
災害級の暑さです。8月6日の静岡県内は気温がぐんぐん上昇し、静岡市駿河区では、全国で最も高い41.4℃を観測しました。浜松市の保育施設では熱中症対策を徹底するなど各地で連日の猛暑を乗り切ろうとしています。
<社会部 荻野旦記者>
「午後1時過ぎの静岡市役所前です。温度計は40℃を示しています。きょう静岡市駿河区では41.4℃を観測し、静岡県の観測史上最高気温を更新しました」
8月6日も県内は、高気圧に覆われ、気温が上昇しました。静岡市駿河区では、全国で最も高い41.4℃を観測。2020年に浜松市で観測された41.1℃を上回り、静岡県で過去最高の気温となりました。このほか、▼静岡県東伊豆町稲取は38.0℃、▼静岡県熱海市網代は37.9℃で、▼静岡空港は37.8℃、いずれも観測地点での最高を更新。県内に18ある観測地点のうち11地点で気温が35℃以上の猛暑日となりました。
<街の人>
「キャンプファイヤーをやっている時の温度。(目の前で火が)燃えている感じ」

街中では日傘などで暑さ対策をする人や、子供の首に氷を当てながら歩く人も見られました。この暑さの影響で、県内では熱中症の疑いで28人が搬送。41.4℃を観測した静岡市では10人が病院に運ばれました。
<荻野記者>
「静岡市駿河区の公園です。普段多くの子どもたちでにぎわっている公園ですが、きょうは酷暑の影響からか人が少なくなっています」
その中でも、水の中の子どもたちは元気に遊んでいました。
<来園者>
「公園に行けるような気温じゃないのでできるだけ外出は避けてはいるが、水場があるときは、遊べるところは、夏休みなので」
一方、記録的な暑さをうけ賑わう施設も。静岡市内の図書館では夏休みということもあり、多くの子ども連れや学生などが空調の効いた館内で過ごしていました。
<子ども連れの人>
「子どもがいるのですが、なかなか暑くて遊べないので、昼過ぎまで本読んで過ごそうかなと」
暑さの影響は海水浴場にも。
<東京から来た大学生>
Q.砂浜は熱くないですか?
「海に近ければ熱くなくて、あちらの海の家の前は、サンダルがないと、足がやけどしちゃうぐらい熱いです」
伊豆白浜観光協会によりますと、近年は猛暑のため滞在時間が減る傾向にあるということです。
<伊豆白浜観光協会 藤井和弘会長>
「やはりこの暑さですから、海に行きたいというのと、暑すぎて、海はちょっとという、両方のところが、お客様のところにあるのかなと思いますけども」
ただ、来場者数としては、約9万人を集めた2024年と同じ程度で推移しているということです。
<先生>
「きょうは十分水分取ってね」
この異常ともいえる暑さで心配なのは「熱中症」です。浜松市にあるこちらのこども園では、最低でも1時間に1回は水分を取るようにしています。さらにこまめに暑さ指数などを確認し、1日の活動を考えています。すべては幼い命を守るためです。
<入野こども園 中村勝彦園長>
「まずは安心安全に気をつけた保育をするのはもちろん、みんなでどのように工夫しているかどうかを話し合いながら、これから子どもたちがいい環境の中で過ごせるようにみんなで考えていきたい」
命にもかかわる恐れのあるこの暑さ。8月7日は収まるのでしょうか。