
実はこの場所、濃厚な甘みと適度な酸味で人気のぶどう「ピオーネ」が生まれた場所です。

この農園を管理しているのは今年80歳になる加々見宏子さん。


今や、全国で栽培されている「ピオーネ」。
生みの親は宏子さんの祖父、井川秀雄さんです。秀雄さんは生涯で1000種類以上のぶどうを育成してきました。

園主 加々見宏子さん:おじいちゃんのぶどうを新しくできたのを食べるだけ。(ぶどう作りは)全く分からなかったんですけど、そのときの味は忘れられないんですよね。だからあの味を残したいっていう思いが強かったと思う。

宏子さんは、"秀雄さんが作ったピオーネを守りたい”という思いから、
一から葡萄のことを学び、地域の人の力も借りて、農園を引き継いだのです。
園主 加々見宏子さん:こちらがピオーネの原木です。

園主 加々見宏子さん:大雪が降ったときにここが重さで割れちゃって、もうダメかなって思ってたけどなんとかこれを繋いでいきたい。(ぶどうは)子どもみたいですね。この子達が頑張っているから自分も頑張らなきゃ!
番組スタッフ:いただきます。甘い!味が濃くて水分も多くて美味しいですね。
園主 加々見宏子さん:作業中よくね、つまみ食いしてるの。
宏子さんが作ったピオーネは、地元のワイナリーも注目しています。

中伊豆ワイナリーヒルズ 松本智康さん:糖度、酸度、pH、非常に優秀な数字が出てきていたので間違いなくいいワインになるんじゃないかなと
宏子さんは、将来的に人が集う農園にしたいと考えています。
園主 加々見宏子さん:憩いの楽園、癒しの楽園にしたい。夢はいっぱいある、よくばりで(笑)