浜松の新野球場 1.5万人規模を要望 アマ団体、知事に

 静岡県内11のアマチュア野球団体でつくるNPO法人県野球協議会(川島勝司会長)は9日、県が浜松市西区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する新野球場について、収容人数を1万5千人規模とするよう求める要望書を川勝平太知事に提出した。補助球場2面と雨天練習場の併設も提案し、幅広い世代が野球を楽しめる「ベースボールパーク」の実現を求めた。

川勝平太知事(左)に要望書を手渡す川島勝司会長=9日午前、県庁
川勝平太知事(左)に要望書を手渡す川島勝司会長=9日午前、県庁

 新野球場の規模を巡っては、県が草薙球場相当(2万2千人)と愛鷹球場相当(1万3千人)の2案を検討し、浜松市の経済界や鈴木康友市長はプロ野球が開催できる2万2千人以上の規模と全天候型ドームタイプを要望している。
 川島会長は「大きな球場はありがたいが、使用料が高く、アマチュアが手を出せなくなる危惧がある」と指摘。「プロ野球の試合は年間1~2回程度。野球を楽しみたい人たちにとって使い勝手が良い球場にしてほしい」と述べた。同市中区の市営浜松球場の存続も強く求めた。
 川勝知事は「意見を集約して決める段階に来ている。皆さんに喜ばれるようなものをつくれれば」と述べた。
 県は9月中に規模や構造別の事業費、経済波及効果などを県議会に示す。12月に案を絞り込み、年度内に基本計画案を策定する。

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