首長訓示で決意新た 各自治体、仕事始め 藤枝市/島田市/牧之原市/川根本町/吉田町

 志太榛原地区の市町は4日、仕事始めを迎えた。長引く新型コロナウイルスや物価高騰などの影響で地域が疲弊する中、各自治体の職員は首長の訓示を受け、決意新たに業務に取りかかった。

藤枝市 ワンランク上の魅力あるまちへ
photo03 仕事始め式で北村市長(左)の話を聞く職員=藤枝市役所
 藤枝市は、仕事始め式を市役所で行った。北村正平市長は、2022年は藤枝MYFCのサッカーJ2昇格や市民大学の開学などで藤枝が注目を集めたとした上で、「さらにワンランク上の魅力あるまちづくりを進めていきたい」と抱負を語った。
 幹部職員ら約80人が出席した。北村市長はコロナ禍が続くことなどに触れ、「リスクが大きい時こそ行政の力が試される。市民ファーストの気持ちで対応してほしい」と呼びかけた。
 勤続30年の表彰も行い、34人に賞状を贈った。 島田市 新規事業に積極挑戦促す photo03 幹部職員を前に訓示を述べる染谷市長=島田市役所
 島田市の染谷絹代市長は市役所会議棟で仕事始め式に臨んだ。幹部職員約70人を前に「変化の激しい時代において、前例踏襲という発想は市民の満足を得られない」と訓示し、既存事業の見直しや新規事業への積極的な挑戦を促した。
 今年の方針には「全体最適」を掲げ、行政経営や組織運営のあらゆる場面において最適化を目指すとした。仕事始め式は動画で記録し、出席者以外は自席で染谷市長のあいさつを視聴した。
牧之原市 定住促進し持続性実現 photo03 職員を前に訓示する杉本市長(右)=市役所榛原庁舎
 牧之原市の杉本基久雄市長は市役所榛原庁舎で幹部職員を前に年頭のあいさつを行った。
 杉本市長は市の課題である若者の減少を踏まえながら、来年度から始まる第3次市総合計画に触れ、「定住を促進し持続性のあるまちづくりを実現するため、職員一人一人が夢を描き、実行していくことが重要」と訓示した。昨年9月に市内の認定こども園「川崎幼稚園」で発生した園児のバス置き去り死事件についても言及し、「子どもたちが安心安全に過ごせる環境づくりに取り組んでいかなければならない」と改めて強調した。
川根本町 キーワード「動」 町民思い業務に
photo03 薗田町長(右)の訓示を聞く幹部職員=川根本町役場
 川根本町は役場本庁舎と総合支所の2カ所で仕事始め式を行った。薗田靖邦町長は今年のキーワードに「動」を挙げ、「学校再編やインフラ整備など取り組む仕事は多い。行動力を持って未来を切り開いていく」と抱負を語った。幹部職員には「町民のためを思って、日々の業務に取り組んでほしい」と呼びかけた。
吉田町 便利で豊かな公共サービスを
photo03 新年を迎え職員に訓示する田村町長(右)=吉田町役場
 吉田町は町役場で仕事始め式を行い、田村典彦町長が幹部職員らに訓示した。
 田村町長は少子化や人口減少に伴い自治体間での競争が激しさを増す現状を踏まえ、「より便利でより豊かに、吉田町に住んでよかったと思ってもらえる公共サービスの提供を常に心がけてほしい」と呼びかけた。南海トラフ地震などの自然災害に対する備えについても触れ、「太平洋沿岸に位置する町の最大の公共サービスは安全を確保すること。この道を愚直に進んでいく」と強調した。

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