「河津バガテル公園」赤字で民間の指定業者は来春"撤退へ" 新町長は3つの選択肢を検討=静岡・河津町

河津町長選で無投票で初当選した大川良樹氏が11月18日、現職の岸町長からの業務引き継ぎを受けました。観光地・河津では町を代表する観光施設の在り方が課題となっていて、新町長の手腕が問われます。

<岸町長>
「この度はおめでとうございます。新しい若い力でこの町を引っ張っていってください」

<大川良樹氏>
「ありがとうございます」

町議から町長へ転身する大川良樹氏が18日、町長室を訪れ、岸町長から業務の引き継ぎを受けました。

無投票で初当選した大川氏ですが、町政運営は簡単にはいきそうにありません。

フランス・パリのバガテル公園の姉妹園として2001年にオープンし、花のまち・河津を代表する観光施設「河津バガテル公園」。

しかし、2023年度は650万円、2024年度は800万円の赤字が続き、2年前から公園の管理を続けてきた民間の指定業者が、2026年3月限りでの「撤退」を決定しました。

運営会社はSBSの取材に、「伊豆半島全体で観光客数が減っていて、施設の老朽化もある。町から指定管理の4年延長を求められたが、応じることはできなかった」と説明しました。

秋バラを楽しむ来園者からは、施設の存続を求める声が上がりました。

<東京からの来園者>
「(赤字が続いているが)でもどうにかやってほしいですよね。こんなきれいなバラ園なんですもんね。もったいないですよね」

町単独で運営を続けるのは難しいのが現状で、大川氏はバラ園の存続、新たな公園としての再整備、企業誘致の3つの選択肢を検討しています。

<河津町長に就任・大川良樹氏>
「(企業誘致については)どういう業種の方が協力してくれるのか、総合的に見ながら、できれば雇用の創出まで考えながら、トップセールスというか先頭に立って、そういうところを見つけられればなと感じています」

開園から24年、新町長は就任早々、重い決断を迫られます。

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