・冒頭で問題が整理されており、わかりやすかった。興味深く見られ、あっという間の1時間だった。
・リニア沿線地域の取材を通じ、各地域の事例やメリット、デメリットがよくわかり、この問題への理解が深まった。
・多角的・多面的に取材されていて公平性があった。視聴者が問題を冷静に考えるきっかけになる番組だった。
・ナレーションが落ち着ていてわかりやすく、伝わりやすかった。
・山梨県の桃農家の「水のことなんて考えてなかった」という言葉が印象に残った。
・過去に水問題があった丹那トンネル地域のその後を取材してもよかったのではないか。
・同じ大井川流域の自治体でも温度感に差があることがよくわかり、一筋縄ではいかない問題であることが理解できた。
・リニア沿線の取材によって、住んでいる場所、立場によって、考え方が違うことを改めて理解できた。着地点が難しい問題であることがよくわかった。
・残土問題を抱える岐阜の首長の「国やJRは、東京・大阪・名古屋しか見ていない」との言葉は、その通りだと感じた。
・「静岡県は意固地になっている」と他県に思われているが、そうではないことを伝える努力をしてほしい。
・サブタイトルの「静岡県はなぜ不安なのか」は、他県に向けて発信しているように感じた。
・動画配信サイト「DoGAS」で配信されていたが、もっと全国の多くの人に見てもらう工夫をしてほしい。
・県内でリニアを推進している立場の声を取材してもよかったのではないか。
・リニアは国家プロジェクトとしての観点で、国の考え方に触れてもよかったのではないか。
・県知事選を控える時期だけに、党派性が出ないかを心配したが、よくバランスが取れていた。
・知事選の前にこの問題を放送するのはどうなのか。終わってからにすべきではないか。
・情報開示がされない中、難しかったかもしれないが、工事による流出水量やその影響など、具体的な数値を示した説明があるとより理解や意見形成が進むのではないか。
・他県の残土問題や道路陥没問題なども根源は同じで、説明不足と情報開示不足であると感じた。
・水なのか、陥没なのか、残土なのか。確かに工事の与える影響は多面的だが、水問題に集中したほうがよかったのではないか。
・リニア問題は、もしかしたら水問題ですらなく、不信感が最大の問題点かもしれない。
・JRもくわしい説明と情報開示の責任があり、県民も感情的にならずにテーブルに着く必要があると感じた。
・そろそろ問題の存在を伝えるばかりではなく、解決の方向性を提案する段階に入っているのではないか。ネットではない見識あるマスメディアとして、条件提示や補償に踏み込んだらどうか。
・そもそもスピードが必要なのかという文明論まで入れると番組として面白いものができるし、視点を変えることで出口が見かることもあるのではないか。
・リニア問題は、静岡県だけでなく全国でも関心が高いテーマなので、続編を期待したい。
・大井川の水をゆずらない県と工事を進めたいJR・国との攻防を、他県の事例なども交えながら問題点を多面的に取材し、視聴者にわかりやすく伝える秀作だった。
・リニアは日本の新しい社会ビジョンをどう作るかにかかわる問題とも言え、未来を先取りする貴重な番組だ。日本の政治の混迷に一石を投じる番組だった。
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