ジュビロ磐田、湘南に勝利もトータル1-2でルヴァンカップ敗退。ジョン・ハッチンソン監督と上原力也が総括と今後の抱負を語る


ジュビロ磐田は6月8日、ホームのヤマハスタジアムでのJリーグ・YBCルヴァン・カッププレーオフ第2戦で、J1の湘南ベルマーレと対戦しました。試合は後半33分に上原力也選手が直接FKを決めて1-0と勝利しましたが、6月4日のアウェーの第1戦は0-2で敗れており、トータル1-2で敗退となりました。

ただ1次ラウンドでJ1の清水エスパルス、ガンバ大阪に勝利し、J1以外のチームでは唯一のプレーオフ進出を果たすなど、今後につながる戦いぶりは光りました。

ジョン・ハッチンソン監督


-試合の総括を。

2試合合計で負けたことは理解した上で、それでもよくやってくれたと思っています。1試合目、特にハーフタイムのところで選手にはもっと戦う姿勢や自分のキャラクター、そしてこのクラブのために戦うということを見せてほしいと伝えました。

この試合に向けてはフォーメーションだったり、選手のところを変えてやりました。本当にポジティブな内容だったと思っています。それ以上ないと思っています。

キックオフから最後の終了の笛まで本当に素晴らしいパフォーマンスで、求めたことをやってくれたと思っていますし、このクラブのために戦うという姿勢も見せてくれたと思っています。よくプレスもかかっていましたし、ボール保持のところも非常に良かったです。

ただ一つ、唯一改善点を挙げるとすれば、シュートのところだと思います。チャンスがあれば足を振ってほしいなと思いましたし、いいポジションにいながらチャンスをものにできなかったと思っています。それ以外のところは本当によくやってくれたなと思っています。

スタメンだけじゃなく、今日は全選手がよくやってくれたと思いますし、最後、ボールがゴールラインを越えなかった以外のところは本当によかったなと思います。

-ルヴァンカップを通じて、自分たちの戦い方を成熟させられたと思いますが、いかがですか。
カップ戦はクラブにとっても、選手にとっても非常に良いものだと思っていますし、私自身もすごく楽しんでやっています。J2最後のチームとして敗退したところは、クラブにとっても非常に良かった点として語れるかなと。

毎試合毎試合、非常によく戦ったと思いますし、常にこのフットボールをどう成長させるかというところを我々見ていますが、J1相手にこうやって試合ができることは自分たちの現在地を図る上でも重要な機会だと思っています。

ただここから重要になってくるのは、パフォーマンスの継続性。カップ戦が非常に良かったのに、これをリーグ戦に反映できなかったり、リーグ戦でつまずいたりしたことがこれまでも何度かあるので、一貫性や継続性は、これからも重要になってくるのかなと思います。ただしっかりこのパフォーマンスでチームとして成長できたと思います。

今回(プレーオフ)のファーストレグに関しては、私の責任がかなり大きいと思っています。前半あのフォーメーション(3-6-1)で送り出して、もちろん選手にも姿勢というところを求めましたが、後半は10人になっても40分間やれたということは、今日のパフォーマンスを含めて今後の土台になってくるのかなと。

今日も非常にいいプレスがかけられたし、そこは大きな成長でした。これまでもリーグ戦やカップ戦で、どうやってプレスを改善しようかというところがあったんですが、今日はかなりよかったので、今後もいかにこれを続けられるかというところだと思います。

-ルヴァン杯はJ1のクラブと3つ試合をやって、選手も手応えを感じているのでは。
このクラブに着任したときから土台作りに着手しています。ジュビロでプレーするということはどういう意味なのかということを選手に求めていますが、いずれフットボールの神様がほほ笑んでJ1に戻れれば。そこに戻ったときに、しっかりと戦っていける土台が大事だと思っています。

J1のチームと戦うことが、今後J1で戦っていく上での土台になっていけばと思っているので、まずはしっかりと自分たちの土台作りというところが大事だと思います。

上原力也選手


-試合を振り返って。

ゴールがもう一つ足りなかった。それ以外は、選手が持っているもの、チームが持っているものは出して戦ったと思います。

-湘南を相手に球際の強さが目立ちました。
今年積み上げてきたものを個人もチームも、J1の相手にも、ほとんどメンバーが(リーグ戦と)変わらない相手に、これだけのゲームができたというのは、敗退はしたもののチームとして自信にもなったし、しっかり積み上げられているというのは、全員感じることができたと思います。

-FKで今季公式戦の初得点を挙げました。
キーパーの目を隠すように、(壁に入った)3枚に言っていました。多分、全く見えていない状態だと思ったので、壁さえ越えたら入ると思いました。

-FKの蹴り方で意識したことは。
十分落ちる距離があったし、本当にキーパーの目を隠すことだけは3人にしっかり言っていたので、あとは自分の持っているクオリティを出しました。

-その後もチャンスをつくりましたが、決められませんでした。
1点取った後は自分たちの雰囲気に持っていける、ホームだったので、そういう自信はありましたし、本当にあと1点が足りなかった。そこを、まだまだ積み上げていきたいです。

-次に繋がるゲームでした。
ルヴァンは敗退しましたが、ほとんど全員が出たと思いますし、しっかり戦えたところは自分たちのものにして、天皇杯でさらにしっかり積み上げて、リーグ戦に向かいたいです。

シズサカ シズサカ

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

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