音楽✕福祉でDJの挑戦 車いすでも楽しめるクラブイベント「障害があろうがなかろうが“楽しむこと”は変わらない」静岡の介護福祉士が企画【現場から、】

静岡市で介護福祉士として働く男性が東京都内で音楽イベントを開きました。障害のあるなしにかかわらず、すべての人が楽しめるイベントを目指します。

4月12日、東京都渋谷区神宮前で開かれた音楽イベントです。東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げたDJの演奏から、自閉症の障害などがある子どもたちのダンスまで、幅広いパフォーマンスで年齢や性別、障害の有無にかかわらず音楽や出会いを楽しむことができます。

<大滝亮輔さん>
「さあ、続いてはRAYVELさんのパフォーマンスです」

企画したのは大滝亮輔さん(37)です。

<大滝亮輔さん>
「起きましょうね」

大滝さんの普段の仕事は介護福祉士です。就職前から続けていたDJのスキルを生かし、音楽と福祉を掛け合わせた取り組みに力を入れています。

<大滝亮輔さん>
「おはようございます。たくさん来てくれるとうれしいです」

都内でイベントを開くのは5回目。全国から集まってほしいと年に3、4回、渋谷で開催しています。大滝さんの思いに共感して多くのスタッフが集まりました。

<掛川東病院 宮地紘樹医師>
「メディカルチームです。ドクター、看護師、看護師。きょうは障害のある方もいらっしゃって、中には人工呼吸器つけても来たいという方もいるので、何かあったときにメディカルチームで最初の対応ができればなと」

大滝さんは会場の設営にも気を配ります。

<大滝亮輔さん>
Q.この段差は車いすの方にとっては高い?
「結構高いと思います。けがの原因になりますし、入り口に1台とここにもスロープを設置して入りやすくしてます」

<会場スタッフ>
「受付開始します」

開演時間になると続々と参加者が集まりました。分け隔てなくいろんな人を受け入れるイベント「インクルーシブ」。ヒップホップグループ「RIPSLYME」のSUさんや県内に住む小学生DJHIROさんが会場を盛り上げました。

<大滝亮輔さん>
「インクルーシブを作るきっかけとなった、僕の友人で車いすトラベラーの三代達也くん」

<三代達也さん>
「世界一周している時に、シンガポールでインクルーシブパーティーがあって、車いすのままプラっと飛び込める」

日本では車いすで楽しめるイベントが少ないのが現状です。

<都内から参加した人>
Q.きょうのイベントどうだった?
「楽しかったです。なかなかクラブとか入れる場所も少なかったりするので、こういう風に入れるようにしてくれてみんなで楽しめるのが良い」

<新潟から参加した人>
「クラブイベントは大人が行くイメージだったので、子どもがいるっていうのは新しい感じで楽しかったです」

どんな人にも安心して参加してもらいたい。音楽を通して全国から集まったさまざまな人が交流できる場になりました。

<大滝亮輔さん>
「障害があろうがなかろうが楽しむってことは何も変わらないので、それがあたりまえの状況になっていくことを目指してやってます」

<LIVEしずおか 水野涼子キャスター>
参加者の皆さんの目がキラキラしていましたね。誰でも楽しめる工夫が沢山あって、介護に携わっている大滝さんならではだなと感じました。

<東部総局 竹川知佳記者>
会場では、介護士や医師が参加していましたが、専門の人が会場にいるからこそ安心して楽しめるイベントだと感じました。

<LIVEしずおか 水野涼子キャスター>
これから大滝さんはどんなことをやっていきたいんですか。

<東部総局 竹川知佳記者>
今後、目の見えない人や耳の聞こえない人など様々な人が参加できるようにサポートの和を広げていきたいと話していました。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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