静岡県の清水港を出港したマグロ漁船が東京・神津島の北側で座礁し1人が死亡した海難事故で、乗組員5人が重軽傷を負っていたことが分かりました。緊迫した救出の様子が、映像から判明しました。
3月4日の朝、座礁したマグロ漁船「第八福栄丸」から海上保安庁の特殊救難隊が乗組員を救出する様子です。
この海難事故は、清水港を出港しマグロのはえ縄漁に向かっていた鹿児島県の漁船「第八福栄丸」が座礁したもので、乗組員25人のうち24人が救助されましたが1人が死亡しました。
海上保安庁によりますと、死亡した乗組員の死因は溺死で、70代の男性乗組員が足の指を骨折するなどの重傷を負ったほか、4人が軽傷です。
船はエンジンと発電機が故障して航行できなくなったということですが、いまだ原因はわかっていません。
座礁した船は現在、船体が2つに割れてしまっていて、海上保安庁は今後、船体の撤去について船の所有者やサルベージ業者と調整していくとしています。