<プリンスリーグ東海>清水エスパルスユースが開幕4連勝!レジェンド沢登正朗監督に悲願のプレミアリーグ復帰に向けた課題を聞いてみた


サッカーの高円宮杯U-18プリンスリーグ東海で、清水エスパルスユースが開幕4連勝。首位を走るジュビロ磐田U-18を得失点差で追い掛けている。

昨季は故障者続出で苦戦しながらも西原源樹や小竹知恩らを擁して最終的に優勝、東海1位でプレミアリーグ参入プレーオフに出場した。しかし、1回戦で浦和ユースに0−2で敗れ、最大の目標に掲げていたプレミア復帰はかなわなかった。

これまで数々の全国制覇を成し遂げてきた清水ユースが“いるべき場所”に戻るためには…。4−2で逆転勝ちした第4節の名古屋グランパスU-18B戦(4月29日)の後、ミスターエスパルス沢登正朗監督に話を聞いた。

名古屋戦は0−2とリードを許しながら前半終了間際に1点を返すと、後半に力ずくで3点を奪ってなんとか逆転勝ち。開幕戦から大味な試合が続き、沢登監督は「点は取れるようになってきたが、失点が多すぎる」と渋い表情だった。

「目指すべきところに導きたい」


ー試合を振り返ってください。
0−2から逆転できたのは良かったですが、立ち上がりの2失点は…。相手の長いボールに対しての準備はしていたのに、2点とも同じような形でやられてしまいました。ピッチの中でも修正していける力が必要かなと思います。

今年は18試合で17失点までに抑えようと取り組んでいますが、もう近づいてしまっている(4試合8失点)。今は毎試合必ず失点している状況なので、連戦が続く中でなかなか修正は難しいのですが、勝ちながら対応していくしかないと思っています。

ーセンターバックは1年生を起用。期待の選手なんですね。
これまでケガ人がいたこともあり、センターバックは開幕から1年生を使ってきました。身長187センチで、クラブとしてもしっかり育てていきたい選手。うちはトップチームにも大きなセンターバックはいないですからね。周りがしっかりとカバーしながら、チームの内の競争を促しつつ、どう成長させていくか。我々にも責任があると思っています。

ー4試合でリーグ最多の15得点。
点は取れるようになってきていますが、「失点はするけど、点も取る」というサッカーをしたいわけではない(苦笑)「失点しないし、点も取る」のが理想。今は勝利は絶対的に重要なことですが、内容もついてこなければ彼らの自信にもつながっていかない。目指すべきところにしっかりと導いていきたいと思います。

名古屋B戦で決勝点を挙げた土居佑至(中央)


ートップチームデビューを果たしたMF土居佑至選手(H&AFCジュニアユース出身)のゴールが結果的に決勝点となりました。ノボリさんから見た彼の良さは?
キュンキュンするドリブルと、カットインからのタイミングのいい左足のシュートが彼の魅力。トップチームの試合に出て、大きな自信がついてきていると思います。こちらも、厳しい要求をしながら成長させたいなと思っています。

ー昨年はプレーオフ敗退という悔しい思いをしました。選手たちに意識させていますか。
プレーオフは完全にフィジカル負けでした。技術で負けたわけではないけれど、最後はセットプレーなどのパワーでやられてしまう。

最終的には技術が大切になりますが、今年は昨年出た課題を克服していこうと、芝田貴臣フィジカルコーチ(U−17日本代表や松本山雅のフィジカルコーチを歴任)に入ってもらっています。食事から筋力トレーニング、走力の部分まですべてに関わってもらっていて、選手たちの体つきも一回り大きくなっています。あとはもう少し、強さが出てくれば。先を見据えた中で、ここは過程として通らなければいけない道ですね。
シズサカ シズサカ

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