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ジュビロ磐田の後藤啓介がベルギー移籍会見「寂しいが、自分が決めた道」一問一答

ベルギー1部アンデルレヒトに期限付き移籍するジュビロ磐田の後藤啓介選手が29日、ヤマハスタジアムで記者会見しました。冒頭の挨拶で「1シーズンという短い期間だったが、たくさん成長できたし、たくさん試合にも出させてもらった。ベルギーで活躍できるように頑張りたい」と意気込みを語りました。一問一答は次の通り。

背番号は磐田で付けた42 「1日も早くゴール決めたい」

ーベルギーに決めた理由と、アンデルレヒトの印象は?
夏からいくつかオファーがあった中で、アンデルレヒトは冬まで待ってくれると言ってくれたので「じゃあお願いします」という感じで決めた。ベルギーは日本人も多くいるし、五大リーグでプレーするためのステップアップのリーグなのかなと思う。レベルは高いし、自分が成長するためにはいいところだと思う。

ー背番号42という現地報道があるが、もう決まっている?
42で決定している。自分は42が好き。ジュビロでつけた番号で、いろんな思い出がある背番号になったので、向こうでも同じ気持ちで戦えるように42にした。

ーベルギー1年目の目標は。
環境が変わって、言葉の壁もある。まずは環境に慣れることが大事。一日でも早くピッチに立って、ゴールを決めて、ジュビロのサポーターにいい報告ができるようにしたい。

ージュビロでは10年間過ごしてきた。ジュビロへの思いは。
スクールからトップまで、いろんなコーチに教わってきたので、コーチの方々やクラブ関係者にはすごく感謝している。ずっと見てきた、ずっと応援してきたクラブだったので、少し寂しい気持ちはあるが、自分が決めた道なので頑張りたいと思う。

ーわずか10カ月前にここで新加入会見をして、同じ年に海外移籍会見。ジュビロ史上初めてのこと。そういう未来を10カ月前に思い描いていたか。
いや、全然思っていなかったけれど、早く海外に行きたいと思っていた。ラッキーな部分が多かったが、常にこういうふうになるように準備していた。それが早まって良かった。

たくさんの人の応援に幸せ実感


ーサポーターへの思いは。

ユースから応援してくれた人もいるし、自分が小学生の時から応援してくれている人もいる。ジュビロでプレーする期間はあっという間だったが、こんなにたくさんの人に応援してもらえて幸せを実感できた。皆さんのおかげ。皆さんに活躍している姿をたくさん届けたい。

ーパリ五輪やワールドカップに向けてのビジョンは。
パリ五輪は狙ってるが、そこに行くために、まずはアンデルレヒトで結果を残し続けなければいけない。トップチームで試合に出て活躍しないといけないと思う。パリを見据えるというよりは早く環境に慣れて、一日でも早く活躍するのが今の目標。

ー現地では最初はセカンドチーム?
どっちでプレーするかは分からない。どっちでプレーすることになっても、自分のやるべきことは変わらない。自分の良さを発揮して、セカンドチームからスタートなら、早くトップチームで出場できるようにしたい。トップチームならどんどん試合に出て、点に絡み続けたい。

動き出しや前線からの守備でアピールする!


ー自分のどんな部分をアピールしていきたいか。

動き出しや、前線から追う守備が自分の特長。発揮できれば。

ー10代で海外に飛び込む不安は?
もちろん不安は多いが、それを含めて楽しめたら。一人で生活する。コミュニケーションが難しくなるのが不安だが、ジェスチャーで乗り切れたら。

ー先輩から移籍のアドバイスは。
松原后君に相談していた。どんな町か、どんなクラブで、どれぐらいサポーターが入るのかなどを聞いて決めた。后君は「ステップアップするには、すごくいい環境だし、アンデルレヒトもビッグクラブだから、行けるなら行った方がいい」と言ってくれた。

ー海外でのステップアップをどう描いているか。
まずはアンデルレヒトで活躍しないと。いずれは皆さんの知っているようなクラブに行きたいし、そこで活躍したいなと思っている。

ー日本から持っていきたいアイテムは。
ほしいなと感じたのは炊飯器。置いておくだけで白飯が食べられるから。ふりかけと炊飯器は持っていきたい。

ー好き嫌いが多いイメージがあるが。
好き嫌いは本当に多いが、(現地で)食べてみたらおいしいものばっかりだった。

おいしそうなワッフル店見つけたら入る(笑)


ー駄菓子は?
持っていけるだけ持っていきたいが、持っていったらすぐに少なくなっちゃうから、ほどほどにして、向こうのお菓子を食べる。

ーメディカルチェックで向こうに行ったと思う。どんな町だったか。
ブリュッセルはすごくきれいだったし、住みやすそうだった。試合を見て、もっと強度やフィジカルを上げていかないといけないと思った。行く前にできるだけこっちで成長して、早く溶け込めるようにしたい。

ーこの1年間の思いは。
充実したシーズンで、あっという間だった。開幕戦で点が取れたけど、負けて悔しい思いをした。最終戦は一年間やってきたことが報われて、チームの目標を達成できた。最初と最後は思い出。

ーサッカー以外での楽しみは。
おいしそうなワッフル店を見つけたら入ろうかなと思う(笑)
 

藤田俊哉スポーツダイレクターの話「成長速度、本田圭佑や吉田麻也のよう」


「成長スピードの速さを感じる。自分が名古屋に移籍した時に入ってきた本田圭佑や吉田麻也、彼らの成長速度を見ている感じがする。彼らのように大きく羽ばたいていくんだろうなという楽しみと、寂しさがある。

彼の海外への思いは入団当初から聞いていた。夏の段階ではクラブ事情などがあり、移籍が延期になっていた。これから、この磐田からたくさんの声援が彼に向けられるだろうし、みんな楽しみにしている。いつか、大きくなった姿で、彼を迎え入れられたらうれしいなと思う。

(磐田は)フォワードの枚数は足りないが、これがフットボールのサイクルだと思う。それに対応できるようにしていくし、このクラブがそういうマインドで進んでいくことが重要。彼の成長を我々の刺激にして、自分たちも成長していきたい。ジュビロに関わるサポーターが、彼を通して世界を感じてほしい。旅をする機会にもなる。彼が世界と日本をつないでくれる」
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