文字通りそのまんま、串焼きのお店。
何気なく友人に連れられて来たこのお店。
串焼きといえば「一品料理」という固定概念があったが、ここ串屋で「串焼きの定食」という未知なる領域に、はじめて一歩踏み入れる。
それはまるで、「ラーメン定食」に初めて対峙した時と同じくらいの高揚感。
ちなみにこの「定食」という概念。
先日の「ナポリタン・ファン」の記事で、「ナポリタンと味噌汁ですか!」という意見を頂戴したが、いやいやコレはまさに「出会うべくして出会った運命の人」レベルの、最高のコンビネーション。
そもそも、「定食」に定義なんて無い。
到着。
なんて美しいのだろう。
まるで、串焼き一つ一つが誇らしげにステージに立っているかのよう。さらに、白米をはじめ、サラダやスープも、それぞれの個性を主張しつつも、全体としてのハーモニーを乱していない。
まるで、ひとつの音楽を奏でるオーケストラのよう。
左から。
ミニトマトのベーコン巻き、餅サムシング(すみません、これだけ聞き逃しました・・)、つくね、なんこつ、ねぎま。
しっかりと定番もおさえつつ、個性派メンバーもちゃんと入ってる。さすがのメンバー構成。
サイドのメニューも、ひとつひとつが本当に丁寧に作られている。
美しさだけでなく、串焼きとのバランスも考えられたチョイス。
定食には欠かせない、サラダとスープ。どちらもあっさりとした味付け。
やはりここでも、全体のバランスをとるための重要な役割を感じる。
そして、意外と軽視されがちな白米。
実はもしかしたらこの白米が、定食のなかでも一番重要なのではないかと思う。つやつやの白米と絶妙な炊き上がり。
主役である、5本の串焼きが織り成すひとつのステージ。
そして、その主役の魅力をさらに引き立たせつつも、ちゃんとそれぞれの個性も大切に主張するサイドメニューたち。
まさに、串屋の定食は二重構造のハーモニー。
そのポテンシャルの高さをあらためて感じました。
串屋
静岡県沼津市岡宮1248−3