
廃校となった小学校の校舎を地域資源を生かした多目的施設に再生する事業が静岡市で進んでいます。6月14日、校庭を天然芝のグラウンドに整備するため、子どもたちと芝生を植えるイベントが開かれました。
<親子>
「掘って掘って!穴掘れポンだよ」
静岡市清水区の山あいに位置する旧・清水西河内小学校です。6月14日に開かれたのは、かつて子どもたちが駆け回っていた校庭に新たな緑を育てる「芝植えワークショップ」です。
<参加者>
「一面芝生ならサッカーもできるよ」
「自然が豊かなのでなかなかそういう場所は市街地にはないので。自然と触れ合うという意味でこういう場所に来てみたいな」
地域に惜しまれながら閉校した小学校を再び活気ある場所へ再生しようと、静岡市が民間事業者に再生事業を委託。
天然芝のグラウンドや木製遊具などを取り入れた「オクシズパーク」がオープンすることになりました。ボタニカルショップやサウナ、カフェレストランを設置する計画を進めています。
<参加者>
「外で元気よく遊べる場所はなかなか限られているかなと思うので、これだけ広いところで遊べるのは楽しみ」
<卒業生>
「この地域を何とかしたいと思っていて、いろいろイベントをやったりしていて、連携できればいいな」
子どもたちに交じって芝を植えていたのは、静岡市の難波喬司市長。生まれ変わった学校が地域活性化の起爆剤となることを期待しています。
<静岡市 難波喬司市長>
「車で来てさっと帰るんじゃなくて、こういうところの良さはゆっくり泊まってもらって、今も鳥の声が聞こえていますけど、朝、鳥の声で目覚めるとか。この辺りの学校に通いながら暮らしてみようという人がたぶん生まれてくるので、そういう効果も期待しています」
ワークショップには、地元の自治会やインターネットを見て応募した約100人が参加。2万2200株の苗を3時間かけて植えました。
<両河内地区連合自治会 中山治己会長>
「ありがたい。先に希望が持てるじゃんね。行政も応援してくれている」
<リバースプロジェクト 村松一代表理事>
「年配の方が次の世代に何か残したいという思いで地域づくりに取り組まれているので、それに感化された若い人たちも少しずつ入ってきている。生きている街なのでしっかりとやっていきたい」
地域資源を生かした多目的施設「オクシズパーク」は、2026年5月にオープンする予定です。
植えた芝は約2か月で定着し全面が芝生化するそうです。事業者はオープンまでにツリーハウスを作るイベントなども企画していて地域と人たちと一緒にこの場所を耕していきたいとしています。