3月23日、投開票が行われた静岡市議選では、定数48議席の中、73人が立候補するという混戦となりました。
各選挙区の上位の結果を見ると、2024年の衆院選の勢いのまま、国民民主党が躍進しました。
葵区・清水区では、国民民主党の新人候補がともにトップ当選。葵区の杉山真裕子氏は政令市に移行後、最も多い得票数となりました。
政党別の結果を見てみますと、自民党は最大勢力を維持したものの4議席減らしました。
そのほかは、公明党・立憲民主党などがそれぞれ議席を増やしています。
9日間にわたった今回の選挙戦ですが、期間中に、各政党の幹部が続々と応援に入るなど、市議選としては異例の選挙戦となりました。
選挙戦の中盤、静岡市内に姿を見せたのは、国民民主党の玉木雄一郎代表です。
<国民民主党 玉木雄一郎代表>
「この選挙、全国の人が注目しています。私たちは皆さんのおかげでここまで来れたから、これからも皆さんの為に働く政党であり続けたいと思います」
「商品券問題」で国会が揺れる中、自民党のベテランも応援に駆け付けます。
<自民党 上川陽子衆院議員>
「この静岡市をどうするかという地方の大変大事な選挙なので、全体の政局に左右されないで静岡の未来を候補者に語って頂きながら、そして支持していただけるような選挙選にしていただきたい」
公明党からは斉藤代表が静岡入り。見据えるのは、夏の参院選です。
<公明党 斉藤鉄夫代表>
「いま皆様ご存じの通り、この夏の参議院選挙に向けて、国政も大きく動いております。この政令市議、大型市議会議員選挙の動向が、これからの日本の政治の行方を決するといっても過言ではない、そういう大変重要な選挙でございます」
野党側も市議選を「参院選の前哨戦」と位置づけます。
<立憲民主党静岡県連 源馬謙太郎代表>
「(静岡市議選は)今の石破政権に対するある種の審判、第一審判みたいな、そういう位置づけかなと思います。そして参議院選挙で石破政権に対する国民の皆さんの審判ですね、これが下されるのかなと思います」
<社民党 福島みずほ党首>
「静岡市議選で勝てば、参議院選挙にもすごく弾みがつくと思う。頑張って参議院選挙の弾みにしたい。そう思っている」