静岡大学と浜松医科大学の統合・再編をめぐる動きです。静岡大学の日詰学長は、11月1日の学内会議で「1大学2校」案を大学の正式な再編案として「年内には決める」などと説明したことが関係者への取材で分かりました。
<山口駿平記者>
「再編問題について話し合われる予定は?あるか、ないかだけでも・・・」
<静岡大学 日詰一幸学長>
「・・・」
11月1日午後、静大浜松キャンパスで記者の質問に口をつぐんだままだった静岡大学の日詰学長。この後、学内会議に出席しました。

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題をめぐっては、2019年、2つの法人を統合し、静岡地区と浜松地区に新しい大学をつくる「1法人2大学」案で合意書を結びました。
しかし、静岡大学の日詰学長は10月の評議会などで1つの大学に2つの分校を置く「1大学2校」案を浜松キャンパス側などから反対意見がある中で、静大の正式な再編案として承認されたとしていました。
<静岡大学 日詰一幸学長>
「最終的には『静岡大学のビジョン』ということで、一応、皆さんが両手を挙げて賛成というわけではなかったですけれど、会議としてそれをお認めいただくということになりました」

これを受け、浜松医科大は静大側に合意書の内容を守るよう文書を送り、10月31日に予定されていた静大と浜医の連携協議会は休会となりました。
そんな中、日詰学長は11月1日の学内会議で「役員会で決定する前に学内に説明し、理解を深めたい」とした上で「年内には決める」などと説明したことが関係者への取材で分かりました。
また、浜松医科大から合意書を守るよう求められたことについては「執行部で対応を検討している」などと話したということです。
「1大学2校」案は、12月の役員会で審議される見通しですが、浜松医科大との協議が進むかは依然として不透明です。