静岡にプロ野球球団構想 2軍のみ、2024年参入方針 都内企業名乗り、清水庵原球場本拠か

 静岡市を本拠地とするプロ野球の2軍球団を新設する構想が浮上していることが、19日までに関係者への取材で分かった。金融事業や企業支援を手がける都内の会社がオーナーとして名乗りを上げ、2024年シーズンからの新規参入を目指している。ただ、既存球団の中には慎重論もあり、実現するかは見通せない。

プロ野球に2軍球団が新たに創設される構想が浮上。清水庵原球場が本拠地の候補に挙がっている=19日午前、静岡市清水区
プロ野球に2軍球団が新たに創設される構想が浮上。清水庵原球場が本拠地の候補に挙がっている=19日午前、静岡市清水区

 関係者によると、1軍を持たない2軍のみの球団を創設する計画で、市営の清水庵原球場(同市清水区)が本拠地の有力候補に挙がっている。近隣には国内外のプロスポーツ選手の受け入れ実績がある清水ナショナルトレーニングセンターがあり、敷地内の屋内練習場や宿泊設備などを活用するとみられる。
 新規参入が実現した場合、既存のプロ野球12球団に次ぐ13番目の球団になる見通し。日本野球機構(NPB)の球団オーナー会議で現在協議が進められていて、新規参入案を強く支持する声がある一方、2軍のみの球団の経営や選手の取り扱いを課題に挙げる意見もあるという。
 静岡市はプロ野球の地元球団を創設する構想を打ち出し、2012年度には実現の可能性を探る基礎調査を実施した。プロ野球が関係する事業の誘致にも力を入れていて、これまで日本プロ野球12球団合同トライアウト(13、14、15年)、プロ野球フレッシュオールスターゲーム(17年)などの開催実績がある。

 

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