塩谷立衆院議員が次の衆院選には出馬しない意向を固めたことがわかり、自民党静岡県連は後任の支部長選びに動き始めました。
総裁選前に下した判断、背景にあるのは古巣・自民党との距離感です。
<塩谷立衆院議員>
「一緒に頑張りたい。離党したからといって命をとられたわけじゃない」

2024年8月末、浜松市内で開かれた会合に出席した際政治活動を続けていく意欲を示していた塩谷立衆議院議員(74)。

塩谷議員は自民党派閥の裏金事件を受けて離党し、現在は無所属で活動していましたが、ひとつの決断がありました。
<野田栞里記者>
「離党した後、町中に貼られた塩谷議員の新しいポスターには『リスタート』の文字が追加されていました。ですが、その再出発は終わりを迎える模様です」
関係者によりますと、塩谷議員はおとといまでに近しい関係者らと会い、次の衆院選には立候補しない意向を伝えたということです。

<自民党浜松中央支部 花井和夫支部長>
「(中央支部には)塩谷さんからの説明がないので、10日に塩谷さんがお話をするということなのでそれを聞いた上で対応していきたい」
なぜこのタイミングで今回の決断があったのか…。背景には長年所属した自民党との距離感があります。
<野田栞里記者>
「関係者によりますと、塩谷議員は自民党への復党を目指していたということです」
前回の衆院選では比例復活していた塩谷議員。
複数の関係者によりますと塩谷議員は、自民党の支援を期待していたといいますが県連が8区候補者の擁立にむけた動きをみせるなど支援は見込めないと判断したとみられています。

<自民党県連 相坂摂治幹事長>
「次期衆院選挙が時期も含めて大変取りざたされてきましたので、時期を逃さないよう我々が推薦をして党として応援できる候補者を擁立していく」
塩谷議員は9月10日に浜松市で後援会の会合を開き支援者らに、不出馬の意向を伝える予定です。