頭の形が「ハンマー」のように見えるサメ「ハンマーヘッドシャーク」。伊豆半島南端の沖に浮かぶ神子元島周辺は、その大群と出会える確率が高い人気のスポットということで、ダイバー向けのツアーに密着しました。
<参加者>
「東京から来ました。5月に300匹超を見ることができた。楽しみにしている」
「(きょうは大群が見られる?)見られると思いますよ。9割、10割」

この日参加したのは、県内や首都圏からのダイバーを中心に約50人。潮の流れが速いため、経験者限定のツアーです。
<下田支局 柴田寛人記者>
「神子元島に向かっています。結構波が高いです」

出航して約15分。神子元島灯台が見えてきました。ダイビングスポットに到着するとガイドに続いて、ダイバーたちが次々と海の中へ潜っていきます。
水深15メートルから20メートル。潮に流されないよう岩につかまりながら、憧れのハンマーヘッドシャークを待ちます。
待つこと5分。ハンマーヘッドシャークが目の前に現れました。悠々と泳ぐサメの大群。参加者たちは約1時間20分のツアーを楽しみました。
<参加者>
「目の前にバッと現れてビックリしました」
「結構濁ってて見えないなと思ったんですけど、だからこそ気づいたら、目の前にでかいハンマーがいて、それはそれで興奮しました」

こちらは海が濁っていない日の映像です。多い時には1000匹以上も集まることがあるそうです。川のように流れて見えることから「ハンマーリバー」と呼ばれています。

<D.S.海遊社 佐藤新吾船長>
「ここが生息しやすい。エサも豊富ですし、いろんな魚がここに集まるんで、生活しやすい。集まりやすい地形になっているんで」
東京から日帰り圏内の南伊豆町。気軽に参加できることが、このツアーの人気の理由のようです。
最近は円安の影響もあり、海外のダイバーも増えているということで、この夏休み、ますます人気を集めそうです。