「父の味」追い求め…創業96年の老舗「丸岩ラーメン」いつ来ても変わらない味を守る=静岡・清水区【愛されごはん】

創業96年、変わらぬ「極細麺と透き通ったスープ」

「LIVEしずおか」では、時代を超えて愛され続ける名店の味を紹介しています。今回紹介するのは、静岡市清水区で戦前から親子三代続くラーメン店。幼い頃に食べた父親の味を追い続ける一杯です。

JR清水駅東口から徒歩4分。「丸岩ラーメン」は、2026年で創業96年目を迎える老舗のラーメン店です。いつ来ても変わらない味を守り続け、地元で長く愛されています。

三代目の小野寺正樹さん。店を継いで23年になります。

看板メニューは「しょう油らーめん」。極細麺は喉ごし抜群です。

<三代目店主 小野寺正樹さん>
「スープが透き通ってさっぱりした中にもしっかりコクがある。毎日食べても飽きのこない、そんなラーメンを作っています」

味の要となるのは、約70年もの間、継ぎ足しで使っている「醤油ダレ」です。

リヤカーから始まった歴史

丸岩ラーメンのはじまりは1930年。初代の弘(ひろし)さんがリヤカーを引き、屋台ラーメンとして産声をあげました。店内には今も当時の屋台が再現されています。

その後、正樹さんの父・新太郎さんが軽トラックの荷台を改良し、移動販売を続けました。

<小野寺正樹さん>
「助手席に乗せてもらって一緒に行った。ラーメン屋っていうのが子どもながらにかっこいい存在だった。そこで作ってくれたラーメンを食べるのがすごくおいしくて」

父の教え「せせくるな」

正樹さんにとっての「理想の味」は、父親の作ったラーメンだといいます。

直伝のスープづくりは毎朝4時に始まります。鶏ガラ・豚ガラ・煮干しなど約10種類の材料を強火で炊きます。透き通ったスープを作るため丁寧に灰汁(あく)を取る作業を繰り返します。

<小野寺正樹さん>
「『せせくるな(さわるな)』って先代がよく言ってました。さわらないことによってあくとあくがくっついて大きくなって、すくいやすくなる」

香味野菜や背脂などを加えながら、7時間かけてスープを仕上げます。

時代に合わせて材料を増やし、グレードアップしながらも記憶に残る先代の味は、できるだけ変えないよう心掛けています。

<小野寺正樹さん>
「(父の味が)好きでしたね。今でももし食べられるのであれば、もう一度食べたいラーメンですね。日々頑張って毎日同じ作業なんですけど、丁寧に丁寧にその味に近づけるよう努力しながらやっています」

ドラム缶で焼く絶品チャーシュー

丸岩ラーメンのもう一つの名物が「チャーシューメン」です。 国産の豚肩ロースを、味付けにはラーメンと同じ70年継ぎ足しの醤油ダレで味付けし、先代と使い始めた「ドラム缶」で焼き上げます。

2時間かけてじっくり焼き上げたチャーシューはで余分な脂が落ち、旨味が凝縮されています。

目指せ創業100年

まもなく創業100年を迎える丸岩ラーメン。

<常連客>
「本当何十年かぶりに来ました。変わってない、味が。美味しい」

<小野寺正樹さん>
「ありがとうございます。変えていないのでね」

 <常連客>
「だからいいんですよね」

<小野寺正樹さん>
「最高に嬉しいフレーズなんだよね。当面はまず100年、これが一番の目標です」

受け継いだ父親の味を大切に、令和へつなぐ一杯です。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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