「市長と職員との間には計り知れない溝がある」議会とも職員とも深まる溝...静岡・伊東市の田久保真紀市長またも卒業証書の提出拒否 市役所には爆破予告も

静岡県伊東市の田久保真紀市長は8月8日、百条委員会から求められた卒業証書の提出を再び拒否しました。そんななか、市役所には「庁舎を爆破する」というメールが届くなど、混乱は深まるばかりです。

<杉本真子キャスター>
「今日午後が卒業証書の提出期限、田久保さんがやってきました、ただ無言で報道陣に囲まれながらエレベーターに乗り込もうとしています」

田久保市長の学歴詐称疑惑を調査する静岡県伊東市議会の百条委員会はこれまでに拒否された「卒業証書の提出」と「証人尋問への出頭」を再び求めています。このうち「卒業証書」の提出期限は8月8日午後4時。田久保市長はその直前、議長らのもとを訪れました。

<伊東市 田久保真紀市長>
「提出期限になりましたので、提出にまいりました」

<伊東市議会 中島弘道議長>
「記録ですか?以前の『回答書』は正当な理由になってませんよ」

<田久保市長>
「中のほうに記載がございますので、確認をよろしくお願いします」

市長が出した答えはー。

<中島議長>
「あの、今回は記録提出の拒否ということで。理由は前回と同じですね」

中島議長に手渡されたのはまたしても卒業証書の提出を拒否するという内容の「回答書」でした。回答書では8月13日の百条委員会への出頭については言及はなかったということです。

<中島議長>
「これは百条委員会、市議会を軽視すること、市民を軽視していることにつながっていくと思います」

市議会だけでなく職員との溝も深まるばかりです。8日午前には市の幹部職員らを集めた政策会議が開かれましたが、伊東市役所の全ての部長は7月、市長に辞職を求めています。

<伊東市役所 高田郁雄建設部長>
「やっぱりちょっと(市長の発言に)不誠実なところがあるのかなという風には感じます。市長と職員との間には計り知れない溝があるなという風には考えております」

こうした中、伊東市役所には緊張が走るような問い合わせが…

「田久保真紀市長殺人計画が進んでいるぞ」

<杉本キャスター>
「伊東市役所には庁舎を爆破するといった予告や、田久保真紀市長の殺人計画が進んでいるぞといった問い合わせがあったということです」

6日、市に「田久保真紀市長殺人計画が進んでいるぞ」という電話があり、8日までに「8月10日に市の庁舎を爆破する」などというメールが届いたということです。市は警察に相談してアドバイスを求めています。

田久保市長を巡る問題が市政全体に波紋を広げる中、市の職員は安全確保という新たな課題への対応も迫られています。

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