト
浜名湖・弁天島周辺の観光業を支援しようと、浜松市東区出身の映像作家竹内佳嗣さん(42)が動画制作に取り組んでいる。5月中旬に行った撮影では、俳優で悪役ユニット「純悪」を結成した阿部亮平さん(42)と山根和馬さん(38)が駆け付け、豪華なキャスティングとなった。 竹内さんが得意とするドローンを使った空撮を中心に、遊覧船や釣りなど弁天島観光の魅力を映像に収めた。メインは撮影拠点となった弁天島の民宿を出発して舞阪港から船で浜名湖に繰り出す場面。竹内さんは「浜名湖の美しさを改めて感じた。気軽に船を借りて遊覧できるので鳥居を眺めたり、湖面から新幹線の迫力を感じたりするなど(弁天島に)興味を持ってもら
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生産者に寄り添う経営 役員大幅減など組織改革も 鈴木文雄/JAとぴあ浜松経営管理委員会会長【聞きたい】
コロナ禍に伴う需要減で経営に苦戦する農家が増える中、生産者ファーストの視点で、安心安全な農産物の販路拡大支援に努める。さらに2023年度から役員定数を49人から17人に減らすなど組織の抜本改革も進める。 ―就任から約2年。課題は。 「農業振興施策として生産と販売の拡大を図るため、20年から農業振興助成事業を3年間、年1億円の予算で実施している。しかし、ロシアのウクライナ侵攻もあって農業資材が高騰し、生産者は打撃を受けている。国や県に農業支援を働きかける」 ―4月に発足した県内最大規模のJAふじ伊豆をどうみるか。 「よく比較をされるが、それほど意味はない。規模の大小ではなく、要は利益を
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海鳴りと天気、関係は? 遠州七不思議「波小僧」実態に迫る
「波(浪)小僧は海鳴りで、天候の悪化を知らせる」-。遠州七不思議の一つとされる「波小僧」をテーマにした地域研究を、日本サウンドスケープ協会(東京都)浜松研究チームが進めている。浜松市西区篠原地区で郷土史を研究する「浜風会」と連携し、遠州灘から聞こえる波音と気象の因果関係を調べ、2023年度内をめどに成果をまとめる予定だ。 同協会は音を、社会や文化の関わりで考える活動を展開している。放送大千葉学習センターの兼古勝史客員准教授(60)らメンバー3人は遠州灘沿岸地域の伝承を基に、20年から研究を始めた。メンバーの1人、山梨県立大の箕浦一哉教授(52)は「広い海岸線を持ち、波の音がよく聞こえ、風も
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オイスカ浜松国際高 マリンスポーツ部始動 環境美化、地域貢献も
浜松市西区のオイスカ浜松国際高が4月の校名変更に合わせて、全国的にも珍しい「マリンスポーツ部」を創設した。SUP(サップ)を中心とした水上スポーツ活動とともに、学校に隣接する浜名湖の環境美化や地域貢献活動を通じて、生徒の人間性を育む。 入部したのは女子1人を含む1~3年の12人。ほとんどがSUP初心者で、4月は安全講習を中心に行った。技術面の本格始動は大型連休中の5月上旬から。学校近くの舘山寺サンビーチでボードに乗り、200メートル先の湖上を目指してパドルをこいだ。 浜松市立湖東中出身の1年中村桜雅さんは「興味本位で入部したが、浜名湖は広くてきれいで静岡県の誇り。この地域に認められる存
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初の外国籍、次代見据え新価値提案 ローランド ゴードン・レイゾン社長【聞きたい】
1972年の創業から50年の節目、初の外国籍社長として3月末に就任した。英国出身で、これまでは販売やマーケティングの責任者として手腕を発揮。電子楽器や音楽文化のさらなる成長に向けて、意欲を見せる。 ―文化や考え方が異なる日本の企業をどうけん引していくか。 「やらなければならないことは明確で、私自身が日本の文化や人々を理解し、世界中のローランド社員のつながりや結束をさらに強くしていくことだ。ローランドは常に先を見て、改善を心掛け、将来に向かって物を作ってきた。(社長に就任した)ここからが三木(純一)社長から引き継いだミッションの実現を迎えるタイミングだ」 ―現状の課題をどう考えるか。
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記者コラム「清流」 楽しみたいライブ感
リズミカルな音楽に合わせた軽快で曲芸的な踊り。浜名湖ガーデンパーク(浜松市西区)で開催されたサンバチアリーディングクラブ「MIPPERS(ミッパーズ)」のイベント取材中、熱いリズムに共鳴し、思わず感涙した。 ミッパーズの幼児から大人までの女子メンバーは、国際大会に出場するなど優秀な成績を収めてきたほか、介護施設を訪問して入居者を励ますなど、地域に貢献してきた。新型コロナの影響で活動は制限されてきただけに、多くの観衆の前で踊ったメンバーの思いが、会場との一体感を生み出したのだろう。 コンサートやスポーツ観戦などが少しずつ再開され、制限も段階的に緩和されてきた。感染対策を心掛けながらも、ライ
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河合楽器 ものづくりの歩み 歴史資料室25周年祝う
磐田市の河合楽器製作所竜洋工場内にある歴史資料室の25周年記念式典が17日、現地で開かれた。同社のグランドピアノ第1号を展示するなど、ピアノ製造の歩みを紹介するコーナーで、工場関係者らが節目を祝った。 式典で、牛尾浩常務は「25年前、事務所だった場所に(歴史資料室を)作ったことが思い出される。5年後の創立100年を前に、もっと勉強しなければならない」と述べた。ピアノ事業部の三浦広彦さんが「室町時代からの日本における鍵盤楽器600年の歴史」と題して講演した。 資料室は1997年5月に開設した。ピアノの前身のハープシコード、ハンマーフリューゲルなどの古典楽器や、27年に同社が初めて商品化した
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ウナギ稚魚不漁 22年の静岡県内 3年ぶり1000キロ割れ
絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの稚魚シラスウナギの2022年漁期(21年12月~22年4月)の静岡県内漁獲量が959・7キロと、歴史的不漁だった19年漁期(478キロ)以来3年ぶりに1000キロを下回ったことが16日、県への取材で分かった。 県水産資源課によると、月別漁獲量は解禁直後の21年12月が低調で2・9キロにとどまった。22年2月は261・0キロ、3月が371・4キロだった。 県内漁獲量は3370キロだった1988年から減少傾向が続いている。ただ、2014年以降は、19年を除いて1000キロを上回っていた。水産庁などによると、台湾など東アジアへのシラスウナギ来遊が例年より
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慈善ガーデンフリマ盛況 浜松でウクライナ避難民支援
ロシア軍による侵攻を受けるウクライナからの避難民の支援を目的にしたイベント「チャリティーオープンガーデン」が14日、浜松市東区大瀬町で始まった。静岡県産の紅茶や緑茶などを販売するビーズトーク(南区、武田明子社長)が企画した。15日まで。 見頃を迎えたバラが咲き誇る英国の庭をイメージしたイングリッシュローズガーデンを会場にフリーマーケットを開催した。来場者は赤やピンクなどカラフルなバラを見ながら、バラを使った紅茶やジュース、ジャムなどを購入した。 税込み300円の入場料(ワンドリンク付き)と、経費を差し引いたフリーマーケットの売り上げを市に寄付する。武田社長は「ウクライナから浜松市に避難し
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アジア市場で販路拡大 ヤマハ新中期経営計画、中国でギター強化
ヤマハは12日に発表した新中期経営計画(2023年3月期~25年3月期)で、中国、新興国の成長市場で販路を拡大し、収益増を図る方針を明示した。中田卓也社長は「成長市場は中国、東南アジア諸国連合(ASEAN)、インド。新しい楽器で、音楽や器楽演奏を楽しむ客をもっと増やす。多様な商品を投入したい」と意気込みを語った。 中国はピアノに続く成長商品としてギターを挙げ、3年で33%の売り上げ拡大を狙う。シニア需要の開拓も重視する。 生産拠点のあるインドは、地産地消を強みにEC展開で全土での販売拡大を図る。東南アジアは新たに70店舗の増加を見込む。国内総生産(GDP)が伸びているフィリピンについては
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ヤマハ3年ぶり増収増益 2022年3月期 海外で楽器好調
ヤマハが11日発表した2022年3月期連結決算は、コロナ禍による需要の落ち込みが回復し、3年ぶりの増収増益となった。半導体の調達が困難となり、商品の供給不足が続いたが、主力の楽器事業は全ての商品で増収となった。 売上収益は前期比9・5%増の4081億9700万円、税引前利益が42・9%増の530億1千万円、親会社の所有者に帰属する当期利益40・0%増の372億5500万円だった。 楽器事業は中国を中心にピアノなどの需要が伸び、売上収益は15・6%増の2761億5300万円。北米を中心に全地域で増収となった。半導体不足の影響は当面続くと想定し、設計変更などで対応する。 音響機器事業は6・
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ヤマハ、持続的成長へ1050億円 新中期経営計画 価値観多様化対応
ヤマハは12日、2025年3月期まで3カ年の新中期経営計画を発表した。浜松市中区の本社で記者会見した中田卓也社長は「持続的な成長」をキーワードに掲げ、通常投資に400億円、戦略投資に650億円の計1050億円を充て、楽器をはじめとする事業基盤強化に一層注力する方針を示した。 戦略投資は生産施設や設備の拡充、オフィス再編をはじめとした働き方革新などに振り向ける。中国や東南アジア、インドを成長市場と捉え、売上シェアの拡大などを図る。 中田社長は新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う社会のデジタル化や、ライフスタイルの価値観多様化が国内、海外でさらに加速するとみて「変化をチャンスに変え、新たな
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記者コラム「清流」 恋しいペットボトル回収機
人事異動で静岡市から浜松市に単身やってきてはや半月。久々の1人暮らしにも慣れ、帰宅後は家事に積極的に取り組んでいるが、ペットボトルだけ捨てる気になれず、室内や車内に散乱している。 静岡市内のコンビニでは、ペットボトル回収機を店頭に設置する店舗が急増している。持参したペットボトルを投入すると圧縮され、リサイクル工場で再生される。環境問題への共感とともに、5本で1ポイント付与の仕組みが「ポイ活」(買い物などでポイントをためる活動)精神をあおる。 セブン-イレブン・ジャパンによると、3月時点で県内のコンビニでの設置は、静岡市内80店舗だけだが、今後は全国的な増加を見込むという。浜松市にも回収機がや
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飾るパセリから食べるパセリへ 浜松で出来栄え確認
JAとぴあ浜松(浜松市東区)は15日、露地栽培のパセリの出荷目ぞろい会を、西区の北営農センター舘山寺店で開いた。生産者約30人はオンラインでつないだ東京、名古屋、大阪の市場関係者のアドバイスを参考に、葉の縮みや濃緑色の光沢などの選別基準を確認した。 パセリの出荷は、今月1日から6月末まで続く。天候に恵まれ、順調に生育した今年は、例年並みの約1万1000ケース(1ケース5キロ)の出荷を見込む。 コロナ禍で外食産業の需要が減っていたパセリだが、大型連休に向けて単価の上昇が期待される。「飾るパセリから食べるパセリへ」と品質向上に取り組んできたこともあり、営農販売部営農販売課の水井理香子主任は「
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浜名湖アサリ不漁、遊覧船に活路 漁師・那須田さん、資源回復願い「兼業」で
深刻化している浜名湖のアサリの不漁。浜松市西区の漁師那須田賀則さん(32)は3月から、遊覧船事業との兼業に乗り出した。観光客に地域の魅力を伝えながら、アサリ漁の衰退阻止につなげる。 遊覧船は知人のカキ漁師から譲り受けた定員7人(客席6人)の小型船に、手すりを付けるなど改良した。「漁師だからこそ知っているルートやスポットを案内し、天候などを考慮した最高で安全なクルーズを目指す」と那須田さん。 浜名湖の弁天島のシンボルとなっている赤鳥居や、新幹線と在来線の並走を眺められる場所に船を近づけるなどして、観光客を楽しませる。地元の旅館やホテルとの協業によるツアーも企画。釣り船や船上バーベキューの運
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子ども食堂に地元新鮮農産物 JAとぴあ「マーケット」全店が提供
JAとぴあ浜松の直営店「ファーマーズマーケット三方原店」(浜松市北区)が子ども食堂に食材の無償提供を始め、14日に1回目の寄贈式を店内で開いた。JAとぴあ浜松のファーマーズマーケットはこれで全4店舗が、子ども食堂に食材を提供することになった。 寄贈式でJAとぴあ浜松の斉藤直司常務理事が「三方原の出荷者が精魂込めて生産した新鮮な農産物を提供し、子どもたちの健やかな成長に貢献したい」とあいさつした。生産者でつくる三方原店出荷者協議会の協力で、近隣3カ所の子ども食堂に提供する。 ナスやダイコン、ネギ、イチゴなど約30種の農産物を受け取った「こども食堂高台ワピ」(中区)の飛田ひさ子代表は「温かく
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就農検討者を支援 JAとぴあ浜松「園芸教室」開講
JAとぴあ浜松(浜松東区)は6日、就農の検討者を支援する「園芸教室」の野菜入門コースと果樹コースの開講式をそれぞれ浜松市内で開いた。新規農業者養成塾「農ライフセミナー」なども今月中に開講する。 東区の東・中央営農センターで行った野菜入門コースの開講式で、営農生産部の山田喜昭部長が「農業で大事なのは人と人とのつながり。受講生同士で積極的に話しましょう」とアドバイスした。 受講者は最初の講義で、野菜栽培の基礎知識などを学んだ。来年3月まで月1回、野菜や果樹の栽培方法を学ぶ。南区の主婦岡本美代子さん(54)は「夫の実家でたまねぎを栽培しているので、自分も趣味程度にできればと思って参加した」。東
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ベニバナの品質確認 JAとぴあ浜松 目ぞろい会を初開催
JAとぴあ浜松(浜松市東区)は6日、中区のJAとぴあ浜松花き営農センターで、ベニバナの出荷目ぞろい会を初めて開催した。 西区伊左地町の生産者9人が参加し、JA職員のアドバイスを聞きながら品質統一を図った。織物の染料や化粧品の原料のほか、最近は切り花やドライフラワーなどでも使用され、ベニバナの用途は広がっている。 山形県などが主な産地だが、盛期は6月。温暖な浜松市は4月で、早出し産地としての期待も高まっている。生産者の村上善則さん(75)は「花としてもきれいだなと思われるように努めていきたい」と意欲を示した。
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ラグビー普及へ連携 静岡ブルーレヴズ×聖光学院中・高
ラグビーリーグワン1部静岡ブルーレヴズ(BR)と静岡聖光学院中・高が産学連携協定を結び、27日、静岡市清水区のIAIスタジアム日本平で締結式を行った。静岡BRの山谷拓志社長と、聖光の星野明宏校長が協定書に署名した。 ラグビーの普及、発展を目指し、プロスポーツチームと教育機関が一体となる珍しい取り組み。山谷社長は「プロが地域に根ざし、ファンや中高生の競技人口を増やしたい。地方都市での普及は大事なミッション」と話した。 特に課題となっているのは中学年代層。星野校長は「中体連に加盟していないこともあり、受け皿をつくって持続させることが必要。部活動改革にもつなげていきたい」と、現役引退した静岡B
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ラグビー、アイスタで初試合 静岡、埼玉に惜敗25―26
ラグビーのリーグワン1部第11節は27日、アイスタ日本平などでA、B組の交流戦6試合を行い、静岡は25―26で埼玉に惜敗した。25―19とリードした試合終了間際にトライを許し、ゴールも決められて逆転負けした。埼玉は9連勝。 東京SGは横浜を40-27で下して10勝1敗とし、首位を守った。横浜は7勝4敗。 東京ベイは大阪に34-3で快勝し、9勝2敗で2位を堅持。トヨタは東葛に36-10で勝ち、7勝4敗とした。 BL東京は神戸を46-35で下し、6勝目(5敗)を挙げた。浦安はBR東京を42-12で破り、3勝8敗。 ■アイスタ初試合 終了間際に失点 “アイスタの奇跡&rdq
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⚽J3藤枝 苦労人、攻守つなぐ要に MF横山、光る技術と献身性
J3藤枝のMF横山暁之(25)に今季ブレークの予感が漂っている。藤枝加入後2年間は6試合出場にとどまったが、今季は開幕から2試合連続先発。攻守のつなぎ役として、チームに欠かせない存在になりつつある。 須藤監督就任後の初戦となった昨年8月28日の富山戦に先発でリーグ初出場した横山。名門・東京Vユース出身らしい高い技術力を誇る。今季は何度もボールを奪いにいき、奪えばすぐに攻撃参加する切り替えの速さが目立つ。「瞬発的な動きの繰り返しが課題だった。克服するため昨年からワットバイク(固定式室内用自転車)を続けてきた」と自主練習で成果を上げた。 Jリーグ入りを目指していた北陸大4年時に左膝を負傷。ア
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⚽SSUボニータ白星発進 4年ぶり サッカーなでしこリーグ2部
サッカー女子プレナスなでしこリーグ2部は26日、磐田スポーツ交流の里ゆめりあサッカー場などで開幕した。アスレジーナから名称変更した静岡SSUボニータは3―1でノルディーア北海道を下し、4年ぶりに白星発進した。 昨季3位に終わった静岡SSUが、1部昇格へ弾みをつけた。1―1に追い付かれた2分後の後半4分、主将のMF藤原が左足を振り抜いて勝ち越し。18分にはFW三好が左から切れ込んでだめ押し点を決めた。 「内容が良くなくても(初戦は)勝ちたかったからほっとした。雨の中、多くのお客さんが来てくれて励みになった」と藤原は胸をなで下ろした。前半6分にDF渡辺がFKを直接決めて先制したが、その後は
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SSUボニータ、攻守で進化 プレナスなでしこリーグ1部昇格へ
サッカー女子プレナスなでしこリーグ2部が26日、開幕する。アスレジーナから名称変更した静岡SSUボニータは小川貴史新監督の下、昨年までのパスサッカーに守備も強化して1部昇格に懸ける。 元女子日本代表の本田監督が指揮を執った昨季のチームは3位。小川監督は「確実に昇格するため、昇格してからも安定したチームになるために、今季は守備のベースを整えたい」とテーマを掲げる。なでしこ1部オルカ鴨川の監督として、昨年12月の皇后杯全日本女子選手権3回戦で対戦した時、守備は静岡SSUの弱点と見ていた。 主将のFW藤原は「(開幕前の)練習試合ではいいイメージを持てている。ボールを奪うところで強さが出てきた」
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⚾打線沈黙の日大三島 松永、初回精彩欠き3失点【選抜高校野球】
選抜高校野球大会第3日は21日、甲子園球場で1回戦3試合が行われ、日大三島は金光大阪に0-4で敗れた。金光大阪のほか、木更津総合(千葉)、高知が2回戦に進んだ。 ▽1回戦(12時6分、17000人) 日大三島 000000000―0 金光大阪 30000100×―4 ▽残塁 三9金6▽併殺 三0金1(岸本―佐々木―今北)寺崎=3回▽暴投 松永=1回 ▽審判(球)乗金、深沢、黒羽、佐伯 ▽試合時間 1時間52分 【評】日大三島は反撃の糸口をつかめず、金光大阪に敗れた。 一回、寺崎の中前打と四球などでつくった2死二、三塁の好機を生かせなかった。その裏に3安打と失策が絡み、3点
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⚾日大三島、初戦敗退 第94回選抜高校野球
第94回選抜高校野球大会第3日は21日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、38年ぶり2度目の出場を果たした日大三島は0―4で金光大阪に敗れた。 日大三島は初回、主戦松永陽登が被安打3にけん制悪送球、暴投と乱れ、金光大阪に3点を先取された。二回以降は立ち直り、1失点に抑えたが、打線は散発の4安打と沈黙。五回2死満塁の好機は松永が三振に倒れた。 県勢としては昨年の三島南に続く初戦敗退。2018年の静岡以来、4年ぶりの選抜勝利はならなかった。
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⚾日大三島21日初戦 全員ミーティングで結束 選抜高校野球大会
第94回選抜高校野球大会(甲子園球場)第3日の21日に金光大阪との初戦を迎える日大三島の永田監督、加藤主将が19日、大阪府内の宿舎でオンライン会見し、意気込みを語った。 日大三島ナインは18日に大阪入り。同日夜に行ったオンラインミーティングは、永田監督の「全部員の力を込めてやりたい」との意向で、三島市の同校で練習を続けるベンチ外の部員を含めて実施した。 大阪入り前に丸刈りにして「気合を入れた」加藤主将は、ミーティングの最後に「メンバーは今まで背負ってきたものより、大きいものを背負うことになる。東海地区の代表として、試合に臨む」と決意を述べた。永田監督は試合を目前に控えた選手に「こんな経験
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全国高校ハンドボール大会24日開幕 男子・御殿場、女子・静岡農出場
第45回全国高校ハンドボール選抜大会が24日から愛知県内で開催される。静岡県からは男子が初出場の御殿場、女子は2年連続出場の静岡農が大舞台に臨む。 ■男子 御殿場 挑む強豪ブロック 男子の御殿場は1月の県新人大会で接戦をものにした。決勝リーグは浜松南に20―17、静岡農に20―18と競り勝ち、32―23で制した富士戦も途中まで苦戦した。副主将の久永は「スタンドで見ていた人たちを含め、チームに一体感が生まれた」と勝因を挙げた。 1948年創部の伝統校。数年前までハンドボール経験者は皆無だったが、地元在住のOBが立ち上がり、幼児から中学生までを対象にした御殿場ハンドボールクラブを設立。現
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⚽藤枝快勝、沼津は敗れる Jリーグ3部開幕
J3リーグは12日、藤枝総合運動公園サッカー場などで開幕し、第1節3試合を行った。藤枝はMF久保藤次郎の2ゴールなどで3―0と鳥取に快勝。3年ぶりに白星発進した。沼津は相模原に0―1で敗れた。 ①藤枝サ▽観衆1207人 藤枝 1勝(3) 3(3―0)(0―0)0 鳥取 1敗(0) ▽得点者【藤】久保2(2)土井(1) ■藤枝加入2人目 復帰の久保2ゴール けがを乗り越えた藤枝加入2年目の新人が、本拠地でスケールアップした姿を見せつけた。中京大に所属しながら、昨季は特別指定選手として6試合に出場したMF久保が、開幕戦で2ゴール。ただ「個人的には60点の出来。点を取っていなかったら赤点」
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⚽J3藤枝 新加入の土井(常葉大出)「1試合1得点」初陣自信
J3藤枝に今季加入したFW土井智之(24)が、12日の鳥取との開幕戦で先発出場が有力だ。練習試合で得点を量産。常葉大卒業後の2年間、シンガポールに渡って決定力を磨いた“逆輸入ストライカー”が、ホーム初戦で成長した姿を見せることができるか。 Jリーグデビューを前に、土井は自信に満ちあふれていた。「(藤枝加入後)いろいろなチームとの練習試合に出て、手応えをつかむことができた。1試合1点を目指す。幼い頃からそういう気持ちでやってきた」と目標を掲げた。 タフな環境の中で、点取り屋の能力を磨いてきた。シンガポールでの扱いは“助っ人”。「チームのオーナ
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⚽U-16静岡選抜惜敗 静岡県ヤングフェスティバル
静岡県ヤングサッカーフェスティバルが3年ぶりに開催され、6日に草薙陸上競技場で3試合を行った。U―16(16歳以下)静岡選抜は0―2でU―16東京選抜に敗れた。県ユース選抜は終了間際に斎藤晴(JFAアカデミー福島)がゴールを奪ったが、1―2で日本高校選抜に敗戦。U―16女子静岡選抜は2―3でU―16女子東京選抜に敗れた。 U―16東京選抜 2(0―0 2―0)0 U―16静岡選抜 ▽得点者【東】知久、半場 U―16女子東京選抜 3(2―0 1―2)2 U―16女子静岡選抜 ▽得点者【東】梅本、藤崎2【静】鈴木巴、木村 日本高校選抜 2(1―0 1―1)1 県ユース選抜 ▽得点者【日】
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ラグビー・静岡ブルーレヴズ 猛追届かず 中井選手、ウクライナ人の母が後押し
ラグビーのNTTリーグワン1部第8節は5日、東京・江戸川区陸上競技場などでA、B組の交流戦4試合を行った。首位・東京ベイと対戦した静岡は、24―30と惜敗した。序盤に0―19と大量リードを許したが、前半27分に今季初先発のWTB中井健人のトライから反撃。後半は公式戦通算100試合目だったHO日野剛志の2トライなどで追い上げた。 埼玉は大阪に66-10で大勝し、新型コロナウイルスの影響で開幕から2戦連続不戦敗の後、6連勝で6勝2敗とした。大阪は2勝6敗。 トヨタは浦安を31-22で退けて6勝目(2敗)を手にした。浦安は2勝6敗。BL東京は横浜に21-18で逆転勝ちし、4勝4敗とした。横浜は
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⚾選抜高校野球 日大三島「まず1勝」、金光大阪打倒へ決意
第94回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園球場)に出場する本県の日大三島は、20日の初戦で金光大阪と対戦することが決まった。4日にオンラインで行った抽選会に参加した加藤大登主将(2年)ら日大三島ナインは、相手が決まって士気が高まり、38年ぶりの甲子園勝利へ、本番モードに突入した。 開幕試合は浦和学院(埼玉)と21世紀枠の大分舞鶴の顔合わせ。昨秋の明治神宮大会を制した大阪桐蔭は第6日第1試合で鳴門(徳島)と対戦。注目のスラッガー、佐々木麟太郎を擁する花巻東(岩手)は市和歌山とぶつかる。 奄美大島の公立校、大島(鹿児島)は明秀学園日立(茨城)と戦う。21世紀枠校は只見(福島)が大垣日大(岐
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母の祖国ウクライナへ思い 中井健人選手、5日今季初先発 ラグビー・静岡ブルーレヴズ
ラグビーリーグワン1部静岡ブルーレヴズの中井健人選手(25)が5日、母の祖国ウクライナへの思いを胸に秘めてピッチに立つ。都内の江戸川区陸上競技場で行われるクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦に今季初先発する。 初先発が決まった3日、中井選手は「食生活を改善した今季は体の状態も良く、いつでもいけるよう準備してきた。出られない選手の分も責任がある。自分が出て良かったと思ってもらえるような試合にする」と言葉に力を込めた。 日本人の父とウクライナ人の母を持つ。ロシア軍のウクライナ侵攻開始後、ツイッターには中井選手を心配するファンの声が寄せられていた。本人は「現地に親族、友人がいる身として思うことはい
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⚽JFL新宿、J3へ導け 上田、岡本(元J1磐田)奮闘誓う
元サッカー日本代表FW三浦知良(55)=静岡市出身=の鈴鹿ポイントゲッターズ(三重)加入で注目を集めている日本フットボールリーグ(JFL、13日開幕)。関東リーグ1部から今季昇格を果たしたクリアソン新宿(東京)にも、Jリーグへの復帰を目指し奮闘を誓う静岡県勢選手がいる。 2005年に磐田ユースからトップチームに加入したMF上田康太(35)とFW岡本達也(35)。2人は16年ぶりにチームメートになった。ともにキャリア支援事業などを展開するクリアソン社の社員。仕事とサッカーを両立しながら、来季のJ3昇格を目指す。 「初めてのデスクワーク。勉強させてもらっている状態だが、刺激的な毎日」と話す新
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⚽藤枝MYFC、アスルクラロ沼津に逆転勝ち J3練習試合
J3沼津と藤枝が27日、愛鷹多目的競技場での練習試合で対戦した。3月12日の開幕を前に、250人のファンが見守った“静岡ダービー”は、藤枝が2―1で逆転勝ちした。藤枝はホームで鳥取、沼津は敵地で相模原と開幕戦で対戦する。 ▽練習試合 藤枝 2(0―1 2―0)1 沼津 ▽得点者【藤】三木、金浦【沼】ブラウンノア ■藤枝 新加入の大卒新人 得点絡む活躍 藤枝は新加入選手が得点に絡んでアピールした。0―1の後半24分は途中出場したFW三木が、MF久保の右クロスを頭で決めて同点。35分は途中出場のMF金浦が、FW中井の左クロスを左足で合わせて勝ち越した。 J1
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J2昇格へ「一戦一戦」 ⚽藤枝MYFC 飽波神社で必勝祈願
サッカーJリーグ3部(J3)藤枝MYFCは23日、藤枝市の飽波神社で必勝を祈願した。鎌田昌治会長、徳田航介代表、須藤大輔監督、選手ら約50人が参加。玉串の奉納など神事に臨み、2022年シーズンの躍進へ気持ちを新たにした。 昨年7月に須藤監督が就任した藤枝は、攻撃的なサッカーで巻き返しに転じたが、最終順位は10位。指揮官は「地域の人がチームを支えたくなるようなプレーを見せていく。先を見ず、一戦一戦取り組むが、全試合勝つつもりでやっていきたい」と抱負を述べた。 今季は2人主将体制で臨む。川島将主将は「2人で協力してチームをまとめたい」。杉田真彦主将は「J2に昇格できるよう神様にお願いした。自
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柔道女子 東海大翔洋3度目V 静岡県高校新人大会
静岡県高校新人大会は20日、県武道館で柔道の女子団体戦を行った。決勝は東海大翔洋が、4連覇を狙った藤枝順心に1―0で競り勝ち、4年ぶり3度目の優勝を果たした。全国高校選手権は東京・日本武道館で3月20日に個人戦を行う。男子は加藤学園、女子は東海大翔洋が出場する団体戦は3月21日に実施される。 ■「まじめと努力」の頂点 初戦からすべて1―0 藤枝順心の牙城崩す しぶとく勝ち上がった女子の東海大翔洋が藤枝順心の牙城を崩した。初戦からすべて1―0。古内監督は「思いがけない優勝。昨年までは勝たなければならないプレッシャーとの戦いだったが、まじめと努力だけが取りえの今年は初戦敗退も覚悟していた」
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静岡 横浜に逆転負け、ホーム初黒星 ラグビーのリーグワン
ラグビーのNTTリーグワン1部第6節は19日、埼玉・熊谷ラグビー場などでA、B組の交流戦が始まり、静岡は18―28で横浜に敗れ5敗目を喫した。埼玉がBL東京を30-18で退けて4連勝とした。 横浜は後半に3トライを挙げ、逆転でものにした。埼玉は18-18の後半29分に勝ち越しトライを奪った。BL東京は3勝3敗。勝敗は不戦勝、不戦敗を含む。 トヨタ-神戸、BR東京-東京ベイは新型コロナウイルスの影響で中止となった。 横浜(18) 28(7―18 21―0)18 静岡(5) ■ホーム初黒星 後半無得点で失速 静岡は後半に失速して2連敗となった。18―7で折り返したが、後半は横浜に押
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必勝へ先発4人交代 ラグビーリーグワン静岡、19日地元で横浜戦
ラグビーのリーグワン1部静岡は17日、大久保グラウンドでの練習を公開した。19日、ヤマハスタジアムで横浜と対戦する静岡。前節5日のBL東京戦は完敗だったが、先発4人を入れ替える荒療治で公式戦初出場となるPR河田らを起用し、地元2戦目の必勝を期す。 加入3年目の河田は「スクラムで圧倒したい。スキルの高い田村選手を自由にさせないようにしたい」と横浜の日本代表SO田村封じに意欲を示す。堀川監督は「河田はスクラムで後ろからの押しを前に伝えるのがうまい。チームの助けになってほしい」と期待した。 横浜戦は河田のほかLO舟橋、FL三村、WTB伊東が今季初先発する。1月30日の大阪戦からBL東京戦は先発
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名手の言葉に支えられ成長 三木つばき(掛川) スノボパラレル大回転に8日出場 北京冬季五輪
北京冬季五輪のスノーボードパラレル大回転は8日、男女予選と決勝を行い、三木つばき(CATALER、掛川市在住)が出場する。5歳の時に“雪なし県”静岡へ。単身で山ごもりするなど、ハンディを乗り越えてきた18歳が夢舞台に臨む。 初めての五輪での滑りを前に「なかなか日本の方々にライブで滑りを見てもらえなかったが、リアルタイムで見てもらうことに特別なものを感じる」と期待に胸を弾ませる。「私一人ではここまで来ることができなかった。両親をはじめ、応援してくれた人に北京で恩返ししたい」との思いも語った。 名手からもらった言葉が三木の成長を促してきた。8歳の時、来日していたフラン
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⚽FW三木得点アピール J3藤枝、福島と練習試合
J3藤枝は6日、御前崎ネクスタフィールドで、本県でキャンプ中のJ3福島と練習試合(30分×4本)を行った。CKからの失点や、速攻への対応に遅れるなど連係面に課題を残し、1―5と敗れた。 それでも、J1磐田から育成型期限付き移籍したFW三木が実戦初得点を奪うなど、新戦力がアピールした。三木は2本目から左サイドで出場し、突破からのクロスでチャンスメーク。3本目はトップ下でプレーし、23分にこぼれ球を拾って左足で流し込んだ。「ここ(藤枝)で結果を出さないと終わる。ゴールとアシストに、ハードワークの面も出していきたい」と20歳の三木が決意を示した。 チームは7日から鹿児島での春季キャ
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⚽静岡からストライカーを 元サッカー日本代表・森島さん 育成年代向け「FW専門アカデミー」起業
サッカー元日本代表で、J1磐田やJ3藤枝などに所属した森島康仁氏(34)が、ストライカーを育成する「デカモリシFW専門アカデミー」(焼津市)を設立し1日、本格的に事業を開始した。 昨季限りで藤枝で現役を引退した森島氏。第二の人生に選んだのは、点取り屋の育成だった。J1C大阪やJ2大分などでもゴールを量産し、16年間でJリーグ通算71得点を奪ったが、「後悔が残っているし、気がつくのが遅かったと思うこともある。自分の経験や知識を言語化し、静岡のストライカーを育てたい」と話した。 磐田や藤枝在籍時に感じたのは「高校年代など静岡のチームは、点が取れる選手がいればもっと強いはず」。MFの選手層は厚
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やっと迎えた「開幕」 静岡ブルーレヴズ快勝 ラグビーリーグワン
ラグビーのリーグワン1部第4節は30日、磐田市のヤマハスタジアムなどで2試合を行い、静岡ブルーレヴズは36―13でNTTドコモレッドハリケーンズ大阪に快勝し、“初陣”を飾った。前半に1点差まで迫られたが、後半に突き放した。静岡は新型コロナウイルスの影響で開幕から3試合が中止となり、規定により3連敗。25日に全体の活動を再開したばかりだったが、5トライを奪って勝ち点5を獲得した。 静岡(5) 36(14―13 22―0)13 大阪(0) ■攻め続け 勝ち点5 静岡が逆境をはね返した。14―13と1点リードの後半9分、SO清原のキックパスを左サイドのWTBツイタマ
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⚾日大三島 主将ら気合「聖隷のためにも」 選抜決定一夜明け練習
第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)に38年ぶりの出場が28日に決まった日大三島は29日、三島市の同校グラウンドで紅白戦など約6時間の練習を行った。 校舎には「祝 選抜出場」の垂れ幕が掲出された。加藤主将は「新聞の一面に記事が出たり、三島駅にも横断幕が出ていた。静岡から2校出ればもっと盛り上がったが、聖隷クリストファーのためにも、応援してくれる人のためにも頑張らないといけない」と表情を引き締めた。 永田監督は守備練習のやり直しを命じるなど終始、厳しい表情だった。「東海の代表として背負っているものが感じられなかった」。報徳学園で2002年選抜を制した指揮官は、選手の覚悟が
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⚾勝利重ねチーム結束 日大三島、全員野球で切符【センバツ】
日大三島のグラウンドで、野球部員の笑顔がはじけた。吉報を受けた渡辺武一郎校長が歩み寄り「おめでとう」と祝福された瞬間。主戦松永は「この日が来るまで、一丸となってやってきた。選ばれて光栄」と話した。 就任2年目の永田監督は「今までの指導者人生とは違った形の甲子園出場」と選手の頑張りに目を細めた。前任校の報徳学園(兵庫)とは違い、「力がないから、意識を変えることが一番簡単な方法だと思った」。 最初に取り組んだのは、練習の取り組みへの意識改革。「10分前行動ができなかった」という現チームは、練習試合で全敗と不安を抱えたまま、秋季大会に臨んだ。だが、東部地区大会初戦で接戦をものにすると、勝つたび
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⚽42歳遠藤選手「引退考えない」 J1磐田「一つでも上の順位を目指す」 オンラインで交流会
サッカーJリーグ1部(J1)ジュビロ磐田の元日本代表MF遠藤保仁選手と、新人のMF藤原健介選手が27日、静岡新聞社・静岡放送とのオンライン交流会に参加した。大須賀紳晃静岡新聞社社長らに3季ぶりのJ1に挑む今季の意気込みなどを述べた。 J1ガンバ大阪からの期限付き移籍から、完全移籍に今季移行した遠藤選手。その心境について「静岡県民になりました。よろしくお願いします」と独特の言い回しで、さらなるチームへの貢献を誓った。28日に42歳の誕生日を迎える。「引退は一切、考えていない。サッカーを楽しめる間は思い切り楽しみたい」と話した。チームとしての目標は「J1残留」だが、「一つでも上の順位を目指す」
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⚽J3藤枝 今季体制を発表 攻撃力強化、昇格へ14人新加入
J3藤枝は17日、藤枝市内で今季の新体制発表会見を開いた。クラブスローガンは昨年の「一体感」に「前進」を加えた。J2クラブライセンス取得後3度目の挑戦へ。さらに攻撃的なサッカーで昇格を目指す。 昨季の藤枝は8勝8分け12敗の10位。7月に須藤監督が就任し、攻撃重視のスタイルに一変させて総得点はリーグ3位の42に伸ばした。指揮官は「超攻撃的なサッカーで、見に来てくれた人に非日常空間を味わってほしい」と決意を示した。 その上で「昨季足りなかったところを新加入選手に補ってもらう」と新戦力14人に期待する。運動量やハードワーク、スピードを重視した補強で若返りを図り、保有選手31人の平均年齢は25
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ハンドボール 静岡農女子、進化の初優勝【静岡県高校新人】
■静岡農 中部予選3位から歓喜 女子の静岡農が決勝リーグ3戦全勝で初優勝した。清水桜が丘との最終戦は前半の6連続得点などで突き放し、後半も堅い守りからの速攻がさえて28―15の快勝。軒田監督は「積み上げてきた努力の成果」と選手を手放しで褒めた。 センター田淵が半分以上となる15点を決めた。「自分が点を取れたのは、チームメートが頑張ってくれたから」と仲間に感謝した。 新型コロナの影響で打ち切りになった昨年度は、県高体連専門部などの決定により県代表として全国に出場。昨夏の全国総体出場も果たした。だが、3年生が抜けた新チームは、昨年11月の中部予選で清水桜が丘に敗れるなど3位に終わった。軒
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柔道 静学・長沢、男子73キロ級制す 女子は聖隷・夏目が頂点【静岡県高校新人】
■日本一の兄に続け 延長で気合の払い腰 男子73キロ級は、長沢(静岡学園)が激闘を制した。宮本(東海大翔洋)との決勝は延長戦へ。6分過ぎに仕掛けた払い腰がようやく決まった。「最初の払い腰は決まらなかったが、連続でいって決めることができた。足はけいれんし、手もパンパン。気持ちで投げた」と長沢は9分17秒で仕留めた得意技に胸を張った。 昨年度の全国選手権個人81キロ級で日本一になった2歳上の兄篤希(静岡学園)が会場に駆けつけ、弟を鼓舞した。「兄のどんどん仕掛けろ、という声は聞こえていた」と長沢。自分の組手になるまで時間をかけるスタイル。1、2回戦も延長を戦い、疲労は困ぱいだった。篤希は「危
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⚽藤枝順心ベスト4 追手門学院に快勝 全日本高校女子サッカー
第30回全日本高校女子サッカー選手権は6日、兵庫県の三木総合防災公園陸上競技場などで準々決勝を行い、藤枝順心が4―1と追手門学院(大阪)に快勝した。前半終了間際に大会初失点を喫したが、後半から開幕直前に足首を負傷して1、2回戦を欠場したDF井手ひなたを投入。相手の反撃を阻止した。藤枝順心は7日の準決勝で日ノ本学園(兵庫)と対戦する。 ▽準々決勝 藤枝順心 4(3―1 1―0)1 追手門学院(大阪) ▽得点者【藤】中井(なし)久保田(山田)斎藤(なし)正野(加島)【追】中内(なし)
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⚽大黒柱の井出復活 3連覇へチームけん引【順心ベスト4】
藤枝順心の大黒柱が帰ってきた。3―1の後半から出場したDF井手は7分、自陣に進入してきた相手との競り合いを制すると、18分は右サイドに出たボールに鋭い出足で滑り込み、ピンチを阻止した。「1失点してしまったけど、自分が出た時間は失点したくなかった」と井手は自分の仕事を全うした。 前半終了間際にCKからのシュートをクリアしきれず、大会の連続無失点は8試合で途切れ、先輩たちが築いた大会記録の9試合に並ぶことはできなかった。その直後にピッチに戻った井手が、相手に傾きかけた流れを引き戻した。 WEリーグで首位を独走するINAC神戸入りが内定した今大会の注目選手の一人。だが、大会直前の練習中に足首を
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⚽ルーキー久保田初得点 「絶対に決めようと」【順心ベスト4】
1年生MF久保田に待望の初得点が生まれた。1―0の前半12分、MF山田の左からのパスを逆サイドで受けると、右足で冷静に流し込んだ。「あのエリアでボールをもらったら、シュートを放つことは決めている。1、2回戦の決定的な場面を外していたので、絶対に決めてやろうと思っていた」。昨年6月の県総体決勝でハットトリック。8月の全国総体は4試合2得点のスーパールーキーが胸をなで下ろした。 チームはここまでの3試合で奪った7得点を6人が決めている。
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⚽藤枝順心 4強懸け追手門学院戦 大会記録タイ、9戦連続無失点狙う 全日本高校女子サッカー
第30回全日本高校女子サッカー選手権は6日、兵庫県の三木総合防災公園陸上競技場などで準々決勝を行う。静岡県の藤枝順心は、初出場の追手門学院(大阪)と対戦する。2019年度決勝から続く大会の連続無失点は8試合。次戦も続けば、2017年度1回戦~19年度準々決勝に残した大会記録9試合に並ぶ。 ここまで2試合の被シュートは3本。圧倒的に攻め続ける中、速攻を狙う相手にリスク管理し、攻守の切り替えの速さも発揮して反撃の芽を摘み取ってきた。3年生のDF堀内は「最終ラインは自分以外2年生なので、責任を持ってやりたい」と守備陣を引っ張る。 1回戦前日の2日、WEリーグのINAC神戸入りが内定しているDF
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⚽藤枝順心ベスト8進出 FW三宅が2得点 全日本高校女子サッカー
第30回全日本高校女子サッカー選手権は4日、兵庫県の三木総合防災公園第2陸上競技場などで2回戦8試合を行った。史上初の3連覇を狙う藤枝順心は、途中出場のFW三宅怜が2得点を奪い、暁星国際(千葉)を2―0で下して3年連続の8強入りを果たした。6日の準々決勝で追手門学院(大阪)と対戦する。 ▽2回戦 藤枝順心 2(0―0 2―0)0 暁星国際(千葉) ▽得点者【藤】三宅2(松崎、正野)
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⚽藤枝順心、初戦突破 筑陽学園下す 全日本高校女子サッカー
第30回全日本高校女子サッカー選手権は3日、兵庫県の三木総合防災公園陸上競技場などで開幕し、1回戦16試合を行った。史上初の3連覇が懸かる藤枝順心は、後半10分にMF山田歩美がゴールを奪い、1―0で筑陽学園(福岡)を下した。常葉大橘はMF稲葉菜々香が2得点を挙げたが、暁星国際(千葉)と2―2。PK戦に4―5で敗れ、3年連続の初戦敗退となった。 ▽1回戦 藤枝順心 1(0―0 1―0)0 筑陽学園(福岡) ▽得点者【藤】山田(なし) ■堅守に苦戦も貫禄の発進 山田が決勝ゴール 藤枝順心が選手層の厚さを見せつけ、筑陽学園の堅い守りをこじ開けた。後半10分、FW正野の右クロスからFW三宅
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全日本高校女子サッカー 藤枝順心、3連覇へ盤石 1月3日開幕
第30回全日本高校女子サッカー選手権は来年1月3日、兵庫県で開幕する。静岡県勢は18年連続18度目の出場で、大会史上初の3連覇が懸かる藤枝順心と、3年連続13度目出場の常葉大橘が出場する。両校は1回戦を勝ち上がると、1月4日の2回戦で激突する。 ■藤枝順心 選手層に厚み増す 3連覇へ、藤枝順心は盤石の態勢を整えた。前回大会得点王で主将のMF窓岩、WEリーグINAC神戸入りが内定したDF井手ら昨年からの主力に加え、全国総体で1年生FW久保田が、皇后杯全日本女子選手権でDF安藤らが台頭。けがから復帰したセンターバックの堀内が最近はサイドバックに回るなど、選手層に厚みを増している。 「多く
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⚽ジュビロ磐田 東京五輪ブラジル代表DF獲得へ 来季J1
来季J1の磐田が、東京五輪のU―24(24歳以下)ブラジル代表DFリカルド(24)=バスコ・ダ・ガマ=を獲得することが22日、有力になった。 リカルドはセンターバックを本職とする。バスコ・ダ・ガマの下部組織からトップチームに昇格した。東京五輪では出場機会はなかったが、チームは金メダルを獲得した。 磐田の外国人は、J2得点王を獲得したブラジル人FWルキアンがJ1福岡に完全移籍。モルドバ人GKコシェレフと、コロンビア人のFWファビアンゴンザレスが来季の契約を更新している。
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ジュビロ山田選手「考えながら努力を」 浜松南高で講演
サッカーJリーグ1部(J1)に来季昇格するジュビロ磐田の山田大記選手(32)が17日、浜松市南区の浜松南高で講演会「志の実現をプロに学ぶ~本物に触れる」で講師を務めた。運動部の生徒らに、経験から学んだことなどを伝えた。 藤枝東高時代までは挫折の連続だった山田選手。中学時代に所属したジュビロの下部組織ではほとんど試合に出場できなかった。だが、チームメートに「日本一を目指そう」と誘われて同校へ。最後の大会で全国出場が絶たれた直後に、「自分では一生懸命やってきたつもりだったが、もっとできた」という後悔に襲われた。 明大では先輩の長友佑都選手(FC東京)の「努力の基準値の高さ」に衝撃を受け、「ど
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「早く試合で活躍を」 ⚽J3藤枝MYFC内定2選手が抱負
J3藤枝への来季新加入が内定した秀岳館高(熊本)のブラジル人のDFカウアン・ライア・リマ(18)とFWペドロ・エンヒケ・カンポス・ダ・コスタ(18)が16日、同校で会見に臨んだ。 184センチのカウアンは身体能力が高く、ボール奪取や空中戦の強さが魅力。「体力とヘディングをもっと磨きたい」と抱負を述べた。左利きのペドロは精度の高いキックを武器に、ゴール前やセットプレーで持ち味を発揮する。「早く試合で活躍できる選手になりたい」と話した。 秀岳館高は全国高校選手権熊本県大会で準優勝した。藤枝強化部の大迫氏は「高校を卒業してすぐに藤枝MYFCに加入する選手は初めて。須藤監督の目指す攻撃的なサッカ
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⚽ジュビロ磐田、J1へ新ユニホーム アドミラルと契約、黄色線で「絆」
来季J1に昇格する磐田は13日、スポーツブランド「アドミラル」と新たにオフィシャルサプライヤー契約を結んだと発表した。東京都内で同日に行った発表会で、MF遠藤ら4選手が来季公式戦で使用する新ユニホームを披露した。 新ユニホームは、アドミラルが生まれた英国と、静岡県の形をジャカード編みで表現。胸に黄色のラインを引き、チームとサポーターの絆を表した。遠藤は「黄色い線がアクセントになっていい。これを着ることにわくわくしている」。発表会に出席した中山コーチも「軽くて動きやすい。これならプレーヤーに戻りたい」と話した。 アドミラルは1982年のワールドカップスペイン大会でイングランド代表にユニホー
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記者コラム「清流」 それぞれの「10・17」
10月17日のサッカーJリーグ2部(J2)。ジュビロ磐田が辛うじて引き分けた相手が栃木SCで、率いたのが田坂和昭監督だった。敵将の鋭い分析力、勝利への執念に感服した。同じ日に、ピーターウタカ選手が所属する京都サンガFCと、大前元紀選手のザスパクサツ群馬が対戦し、2人ともゴールを決めた。 6年前の10月17日は清水エスパルスのJ2降格が決まった日だ。当時の指揮官がシーズン途中から就任した田坂監督で、主力がウタカ選手と大前選手だった。あの時の悔しさをばねに、今も一線で活躍を続ける3人に拍手を送りたくなった。 磐田がJ1昇格、清水は辛うじて残留を決めた。苦い経験を繰り返さないために、しっかり強
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⚽静学セカンド プリンス東海リーグへ昇格 高円宮杯U-18
サッカーの高円宮杯U―18(18歳以下)プリンスリーグ東海参入戦は12日、竜洋スポーツ公園サッカー場で昇格決定戦2試合を行い、静岡学園高セカンドと名古屋ユースB(愛知)が勝って昇格を決めた。さらに、プリンスリーグ東海の2チームがプレミアリーグ昇格を決めたため、昇格は3チームとなり、この日敗れた岐阜の2チームのうち、県リーグで上位だった中京高も昇格する。 静岡学園高セカンドは後半38分、途中出場の中屋怜歩(れある)が決めたゴールを守り抜き、1―0で中京高を下した。 ▽昇格B決定戦 静岡学園高セカンド 1(0―0 1―0)0 中京高(岐阜) ▽得点者【静】中屋(寺裏) ▽昇格A決定戦
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⚽藤枝順心3回戦敗退 アスレジーナは惜敗 サッカー皇后杯
サッカーの皇后杯第43回全日本女子選手権は11日、藤枝総合運動公園サッカー場などで3回戦4試合を行った。藤枝順心高は0―4でなでしこ1部のC大阪堺レディースに敗れた。静岡SSUアスレジーナは0―1でなでしこ1部のオルカ鴨川FCに惜敗。静岡県勢が姿を消した。 ▽3回戦 伊賀(なでしこ) 7(2―0 5―0)0 福岡J・アンクラス(九州) C大阪堺(なでしこ) 4(2―0 2―0)0 藤枝順心高(東海) オルカ鴨川(なでしこ) 1(1―0 0―0)0 静岡SSUアスレジーナ(東海) 日テレ東京Vメニーナ(関東) 2(1―1 1―0)1 ASハリマ(なでしこ) ■藤枝順心 序盤逸機 流れ
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J3藤枝「来季は優勝争いを」 市役所訪問、成績報告
サッカーJ3藤枝MYFCの選手らが9日、藤枝市役所と川根本町役場を訪問した。藤枝市役所には、鎌田昌治会長、徳田航介代表、川島将選手、同市出身の鈴木翔太選手が訪れ、河野一行副市長らに今季の成績を報告した。 今季は8勝8分け12敗で10位。鎌田会長は「反省を必ず生かし、来季は優勝争いに食い込みたい」と話した。川島選手は「須藤(大輔)監督に代わってからチームのスタイルを共有できた。来季は期待してほしい」。鈴木選手も「後期になってやることがはっきりした。あとは選手が表現するだけ」と抱負を述べた。 河野副市長は交通安全運動期間中の啓発活動など、クラブの地域貢献を評価。「積極的に地域に入ってくれてい
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J1復帰「静岡の皆さんのおかげ」 磐田・小野社長ら静岡新聞訪問
サッカーJリーグ1部(J1)に来季復帰するジュビロ磐田の小野勝社長、服部年宏ヘッドコーチ、鈴木秀人強化部長が8日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、静岡新聞社の大須賀紳晃社長、静岡放送の榛葉英二社長らに今季の成績を報告した。 今季の磐田はJ2で27勝10分け5敗。8月以降は19戦負けなしと圧倒的な強さで3季ぶりのJ1昇格を決め、優勝も果たした。小野社長は「いるべきところ(J1)に戻ることができたのは、静岡の皆さんのサポートのおかげ」と感謝した。 鈴木政一監督が体調を崩してチームを離れた後は、さらに一丸となって戦った。6試合で代行を務めた服部ヘッドコーチは「監督が不在となった直後の大
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⚽ファン安堵のため息 来年の飛躍に期待【エスパルス残留】
サッカーJリーグ1部(J1)清水エスパルスは4日、静岡市清水区のIAIスタジアム日本平でのセレッソ大阪戦に勝利し、最終節までもつれた残留争いを乗り越えた。スタンドで見守った清水サポーターが、チームの3連勝を後押しした。 J1残留が決まった瞬間、盛大な拍手とともに、安堵(あんど)のため息が漏れた。静岡市清水区のフリーランス西尾直子さん(41)は「(残留を争う)他のチームが負けていたのは分かっていたが、ほっとした。ここ数年はシーズン終盤にハラハラ、ドキドキさせられる。来年こそ、週末が楽しみになることを願っている」と奮起に期待した。 正念場の一戦で、生え抜きの西沢健太選手(25)が1得点1アシ
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浜松市南部 2位を死守 4区兼子快走、区間新【静岡県市町駅伝】
浜松市南部が2位を死守した。序盤は出遅れたが、10位でたすきを受けた4区兼子(浜松市立高)が区間新の快走。「前だけを追って、少しずつ詰めよう」と兼子は4年連続の走り慣れた区間で8人抜き。残り500メートルで先頭の浜松市北部の背中が見えた。「行けるかなと思って、ラストも(ペースを)上げたけど、上げきれなかった」と振り返った。 区間タイだった昨年の11分14秒を大きく上回る10分53秒で走り、1位と12秒差の2位まで押し上げた兼子の奮闘に、後ろも続いた。そのまま順位をキープし、浜松のワンツーフィニッシュを達成。アンカーの前川(杏林堂薬局)は「(浜松市北部の神野との差が)1分以上あったので抜くこ
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⚽ジュビロ磐田・ルキアン得点王へ 5日に最終節秋田戦
J1昇格、J2優勝を成し遂げた磐田。5日の最終節秋田戦(ヤマハ)は、FWルキアン(30)の得点王獲得が懸かる。MF松本昌也(26)らチームメートは、ルキアンへのバックアップ態勢を強める。 ここまで22ゴールを挙げ、得点ランキング1位で最終節を迎えるルキアンだが、京都のFWピーターウタカとはわずか1点差。服部ヘッドコーチは「1年間の積み重ねでここまで来た。得点王はなかなか取れるものではない。取ってほしい」と期待した。 ルキアンと相性のいいMF松本の5試合ぶり先発復帰が濃厚になっていることも、得点王への期待を膨らませる。MF鈴木雄が累積警告で秋田戦は出場停止になったことはチームにとって痛いが
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⚽J3藤枝4選手が引退会見 DF那須川/MF谷沢/MF枝村/FW森島
J3藤枝は2日、藤枝総合運動公園で、今季限りで引退するDF那須川将大(34)、MF谷沢達也(37)=静岡学園高出=、枝村匠馬(35)=清水ユース出=、FW森島康仁(34)の会見を開いた。J1クラブでも活躍した4選手が、現役最後の試合となる5日のYS横浜戦を前に、思いを述べた。 清水でプロ生活をスタートさせた枝村は「地元で始まり、地元で終えるサッカー人生に感謝している」と話し、「静岡サッカーに育ててもらった。サッカー王国だった静岡が再びトップに近づけるように力になれれば」と恩返しを誓った。 鋭いドリブルで魅了してきた谷沢は「藤枝は須藤監督になってサッカーが180度変わった。攻撃力を突き詰め
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⚽J2磐田 練習に鈴木監督の姿 最終節、7試合ぶり復帰も
体調不良でチームを離れていたJ2磐田の鈴木政一監督(66)が1日、磐田スポーツ交流の里ゆめりあで行った全体練習に姿を見せた。経過は良好な様子で、5日のリーグ最終節秋田戦で7試合ぶりに指揮を執る可能性もある。 鈴木監督は練習前のミーティングで選手に「優勝おめでとう。今季最後の試合も、前節からの改善をして臨もう」などと話したという。直接的な指導は服部ヘッドコーチらに任せたが、寒風の中で約1時間、選手の動きを見つめた。 昨年10月、16年ぶりに磐田の指揮官に復帰した鈴木監督。MF遠藤を軸に据え、ボール保持率を高めながら、相手の裏をかいて崩す戦い方のイメージを共有させた。選手を褒めながら成長を促
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コロナで遠のいたファンとの距離 地域密着、人気回復狙う【再生へ ジュビロ磐田 3季ぶりJ1㊦】
ジュビロ磐田にとって2度目のJ2での戦いは、新型コロナウイルスの感染拡大が重なって経営が圧迫され、二重の苦しみを背負った。観客収容数の制限に加え、練習の一般公開もままならずファンとの距離は遠のいた。J1で迎える来季は、活気と人気を取り戻さなければならない。 クラブが活路を見いだしたいのが「地域密着」だ。昨年3月に開業した磐田市のJR東海道線の御厨駅。本拠地のヤマハスタジアムでの試合開催日には同駅からシャトルバスを運行しているが、徒歩でも約20分の好立地にある。市は駅開業前から、チームカラーのサックスブルーをあしらった街路灯や歩道を整備するなどしてきた。 クラブも駅周辺の活用に意欲を示す。
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⚽ジュビロ磐田Vの立役者 ルキアン開花、貪欲さ+メンタル強化
サッカーJリーグ2部(J2)優勝を28日に決めたジュビロ磐田。この日はゴールを奪えなかったが、“タイトル”獲得の原動力となったのはリーグ最多22得点を挙げたブラジル人FWルキアン(30)だ。「少年時代は決して裕福ではなかった」。家族を楽にさせようと必死に練習し、プロになった。持ち前のハングリー精神で、来日3年目に点取り屋としての才能を開花させた。 昨年11月、首に違和感を覚えたルキアンは検査の結果、頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアと診断され、手術を受けた。昨季、1年でのJ1昇格を逃したクラブは厳しい財政事情もあり、ルキアンに対し「数カ月の契約延長」(クラブ関係者)を打
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⚽静岡SSUアスレジーナ PK戦制し1回戦突破 皇后杯
サッカーの皇后杯第43回全日本女子選手権は27日、藤枝総合運動公園サッカー場などで開幕し、1回戦8試合を行った。静岡SSUアスレジーナはPK戦の末、FCふじざくら山梨を下した。なでしこ1部リーグの愛媛FCレディースを3―0で破ったJFAアカデミー福島と、12月4日の2回戦で対戦する。 ■壮絶PK戦制す 静岡SSUアスレジーナが壮絶なPK戦を制した。11人目のキッカーは両チームともGK。アスレジーナの高橋が決め、相手が外して決着がついた。 前半23分に先制されたが、35分にCKからMF山田が頭で流し込んで追いつくと、2分後にFW三好がミドルシュートを決めて逆転した。だが、後半37分に追
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⚽藤枝順心高 3-0で1回戦突破 皇后杯
サッカーの皇后杯第43回全日本女子選手権は27日、藤枝総合運動公園サッカー場などで開幕し、1回戦8試合を行った。藤枝順心高は斎藤花菜ら3トップがゴールを決め、3―0となでしこリーグ2部のノルディーア北海道に快勝。2年ぶりに初戦を突破した。 ■なでしこ2部を寄せ付けず 藤枝順心高は、なでしこリーグ2部の相手を寄せ付けなかった。前半36分、FW山田の右クロスのこぼれ球を拾ったFW斎藤は「トラップで相手の逆を突き、コントロールしてシュートを放つことができた」と先制点を振り返った。 3トップのサイドがポジションを入れ替えた後半は、11分にFW正野が左サイドからのクロス気味のシュートを決めた。
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⚽J2磐田今野 V大一番「先発を」 遠藤とのダブルボランチに意欲
J2優勝が懸かる28日の群馬戦で、磐田の元日本代表MF今野泰幸(38)が29試合ぶりの先発出場に意欲を示す。群馬戦はMF山本康裕(32)が出場停止。日本代表やJ1G大阪でコンビを組んできたMF遠藤保仁(41)とのダブルボランチが大一番で形成なるか、注目される。 今野は11月の3試合で、試合終了間際に投入され、僅差を守り抜く役目を果たした。「途中出場の経験は少ない方だったので、慣れなかった。失点への恐怖心もあったし、ぎりぎりのところでやっていた」。今野はストッパーとして新境地を切り開いた。 だが、狙っているのは先発復帰。ここ数年はけがに泣かされたが、今季はほとんど万全に近い状態を保ってきた
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清水ユース東地区首位 ⚽サッカー高円宮杯U―18プレミア
サッカーの高円宮杯U―18(18歳以下)プレミアリーグは21日、磐田スポーツ交流の里ゆめりあなどで8試合を行った。西地区の磐田ユースは、0―3で東福岡高に完敗した。東地区の清水ユースは、FW千葉寛汰の2ゴールで青森山田高を破り、首位に立った。 ▽東地区 清水ユース(34) 2(0―0 2―0)0 青森山田高(31) 大宮ユース(19) 3(3―0 0―1)1 横浜FCユース(18) 市船橋高(千葉)(10) 2(0―0 2―0)0 流通経大柏高(千葉)(16) 横浜Mユース(28) 6(2―0 4―2)2 浦和ユース(6) 柏ユース(24) 1(0―1 1―0)1 FC東京ユース(18
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⚽ジュビロ磐田 長崎にドロー、優勝は持ち越し J2第40節
明治安田J2リーグは20日、各地で第40節の2試合が行われ、首位の磐田は前節3位の長崎と2-2で引き分けた。2位の京都は岡山と0-0で引き分けてJ1昇格決定は持ち越しとなった。 ②ヤマハ(磐田1勝1分け)▽観衆6929人 磐田 26勝9分け5敗(87) 2(1―2 1―0)2 長崎 22勝9分け9敗(75) ▽得点者【磐】鈴木雄(8)山田(11)【長】ウェリントンハット(6)都倉(7) 【評】磐田が2度のリードを許しては追い付き、長崎と引き分けた。 立ち上がりは長崎に押し込まれた。4分、こぼれ球が長崎に渡り、先制された。30分、小川大の縦パスに抜け出した大森の右クロスを鈴木雄が押し
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⚽勝利への執念光る 負けなし、17試合に J2第40節・磐田
J1昇格を前節14日の水戸戦で決めた磐田が、ホームでこれまで以上に、勝利への執念を燃やした。長崎に2度リードを許したが、引き分けに持ち込んだ。試合終了間際、MF遠藤のシュートはわずかに枠を外れた。MF松本のクロスに飛び込んだFWファビアンゴンザレスがゴールネットを揺らしたが、ファウルの判定。鋭いドリブルで仕掛けたMF鈴木雄は倒され、好位置でのFKを獲得した。死力は尽くした。 1―2の後半31分、相手CKからの速攻で、MF山本康のラストパスを冷静に流し込んだMF山田は「前節で昇格が決まり、気を引き締めて長崎戦に臨んだが、勝利できずに残念」。先制点を決めた鈴木雄も「残り3試合は間違いなく、来季
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⚽療養の鈴木監督会場入り 笑顔で記念撮影 J2第40節・磐田
体調を崩して10月末からチームを離れている鈴木監督が、長崎戦をスタンドから観戦した。試合後はピッチに降り、胸に「Return to J1」と書かれたTシャツを全員で着て、サポーターの前での記念撮影に穏やかな表情で収まった。 鈴木監督が退院した後、助言を受けながら指揮を執っている服部ヘッドコーチは、「気持ちが緩んだわけではないが、試合の入りが悪く、相手を困らせるようなことができなかった」と長崎戦を振り返り、残り2試合に向けて「隙を見せない戦いができるように、いい準備をしたい」と話した。
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⚽J3藤枝 最前線岩渕が攻撃陣けん引 3年ぶり先発から7戦5発
J3最多タイの総得点42を誇る藤枝の攻撃を、FW岩渕良太(31)が引っ張る。3年ぶりに先発した10月3日の熊本戦から7試合で5得点。自身の年間最多7点に迫っている。 10月のJ3月間MVPとベストゴールを受賞した岩渕。10月31日の宮崎戦でFW大石からの浮き球パスに、右足をダイレクトで合わせて相手GKの頭上を越えたシュートを「イメージができていたので、ボールに当てることだけに集中できた」と振り返った。 藤枝に加入した18年は15試合に先発したが、19年の22試合、20年の5試合はすべて途中出場だった。今季もベンチからのスタートが続いたが、「相手の間に立って崩していく選手が必要だった」と須
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⚽ジュビロ磐田「次は優勝だ」 練習再開、J2残り3試合
14日にJ1昇格を決めたJ2磐田が16日、磐田スポーツ交流の里ゆめりあで練習を再開した。次節20日の長崎戦(ヤマハ)で勝利し、2位京都が引き分け以下ならJ2優勝が決まる。選手たちはタイトルを獲得し、3季ぶりのJ1に乗り込む決意を示す。 昇格決定の余韻もつかの間、磐田は1日のオフを挟んだだけで練習を開始した。服部ヘッドコーチは水戸戦後、体調不良で休養している鈴木監督に昇格を報告。「良かったなあと言ってもらったけど、すぐに戦術の話をした。J1で優勝した川崎が敗れたように、一つ目標を成し遂げた後の試合は難しいと(練習前に選手へ)伝えた」と気持ちを切り替えさせた。 水戸戦でチーム2点目をアシスト
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シニアゴルフ佐々木V ミッド小林、グランド吉田 静岡県アマ
第14回静岡県アマチュアゴルフシニアチャンピオンシップ(県ゴルフ連盟主催、静岡新聞社・静岡放送後援)は16日、静岡市清水区の富嶽カントリークラブ(パー72、6486ヤード)で行われた。 シニアの部(55歳以上)は3バーディー、1ボギーの2アンダーで、2位に4打差をつけた佐々木清士(静岡C浜岡C)が7年ぶり3度目の優勝を果たした。 6255ヤードのミッドシニアの部(65歳以上)は小林一三(リバー富士CC)が1アンダーで初優勝。グランドシニアの部(70歳以上)はイーブンで回った吉田博史(ミオス菊川CC)が制した。 各部門優勝者は来年の県アマチュアゴルフ選手権決勝のシード権を獲得した。
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⚽J1復帰のジュビロ磐田 「レジェンド」徹した黒子役 黄金期支えた中山コーチら熱きマインド注入
3季ぶりのサッカーJ1昇格を14日に決めた磐田。昨季終盤に就任した鈴木政一監督とともに名門の立て直しを託されたのが、今季から指導者に専念した中山雅史コーチら黄金時代のメンバーだった。「レジェンド」と呼ばれるスタッフたちが黒子役に徹した。 中山コーチは昨季までJ3沼津で現役を続けていたが、今春、鈴木監督を慕って12年ぶりに古巣へ戻る決断を下した。 昨季J1昇格を逃した理由に「決定力不足」を挙げていた小野勝社長が「選手の能力を確実に引き出すためには名前、実績、マインド、熱さを持った人が必要」と元日本代表エースの招請を熱望。同じ黄金期を支えた鈴木秀人強化部長が「中山さんが以前、鈴木監督の下なら
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⚽ジュビロ磐田 3季ぶりJ1復帰 「負けない集団」に変貌
サッカーJリーグ2部(J2)は14日、茨城県のケーズデンキスタジアム水戸などで第39節7試合を行った。首位のジュビロ磐田は、水戸ホーリーホックを3―1で下し、勝ち点を86に伸ばして1部(J1)自動昇格圏の2位以上が確定。2019年以来3季ぶりのJ1復帰を決めた。 ②Ksスタ(磐田2勝)▽観衆4574人 磐田 26勝8分け5敗(86) 3(2―0 1―1)1 水戸 14勝10分け15敗(52) ▽得点者【磐】大井(2)大森(1)ルキアン(22)【水】OG ▽交代【水】前38分 藤尾2(タビナス)前38分 奥田2(平塚)後1分 黒石0(今掛)後27分 山根0(大崎)後34分 安藤1(伊
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⚽意識改革 百戦錬磨の遠藤がけん引【磐田J1復帰確定】
元日本代表MF遠藤の獲得が、チームを好転させた。昨年10月、J1ガンバ大阪から期限付き移籍で加入後、9勝6分け3敗と追い上げた。1年目のJ1復帰はならなかったが、今季も磐田に残留しチームの再建へ、プレーで引っ張った。 昨秋、16年ぶりに復帰した鈴木政一監督はミーティングで選手に「戦い方やスタイルを貫こう」と言い続けた。ボールを保持しながら、相手を崩して得点を狙う。かつての黄金期のような戦いが果たしてできるのか、開幕から2連敗し、チームに不安が漂った。さらに3月、遠藤が足首の負傷で離脱。暗雲が漂う中、遠藤不在の試練を一丸で乗り越え、4月に4連勝を果たした。 遠藤が先発復帰し、5月15日の
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⚽浮沈知るベテラン 大井先制 J2第39節【磐田J1復帰確定】
磐田の長い歴史で浮き沈みを知る主将のDF大井が、大一番で先制点を決めた。前半12分、MF山本康の右クロスを頭で合わせ、5試合ぶりのゴールを奪った。「目に見える結果で貢献できたことはうれしい。昨年は磐田のファン、サポーター、スポンサーと全ての人を失望させたが、昇格できて良かった」と胸をなで下ろした。 藤枝東高から磐田入りした2003年。同期のMF成岡、MF菊地が現在のU―20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)にあたる世界ユース選手権の日本代表に選ばれたが、大井は最終選考で落選した。当時19歳の大井は周囲に落ち込む姿を見せず、「世界には行けなかったが、自分はここ(磐田)で成長し、頑張る」と
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⚽FWルキアン 得点王へ前進 J2第39節【磐田J1復帰確定】
FWルキアンが2試合ぶりの今季22点目を奪って昇格に花を添えた。後半6分、MF山田の左からの斜めのパスに抜け出してチーム3点目を奪うと、ゴール裏のサポーターのもとへ。「(会場入りした際に)遠くまで駆けつけてくれたサポーターを見て、得点したら行こうと決めていた」と喜びを分かち合った。 ちょうど1年前に頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアの手術に踏み切った。選手生命を脅かすけがだったが、苦しいリハビリに耐え、今季開幕に間に合わせた。「神を信じ、ハードワークしてここまでやってきた成果」。残り3試合は得点王獲得への期待も高まる。
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⚽ジュビロ磐田 J1昇格・優勝・得点王狙うルキアン、鈴木監督に恩返し弾を
磐田のFWルキアン(30)が次節14日の水戸戦で、検査入院中の鈴木政一監督(66)への恩返し弾を誓う。試合のない13日にも磐田の来季J1昇格が決まる可能性はあるが、どんな状況でも水戸戦に勝利し「指揮官に良い報告を」と意気込む。 前節7日の京都との頂上決戦を制し、J1昇格をほぼ手中に収めた磐田。13日に3位長崎が栃木に引き分け以下なら、J1自動昇格圏の2位以上は決まるが、ルキアンは「今季は1試合1試合に集中して臨むことで、結果がついてきている。長崎の試合は見ない。自分たちの力で昇格を決めたい」と話した。 昨年10月に就任した鈴木監督について、「監督としても人としても、リスペクトしている。選
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⚽J2磐田 山田弾で京都一蹴も昇格お預け
明治安田J2リーグは7日、各地で第38節の11試合が行われ、首位の磐田が2位の京都を1-0で退け、勝ち点を83に伸ばした。京都は勝ち点78。3位長崎が東京Vを3-0で下して勝ち点を71としたため、J1昇格チームの決定は次節以降に持ち越された。 磐田は次節、引き分けでも無条件で2位以内が確定。京都も次節に昇格を決める可能性がある。 ②ヤマハ(磐田2勝)▽観衆7469人 磐田 25勝8分け5敗(83) 1(0―0 1―0)0 京都 23勝9分け6敗(78) ▽得点者【磐】山田(10) 【評】磐田が1―0で京都に競り勝った。 前半は互角の展開。試合開始1分以内に両チームともシュートを放
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⚽昇格秒読み 好調支える八田、小川大 J2ジュビロ磐田
J2磐田のJ1昇格が秒読み段階に入った。好調のチームを支えているのはベンチの雰囲気。前回J1昇格を果たした2015年も在籍したGK八田直樹(35)とDF小川大貴(30)がその中心になっている。2度目のJ1復帰への強い思いを胸に秘め、ピッチに立つ選手を鼓舞する。 今季の八田は開幕から5試合に先発出場。だが、その間11失点と守備は乱れ、流れを変えるためチームはGK三浦を抜てきした。それでも八田は練習からムードメーカーとしての役目を忘れず、甲高い声を張り上げる。「ずっとやってきたこと。いまさらやめられない」。ユース時代から磐田一筋20年。どの立場でもチームに貢献する姿勢は、若手の手本となっている
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19歳新垣 堅実プレーで初V ゴルフ静岡県アマ/最終ラウンド
セキスイハイム東海CUP第50回静岡県アマチュアゴルフ選手権(県ゴルフ連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)決勝は4日、静岡カントリー浜岡コースチャンピオンコース(6821ヤード、パー72)で最終日のラウンドを行った。 2位と3打差で出た19歳の新垣厚樹(日体大)が4バーディー、4ボギーのイーブンで回って首位を守り、通算5アンダーの211で初優勝した。2位は通算1オーバーの岡部祐太(東京国際大)、3位に富士市立高の金指統哉が入った。女子は原田佳奈(浜名湖CC)が12位と健闘した。 ■堅実貫き 逃げ切る 昨年2位の悔しさ晴らす 初日首位タイ、2日目単独首位の新垣(日体大)が、最終日も堅実なゴ
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⚽磐田3季ぶりJ1 7日にも決定 クラブ新、14戦負けなし
サッカーJリーグ2部(J2)は3日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムなどで第37節11試合を行った。首位のジュビロ磐田は、FWルキアン(30)が奪ったゴールを守り抜き、アルビレックス新潟を1―0で下して2連勝。クラブ新記録の14戦負けなしを達成し、勝ち点を80に伸ばした。 次節7日、磐田市のヤマハスタジアムで2位の京都サンガFCと対戦する磐田は、引き分け以上で3季ぶりのJ1復帰決定の可能性がある。磐田が勝った場合は、3位V・ファーレン長崎が東京ヴェルディに引き分け以下が条件。磐田が引き分けた場合は、長崎が敗れ、4位ヴァンフォーレ甲府がギラヴァンツ北九州に引き分け以下が条件となる。
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⚽ジュビロ磐田 競り勝ち、昇格に王手 J2リーグ第37節
明治安田J2リーグは3日、11試合を行い、首位磐田は新潟を1-0で下し、勝ち点を80とした。磐田が次節の7日に勝ち点を伸ばし、上位の長崎と甲府の結果次第ではJ1自動昇格が決まる。 ②デンカS(磐田2勝)▽観衆12346人 磐田 24勝8分け5敗(80) 1(0―0 1―0)0 新潟 17勝11分け9敗(62) ▽得点者【磐】ルキアン(21) 【評】磐田が少ない好機を生かし、新潟に競り勝った。 前半はシュート3本と少なく、すべて枠外だった。 後半は新潟に押し込まれる時間帯が続いた。7分の決定的なシュートはGK三浦が阻止した。19分、ルキアンが倒されて獲得したFKの跳ね返りから、遠
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⚽J2ジュビロ磐田、昇格の道 ゴンザレス切り開く 正念場、大宮戦で初先発へ
J2首位の磐田が、次節30日の大宮戦から重要な局面を迎える。2試合連続ドローで、4連勝の3位甲府との勝ち点差は8。11月3日に5位新潟、同7日に2位京都と上位陣との直接対決を控え、J1昇格への正念場となる大宮戦で、リーグ初先発が有力なコロンビア人FWファビアンゴンザレス(28)の奮起が求められる。 ゴンザレスは前節23日の愛媛戦で2―2の終了間際に途中出場。クロスからのヘディングと左足の強烈なシュートを放った。だが、決められず、試合終了の笛が鳴ると頭を抱えた。大宮戦へ、服部ヘッドコーチは「今週の練習は調子が良く見えるし、何より気持ちが入っている」と期待を高めた。 大宮戦はJ2得点ランキン
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⚽天皇杯 ジュビロ磐田4強逃す J1大分に0-2
サッカーの第101回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、静岡新聞社など共催)は27日、エコパスタジアムなどで準々決勝を行った。J2で唯一勝ち上がった磐田は、0―2でJ1大分に敗れ、17年ぶりの準決勝進出はならなかった。大分は初の4強入り。 連覇を狙うJ1川崎は3―1でJ1鹿島を下し、J1C大阪は3―0でJ1名古屋に快勝。J1浦和は2―0でJ1G大阪を破った。 12月12日の準決勝のカードは浦和―C大阪、大分―川崎。 (45分を超える時間表記はロスタイム) ▽準々決勝 大 分(J1) 2(0―0 2―0)0 磐 田(J2) ▽得点者【分】長沢、藤本 ▽観衆 3418人
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J3藤枝の須藤監督「将来の夢、口にして」 西益津中で講座
サッカーJ3藤枝MYFCの須藤大輔監督が26日、藤枝市立西益津中で開かれた「マイジョブ講座」で講師を務め、受講した1年生に将来の夢を持つことの大事さや、かなえるための助言を送った。 プロサッカー選手になるために努力してきた須藤監督。周囲から「プロは無理」と言われていたが、東海大4年時にJリーグのチームに自ら連絡を取ってテストを申し込み、夢を実現させた経験などを振り返った。「好きなことを職業にするまでに壁にぶち当たったり、挫折することもあるが、そこから逃げないことが大事。将来の夢ができたらそれを口にし、先生や両親、仲間に支えられながら実現してほしい」などとアドバイスした。 受講した當摩尚弥
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⚽順心10連覇 常葉大橘に3―0 高校女子サッカー静岡県大会
第30回全日本高校女子サッカー選手権静岡県大会は24日、浜北平口サッカー場で決勝を行い、藤枝順心が3―0で常葉大橘に快勝し、10年連続16度目の優勝を果たした。両チームは全国大会出場を懸けて11月6日から愛知県で行われる東海大会に出場する。 ▽決勝 藤枝順心 3(2―0 1―0)0 常葉大橘 ▽得点者【藤】松崎(なし)窓岩(なし)久保田(松崎) ■全国3連覇へ弾み 順心・松崎1得点1アシスト 全国3連覇を目指す藤枝順心が、県10連覇で弾みをつけた。前半26分、左クロスからのこぼれ球をDF松崎が決めて先制。29分、主将のMF窓岩が左サイドから強烈なシュートをサイドネットに突き刺
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⚽磐田 後半失速、愛媛とドロー J2第35節
明治安田J2リーグ第35節は23日、5試合が行われ、首位磐田は愛媛と2-2で引き分けた。勝ち点は74。 ②エコパ(2分け)▽観衆8021人 磐田 22勝8分け5敗(74) 2(1―0 1―2)2 愛媛 7勝12分け16敗(33) ▽得点者【磐】鈴木雄2(7)【愛】川村(8)小原(1) 【評】磐田は守備の乱れから2失点し、愛媛と引き分けた。 前半は磐田が主導権を握った。33分、遠藤の浮き球パスに抜け出したルキアンのシュートはポストに阻まれたが、37分に鈴木雄のゴールで先制した。 後半は愛媛にボールを持たれ、24分に最終ラインの背後を突かれ同点とされると、26分は右サイドで突破を許
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原田 チャンピオンフライト連覇 ゴルフ・静岡県女子アマ選手権
ヤマハcup第35回静岡県女子アマチュアゴルフ選手権(静岡新聞社・静岡放送、県ゴルフ連盟主催、ヤマハ、ヤマハリゾート協賛)は21日、袋井市の葛城GC宇刈コース(パー72)で4部門を行った。 6330ヤードのチャンピオンフライト(年齢制限なし、ハンディキャップ15以下)は原田佳奈(浜名湖CC)が2位に1打差の74で連覇を達成。11月2~4日の第50回県アマチュアゴルフ選手権決勝(静岡C浜岡C)の出場権を得た。 5476ヤードでハンディキャップ36までのミッドフライト(20歳以上)は金璟子(富士チサンCC)、シニアフライト(50歳以上)は小楠佳子(葛城GC)が制した。120ストローク程度のA
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⚽ジュビロ磐田 出場13試合負けなし 新人DF森岡復帰へ準備
J2リーグで11戦負けなしとしたジュビロ磐田が、盤石の態勢で残り8試合に臨むことになりそうだ。8月に右足関節を手術したDF森岡陸(22)が、前節17日の栃木戦で負傷後初めてベンチ入りした。シーズン終盤でDF陣の警告数がかさむ中、5~6月の7試合連続無失点勝利に貢献した新人DFが着々と復帰戦に備える。 栃木戦で出場機会は巡ってこなかった。だが、完全合流からわずか1週間、実戦も45分間出場しただけでベンチに入った森岡は、「練習から自分のすべてを出していれば、チャンスは必ず来ると思っている」と久しぶりに公式戦の雰囲気を味わい、レギュラー奪回への思いを強める。 磐田ユース出身。法大を経由して磐田
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⚽J2ジュビロ磐田、FWルキアン覚醒 33試合で20得点
J2磐田のFWルキアン(30)が、得点王に向かって順調にゴールを重ねている。ここまで33試合20得点のハイペースでゴールを量産。得点ランキング2位に3点差としている。 来日1年目の2019年はJ1で1得点、昨季はJ2で10得点だったルキアン。覚醒した理由の一つに、味方と揺るぎない信頼関係を築いたことが挙げられる。MF鈴木雄は「ルキアンが試合前にモチベーションを上げてくれる。とても感謝している」。最近は円陣を組むと「優勝」や「昇格」の日本語で活を入れる。 好調の要因について、MF松本は「練習がすべて。手を抜くことは一切ないし、今季は味方の選手(の特長など)を理解しようとしている」と話す。M
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⚽J3藤枝 DF鈴木翔太 いざ7年ぶり「静岡ダービー」
J3藤枝のDF鈴木翔太(24)が、高校3年時の2014年以来7年ぶりの“静岡ダービー”に闘志をみなぎらせている。清水ユース出身。東京学芸大を経て2019年に藤枝に加入し、3年目の今季、レギュラーの座をつかみ取った。 須藤監督就任後、3バックの左DFに抜てきされている鈴木翔。攻撃的なスタイルを打ち出す指揮官の下、豊富な運動量を生かし積極的に前線へ駆け上がるプレーは、チームに欠かせない。プロデビュー戦となった8月28日の富山戦から5試合連続フル出場。次節10日、藤枝総合運動公園サッカー場での沼津との“静岡ダービー”も先発が有力だ。 「2年半も試
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記者コラム「清流」 シュート0からの再出発
8月の全国高校総体サッカー男子準決勝は衝撃的な結果となった。本県代表の静岡学園が0―4で青森山田に完敗。シュート数も0だった。2019年度全国高校サッカー選手権決勝で静岡学園は青森山田を下し、24大会ぶりに頂点に立った。打倒静学に燃えた相手に雪辱を許した。 現時点での両校の完成度は比較にならないが、毎年、冬の選手権にピークを合わせる静岡学園。夏に味わった屈辱は、むしろ期待すら抱かせる。 10月2日に開幕した第100回全国高校サッカー選手権の県大会では、打倒静学を掲げて向かってくるチームがひしめく。包囲網をかいくぐり、青森山田に雪辱を期す権利を獲得することができるか。しばらく興味は尽きない
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静岡人インタビュー「この人」 東山達稀さん サッカーJ3ロアッソ熊本に来季新加入
静岡学園高、静岡産大で飛躍を遂げ、来季からプロサッカー選手としての道を歩む。新潟市出身。22歳。 ―ロアッソ熊本に加入することになった経緯は。 「大学のリーグ戦にスカウトの方が何度か見に来てくれ、最終的には(東海選抜として出場した)デンソーカップ後に誘ってもらった。熊本の練習に参加し、ボールを支配することなど、今までやってきたサッカーに似ていたので、お世話になることを決めた」 ―新潟から静岡学園高への進学を選んだ理由は。 「新潟FFCの監督が(静岡学園の)井田勝通元監督の息子さんの勝太郎さんだったことと、静学ならドリブルをもっと磨くことができると思った」 ―静岡での6年半で成長でき
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J2磐田強化部スカウト/田中誠氏 可能性秘めた選手発掘【⚽サッカー王国 再建への道④】
1993年度決勝で3度目の優勝を果たした清水商(現清水桜が丘)のDF。準々決勝までの公式戦12試合連続無失点で勝ち上がった鉄壁の守備を、元日本代表GK川口能活氏とともに支えた。Jリーグでは磐田などで活躍。96年アトランタ五輪のブラジル戦の完封勝利は「マイアミの奇跡」として語り継がれる。 ―高体連所属選手に対するスカウト活動の現状は。 「Jリーグがサテライトリーグを廃止したこともあり、クラブが高卒の若い選手を積極的に育てようという風潮が薄れている。大卒新人の活躍が目立っているのもその影響。獲得したい高校生がいる時は、まず育成組織(ユースチーム)の選手と比較する。県内では磐田も清水もユースが
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⚽J2磐田GK三浦龍輝 無失点11度目、カミンスキー超え十分
J2磐田のGK三浦龍輝(29)が、9月25日の琉球戦で今季11度目の無失点で勝利に貢献した。3季ぶりのJ1復帰を決めた2015年の正GKカミンスキーは41試合出場で無失点14度だった。今季残り11試合で、三浦が当時“神”と呼ばれたポーランド人守護神の無失点試合数を超える可能性は十分に残されている。 今季の三浦は4月4日の岡山戦で初出場。1―0の完封勝利で鈴木監督の信頼を勝ち取ると、5~6月には7試合連続完封勝ちし、チームをJ1自動昇格圏に押し上げた。三浦は「守備陣で失点0の時間を長くしようと言い続けてきた。琉球戦は耐えて、後半に攻撃陣が2点取ってくれた。こういう試合
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藤枝MYFC会長/鎌田昌治氏 指導者、さらに熱くなれ【⚽サッカー王国 再建への道①】
1970年度の決勝はサッカー王国静岡の名を全国にとどろかせた。浜名との県勢同士の頂上決戦を制した藤枝東の主将。78年からは母校に戻って監督を務めた。清水勢などが台頭する中、元日本代表FW中山雅史氏(J2磐田コーチ)らを育てながらしのぎを削り、84年度に4強入りを果たした。 ―藤枝東の選手、監督時代、県代表は常に優勝が宿命だった。 「藤枝東は自分の四つ上の世代が全国3冠(総体、国体、選手権)を達成した。自分の高校3年間では八つあった全国大会(3年時の国体から選抜チームが出場)のうち、六つ出場できた。高校3年の時に始まった全国中学校大会では出身の藤枝西益津中が優勝。全国が身近で、日本一という
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⚽磐田、琉球に完勝 巧みな試合運び J2リーグ第31節
明治安田J2リーグは25日、各地で第31節の7試合が行われ、2位の磐田は琉球を2-0で下して勝ち点1差をキープした。首位の京都は栃木に2-0で快勝し、3連勝で勝ち点67とした。3位の新潟は甲府に1-0で競り勝ち、長崎は山口を下した。 ②ヤマハ(1勝1敗)▽観衆4977人 磐田 20勝6分け5敗(66) 2(0―0 2―0)0 琉球 15勝6分け10敗(51) ▽得点者【磐】鈴木雄(4)ルキアン(18) 【評】磐田が琉球に2―0と快勝した。 前半はシュートの意識を高めた磐田が積極的に仕掛けた。CKも5本を獲得し、相手を圧倒した。 後半4分、ルキアンが倒されて獲得した右サイドのFK。遠
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浮沈の鍵握るトップ下4人 ⚽J2磐田、攻撃活性化
J2磐田は、トップ下の組み合わせが浮沈を握ることになりそうだ。17得点で得点ランキング1位に立つブラジル人FWルキアン(30)をさらに生かすことができるか。J1で実績を残してきたトップ下4人の起用法が注目される。 前節18日の岡山戦は前半にルキアンが先制点を決めたが、後半は決定機が少なく、ルキアンもシュート0に終わった。ホームで2戦連続ドロー。鈴木監督は「トップ下の(ルキアンへの)サポートが少し足りなかった」と振り返った。 ここ2試合はMF大津とMF大森がトップ下で先発したが、4日の松本戦で左ふくらはぎを痛めて2試合を欠場したMF山田が先週末から全体練習に合流。途中出場で流れを変えている
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J3リーグ第19節 藤枝は福島下す/沼津は讃岐に敗れる
明治安田J3リーグは19日、藤枝総合運動公園サッカー場などで第19節4試合を行った。藤枝は1―0で福島を下し、2試合ぶりの勝利。沼津は0―2で讃岐に敗れた。 ②藤枝サ(藤枝1勝1分け)▽観衆875人 藤枝 5勝5分け8敗(20 )1(1―0 0―0)0 福島 10勝2分け6敗(32) ▽得点者【藤】久保(1) ②愛鷹(讃岐2勝)▽観衆936人 讃岐 4勝4分け10敗(16) 2(1―0 1―0)0 沼津 5勝3分け10敗(18) ▽得点者【讃】重松(3)川崎(3) ■久保、千金の初得点 藤枝 大学生Jリーガーの初得点が、藤枝の値千金の一撃となった。前半41分、MF久保がゴー
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⚽ジュビロ磐田、MF大津が2桁得点視界に 優勝貢献 目標「アシストも」
J2磐田のMF大津祐樹(31)が、初の2桁得点を視界に捉えている。ここまで6得点を奪い、J1柏時代の2009年の自己記録に並んだ。8月9日の甲府戦のボレーシュートなど、今季のゴールは強烈な印象を焼き付けている。 12年ロンドン五輪で3得点を奪った大津だが、J1横浜Mでは19、20年とリーグ戦で得点を奪えなかった。「横浜Mでやってきた仕事と磐田では全く違う。得点とアシストにこだわっているし、(得点数を)2桁に届かせてチームの優勝に貢献したい」と目標を掲げる。 得点感覚をよみがえらせた理由の一つに、全体練習後に元日本代表FW中山コーチの指導の下で行うシュート練習がある。「多くのレパートリーが
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⚽ジュビロ磐田 首位キープ 千葉に終盤逆転 J2リーグ第29節
明治安田リーグJ2第29節は11日、9試合を行い、首位磐田は千葉を3-1で下し、勝ち点62とした。 ②フクアリ(磐田2勝)▽観衆3841人 磐田 19勝5分け5敗(62) 3(0―1 3―0)1 千葉 9勝10分け10敗(37) ▽得点者【磐】小川大(2)ルキアン2(16)【千】見木(PK)(8) 【評】辛抱強く戦った磐田が終盤に逆転し、千葉を下した。 前半は磐田が押し込んだが、千葉に速攻を許しピンチも招いた。前半終了間際、千葉に右サイドを抜け出され、戻った鈴木雄のタックルがPKの判定となり、決められて先制された。 後半20分、大井の長いボールのこぼれ球を小川大が決めて追い付くと一
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⚽ジュビロ選手、小学校をオンライン訪問 磐田の児童にエール
サッカーJ2ジュビロ磐田選手会は8日、磐田市の小学校をオンラインで訪問する活動を開始した。来月14日まで20校に選手1~2人ずつが訪れる。 東部小には、今野泰幸選手と大森晃太郎選手が訪問した。教室の児童からの質問に画面を通して選手が答える形式で、「対戦した選手で一番うまかった選手は誰ですか」などサッカーに関する質問から、「好きなテレビ番組は何ですか」などの質問もあった。児童の代表者は「壁にぶつかった時も諦めなかった話が印象に残った。聞いた話を将来に生かしたい」と感想を述べた。今野選手は「コロナが終わって会える日を楽しみにしている」と話し、大森選手は「いろいろなことにチャレンジしてください
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⚽J2磐田加入の伊藤槙(浜名高出) 「伊藤の穴」を埋める存在に
J1横浜Mから今夏に期限付き移籍したJ2磐田のDF伊藤槙人(28)が、スタメン定着に意欲を示す。移籍後2度目の先発となった前節4日の松本戦はチーム3点目の起点になるなど攻守両面で活躍し、8試合ぶり無失点勝利にも貢献した。 “伊藤の穴”を埋める存在に、伊藤が名乗りを上げた。DFで7試合連続無失点に貢献した伊藤洋輝のドイツ1部シュツットガルトへの移籍が決まった後、磐田は7試合連続で失点したが、伊藤槙人が不安を払拭(ふっしょく)。「課題はまだまだあるが、攻撃の組み立てに関しては横浜M時代の教えが生きていると思う」と話した。 中学時代は磐田の下部組織に所属したが、ユース
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ジュビロ磐田、名波監督指揮の松本と敵地戦へ DF大井、闘志一層
J2磐田で主将を務めるDF大井健太郎(37)が次節4日、敵地の松本戦に特別な思いで臨む。松本は6月に名波浩氏(48)が監督に就任。選手として磐田の黄金期を築き、磐田監督としても2014年途中から6シーズン指揮を執った名波氏の前でチームの成長を示すつもりだ。 大井は磐田選手時代の名波氏を「試合中にこうやって守ろうとか、具体的なことを言ってやってしまう、まさにピッチ上の監督」と評する。磐田監督時代の名波氏については「今までで最もこの人のために頑張ろうと思わせてくれた人。戦術もまさにジュビロの系譜」と振り返った。 大井は磐田のメンバーとして、選手時代の名波氏と対戦した唯一の現役となった。名波氏
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1か月半ぶりリーグ再開 ⚽J3藤枝、森島「意地見せる」
J3リーグは28日、1カ月半ぶりに再開する。11位からの巻き返しを狙う藤枝は、FW森島康仁(33)がJ2昇格への切り札になることを宣言し、得点量産を誓う。 最前線からチームメートを鼓舞する。居残りでシュート練習も欠かさない。前半戦は影を潜めた昨年までのエース森島は「悔いのない半年にする。このチームで終えることしか考えていない」とサッカー人生を懸ける。 2019年の藤枝加入から2年間で21得点を挙げたものの、今季出場は3月21日の岐阜戦の途中出場だけ。だが、今月就任した須藤監督の「ピッチに入ったらベテランも中堅も若手も関係ない」と競争心をあおる言葉に、目の色が変わった。 7月10日の鳥取
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⚽静岡学園 0-4 青森山田に完敗 全国高校総体、準決勝
全国高校総合体育大会(インターハイ)は21日、福井県などで行った。サッカー男子準決勝は静岡学園が0―4と青森山田に敗れ、9大会ぶり決勝進出はならなかった。 ▽男子準決勝 青森山田(青森) 4(2―0 2―0)0 静岡学園 ▽得点者【青】松木2(藤森、FK)名須川(田沢)小原(小野) 【評】静岡学園が0―4と青森山田に大敗した。 敵陣に攻め込むこともできなかった。前半から相手のロングスローと速攻に苦しみ、14分は左サイドでカットされ速攻から先制点を奪われた。35分はサイドを振られ2失点目。 後半4分にFKを決められると、試合終了間際にもだめを押された。 シュート0 決勝逃す
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⚽J2磐田の山田大記 初の2桁得点視野 頭脳プレー磨きかかる
J2磐田のMF山田大記(32)が前節14日の東京V戦で6試合ぶりのゴールを決めた。今季7点目。目標に掲げる初の2桁得点を視界にとらえた。 前節は1―1の後半7分、MF遠藤のCKを高い打点のヘディングで決めた。「前半にいいボールが来たのに(頭でのシュートを)外した。本当に自分はヘディングが苦手」と山田は話すが、今季のゴールは右足3、左足1、頭2、胸1点と多彩な形で決めている。 リーグ戦が再開した9日の甲府戦と東京V戦は、DFとの駆け引きで相手をいら立たせる場面も目立った。「相手の狙いは攻撃でも守備をしているときでも感じるので、それを機能させないようにどうするかを考えながらプレーしている」と
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⚽静岡学園4強 1―0で大津(熊本)下す 全国高校総体
▽男子準々決勝 静岡学園 1(1―0 0―0)0 大津(熊本) ▽得点者【静】持山(古川) 【評】静岡学園が試合の主導権を握り、大津に競り勝った。 前半の決定機は互角だったが、34分に古川の左クロスを持山が頭で決めて先制。前半終了間際、大津のシュートはポストを直撃した。 前後半で相手シュート3本に抑えた。終盤の大津のロングスローからの攻撃も守備陣が防ぎ、3試合連続完封勝利した。 ■静岡学園 個人技で大津撃破 静岡学園が個人技で上回り、難敵大津を撃破した。前半34分、左サイドでボールを受けたMF古川が相手の激しい寄せに対して3度切り返した。「2回も相手が食いついてきたが、もう
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全国高校総体・静岡県勢(18日)
全国高校総合体育大会(インターハイ)は18日、福井県などで行われ、サッカー男子の静岡学園は2―0で大阪桐蔭に勝ち、5年ぶりに8強入りした。19日の準々決勝で大津(熊本)と対戦する。サッカー女子は開幕し、冬夏連覇を目指す藤枝順心が1―0で日本航空(山梨)を下した。19日の準々決勝は東海大福岡と対戦する。競泳は女子800メートル自由形の八木紀香(城南静岡)が予選8位で19日の決勝に進出した。男子100メートル背泳ぎの広橋諒人(浜松市立)はB決勝(9~16位決定戦)で12位だった。
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⚽静岡学園8強、鮮やか2発 全国高校総体サッカー
▽男子3回戦 静岡学園 2(2―0 0―0)0 大阪桐蔭(大阪) ▽得点者【静】小泉(なし)玄(なし) 【評】静岡学園が好機を確実に仕留め、大阪桐蔭を下した。 前半3分、相手クリアボールを拾った小泉が決めて先制。17、34分はサイドで突破を許し、クロスからシュートを打たれた。前半終了間際、玄がボレーシュートを決めて突き放した。 後半は相手に押し込まれたが、しのいで逃げ切った。 ■前半の好機 確実に 選手間競争奏功 5年ぶり 静岡学園の2本の鮮やかなシュートが決まった。前半3分、CKの跳ね返りを拾ったDF小泉が放ったループシュートはゴール右隅に吸い込まれた。「GKが前に出ていたの
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鈴木雄、攻守で存在感 DF起用で決定機演出 ⚽J2ジュビロ磐田
磐田のMF鈴木雄斗(27)が攻守両面で存在感を示している。最近2試合はチーム事情からDFで先発したが、最終ラインから前線へ上がって攻撃に厚みをもたらしている。 前節9日の甲府戦は3バックの右に入った鈴木雄。後半7分にMF大津が決めた得点に絡み、11分には長いスルーパスで決定機をつくった。右サイドのMF山田、MF小川大との連係から攻撃参加する場面も目立った。 「日々の練習でもウイングバックかDFか、左か右か、どこを任されるか分からないが、どこでも成長できる」と鈴木雄はポジションへのこだわりはない。むしろ、「周りからは勝負するポジションを見つけた方がいいと言われるが、どこでもできることを特長
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⚽ジュビロ磐田ドロー ロスタイム被弾 J2リーグ第24節
明治安田J2リーグは9日、各地で第24節10試合が行われ、2位の磐田は甲府に追い付かれて2-2で引き分け、勝ち点49。 ②JITス(磐田1勝1分け)▽観衆5135人 甲府 12勝8分け4敗(44) 2(0―1 2―1)2 磐田 15勝4分け5敗(49) ▽得点者【甲】泉沢(10)メンデス(5)【磐】松本(4)大津(5) 【評】磐田は試合を優位に進めたが、終了間際に甲府に追いつかれた。 前半37分、右サイドのスローインをルキアンがキープし、逆サイドへのクロスを松本が決めて先制した。 後半8分、甲府の速攻から同点とされた。7分、CKからのシュートはクリアされたが、浮き球を大津が合わせ
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⚽J2磐田・金子、新天地で「手応え」 “ゴン魂”受け猛アピール J1清水から移籍
7月にJ1清水からJ2磐田に期限付き移籍したMF金子翔太(26)が、新天地でのデビューに向けて猛アピールを続けている。練習では無尽蔵のスタミナと動き出しの速さを見せつける。 移籍直後の7月17日の山形戦はスタンドから試合を見つめた金子。リーグ戦が再開する9日の甲府戦まで大事な中断期間となったが「充実していた。個人的に手応えをつかめたし、練習試合でも結果が出た」と振り返る。その理由に今季の清水では「ポジションに関して規制があった」が、磐田は「自由な面もあり、自分の運動量を生かせる」と述べた。 ウオーミングアップなど2人で組む練習は、J2得点ランキング1位の12点を奪っているFWルキアンと一
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53年前と同じメキシコ戦へ 五輪サッカー男子 元日本代表杉山さん(藤枝)「因縁感じる」
3日に埼玉スタジアムで行われた東京五輪サッカー男子準決勝で、日本は優勝候補スペインに延長戦の末に敗れた。藤枝市の自宅でテレビ観戦した元日本代表の杉山隆一さん(80)は「スペインを相手にいい守備をしたが、決定力がなかった。3位決定戦は必ず勝利を」と願った。 53年ぶりのメダル獲得を懸ける6日の3位決定戦の相手はメキシコ。1968年10月24日、メキシコ五輪で日本が2―0で地元メキシコを下した3位決定戦で先制点をアシストするなど大車輪の活躍だった杉山さんは「今度は日本が開催国。因縁を感じるが、ぜひ勝ってほしい」と願う。 53年前の準決勝でハンガリーに0―5で完敗後は「クラマー監督からはハンガ
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⚽J3藤枝 須藤監督が合流、初指揮「ゲームを圧倒的に支配」
J3藤枝監督に就任した須藤大輔氏(44)が1日、藤枝MYFCサッカー場で行った全体練習に合流した。 新指揮官は練習前のミーティングで「J2昇格を諦めている人は、この場から出て行ってほしい」と目標を再確認した。初日はパス練習を主体に約1時間行い、身ぶり手ぶりを交え「ボールをしっかり止める、蹴ることにこだわれ」とプレーの精度を求めた。 「プロなのでいろいろな考えがあると思うが、一度自分の哲学に合わせてほしいと伝えた。その中で選手が積極的にやってくれた」と初日の感想を述べた。28日の富山戦から再開するリーグ戦に向けて「藤枝の色を出したい。ボールを大事にしながらゲームを圧倒的に支配する。極論は(
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静岡、無失策で頂点 東海大翔洋下す 全国高校野球静岡大会
第103回全国高校野球選手権静岡大会は最終日の28日、草薙球場で決勝を行い、静岡が4―0で東海大翔洋を下し、109校108チームの頂点に立った。静岡の夏の甲子園出場は中止となった昨夏を挟み2大会連続26度目。静岡は主戦高須大雅が2安打完封で登板した5試合37回を無失点に抑えた。主砲池田惟音が五回の右翼への本塁打を含む4打数4安打を放つなど、打線が高須の力投に応えた。17年ぶりの決勝に進出した東海大翔洋は三塁に走者を進めることができず、高須を攻略できなかった。2年ぶりに開催される全国高校野球選手権は9日に開幕する。 ▽決勝 東海大翔洋 000000000―0 11002000×
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J3藤枝の須藤新監督 藤枝市役所を表敬訪問「見る人に感動を」
J3藤枝の監督に就任した須藤大輔氏(44)が27日、藤枝市役所に北村正平市長を表敬訪問した。 須藤新監督は、リーグ戦3勝5分け6敗の11位で倉田前監督からチームを引き継いだ。J2自動昇格圏の2位福島との勝ち点差は12で、残り14試合。「ぎりぎりだが、昇格を目指して戦っていく。サッカーどころ藤枝のチームがずっとJ3にいるわけにはいかない。選手がひたむきに戦い、見に来る人に勇気と感動を与えたい」と抱負を述べた。チームの立て直しへ「ポテンシャルの高い選手はいる。チームが一つの方向を向くことができれば」と話した。 現役時代にJリーグ通算41得点を挙げた須藤監督は、2010年に東海社会人1部だった
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高校野球静岡大会28日決勝 静岡/主戦安定感「堅実に」 翔洋/ミス恐れず「我慢比べ」
第103回全国野球選手権静岡大会は28日午前10時から草薙球場で決勝を行い、第4シードの静岡とノーシードから勝ち上がった東海大翔洋が対戦する。 2年ぶり26度目の甲子園出場を目指す静岡は、主戦高須が抜群の安定感を誇る。最速146キロの右腕は今大会28回を無失点に抑えて被安打16、奪三振28。今春から就任した池田監督は「高須が打ち取った打球をきちんと取ることもできている。守備は派手なプレーはいらない。決勝も堅実に戦う」と話した。打線は20打数10安打の1番渋谷が初回に出塁し、座馬、池田、高須の中軸で返すのが勝ちパターン。15盗塁の機動力も生かし、早い回に仕掛けて試合を優位に進めたい。 東海
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掛川西、島田商を寄せ付けずコールド 高校野球静岡大会準々決勝
▽準々決勝(清水庵原第1試合) 掛川西 0401200―7 0000000―0(7回コールド) 島田商 ▽三塁打 中山(掛)▽二塁打 山口(掛)中村(島) ▽試合時間 1時間58分 【評】掛川西が島田商を寄せ付けず、7―0でコールド勝ちした。 二回無死一塁で中山が先制三塁打。相手の失策も絡んで4点を先取した。四回は狩俣、五回は中山の適時打などで突き放した。先発榊原は六回を散発3安打無失点に抑え、最終回に登板した沢山は2安打を打たれたが、3三振を奪った。 島田商は二、五、六、七回と先頭が出塁したが、三塁に走者を進めることができず無得点に終わった。 ■中山 先制三塁打で口火 チームに
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浜松・ニコエ「かき氷甲子園」開幕 全国の名産品使った50種類
春華堂主催の夏イベント「かき氷甲子園」が21日、浜松市浜北区の「ニコエ」で始まった。47都道府県の名産品をトッピングしたかき氷50種類を販売し、1日当たりの平均売上げ数で人気順位を決める。9月12日まで。 静岡クラウンメロンや宮崎県のマンゴー、山形県のサクランボなどを使用。クリームやアイス、菓子と一緒に飾り付け、華やかなかき氷に仕立てる。昨年は栃木県の夏イチゴが優勝し、クラウンメロンは2位だった。 4回目の今年は浜松の遠州落花生のかき氷が初登場。同社の担当者は「コロナ禍で旅行や帰省が難しい状況の中、全国の特産品を使ったかき氷を食べてほしい」と話している。
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⚽J1横浜Mの高野がJ2磐田に完全移籍
J2磐田は22日、J1横浜MのDF高野遼(26)が完全移籍で加入すると発表した。背番号39。スピードが持ち味の左利きで、アウトサイドを主戦場とする。神奈川県出身。日体大時代にJ1湘南、横浜Mの特別指定選手。2017年に横浜Mに加入し、J2甲府でもプレーした。今季は横浜Mで9試合に出場した。 高野は同日、磐田の練習に合流し、オンライン会見に臨んだ。横浜Mの下部組織で育ち、愛着のあるチームから離れることに「チームに貢献できていなかった。環境を変えてレベルアップしたかった」と話し、「左足からのクロスや上下動の運動量、アグレッシブさを生かし、リーグ戦再開から試合に絡めるように努力する」と抱負を述べ
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⚽J2磐田に期限付き移籍 J1横浜MのDF伊藤槙「必ずJ1昇格」
J2磐田は21日、J1横浜MのDF伊藤槙人(28)が期限付き移籍で加入すると発表した。期間は来年1月末まで。背番号6。同日の練習から合流した。 浜松市出身の伊藤は中学時代、磐田ジュニアユースに所属。浜名高、駒大を経て2015年、J2千葉に加入した。J2水戸、J3藤枝を経て、昨季は横浜Mで19試合に出場。今季のリーグ戦出場はなかった。 全体練習後の会見に臨み、「久しぶりにこのユニホームを着ることができて感慨深い。自分が見ていたジュビロはJ1で優勝争いするチームだった。今季必ずJ1に昇格させるために移籍してきた。勝利に貢献したい」と抱負を述べた。特長については「対人の強さと諦めない姿勢」とし
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五輪サッカー男子代表⚽旗手(静岡学園高出) 順大の恩師・堀池巧氏(清水東高出)が語る
順大蹴球部監督で元日本代表DF堀池巧氏(清水東高出)が、東京五輪サッカー男子日本代表に選出された教え子のDF旗手怜央(J1川崎、静岡学園高出)の大学時代を振り返るとともに、大会での活躍を期待した。 初めて旗手のプレーを見たのは静岡学園高3年時に順大の練習に参加したとき。ボールを受けて積極的に仕掛けるし、体も強く当たり負けしなかった。度胸もあるし、肝が据わっているというのが第一印象。別の大学の練習にも参加していた。順大は普通のスポーツ推薦しかないが、もう一方の大学は学費免除など比較にならないくらいの好条件。でも順大に来た。名古(J1湘南)ら静学の先輩がいたこともあり、成長できる環境を選ん
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加藤学園 9得点、掛川東に打ち勝つ 高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(あしたか第1試合) 加藤学園 102040011―9 010000012―4 掛川東 ▽本塁打 植田(加) ▽三塁打 太田圭(加)▽二塁打 佐野2、吉田(加) ▽試合時間 2時間54分 【評】加藤学園が11安打9得点と掛川東に打ち勝った。 加藤学園は三回、植田の2ランで3―1と勝ち越し。五回は1死満塁から佐野の走者一掃の二塁打などで4点を加えた。 掛川東は終盤に粘りを見せ、九回は代打の連続安打に3四死球を絡ませて2点を奪ったが、後続が途絶えた。 ■3、4番奮闘 計6打点 加藤学園のスラッガー植田が掛川東との初戦で気を吐いた。1―1の三回、「レフトフライかと思ったが、(
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⚽ジュビロ磐田 しぶとく耐え、負けない強さ クラブ記録の13試合目指す
J2磐田は5月1日の栃木戦から前節11日の山口戦まで12試合負けなしとした。次節17日の山形戦(ヤマハ)で引き分け以上なら、2015年(J2)に達成した13試合負けなしのクラブ記録に並ぶ。 山口戦で連勝は8で止まったものの、終盤にコロンビア人FWファビアンゴンザレスの初ゴールで2―2と追いついた。DF大井は「2失点したことを反省したい」と悔しがったが、負けなしを12試合に伸ばしたことについて「どの試合も完勝はない。現状の力を自覚し、反省しながら次の試合に向けてやれている」と要因を挙げるなど、チームにしぶとさが出てきた。「負けないことも大事だが、勝ちなしが続かないようにしたい」とも話した。
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エスパルス金子、J2ジュビロへ期限付き移籍 「全てささげる覚悟」
J2磐田は14日、J1清水のMF金子翔太(26)が期限付き移籍で加入すると発表した。期間は来年1月末まで。背番号40。金子は同日、ヤマハ大久保グラウンドで行った練習に合流した。 両クラブ合同のオンライン会見に臨んだ金子は「ジュビロをJ2で優勝させるため、自分の全てをささげる覚悟」と抱負を述べた。11日の徳島戦前後に磐田側から「もう一度輝ける場所を提供したい」と移籍の打診を受け、「ライバルチームなので賛否両論はあると思ったが、必要とされるクラブで一皮むけて自分のパフォーマンスを出したい気持ちが強かった」と決断した。 2016年、J2だった清水で22試合4得点。最終節の徳島戦で決勝点を奪い、
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記者コラム「清流」 あいさつの効果
夏の交通安全県民運動期間中、サッカーJ3藤枝MYFCの選手らが参加した啓発活動を取材した。藤枝市の蓮華寺池公園の駐車場に車を止めて数百メートル先の現地に向かうと、ランドセルを背負った下校途中の児童たちがすれ違いざまに「こんにちは」とあいさつをしてくれた。 学校や家庭の教育が行き届いているのだろう。防犯促進にもつながるあいさつをけなげに続ける児童たちの姿は梅雨のうっとうしさを吹き飛ばしてくれ、公園を歩きたい気持ちにさせてくれた。 見頃のハスを眺めながらの散歩は軽快だったが、蓮華寺池を囲む歩道が1周約1・5キロと知ったのは後の祭り。駐車場にたどり着く頃には汗びっしょりで、再び梅雨を感じることにな
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藤枝、最下位鳥取に完敗 J3リーグ第15節
明治安田J3リーグは10日、藤枝総合運動公園サッカー場などで第15節3試合を行い、藤枝は0―2で鳥取に敗れ、2連敗となった。富山は鹿児島と2―2で引き分けて暫定首位。八戸と讃岐は1―1。 ①藤枝サ▽観衆1588人 鳥取 3勝2分け9敗(11) 2(0―0)(2―0)0 藤枝 3勝5分け6敗(14) ▽得点者【取】石田(2)田口(PK)(2) ■前半戦、勝ち点14 藤枝は最下位の鳥取に完敗した。後半7分、ミドルシュートで先制された。2分後にMF松村、MF杉田を投入してトップ下を入れ替えるなど早めの選手交代で反撃を狙い、決定機は量産した。だが、決めきることができない。18分、FW岩
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藤枝MYFC、若手台頭 巻き返し図る GK大杉/初先発 MF久保/プロデビュー
若手が台頭してきたJ3藤枝が、巻き返しへの態勢を整える。ホーム初勝利を挙げた6月26日の宮崎戦で新加入のGK大杉啓(24)がJリーグ初先発。来季新加入が内定し、今季は特別指定選手となったMF久保藤次郎(22)=中京大=も途中出場でプロデビューを果たした。 ■チーム活性化に効果 静岡学園高出身の大杉は「いつ出番が来てもいいように準備してきたが、自分は緊張しやすいタイプ。それも想定して臨んだ」と宮崎戦を振り返る。20本のシュートを浴びたが、1失点に抑え5試合ぶりの勝利に貢献した。日体大卒業後はオーストラリアのチームに加入も、新型コロナの影響で海外でのプレーを断念。昨季は神奈川県社会人1部の
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サッカーJ4クラブ連携招待 磐田ホーム戦に親子夢中
サッカーJリーグ県内4クラブが連携し、県内の小学校に通う児童と保護者をホームゲームに招待する「静岡県民共済presentsふじのくにスポーツふれあいパスポート みんなでJリーグを応援に行こう!」が3日、始まった。 ジュビロ磐田は袋井市のエコパスタジアムで行ったアルビレックス新潟戦に2100組4200人と優待販売の700人を招待した。当初は千組2千人を招待する予定だったが、応募多数だったため、申し込んだ全員を招待した。 静岡市駿河区の会社員中安輝幸さん(37)は静岡駒形小の児童ら家族5人で観戦。「4チームすべて応募した。エスパルスの試合は見に行くが、ジュビロは初めて。藤枝MYFCの試合も当
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⚽MF伊藤洋輝「門出」に8連勝誓う 初先発1年、念願の欧州移籍 J2ジュビロ磐田
J2磐田のMF伊藤洋輝(22)が“ラストマッチ”で8連勝を誓う。ドイツ1部シュツットガルトへの期限付き移籍が決まり、次節7月3日の新潟戦(エコパ)後に渡独する。 念願の欧州移籍が決まった伊藤。前節26日の長崎戦は後半3分に激しいタックルでピンチを防ぎ、20分は鋭いクロスを入れるなど、攻守両面で献身的なプレーをみせた。チームは7連勝。過去に4チームが樹立したJ2記録の7試合連続無失点に並んだ。 新記録となる8試合連続無失点に期待は高まるが、勝ち点差3の3位新潟に敗れればJ1自動昇格圏を明け渡す大事な一戦。「後ろの選手なので0に抑えたいが、サッカーなので何が起こるかは
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⚽ジュビロ磐田 19年ぶり7連勝 J2リーグ第20節
明治安田J2リーグは26日、各地で第20節の8試合が行われ、磐田は長崎を1-0で退けた。J2記録に並ぶ7試合連続無失点で7連勝とし、得失点差の2位を守った。 ①トラスタ▽観衆7347人 磐田 14勝2分け4敗(44)1(0―0 1―0)0 長崎 10勝3分け7敗(33) ▽得点者【磐】小川航(1) 【評】磐田が試合の主導権を譲らず、長崎に無失点勝利した。 序盤はともに攻め手を欠いた。44分にルキアンのキープから山田、前半終了間際は大津のクロスにルキアンが頭で合わせたが、決められなかった。 後半も遠藤のシュートがクロスバーを直撃するなど磐田が押し込み、28分に小川航が先制点を決めた。
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静岡人インタビュー「この人」 中村翔さん 藤枝順心高サッカー部監督に就任
今春にコーチから昇格し、8月の全国高校総体(福井)出場を決めた。盛岡商高(岩手)3年時に全国高校選手権優勝。32歳。 ―監督就任の経緯は。 「全日本高校女子サッカー選手権で連覇した1月の末に多々良(和之)前監督から退任されることと、自分を後任にすることを既に理事長、校長に了承してもらったと伝えられた。プレッシャーはあるが、それを感じられるのは限られた人だけ。楽しみたい」 ―コーチ時代と監督になってからの指導の変化は。 「特にない。スタッフの中で最も選手と年齢が近いので、コミュニケーションを取って選手が思うことや悩みを引き出し、パフォーマンス向上につなげたい」 ―これまでの指導者との
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防災用仕切りで迷路 藤枝MYFCが啓発活動 園児楽しく体験
サッカーJ3藤枝MYFCは25日、藤枝市の青島こども園で避難所での仕切りなどに使用する防災用パーティションを活用し、迷路を設置した防災啓発活動を行った。東海地区のJリーグ6クラブが連携し、防災意識を高めるプロジェクト「ソナエル東海」の活動の一環。 園児同士で手をつなぎながら迷路に入った。板をくりぬいた穴にボールを蹴り込む際には、女子チームのルクレMYFCの成島梓選手が指導。出口に到着した園児は両手を上げて喜んだ。 災害時の避難所で活用するパーティションは、家具を製造するFPKナカタケ(焼津市)が昨年6月から開発。再生材を使用し、工具などを使わずに組み立てることができる。段ボールなどと違っ
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⚽J2ジュビロ磐田 伊藤「結果を残す」ドイツ1部・シュツットガルト移籍、トップ昇格へ闘志
ドイツ1部シュツットガルトへの期限付き移籍が決まったJ2磐田のMF伊藤洋輝(22)が24日、オンライン会見に臨んだ。トップチームではなく、U―21(21歳以下)チームからのスタート。「欧州は小さいころからの憧れの場所。行かなければ何も始まらない。結果を残さないと意味はない」と意気込みを口にした。 海外志向が強かった伊藤は、表情を引き締めながら淡々と質問に答えた。22歳での挑戦に「少し遅いくらい。やっとチャンスが来たが、行くだけで満足せず、セカンドチームでチャンスをつかみ、トップにはい上がる」と話した。 2019年U―20ワールドカップ(W杯)に出場するなど、各年代で日本代表を経験した。「
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J2記録7戦連続無失点勝利狙う ⚽ジュビロ磐田、次節6月26日 5戦連続の長崎と対戦
J2磐田が前節19日の千葉戦で1―0と完封勝ちし、連続無失点を6試合に伸ばした。次節26日の敵地長崎戦も零封すれば2011年のFC東京など4チームが達成したJ2記録に並ぶ。 磐田は5月9日の秋田戦の前半32分に失点してから598分間、相手にゴールを許していない。鈴木監督は「今季開幕直後は内容は悪くなかったが、失点が多かった。一つ一つ改善し、ここまできた」と原因を究明し、細かく修正した作業を実らせた。 チーム戦術の浸透度も高くなっている。6連勝中はGK三浦にDF森岡、DF大井、DF伊藤と先発最終ラインの顔ぶれは変わらないが、千葉戦は終盤に元日本代表MF今野、DF山本義などスペシャリストを投
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ユピテル・静岡新聞SBSレディース 難関“新コース”で18日から熱戦
女子プロゴルフのステップアップツアー、ユピテル・静岡新聞SBSレディース(日本女子プロゴルフ協会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)は18日、静岡カントリー浜岡コースで開幕する。17日はプロアマ戦を行い、前年覇者のリハナ(韓国)や県勢の小楠梨紗(フリー)、小林由枝(浜松CC)らプロ33人と、アマチュアの大会関係者99人が参加した。 ■プロアマ戦に132人 昨年までは高松コースを使用したが、今回はアウトコースが小笠コースの1~4、10~13、18番。インコースは高松のイン(10~18番)となる「チャンピオンコース」(6516ヤード、パー72)で争われる。小楠は「アウトは簡単にバーディーを取れそ
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⚽J2磐田MF遠藤保仁 前人未到の快挙、リーグ通算700試合出場 けが克服「新たな歴史つくる」
J2磐田の元日本代表MF遠藤保仁(41)が、前節13日の甲府戦で前人未到のJリーグ通算700試合出場を達成した。今季は足首の負傷で一時離脱したものの、先発復帰した5月15日の群馬戦でゴールを決めて歴代最長の24年連続得点も更新。完全復活したベテランは、J1昇格への強い思いをピッチで表現していく。 遠藤はJ1が最多641試合、J2では59試合に出場。「うれしく思うし、ここまで支えてくれた人に感謝しつつ、これからもチームに貢献できるように、ジュビロで新しい歴史をつくっていきたい」と話した。 同世代の選手が現役引退していく中、J1札幌MF小野(清水商高出)が9日に天皇杯最年長となる41歳255
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暁秀高・勝亦「成長につなげたい」 ユピテル・静岡新聞SBSレディースゴルフ、静岡県勢アマ上位目指す
女子ゴルフのステップアップツアー、ユピテル・静岡新聞SBSレディース(日本女子プロゴルフ協会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)は18日から3日間、御前崎市の静岡カントリー浜岡コースで開幕する。今年は小笠、高松コースをミックスした「チャンピオンコース」で開催され、戦略性の高い戦いが期待される。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客開催となる。 大会史上初のプレーオフを制して初優勝した前年覇者のリ・ハナ(韓国)、一昨年優勝の藤田光里(ゼビオホールディングス)らが出場予定。県勢は4月のヤマハレディース葛城で18位タイなど、今季のレギュラーツアーでも好成績を残している小楠梨紗(浜松市出身)や小
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⚽J2ジュビロ磐田2位、5戦連続完封 リーグ第18節
明治安田J2リーグは13日、各地で第18節11試合をが行われ、ジュビロ磐田は甲府を1-0で下した。 ①ヤマハ▽観衆5804人 磐田 12勝2分け4敗(38) 1(1―0 0―0)0 甲府 8勝6分け4敗(30) ▽得点者【磐】大津(4) 【評】磐田が序盤に奪った1点を守り抜いた。前半4分、山田のクリアボールに抜け出したルキアンがメンデスに倒された。このプレーで相手は退場となり、磐田が試合を優位に進めた。分、CKの跳ね返りを拾った大津が先制点を決めた。後半は1人少ない甲府に押し込まれたが、GK三浦を中心にしのいだ。試合終了間際、甲府のFKに合わせた相手と交錯しながら三浦がパンチン
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⚽J2ジュビロ磐田、5戦連続完封なるか 先発“奪回”3バック 鉄壁の守備で勝利目指す
J2磐田が7戦負けなしの4試合連続完封勝利で3位に浮上した。鉄壁の守備を支える3バックは、いったんは奪われたポジションを取り戻した選手で構成されている。 連続零封が始まった5月15日の群馬戦は、伊藤が3月27日の山口戦以来となるDFで先発した。開幕から5試合で11失点したチームは布陣変更を余儀なくされ、伊藤は出場機会が激減した。DFとしてプレーすることもなくなっていたが、群馬戦はDF山本義が出場停止となり、伊藤が再びコンバートされた。「ボールを奪われたらすぐに奪い返す戦術に対し、全員がやるべきことをやっていた」と戦術を再確認した伊藤がDFでの復帰戦を勝利で飾った。 DF森岡は5月29日の
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55歳以上は木梨が圧勝、初V 静岡県アマゴルフシニア選手権
ヤマハカップ第31回静岡県アマチュアゴルフシニア選手権(静岡新聞社・静岡放送、県ゴルフ連盟主催)は1日、袋井市の葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース(パー72)で行った。 87人が出場したシニア(55歳以上、6514ヤード)は木梨雅夫(菊川市)が6バーディー、4ボギーの70で初優勝。5打差の2位は佐々木清士(静岡C浜岡C)。 6235ヤードのミッドシニアは小久江正人(葛城GC)が73で、グランドシニアは梅原豊司(富士宮GC)が75で初優勝した。 各部門の優勝者は11月2~4日に静岡C浜岡Cで開催される県アマチュアゴルフ選手権決勝の出場権を得た。 シニア入り2年目の55歳木梨が、2位佐々木に5打
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⚽サッカー男子 決勝は清水東―静岡学園【静岡県高校総体】
静岡県高校総体は30日、バスケットボールやバレーボール、サッカー、レスリングなどを行った。サッカー男子準決勝は、静岡学園がPK戦で浜松開誠館を破り、清水東は2―1で常葉大橘を下した。6月6日にエコパスタジアムで行う決勝に進出した。 (藤枝総合運動公園サッカー場) ▽男子準決勝 静岡学園 1(1―0 0―1)1 浜松開誠館 (PK7―6) ▽得点者【静】荒井(伊東)【浜】佐藤(中道) 【評】静岡学園が苦しみながらもPK戦を制した。 前半35分、伊東のパスに左サイドを抜け出した荒井が決めて先制。後半はボールを保持しながらも決定機は少なかった。 浜松開誠館は前半から敵陣でのハイプレスで
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⚽ジュビロ磐田、しぶとく3連勝 ルキアンが技ありゴール J2リーグ第16節
明治安田J2リーグは29日、各地で第16節の5試合が行われ、4位の磐田は金沢を1-0で下し、6戦負けなしの3連勝で勝ち点を32に伸ばした。 ①ヤマハ▽観衆4366人 磐田 10勝2分け4敗(32) 1(0―0 1―0)0 金沢 5勝4分け7敗(19) ▽得点者【磐】ルキアン(10) 【評】磐田は後半に決定機を増やし、1―0で金沢に逃げ切った。 前半はシュート4本と攻めあぐねた。16分に大森がミドルシュートを放ったが、GKに阻止された。 後半11分に松本のパスを受けたルキアンが右サイドの角度のない位置から決めて先制。13分は速攻から大森のパスを受けたルキアンのシュートはポストをたた
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記者コラム「清流」 ポジション争い 2人の絆
秋田市のソユースタジアムで9日に行ったサッカーJ2ブラウブリッツ秋田対ジュビロ磐田の試合前にすがすがしく、心温まる場面があった。通算300試合出場を達成した秋田DF加賀健一選手に、家族に続いて磐田強化部長の鈴木秀人さんが花束を贈った。 加賀選手は秋田商高から2002年に磐田入り。鈴木さんとポジションが同じな上、スピードなど特長も似ていたために出番に恵まれなかったが、07年あたりから頭角を現して定位置を奪取。鈴木さんは09年限りで現役引退した。 磐田のホーム・ヤマハスタジアムでの秋田戦は12月5日の最終節。磐田がJ1昇格を成し遂げ、今度は鈴木さんが加賀選手に祝福される場面が見られればいいのだが
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⚽敵将は恩師 J2磐田の山田、得点誓う 5月29日に金沢戦
J2磐田のMF山田大記(32)は得意の金沢戦をゴール量産の足掛かりにしたい。次節29日にホームで対戦する金沢には、昨季は2試合とも得点を奪った。敵将の柳下正明監督(61)は、プロ1年目に磐田で指導を仰いだ「恩師」。3度目の対戦もゴールで恩返しを誓う。 明大から2011年に磐田に加入した山田は同年のJ1リーグで29試合5得点と活躍。山田ら大卒ルーキーがいきなり主軸となる転換期のチームを率いたのが柳下氏だった。山田は「柳下さんはサッカーに関しては細かそうな印象だが、『ボールを持ったら好きにやれ』と言ってもらった。自分がいいところを出せるようにやってくれていた」と当時を振り返る。 柳下氏と一緒