「積極的に水を摂るのは外よりもプールの方が大事」専門家が指摘する『プールでの熱中症』8月6日静岡市の予想気温は39℃

8月5日は全国的に強い日差しが照り付け、静岡市中心部では、37.6℃と今シーズン最高の気温となりました。暑さをしのごうと、海やプールに行く人も多いと思いますが、専門家は「水の中の方が熱中症のリスクが高いこともある」と指摘します。

<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
「まとわりつくような暑さになっている、静岡市役所前です。まだ午前9時半を過ぎたところですが、気温計、38℃を示しています」

8月5日も静岡県内は高気圧に覆われ、静岡市中心部では37.6℃と今シーズン最高タイの気温を観測。このほか、▼静岡市清水区は38.1℃、▼静岡県川根本町は37.3℃で、県内18の観測地点のうち9地点で35℃以上の猛暑日となりました。

<市民>
「暑い、たまらない。朝起きて歩いているが、6時になると歩けない」

7月、リニューアルした、駿河区の大浜公園プールです。8月に入ってからの1日の平均来場者数は、約1800人。暑さが続く中、連日大盛況です。

<利用客>
Q.プールどうですか?
「楽しい~」

<利用客>
Q.プールの中は体感温度は違う?
「全然違う。きょうは風もあるので、だいぶ涼しく感じる」

<滝澤キャスター>
「やはり多くの人が涼を求めてプールに来ていますが、実は水の中でも熱中症に注意が必要です」

2025年6月、福島県で、水泳大会に出場していた高校生10人が、熱中症の疑いで病院に搬送。水泳場には、屋根がなくこの日は、猛暑日でした。

日本スポーツ振興センターがまとめた、2023年度の小中高のプールでの熱中症による医療費などの給付件数です。「水泳中」の事案が全体の6割を超えていて、「プールサイド」よりも多くなっています。専門家は、水の中の方が熱中症のリスクが高くなることもあると指摘します。

<順天堂大学 スポーツ健康医学研究所 永島計客員教授>
「水の中は、汗をかいても蒸発しない。水の温度が高ければ高いほどリスクにつながる」

通常、人間は、かいた汗が体の表面で蒸発することで、「気化熱」を放出し、体温を下げています。しかし水の中にいると汗が蒸発しにくくなり、体温調節が難しくなるというのです。さらにー。

<永島客員教授>
「(水の中は)無重力に近い。ぷかぷか浮かんで。そういう状態は口渇感が出にくいので、積極的に水を摂るのは、外よりもプールの方が大事」

静岡県内では、8月5日も熱中症の疑いで20人が病院に運ばれました。8月6日も県内には、「熱中症警戒アラート」が発表されていて、静岡市の予想気温は、39℃。

外出時、室内、水中、あらゆる場面での対策が求められます。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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