「顔を変えるだけではだめ」「税金を払っている側の立場に立った政治をやれるかどうか」国民民主党 榛葉賀津也幹事長 "次の自民党的政治"に言及

<LIVEしずおか 杉本真子キャスター>
2024年12月に自民党、公明党、国民民主党の3党でガソリン暫定税率の廃止が合意となりました。ただ、2025年の6月、野党7党で提出した廃止法案、衆議院では通過したものの、参議院では採決されず廃止になったということなんですね。

<坂口将也記者>
榛葉さん、今回選挙が終わって衆議院参議院ともに与党が過半数割れとなった状況なんですけども、これはガソリン減税の法案が今後通っていくものと思ってもいいんですしょうか。

<国民民主党 榛葉賀津也幹事長>
当然です。この8月1日から始まると言われているこの国会で我々は暫定税率25円10銭。この廃止法案を出したいと思います。前回は衆議院では与党が過半数割れ。今度は参議院でも過半数割れなので、これはもう通りますね。今度与党はもう自分たちもこの法案を出そうかということを今水面下で言っているようですけれども、これはもうガソリン代25円10銭プラスその上にも消費税に乗っていますから、実質28円程度が安くなるというのは非常にありがたいことだと思います。やっと我々が言っていた政策が皆さんの投票結果によって実現する。国民が動かした政治です。

<坂口記者>
今回、野党が7党まとまって出した法案だと思うんですけれども、改めて再提出となったときにまとまらないということはあるんでしょうか。

<榛葉幹事長>
ないと思いますね。そもそも先ほど参院で廃案と言いましたけれども、採決をやっていないんですから、衆議院通って参議院で自民党は賛成反対も言わずに、選挙があるから反対できないので、閉めちゃったんですよ。一番ずるいですよね。

<杉本キャスター>
閉会されたということですよね。

<榛葉幹事長>
これは反対だったら堂々となぜ反対か。国民が望んでいる暫定税率、これは50年前に田中角栄氏が5年間でやめるということだったんですよ。それを51年間ずっと続いて1回目国民をだまし、2024年の12月にこの3党幹事長合意でやめると約束したのをまた裏切って、これは政党間の約束を破ったんではなくて、国民との約束ですからね。野党の声は国民の声ですから、反対するんだったら堂々と反対理由を言って反対すればいいんですよ。でも反対する理由がないから、一方的に国会を閉めてしまった。それは国民怒りますよ。

<杉本キャスター>
そしてその税金に関しては、国民民主党の躍進の裏には物価高に対する切実な思いがあると先ほど榛葉さんもお話しされていました。そんな中、国民民主党は時限的に消費税を一律5%としていますが、野党の中でも主張が違う中で、政策実現に向けてどのような道筋を立てて進めていくんでしょうか。

<榛葉幹事長>
ただ一致するのは、やっぱり消費税に手をつけなきゃだめってことですね。これだけですね。やっと30年ぶりに好景気・賃金が上がりだし、年金も上がりだしているのに、それ以上に物価が高い。ですから、幅はありますし、食品だけとかいろいろありますけれども、これは野党で何とかまとめなければならないと思います。ただ、我々がこだわっているのはインボイスなくしたいんですよ。多くの皆さんが何だこれと不便性を感じて、多くの不満を持っているインボイス。立憲民主党が言うように消費税を1年間限定0って、これは悪いけど1年間0にしても効果ないです。したがって、これは1年間0では10%、8%、0%って3段階になるんですから、インボイスなくならないんですよ。やっぱり何らかの形で一律の税率にしてインボイスをなくすと、我々は5%というふうに言ってますけど、それが6%なのか、8%なのかもっと言うと3%なのか。いろいろ幅はあるかもしれませんが、財源論もしながらですね。一律減税してインボイスをなくす。その交渉をまず野党間ですることも大事でしょうね。

<杉本キャスター>
榛葉さんが強くおっしゃっていただいた国民民主党の言葉。気になるのは今後の立ち位置についてです。与党と連立を組む可能性があるかなど、気になるところではありますが、榛葉さんはかねてから「どこと組むかより何を実現するか」と発言をしていらっしゃいます。

<坂口記者>
選挙当日のインタビューでも、今の石破政権とは組めないと強調されていましたけれども、逆を言えば総理が変われば自民党と組むという可能性はあるんでしょうか。

<榛葉幹事長>
まず、自民党内の政局がどうなるのか、顔を変えればいいという話じゃないのでね。自民党も根本的に考え方を変えてですね。集めた税金を使う側の政治ばかりやっているけれども、やっぱり税金を払っている側の立場に立った政治をやれるかどうか。だから石破さんじゃなくなれば「はい、いいですよ」ではなくて、次の自民党的政治がどう変わっていくのか。公明党もどう自民党と向き合うのか。それによって他の野党はどうなるのか。これ生き物なので全てはこれからだと思います。

<坂口記者>
今後、総裁選も予想されますけれども、退陣となった場合は。誰かというわけではなくて、自民党がどう変わっていくのかということですね。

<榛葉幹事長>
そうですね。

<坂口記者>
具体的にどのように自民党が変わっていけば組んでもいいかなというのは話になるでしょうか。

<榛葉幹事長>
顔を変えるだけではだめですね。はい。これから今、自民党内、石破さんが辞めないと言っているんでしょう。これからどうなるかね。

<松下キャスター>
参議院選挙の結果を受けて、次の衆院選もにらむ動きも出ています。今日はスタジオに国民民主党・榛葉賀津也さんをお迎えしてお送りしてきました。榛葉さんありがとうございました。

<榛葉幹事長>
ありがとうございました。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1