一問一答
-リーグ戦は3連勝。5月21日のルヴァン杯ではJ1のガンバ大阪を下しました。チームの雰囲気はいかがですか。
非常に良いですが、改めて集中し直すというところが重要だと思っています。こういった道をこれまでもたどってきて、調子が良かったところから、ボールを持っても勇気を持ってプレーできないという時期もあったので、まずしっかりと我々のフットボールの原則を見つめ直して、今季やってきたフットボールを表現したいと思っています。
-今月に入って攻撃が活性化されています。
やろうとするフットボールの理解という点で成長が見えていることが要因だと思っています。以前は我々がゲームをコントロールしようとしたところから、相手がプレッシャーに来ているのに、背後を使えなかったり、楽なパスを選んでしまったりしているところがありました。
しかし最近は、相手に複数選択肢を突きつけながら、複数の脅威を作り、相手が100%でないと守れないような状況を作っていくところが良くなっていると感じています。
-リーグ戦の4連勝に向けて、徳島戦のポイントは。
非常に手ごわい相手だと思います。今季6失点しかしていない。非常に崩すのが難しい相手になるかなと。カウンターのチャンスを与えてしまえば痛い目に合いますし、やろうとしていることはFC今治に似ていますが、その中でも我々はこの1カ月ほどですごく良くなってきていると感じるので、しっかりやれたらなと思います。
-徳島の守備をどう見ていますか。
非常にタフなチームだと認識しているので、だからこそガンバ戦で違う形を試してみたかった。試合の中で相手が、何をやろうとしているのか、こちらの何を止めて、何を成し遂げようとしているのかというのを見たうえで、いろいろ対策できるようにしたいし、相手に対しても違う面を見せたかった。
(徳島の)守備はタフでハードワークで、全員が前向きに守備をしてくる。全員がボールの後ろで前向きに守備をしてくる。
非常に崩すのが難しいチームですが、これは我々にとってもチャレンジかなと。例えば相手が低い位置で構えてきたとしても、いかにボールをコントロールしながらトランジションで痛い目に合わないようにコントロールするかも大事。今シーズン、徳島さんは良いスタートを切れなかったけれど、すごく良くなってきているので、チャレンジになるなと思っています。
-3バックは今後もオプションになりますか。
やってきているフットボールをさらに強化していく狙いで取んできました。そしてこれまでボールを持ったときには形を変えて、3バックに移行していくところもやりましたが、守備のときにも3や5枚であったという点で、どうなるかを見てみたかった。
これを基に、これからも相手に応じて試合中に変えていけるところを狙っていければと思っていますけれど、形がどうであれ、原則は変わらないと思っています。ただ違うポジションにいるというだけ。
攻撃に関しても、それはスタートのポジションであるだけで、そこからお互いの関係性の中で変えていくというところもあるのですが、守備のところでも5バックであったり、3、4であっても関係なく、まずはしっかりと重要になる原則を基にやっていきたい。何をするかが大事だと思っています。
ただこの前の試合に関しては、パフォーマンスは本当に満足しているし、勝利に値するパフォーマンスを発揮したと思っています。ガンバ戦の中で少し形を変えてやってみたところもあって、選手も少し違う中で、良いものを表現してくれたので、これまでのものとガンバ戦の良さを組み合わせながら、試合中でもそれをやっていければ。

-これまでルヴァン杯ではベンチ外だった川島永嗣選手をガンバ大阪戦は先発で起用した狙いは。
ルヴァン杯、天皇杯、リーグ戦もある中で、誰をなぜ起用したかより、いかに勝てるチームを送り出すかというところを重要視しています。キーパーでは翼(西沢選手)以外は公式戦に出ていますが、キーパー内で競争して準備をしておく。これはキーパー以外もそうですが、準備しておくことがとても大事です。
もちろん出た試合で勝つというのもそうですが、もっと大事なのはパフォーマンスだと思っています。永嗣に関しては機会があったところで、しっかりそこをつかんだと思っています。選手はどの試合も出たいとは思いますが、コーチ陣としては競争を生み出すところが重要だと考えています。
-川崎一輝選手が練習に合流しました。
非常に良い状態ですし、これは本当にメディカルチーム、フィジカルチームのおかげだと思っています。状態を見ても、ブランクがなさそうで、これまで休んでいなかったんじゃないかというくらい非常に調子が良いので、徳島戦も行けると思っています。そこは朗報かなと。
いない間も本当に使いたかった選手ですし、今シーズンもゴールやアシストをして、非常に良いパフォーマンスができているので、今回も楽しみです。