
静岡市は7月18日、リニア工事に伴う環境への影響を評価する協議会を開き、希少種とされる水生生物の保全について議論しました。
リニア中央新幹線の工事に伴う環境への影響を評価する静岡市の協議会は、今回で23回目を迎えました。
リニア工事をめぐっては水生生物の生息場所や個体数が減少する可能性があると指摘されています。18日の協議会ではこのうち、交雑が進み、数や生息場所が減少している「ヤマトイワナ」の保全や代償措置について議論されました。
静岡市は、地形調査や遺伝子解析などを実施し、純粋な「ヤマトイワナ」の生息範囲を把握し、その場所を保全区域と設定して交雑を防いでいくことが代償措置として有効であるとの考え方を示しました。
協議会の委員からも概ね了承され、静岡市の難波喬司市長は「調査をして保全措置・保全区域を決めて、条例もつくって保護していく。あるいは地形上の障害もつくって人が入れないようにしていくという、その方向性はしっかり確認できた」と話しました。