石破茂総理が自民党の新人議員に10万円相当の商品券を配布していたことをめぐり、国民民主党の玉木雄一郎代表は3月20日、静岡市内で取材に応じ「早く政倫審で説明すべき」と批判しました。自民党内からも「明らかにしていくべき」との声が上がっていて、波紋が広がっています。
20日、選挙応援で静岡市を訪れたのは、国民民主党の玉木代表と榛葉賀津也幹事長です。
<国民民主党 榛葉賀津也幹事長>
「石破さんの首とれなんて、言わないよ。玉木を大臣にしろとか、榛葉に商品券くれとかそんなことは言わないよ。頼むから『政策実現』やってくれなんですよ」
榛葉幹事長が触れた自民党の「商品券問題」。この問題をめぐっては、先週、石破総理が新人議員に対し、1人10万円相当の商品券を渡していたことが明らかになり、さらに、岸田文雄前総理も在任中に政務官との懇談会に合わせて、総理側から出席者に商品券を渡していたことが発覚し、国会内で波紋が広がっています。
これに対し、玉木代表は「早く政倫審で説明すべき」と強く非難しました。
<国民民主党 玉木雄一郎代表>
「『ブルータス、お前もか』って言葉がありますけど、『石破、お前もか』と。現在の(自民党)総裁として、政倫審で過去のことも含めて、まずは石破総理総裁がきちんと説明をする責任があると思いますので、政倫審に出て弁明をしっかりやってもらいたいと思います」
また、内閣不信任案の提出に含みを持たせつつ、与党をけん制しました。
<玉木代表>
「いまの石破総理、石破内閣のもとでは、我々の求める国民の求める政策推進ができないと判断したときにはですね、あらゆる手段を持って厳しく対応していきたいと思います」
一方、自民党内からも「説明して明らかにしていくべき」との声が上がっています。
<自民党 片山さつき参院議員>
「私自身は記憶がないんですけれど、それがどうかっていうことについては、もうこれは政治倫理審査会ほか、政治家が自分の身の潔白を証明する、説明責任の場に出て、きちっと明らかにしていくってこれしかないですよね」
Q. 総理の責任問題については?
「いやまぁ、今、私たちがどうこういうようなお話にはなってないと思います」
国会内を揺るがす新たな火種は、今後の政局にどのような影響を与えていくのでしょうか。