「ベビーカーでも駅が利用しやすい」地下道に変わる待望の横断歩道 JR沼津駅南口で渡り初め式 人にやさしい街づくり

JR沼津駅南口でこれまで地下道を通る必要があった大きな交差点に3月27日、横断歩道が設置されました。沼津市が思い描くのは、人中心の、人にやさしい街づくりです。

<東部総局 竹川知佳記者>
「午前9時すぎです。今、黒いシートがはがされ、道路上に、白いラインが見えてきました」

3月27日午前、JR沼津駅南口で行われたのは、横断歩道の「渡り初め式」です。式には、賴重秀一沼津市長や地元の子供たちが参加し、新たにできた横断歩道を渡りました。

<子ども>
「渡りやすかった」

今回、横断歩道が設置されたのは、JR沼津駅南口と商業娯楽施設「沼津ラクーン」の間を通る交差点です。これまでは、この場所を横断する手段は、地下道を通るしかありませんでした。

<竹川記者>
「あちらの男性、車道を横断しています。大きな通りなので危ないですね」

そのため、地下道を使わずに車道を横断する人がたびたび確認されていて、横断歩道を求める声が大きくなっていただけに、市民にとっても待望の設置といえます。

<地元の人>
「ベビーカーだと、地下の階段を通るのは大変なので、ベビーカー連れでも駅が利用しやすくなるのでありがたい」

<地元の人>
「楽でね、なんで今までここに1本なかったかなって思うくらい。私ら年配には便利で良い」

今回の横断歩道設置には別の狙いもありました。駅の南口の歩行者の通行量です。横断歩道のある仲見世商店街へ渡る道の辺りには、1日約8000人が通りますが、地下道を通る必要があった道の歩行者は2300人ほど。人の流れを変える意味でもこの横断歩道には、大きな役割が求められています。

<賴重秀一沼津市長>
「ここ(中心市街地)を通過交通として利用される方々は、なるべく中心市街地の外側の大きな道路を利用して動いていただく、そういうことをすみ分けすることによって、車中心でない、人中心の、人にやさしい街づくりを進めていきたい」

沼津市は今後も「地上横断化」を進めたいとしていて、人の流れが変わることで、街に新たなにぎわいが生まれるのか、期待がかかります。

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