学校の卒業にあわせて思い出の品などを詰めた「タイムカプセル」を校庭に埋めたという経験をお持ちの方もいるかと思います。この春、静岡市内の中学校では、進化したタイムカプセルを作りました。
3月13日、静岡市内の中学校で卒業生たちに缶の製造メーカーがプレゼントを贈りました。普段コーヒーなどを入れるスチール缶。静岡市にある製造メーカーがスチール缶を身近に感じてもらおうと、地元の中学生にタイムカプセルとしてプレゼントすることになったのです。
この1か月前ー。缶の中には、未来の自分たちに送るメッセージ動画を入れることになりました。メッセージ内容を決めて撮影に臨みます。動画は各クラスごと撮影。QRコードにして缶の中に入れます。
<担任>
「表側に、将来の自分に向けてまずメッセージ書きましょう」
この日は、メッセージカードに20歳の自分に伝えたいことを書き残しました。
<卒業生>
『いまバレーボール楽しいですか。日本を支えるリベロになってください。5年前の自分より』
「(20歳には)プロになって日本で支えるバレーボール選手になりたい」
<卒業生>
『夢はできましたか。楽しく暮らしていますか。もっと自分に自信を持ってもらいたいです』
「自分から発言するのも苦手だから、5年後の私にはちゃんと自分の意見を持ってもらえるようになってほしい」
缶は物が出しやすいようにキャップ付きの口の広いものを採用。生徒たちは、そこに思い出の品とメッセージカードを詰め込みました。このために開発した機械を使って密封。これで自分だけのタイムカプセルが完成です。
<卒業生>
「久々に開けると思うので、ワクワクして開けたいです」
「なんか温かい、開かなそう。自分に自信をもって生活を楽しめている自分が、中学校生活を楽しかったなって思い出すように開けられたらいいな」
充実した3年間の思い出と希望を詰め込んだ缶は、卒業生の宝物になりました。