新年度を迎え、新たな生活を始める方も多いのではないでしょうか。そんな中、いろいろなものをお得にゲットできるリユースの拠点が静岡市に誕生しました。行政と民間企業がタッグを組んで楽しくごみの減量を目指す取り組みです。
<静岡県政担当 坂口将也記者>
「静岡市葵区にオープンしたこちらの店舗。棚には様々な商品が並んでいます。こちらには家電もありますが、こちらの炊飯器は何と値段が300円なんです」
静岡市の西ヶ谷清掃工場の隣に4月2日、オープンした「ジモティースポット静岡」。店舗に並ぶのは、2000円のソファーに、1500円の電子レンジ、さらに100円のランドセルと激安の商品ばかりです。
<静岡県政担当 坂口将也記者>
「こちらにはコタツがありますが、値札を見ると、なんと0円と書いてあります」
激安や無料の商品があるワケは、売っている商品すべてが、不要になったもののまだ使うことができる「リユース商品」だからなんです。不要なモノを譲り合うサイトを運営する「ジモティー」と、静岡市が連携して展開するこの店舗。県内では初めての出店となります。オープン初日の4月2日は、約1300点のリユース商品が並び多くの人が手を伸ばしていました。
<客>
「(子どもが)2歳半なので、いろいろなモノを欲しがって、でもすぐ飽きる。なので、ちょっと壊されたりとか、無くしたりしても許せるくらいの価格と面白そうというので、それを狙ってきた」
<客>
「図鑑を頂こうかなと思って。図鑑も高いので。こういう本とかもたくさんあったので良かった」
こちらでは、不用品の引き取りもしてくれます。静岡市民であれば、何点でも持ち込めます。

リサイクル家電や大型家具はNGですが、基本的に「次の人が使える状態のモノ」であれば、すべて無料で引き取ってくれるというハードルの低さが特徴です。
<客>
「段ボールに入ったままずっと保管していたものを、処分するのに燃やすより、まだ使えるからこういう所で誰かの役に立てばいいかなという考えで持ってきた」

買い手にも売り手にもうれしいリユース拠点。静岡市が連携に乗り出した背景には粗大ごみを取り巻くある事情がありました。静岡市の不燃・粗大ごみの推移を見てみると、減少量が横ばいになっているのが現状です。市では、施設の開設を絶好の機会と捉え、粗大ごみの減量につなげていきたい考えです。
<静岡市ごみ減量推進課 菅野響主任主事>
「ジモティースポット静岡を利用していただくことで簡単にリユースすることができるので、身近なごみ削減の場として市民の方に根付いていければと思っている」
楽しく、そして、お得にリユースに取り組んでみてはいかがでしょうか。