小笠原監督はWリーグ1部プレミアのデンソーで22~24年にアソシエイトヘッドコーチを務め、25年7月には世界ユニバーシティー夏季大会で監督として率いました。Wリーグの監督は初挑戦です。
主将の佐藤由璃果選手(26)、副主将の鷹のはし公歌選手(30)=沼津市立高出=、新加入で大卒新人のンウォコ・マーベラス・アダク・ビクター選手(23)、ともにトヨタ紡織から移籍した佐坂樹選手(27)と峰晴寿音選手(26)も抱負を語りました。
小笠原監督のあいさつ
「まずはシャンソン化粧品創立80周年という節目の年に、チームの指揮を執ることができ大変光栄に思うと同時に重責を感じております。個人的な話になってしまうんですけれども、実は私の妻が沼津市出身なんですね。なので第2の故郷である静岡でバスケットができるということを大変嬉しく思っております。チームは若返っているんですけれども、昨年までいた(イゾジェ・)ウチェ、吉田(舞衣)が抜けた穴を埋めるという考えは、私の中にはなく、チーム1人1人がレベルアップしてチームバスケットを展開したら、昨年よりさらに成長したシャンソンVマジックを皆さんにお見せできるのではないかという期待の方が大きいです。シーズンが始まれば、勝つ時も負ける時もあると思うんですけれども、1試合1試合チーム一丸となって日々成長して、シーズン終わったときにはいいご報告ができるように頑張りたいと思います。ぜひご声援のほどよろしくお願いします」
―今季のテーマは。
「簡単に言うとチームバスケットですね。例えばステファン・カリーとかレブロン・ジェームズのようなスコアラーがいれば話は別だとは思うんですけれども、なかなかやっぱり今のWリーグではそういう選手がいないので、やはりチームプレーが必要になってくると思います。チームで守って、チームで攻めるっていうところをテーマにしています。その中でスペース、細かい動きをいろいろ落とし込んでいる段階なんですけれども、やはり世界的なバスケットを見ても、もうコーチが全部プレーブックで指示するっていうのが難しい時代になってきています。ある程度の枠組みの絵を描くんですけれども、かなり余白の部分を大きくしている段階です。この余白を自分たちでコミュニケーションを取りながら埋めていこう。そんな形でチームバスケットでもちょっとぼんやりしてるんですけれども、ある程度、原理原則がある中でもう少し汎用性を持たせる。そこは自分たちで攻めていこうよっていうことをしています」
―堅守が特徴のチーム。
「ディフェンスはさらにアグレッシブさを増して、フルコートであったりディフェンスも段階的に練習をしています。ただそれだけだとやはり難しいので、マンツーマンの中でもいろんなパターンを設けてやっています。加えて、もちろんシャンソンが得意であるゾーンフェースを加えてみたりとか。一見普通のマンツーマンのように見えるんですけれども、いろんな種類のディフェンスを落とし込んでいる段階です」
―オフェンスは。
「オフェンスはチームバスケットをいろいろやり、コンセプトを落とし込んでやりたいんですけれども、大事なのはその中で個人のしっかりアタックすることと、スペースの割合スペースをしっかり取ることだと思っています。昨年、シャンソンはスリーポイントの試投数、スリーポイントを打ってる数がリーグで一番少ないんですね。なので、むやみやたらにスリーポイントを打てということではないんですけれども、良いオフェンスを展開すれば、もう少しオープンに近いスリーポイントを打てるではないかなと思って、中だけにならず、中外のバランスを生かしたオフェンスを展開したいなと思ってます」
―Wリーグのヘッドコーチは初挑戦。
「秋田銀行でヘッドコーチを務めさせてもらって、今回のユニバーシティゲームでヘッド(コーチ)をやっていたので、不安はないかといったらそうではないです。でも、ずっとこのWリーグで長年経験をさせていただいたので、このチームだったらこうすれば勝てるんじゃないのかなっていう方が大きいので、不安より彼女たちの日々の頑張りを見ていて、希望というか、いいイメージがかなり先行しているような状況です」
選手のあいさつ
佐藤主将
「今シーズンもキャプテンを務めさせていただきます。今シーズンの目標は優勝です。昨シーズン、ユナイテッドカップで優勝ができていますので、2連覇を今年狙っていきたいなというふうに思っています。新しいヘッドコーチ、新メンバーが加入して、また新しいシャンソンのバスケットスタイルを皆さまにお見せできると思いますので、ぜひ応援していただけると嬉しいです」
―2季目のキャプテン。
「昨シーズンは初めてキャプテンを務めたということもあって、キャプテン像っていうのにかなり悩んだシーズンでした。今年はもっと周りに声をかけたり、試合の流れが悪いときには自ら進んで、ハドルを組んだり、私はどちらかというとプレーを見せて背中で引っ張るっていうよりは、コミュニケーションを取っていく方が得意だなっと昨シーズン気づいたので、今年はコミュニケーションをしっかり取りながらチームを引っ張っていきたいなというふうに感じています」
鷹のはし副主将
「今シーズンも副キャプテンを務めます。キャプテンの佐藤とともにしっかりチームを引っ張っていけるように頑張ります。個人としては自分の持ち味であるシュートを、しっかりコートの中で表現できるように日々の練習から意識して頑張っていきたいと思います。地元静岡で今年もこうやってプレーをすることができて、地元の声援もしっかり背に、今シーズンも戦っていきたいと思います。応援よろしくお願いいたします」
ビクター選手(ナイジェリア出身、拓大出)
「大学から来て、いろんな経験をすると思うので、一生懸命、全力を尽くし、チームワークと強いディフェンス、そして前向きな姿勢で、勝利できるように頑張ります」
佐坂選手(トヨタ紡織から移籍)
「チームに良い雰囲気と勢いを持たせるように頑張ります。パワフルなプレーで勝利をファンの皆さんにも届けられるように頑張るのでよろしくお願いします」
峰晴選手(トヨタ紡織から移籍)
「このチームの一員となれたことを本当に嬉しく思います。自分の持ち味であるシュート、体の強さを生かした泥臭いプレーで、このチームの勝利に貢献できるように精一杯頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします」