
(山本)今日は「バイクのふるさと浜松」をテーマにお話しします。浜松市は世界的な二輪車メーカーのスズキ、ホンダ、ヤマハ発動機の3社が創業した町です。近年オートバイに乗り始める人も増え、生産や販売台数もコロナ禍前より増加しています。さらに、浜松など浜名湖周辺の地域はバイクツーリングを楽しめる場所として、県内外のライダーから注目を集めています。
浜松市も「バイクのふるさと浜松」とうたい、いろいろと盛り上げる施策を展開しています。10月に関連のイベントがあったので、見に行ってきました。
(山田)以前は浜松市総合産業展示館で毎年開催していましたよね。
(山本)今年は浜松オートレース場で開かれました。スズキ、ホンダ、ヤマハ発動機の3社も新型モデルを展示していました。ユニークだったのは、事前に申し込んだ参加者が自分のバイクでオートレース場のコースを走れる体験会です。なかなか普通ではできない浜松ならではの試みだなと思いました。
(山田)僕もSBSテレビの深夜番組「ヨエロスン」で、半分無理やりバイクの免許を取らされまして(笑)。でも、そこからバイクに乗るようになり、浜松にはロケで何度も行っています。浜松にはバイクが好きな人が集まってきますよね。
(山本)そうなんです。10月のイベントにも大勢の愛好家が来ていましたし、普段でも浜名湖周辺がツーリング向きのエリアになっています。
(山田)すごく聖地みたいになっていますよね。
(山本)いろいろ立ち寄れるスポットがあったり、ライダーが集まるカフェがあったりします。そういう場所を紹介する「バイクのふるさと浜松 ツーリングマップ」というものも発行されています。
(山田)実はそのツーリングマップに僕と「ヨエロスン」に出演している上矢えり奈さんも載っているんですよ。
(山本)ここに持ってきましたが確かに出てましたね。こういう地域は全国で他に探してもないと思います。「バイク処」だなと改めて気付かされました。
(山田)バイクのイベントを行ったりして町が活性化するのはいいことですよね。
(山本)そうなんです。実は私はバイクの免許を持っていないので乗らないのですが…。
(山田)なんだ。乗ってくださいよ。
(山本)ただ、いつかは乗りたいなという思いはあります。子供の頃から、バイクはかっこいいなという憧れはありました。浜松で改めて見渡してみると、他県のナンバーのバイクが来ていたり、地元の人たちがグループで走っていたりするのをよく目にしました。
50代から乗り始める女性も
(山本)先日のイベントでは参加者に話を聞いてみようと思い、自分のバイクで来ていた女性2人に声をかけさせていただきましたが、すごくかっこよかったです。(山田)年齢はどのくらいの方ですか。
(山本)50代の方でした。ご家族と同居していて、平日は会社にお勤めしているとのことでした。250ccの真新しいバイクに乗っていたので聞いてみたら、なんと免許を取りたてで、乗り始めてまだ1年経ってないとおっしゃってました。
(山田)へえー、驚きですね。
(山本)若者が免許取りたてというのであれば不思議ではないんですけどね。なんでバイクの免許を取ったのか尋ねたら「50代に差し掛かって何かしたいと思い、若いときに諦めたことに再挑戦した」ですとか、「子育てが一段落したので一念発起して取ってみた」というお答えでした。バイクも新車を購入し、免許を取ってから日が浅い人たちだけで作るチームに入って一緒にツーリングに行ったりして楽しんでいるそうです。
(山田)いいですね。リスナーさんからも「浜松市北区の山にはオレンジロードという三ケ日、細江、引佐を貫く山の道路がありまして、景色も良く走りやすいです。細江町も西気賀にはバイク乗りが集まるカフェもあり、ライダーが楽しめる環境が多いことが人気の理由かもしれませんね」とメッセージをいただきました。
(山本)そのようにちょっと山の方に行けば浜名湖の眺望がすごくきれいですし、浜名湖の湖畔を風を切って走るのも気持ちいいんだと思います。
(山田)だから初心者の方も楽しめるんじゃないですかね。
(山本)バイク販売店の方にも話を聞いたところ、バイクに乗り始める人は年齢を問わず増えている感じがするということでした。
(山田)別のリスナーさんからは「県外のバイク好きな人に自分は静岡県出身だと言うと、ホンダ、ヤマハ発動機、スズキがあるじゃんと羨ましがられた」とX(旧Twitter)に書き込みがありました。
「バイク朝活」とは…

(山田)僕がロケで行ったのは「バイク朝活」でした。週末の日中にツーリングに出かけると、奥さんと子供はなかなか一緒に行けない。そうすると「パパは休みの日もまたバイクでいないの?」ってなっちゃうから、早朝に仲間とツーリングに出かけ、みんなでコーヒーなんかを飲んで午前10時ぐらいに帰ってくる。そこから家族サービスするという「バイク朝活」なんていうことも浜松ではよくやられているそうです。
(山本)県内にお住まいであれば、ちょっと足を延ばしただけで自然環境にも恵まれ、すぐ自宅にも戻れますよね。
(山田)取材をしてみていかがでしたか。
(山本)やはり自分もバイクに乗ってみたいなと思いましたね。ただ、免許を取ってバイクを買うとなると簡単ではないので、将来の夢としてですかね。
(山田)最新のバイクを見るとほしくなりませんか。
(山本)かっこいいですよね。
(山田)液晶とかもかっこいいじゃないですか。
(山本)そうなんですよね。最新のバイクは液晶なんですよね。
(山田)メーターが液晶でガソリンの残量が分かりますし、電気がつく感じとかはハイテクな乗り物という感じがしますよね。
(山本)イベントとは別の場所で出会ったライダーは奥さんと2人乗りをしている50代の方でしたが、何度か買い替えをしているということでした。今は750㏄の大型バイクに乗っていて、本当に素敵でした。
(山田)「バイクのふるさと浜松」という市を挙げた取り組みは観光振興などにもつながるものですか。
(山本)そうですね。さきほどのリスナーさんからのメッセージのように、県外のライダーからは聖地みたいなところだと見られていますしね。近くに住んでいるとあんまりそういう感覚はなかったんですが、よく考えてみたら、大きなメーカーが3社も生まれているという地域は他にはないわけですから。
浜松市南区にはスズキ歴史館、磐田市にはヤマハ発動機コミュニケーションプラザがあり、見学ができます。ホンダの創業者・本田宗一郎さんの故郷、浜松市天竜区にはNPO運営の本田宗一郎ものづくり伝承館があります。こうした歴史を勉強できる環境があるというのも、3社の創業の地ならではですね。
(山田)皆さん、どうか安全運転で。これからの行楽時期は「バイクのふるさと浜松」に行ってみてはいかがでしょうか。今日の勉強はこれでおしまい!