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番組審議会だより > 2021

第622回番組審議会(2022年1月21日)

●開催年月日 令和4年1月21日(金) 12時30分
●開催場所

リモート方式で開催

●出席者

委  員 ※敬称略

中井 弘和(委員長)

種本 祐子(副委員長)

久米 行子

栗原 績

江﨑 和明

星野 明宏

花崎 誠

鶴見 照彦

審議議題

〇「令和4年度 静岡放送 事業計画」

概要

SBSから、静新SBSグループの2030年ビジョン「LIVE LOCAL, BE GLOBAL.」、オンラインファーストに大きく舵を切ること、そして「今年度の事業計画」を発表するとともに、委員の皆様からSBS全般へのご意見とご要望を伺った。

●委員の意見

・今年は、「熱海の土石流」と「リニアと大井川の水の問題」が特に県民の関心が高い問題では。

・「リニアと大井川の水の問題」は、流域の首長、利水者の代表、静岡県らの話し合いで、特に流域外へ出ていく水をどう補うか、合意してリニアの工事を進められるのか、が大きな問題。

・熱海の土石流について、残土処理の場所の調査状況や実際どのように取り組んでいくのか、などを報道すると県民も安心するのではないか。

・日中国交正常化50周年だが、10年遅れで「静岡県と浙江省が友好提携をして今年は40周年」。この40年、50年の間に、日中間の状況は完全に変わった。交流や連携で発展する企業が更に出てくるのでは。

・縦割りではなく横で連携を図っていくのは、日本全体、どの業界でも起こっている。CVO(Chief Visionary Officer)のような、横で融合し、「1足す1は2」ではなく掛け算に。

・「過去の映像」が強み。専従の人間で整理、ビジネス展開をするなども考えられるのでは。

・インターネットの拡大や、若者のテレビ離れが言われる昨今だが、特に高齢者には、今後もテレビやラジオが主たる情報源。テレビやラジオが衰退すると生活の質や潤いが大きく低下する。今後も放送の革新や進化を。

・若者の大都市への流出抑制、大都市からのUターン・Iターン促進につながるよう、静岡県の高いポテンシャルや魅力についての情報発信を強化してほしい。

・静岡県にも、高齢者が参加できるNPOやボランティア団体が数多く存在するが、高齢者にとって、どのような団体や活動がどこに存在しているか、という情報が見つけにくい。テレビやラジオで団体や活動の紹介を。

・昨今のラジオ番組は大変楽しく聴き応えがある。投稿等を通じた視聴者とのインタラクティブな関係や番組への参加がある。テレビ番組は、その多くが一方通行な印象。情報番組や地域紹介番組で視聴者が参加でき、番組側からの反応もあり、いわゆるコミュニケーションが発生するような仕組みや番組を。

・御社の番組や情報のオンデマンド配信の類は大変すばらしい。今後も、提供コンテンツの拡充を。

・正確で中立性の高い報道の維持、市民の立場で「権力と社会悪の監視」を。市民は、テレビやラジオの情報により知識や考えを形成、生活していく上での判断基準としているケースが非常に多い。

・「平易で理解しやすい言葉の使用や、アルファベット、新出単語の解説」などを行っては。昨今、テレビやラジオ報道で、例えば「SDGs」、「DX」等々、一般消費者になじみの薄いアルファベット、新出単語を耳にする機会が多く、特に高齢者を中心に内容の理解が進まないケースが多々ある。視聴者にとって、「極力平易な単語の言い回しや、アルファベット、新出単語の簡単な補足説明等の対応」を。

SBS学苑による学びの後押しや、文化振興を。社会や人間の成熟化や高齢化社会が進む中、「新たな学びや学び直しに対する欲求や必要性が拡大」していると感じる。今後カリキュラムの拡大や進化により、学びの機会や文化の後押しをしてほしい。

・「報道のTBS」というイメージが強くあり、系列の静岡放送も同様のイメージ。現在でも、「報道特集」、「サンデーモーニング」など、随所に報道色の強い番組が見て取れ、信頼感の強いテレビ局という印象が強くある。今後も、信頼感、安心感を失わないよう、硬派な番組づくりに務めて。

・バラエティー番組などでは、特定の世代をターゲットにした番組というよりも、ファミリー層に強く、安心感を持って視聴できる番組が多いと思う。

・スポーツ番組はやや少ない印象。サッカー、野球といった国民的スポーツ以外にも目を向け、ふだんあまり目にしないスポーツの魅力を伝えながら、普及活動の一翼を担って。

・インターネット中心の生活は、最近のライフスタイルではあるが、「興味のあるコンテンツしか見ない」傾向。「一般教養、社会常識などを得るには、テレビはとてもすぐれた媒体」だ。

・御社グループ全社的な事業計画があり、そこから放送、ラジオ、などへブレークダウンされた中の一環として各計画があるのだと思う。できれば「全体像、グランドデザイン」を詳しく聞ける時間を。

・テレビ業界では、言い方は適切ではないかもしれないが、「放送局と視聴者の主従関係が逆転」したとも感じる。

・ぜひ全国の地方放送局のフロントランナーとして、一昨年はやった言葉でいえば、「両利きの経営」、既存事業の進化、新たなビジネスの探索、その両方をぜひ追い求めて。

・昨年、審議委員として9本番組を審議した。やはりリニアの問題、熱海の土石流の番組が非常に印象に残っている。日常的に見る番組では伝えられないこと、分からないこと。「ああ、こんなことがあったのか」ということが詳しく伝えられていて非常によかった。今年もチャレンジを。

・ラジオ番組、防災の特番(SBSマイホームセンター×金のふくわうち 防災スペシャル」)と、親子夏休みスペシャル(「鉄崎幹人のWASABI 親子夏休みスペシャル」)も、ラジオの持つ魅力、力、大変想像力が豊かになる内容でとてもいい。

・あるお宅で、作業をしながらラジオ番組を聴かれていた。改めて ラジオの特徴に気づかされ、今後更に、SBSラジオを聴く機会を増やしたいと実感した。

・少し厳しい言い方だが、「ユーザーファーストを言う場合は、まずはチャネル政策と一緒に語ってもらいたい」。

・「取材現場の今後」について、「番組をつくるように記事を書き、記事を書くように番組をつくる」。というのはどうか。

・全国、世界的にも希有な放送と新聞が一体化した企業グループ。そのメリットを十分に活かして組み立てて。

・動画だけではだめ。やはり後で読み返せるように、文字が大切。このマーケティングができるのは、SBS・静岡新聞なのでは。

・「老舗でありながらベンチャー企業だ」というような存在に。

・「静岡の人に対して、ほかの地方局も情報を発信する。世界のメディアが世界に向けて情報を発信」する環境で考えてほしい。

・「SBSって何?」、「SBSは何が違うの?」について、徹底的に深掘りしてほしい。とがってほしい。SBSならではの主張があっていい。

・「取り組みやビジョン、フィロソフィーに共感するから応援する」。そう言われるような企業になってほしい。

・新しい取り組みをするときは、強烈なリーダーシップが必要だ。

・マスメディアは、大衆、視聴者に寄り添わないといけないが、逆に「視聴者を教育、リードしていく面」が必要。

・「良質な番組の間に、ふざけたようなコマーシャルが入ると、せっかくの良い番組に対する印象が悪くなる」ことが多い。

・テレビ業界全体が、「視聴率にこだわり過ぎて、逆にその番組の劣化につながっている」のでは。

・キーワードは「命」、「自然」。人の生き方、社会のありようを探る時代だ。「命に寄り添う地域社会」をいかに構築していくかというのが大きな課題。SBSはこれに貢献できるはずだ。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

令和3年12月1日~12月31日 総件数281件

(1)ORANGE【TV・自社制作】 ・・・・・・・・・ 25件

(2)鉄崎幹人のWASABI【ラジオ・自社制作】

・・・・・・・・・ 20件
(3)第22回しずおか市町対抗駅伝【TV・自社制作】 ・・・・・・・・・ 13件

(3)オトラクション【TV・ネット編成】

・・・・・・・・・ 13件
(5)ひるおび!【TV・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 10件

視聴者からの意見 

ラジオ番組「鉄崎幹人のWASABI」 (月)~(木)9001235放送 

・1か月前に実の父を亡くした。ここのところ気落ちしていましたが、この番組、特に()()の放送を聴くと元気になります。

鉄崎さんと大槻アナウンサーの掛け合い漫才のような軽快なやり取りが、聴いていて楽しい。今後もぜひ、この番組とこのコンビは続けてほしい。 (40代男性)