
抹茶と煎茶が一堂に会して大規模な茶会を開くのは全国的にも珍しいこと。茶席というと、「なんとなくハードルが高そう・・・」というイメージがありますが、カジュアルに楽しめる茶席もあります。
まず伺ったのが、静岡で育った煎茶道・流派の静風(せいふう)流 海野光昌さんのお茶席。実は私、煎茶のお茶席は初めての経験でした。振る舞っていただいたのは藤枝市で作られている朝比奈玉露。静岡が誇る、甘味の強いお茶です。

煎茶席ではお抹茶よりも小さな茶碗で、玉露と煎茶二煎の二碗をいただきます。まったりとした旨みの強い玉露に、さっぱりと煎茶らしい爽やかさを感じる煎茶二煎。同じ茶葉でも一杯ずつ味わいが全然違って驚きました。
お茶席は、お茶はもちろんのことお菓子、飾ってあるお花、掛け軸の言葉、茶器に至るまでふんだんに季節を感じさせてくれるおもてなし。味と香り、目でもさまざま楽しんで、とても満たされる時間でした。
特に、今回いただいた「花衣(はなごろも)」というお菓子は菖蒲のような藤のような明るい紫でとても美しかったです。ちょうど桜が満開の時期を過ぎ散り始めていることに寂しさを覚えていましたが、和菓子から次の季節を楽しみに感じられました。

また、見せていただいた道具には古いものと新しいものが織り交ざっていて、時代差でいうとなんと150年ほどにもなるそう!お茶の歴史や道具の解説も聞いてみると、興味深いお話にも出会えます。普段の生活でもよく飲む煎茶ですが、お茶席での心遣いに触れながらいただくのはとっても新鮮でした。
続いて、重長アナと裏千家・吉田宗洋さんの茶席へ。抹茶の醍醐味を凝縮した一席でした。

「伝統文化を伝えながら、新しい茶文化を生むきっかけになるようなおもてなしを」というテーマのもと、席は全て椅子席(「立礼(りゅうれい)席」)で設けられていました。格式高い茶道への入口が現代的に、かつ優雅に開かれています。

まず、季節の風情を映すお菓子「春の水面(みなも)」。水面に舞い降りた桜の花びらを象徴するこの一品は、優しい甘さで季節の移ろいを静かに感じさせてくれました。その後、愛知県・賓水園の上質なお抹茶が点てられました。

私たちが訪れた際、お点前をつとめたのは裏千家に入門して2年目の開原莉乃さん。その凛とした佇まいと一つひとつの所作の美しさが、場に張り詰めた緊張感と品格をもたらしていました。
どなたでもどうぞ!お点前体験
会場では、「お点前体験」もできます。先生方が丁寧に指導してくださるため、初心者でも気兼ねなく参加でき、自ら抹茶を点て上げる達成感を味わうことができます!日替わりで異なる趣向を楽しむことができますので、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。駿府各流大茶会は4月13日(月)までの開催です。
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開催日:2026年4月8日(水)〜13日(月)
会場:静岡伊勢丹 8階 大催事場
住所:静岡市葵区呉服町1-7
駐車場:静岡伊勢丹契約駐車場あり
※呈茶券は駐車券サービス対象外です。
呈茶券(税込)
〈3席〉3300円
〈1席〉1200円(当日販売のみ)
〈1席/特別割引券〉600円(高校生以下、障がい者手帳持参者および同伴者1名)
※現金のみの取り扱いです。









































































