
浜松市にあった旧県立天竜林業高校をめぐる贈収賄事件で、再審=裁判のやり直しを求めている元校長が8月4日、裁判所に初めて、意見書を提出しました。
8月4日に裁判所に意見書を提出したのは、旧天竜林業高校の元校長の北川好伸さんです。北川さんは生徒の調査書の改ざんを指示し、生徒の祖父にあたる旧静岡県天竜市の元市長から現金を受け取った罪で、有罪判決が確定しています。
再審開始を求める北川さんと弁護団は、確定判決で現金の授受があったとされた時間に、元市長が銀行にいたことを示す取引データを新証拠として提出。裁判所は2025年6月、北川さんに意見書の提出を求めていました。
裁判所が北川さんに意見書を求めるのはこれが初めてで、北川さん側は、裁判所に検察がもつ証拠の開示を命令することや、三者協議の速やかな開催などを求めました。
一方、検察は、北川さん側がアリバイと主張する訴えに対する反論を意見書にまとめ、2025年3月に裁判所に提出しています。