
「体当たりのお願いしている」上川陽子外相出馬へ推薦人確保急ぐ 自民党総裁選まで1か月 地元県連の支援はルール上難しい状況

「ポスト岸田」を決める自民党総裁選の投開票まで、8月27日で1か月です。「なんとか土俵に乗るため取り組んでいる」と語る上川陽子外務大臣は推薦人確保を急いでいます。
<上川陽子外相>
「いま本当にあの体当たりの推薦人のお願いをするということをやっておりまして、推薦人の方が集まらないと立候補できませんので、何とか土俵にあがるために、もう、いまそういう状況で取り組んでいるところであります」
ここ数日、「体当たり」という言葉を強調する上川陽子外務大臣。自民党総裁選という「土俵」に上がるために必要な推薦人20人の確保の状況を語りました。
上川外相を支援する国会議員らは26日夜、初めて会合を開き、上川外相もオンラインで参加したということです。
<上川陽子外相>
「大変心強いところでありまして、この私の動きは志を同じくするみなさんと一緒にチームになって入っていただきたいと、仲間とともに力を合わせて頑張っていきたいし、場を広げていきたいというふうに思っております」
自民党総裁選をめぐっては、10人以上の名前が挙がり、混戦模様となっています。こうした状況に、静岡県内選出の国会議員は…。
<勝俣孝明衆院議員(静岡6区)>
「まだ出そろった段階ではないので、いまの時点で誰を応援するとか、誰に1票を入れるとか、推薦人になるということは決まっていない」
「ポスト岸田」に求められる資質については次のように語ります。
<勝俣孝明衆院議員(静岡6区)>
「外交、安全保障、国家観、それから、やはり、いま本当に重要だが、経済財政政策、こういったものをしっかりと見極めた上で応援、支援をしていきたい」
一方、静岡県連の井林会長は、上川外相が立候補すれば支援するといいますが、静岡県連としてサポートすることは、党のルール上、難しいとしています。
<自民党静岡県連会長 井林辰憲衆院議員(静岡2区)>
「県連としてまとまるべきではないと思っているし、静岡県だから応援するということではなくて、最後は政策だと思っているので、それぞれの議員が、また党員のみなさんに判断いただくことだと思っている」
26日は、河野太郎デジタル相が出馬表明し、ポスト岸田をめぐるレースは本格化しています。立候補表明の時期については明言を避ける上川外相。専門家は出馬表明のタイミングが勝敗を左右するとも語ります。
<法政大学大学院 白鳥浩教授>
「最も上川外相が得意な政策論争をしっかり仕掛けていくということができれば、総裁の道も必ずしも難しいことでないだろうと思う。自民党きっての政策通でもあるし、これまで法務大臣、いまは外務大臣として、さまざまな難局というのを乗り越えてきた実績もある」
総裁選まで1か月。取りざたされる12人の動向が注目されます。
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