
「普通の落花生に比べてジャンボ」大きさ約2倍の新品種「おおまさり」大井川流域で生産者急増中【しずおか産】

<エフエフランドアグリ静岡 大宮直子さん>
「こちらがジャンボ落花生の畑です。これからまさに収穫を迎えるところです」
<島田支局 河田太一平記者>
「大きいですね。そして白色できれいなんですね」

静岡県島田市育ちの「ジャンボ落花生」です。島田市の茶農家、大宮直子さんは10年ほど前から「おおまさり」の栽培を始めました。
<エフエフランドアグリ静岡 大宮直子さん>
「普通の落花生に比べて大きさがジャンボなところが特徴」
<河田太一平記者>
「すごく大きいですね。親指と比べても落花生の方が大きい」

千葉県で品種改良されて誕生した「おおまさり」は一般的な落花生の約2倍以上の大きさになります。大井川周辺では、お茶と並ぶ地域の特産品にしようと栽培が盛んになっています。
「ジャンボ落花生」の出荷は厳しい基準があります。
<エフエフランドアグリ静岡 大宮直子さん>
「1個が7グラム以上のものと、7グラム未満のものでA品とB品に分かれています」
<河田太一平記者>
「落花生でA品として出る割合は?」
<エフエフランドアグリ静岡 大宮直子さん>
「大体、3分の1か4分の1がA品になって、あとは小さいのが出てしまう。ひと粒のものでも6グラム以上あればOKです」
JA大井川では7グラム以上のA品を「秀」、5グラムから7グラム未満のB品を「優」としていて、重さが満たないものや傷などがあれば規格外になります。
<河田太一平記者>
「2024年の出来は?」
<大宮直子さん>
「いいと思います」
500グラムをひと袋にして出荷します。

島田市のKADODE OOIGAWAのレストランでは規格外のジャンボ落花生を使ったジェラートを提供しています。
<河田太一平記者>
「落花生の香ばしさがすごく出ていておいしいです。つぶつぶが残っているのもいい食感のアクセントになっておいしいですね」
下ゆでした落花生の殻をひとつひとつ剥き、さらに一手間加えておいしさを引き出します。

<農家レストランDaMonde 仲山容子さん>
「低温で長時間ローストすることによって、より風味が引き立ちます」
ローストした落花生を食感が残る程度に細かく砕き、ジェラートのベースとなる牛乳や生クリームなどと混ぜ合わせます。専用のジェラートマシンで10分ほど冷やしながら混ぜればできあがりです。
<農家レストランDaMonde 仲山容子さん>
「ファンがとても多くて、リピーターも大変多いです。落花生のジェラートを求めてビュッフェに来てくれるお客様がたくさんいる」

ジャンボ落花生のジェラートはビュッフェのデザートとして一年中楽しむことができます。
島田市の新たな名物を目指す「ジャンボ落花生」。10年ほど前、JA大井川管内の生産者は4人だけでしたが、栽培の講習会などを行い2024年は86人が計4トンを出荷する見込みです。

<大井川農業協同組合 山本尚充さん>
「管内の落花生をいろんな人に食べていただいて、今度はブランド化を検討しているところなんですけど、県内だけじゃなくて全国に知ってもらえるような産地にしたい」
ジャンボ落花生の品種「おおまさり」の名前の由来は「大きさや味が勝る」ことからつけられました。甘みが強くて実がやわらかく、ゆでて食べるとおいしい落花生です。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA
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