
機動戦士ガンダムのプラモデル「ガンプラ」の新しい工場に併設された体験型のミュージアムがお披露目されました。狙いは親しんでもらうこと。自分だけのプラモデルをデザインできるなど初心者にも親しみやすい仕掛けが満載です。
7月に稼働を始めたバンダイスピリッツの新工場。内覧会には約100人のメディア関係者が集まり、その注目度の高さが伺えます。
<BANDAI SPIRITS 榊原博代表取締役社長>
「かれこれ半世紀以上静岡でプラモデルを作らせていただいている。プラモデルの文化を静岡から世界中に発信できるような仕事をしていきたい」
<青木隆太アナウンサー>
「新しい工場は作るだけではありません。実際に見て学んで体験できるミュージアムも併設しています。」
ガンダムの頭を実物大でプラモデルのパーツにしたら、これくらい大きい!そんな迫力あるモニュメントがお迎えするのは9月2日にオープンするミュージアムです。
実際に工場でプラモデルを作る機械が動いている様子を見たり企画から出荷まで一連の工程の解説を読んだりして細部へのこだわりを知ることができます。
普段なかなか見られないプラモデルの商品企画書や設計図が約120枚並ぶデザインロードや、地元の高校生や住民も協力した4000体のガンダムのプラモデルなど迫力ある展示が来場者の目を引きます。
そして注目はプラモデルのデザイナー体験です。1人1枚IDカードが配られ、自分だけのプラモデルを設計し配色やラッピングなどを体験することができます。
<LINKL PLANET 宮崎菜々さん>
Q.どんな体験ができるんですか?
「こちらはモデリングデザイン。モデリングとはコンセプトに合わせてプラモデルのバランスを決める作業です」
ディスプレイ上で作る仮想のプラモデルは各パーツの大きさや太さ、配色まで自由自在。
<LINKL PLANET 鈴木華凜さん>
「360度回して見られるし、なんといっても分解図もすごくて・・・」
<青木アナウンサー>
「すごい。実際にこのパーツの1つ1つが工場で作られているんですよね」
各工程では点数が出されデザイナーとしてのセンスを採点してくれます。オリジナリティを追求するもよし、実際の配色やサイズ感に近づけるもよし、楽しみ方もそれぞれです。体験の最後にはプラモデルを入れる箱のパッケージをデザインします。
<LINKL PLANET 高柳光花さん>
「こちらで点数が表示されます。900点中900点ということで満点です」
<青木アナウンサー>
「見本です」
自分で作り上げたパッケージはシールとして印刷され、お土産として持ち帰ることができます。ファンの高齢化が進む模型業界で、体験を通して子どもから大人まで新たなファンを増やす狙いです。
<BANDAI SPIRITS 高橋誠GM>
「静岡でのものづくりをやってみたい。そういった気持ちが芽生えて、さらにバンダイホビーセンターで働きたいというお子さんが生まれることを期待している」
ミュージアムは完全予約制で公式サイトからチケットを購入することができます。模型の世界首都・静岡が更なる盛り上がりをみせそうです。
このミュージアムは9月2日にオープンし、体験の所要時間は約90分。料金は大人(13歳以上)2860円、小人1100円で、未就学児は無料です。開館に合わせて、工場最寄りの長沼駅が副駅名「バンダイホビーセンター前」となります。