
老朽化などから建て替えが検討されてきた三島市役所の新しい庁舎の建設場所について市議会は6月10日、市側が候補地に決めた「南二日町広場」の案を否決しました。
現在の三島市役所は、建設から65年が経ち、老朽化していることなどから、市では「南二日町広場」へ移転する方針を固め、その条例案を市議会に提出しました。
10日に開かれた市議会では、移転のメリットやデメリットなどについて3時間近く審議したあと採決が行われました。
採決の結果、賛成は13人と、可決に必要な出席議員の3分の2に届かず、条例案は否決されました。(出席議員21人)
<三島市 豊岡武士市長>
「否決されたということは、三島市の22世紀に向かっての飛躍的発展の道を閉ざされてしまったということで、残念でならない」
市では、2031年度中の新庁舎の供用開始を目指し、2025年度中にも基本設計の着手を予定していましたが、条例案の否決により、スケジュールの大幅変更を余儀なくされることになります。